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Dec 22, 2008
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カテゴリ: 今日は何の日
 2054/12/22 史学部女子学生キヴリン、14世紀へ出発する。
        (『ドゥームズデイ・ブック』コニー・ウィリス
                      早川文庫SF1437,1438)
____________________________________

 過去に人を送り込むタイプの時間旅行が可能になった世界。
 オックスフォード大学のブレイズノーズ・カレッジの史学部中世史科の女子
 学生キヴリンは、人類で初めての14世紀への「降下」を行うことになった。
 キヴリンは、そのために、中世の人間に疑われないように当時の人間が身に
 付けていた様々な技能を修得していた。そのために、ベイリアル・カレッジで
 20世紀への降下の経験があるダンワージー教授に非公式に師事していた。
 ダンワージー教授は、この計画が学部長が休暇中にギルクリスト学部長代理の
 名誉欲によって行われる、テストも不充分なものとして反対だったが、公式に
 は部外者なので、どうすることもできなかった。そして、降下が行われた後、
 時間旅行先の時空の座標などのデータ(フィックス)を確認した技術者バードリ
 が、「何かがおかしい」と言って、高熱を発してで倒れてしまった。他の技術者
 はクリスマス休暇で見つからず、フィックスが確認できない状態になり、ダン
 ワージーは、気をもみつつ、バードリに始まった感染症対策に追われることに
 なった。
 一方、14世紀についたキヴリンも高熱で意識がもうろうとなってしまう。
 現地の人の助けられ、近くの領主の屋敷に運び込まれ、看病を受け、どうにか
 助かったが、帰還するためには降下した場所に行く必要があるのに、その場所
 は、分からなくなってしまった。また、始めのうちは勉強してきた中世英語が
 まったく通じなかった。

 14世紀というと、ヨーロッパでペストが流行した世紀ですが、流行が始まる
 以前に「降下」する計画でした。
 上下巻あわせて1100ページを超える長編ですが、案外すんなり読めました。
 14世紀のイギリスは、キヴリンの想像していたものとは、かなり違っている
 ところですが、割とすんなり溶け込めているようです。
 パラドックスが起こるような時間旅行は出来ないという設定なので、行った先
 での行動は自由にできます。
 訳者あとがきによると、泣けるSF決定版らしいですが、泣きはしませんでした。
 しかし、りんごが転がるところなんかは、けっこうきました。

 (2003/12/22記)





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Last updated  Dec 22, 2008 11:25:29 PM
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