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2013.09.01

RF-B10、FM受信部を日本向けに調整しましたなど：追伸あり

カテゴリ： RF-B10/RF-B11/RF-B20

手付かずで居たFM受信回路の周波数を、日本向けの76〜90MHzへ調整しました。本来は88〜108MHzを受信するようになっています。
下の画像は88〜108のバンドパスフィルターからFMフロントエンドICへ繋がる部分で、赤丸の部品はバンドパスフィルターの中心周波数を設定しているコンデンサー（の筈）ですので、日本向けに合うよう容量を大きくします。3.3pF　→　8pFのチップコンデンサへ取り替えました。
RF-B10_FM-RF入力.jpg

続いてRF増幅後にバリコンで同調を取る部分です。黄色い丸の中のコンデンサを容量アップします。15pF　→　22pFへ取り替えました。
RF-B10_FM-RF入力2.jpg

そしてFM受信用の局発回路です。ここも発信周波数を下げるため、18pF　→　27pFへ取り替えました：画像は交換後の状態。
RF-B10_FM局発.jpg

経験値を元にしたエイヤッな感じはしますが、SSGで調整したところ76〜90MHzを問題なくカバー出来てバンドの上下で感度差はなく、うまくいったようです。コイル交換は必要なく縮めるだけで何とかなりました(^O^)／

最後はAM/SWの部分を更にパーツ交換しました。下の赤丸部分はRF-アンプFET：2SK1067のバイアス関連の抵抗で、33Ωと220KΩです。
RF-B10中味9.jpg

続いてAFアンプ回路です。真ん中の赤丸：0.022μF(223)の所には前回0.0022μF(222)が付いていました。ところが回路図をよくよく見たら、AM検波段からの微少音声信号をカップリングするコンデンサ0.22μFがセラミックコンデンサのままなのに気付き、改めてポリエステルフィルムコンデンサへ交換したわけです。
RF-B10中味10.jpg

一旦外した0.0022μFのコンデンサは、基板の裏側から部品を入れて黄緑色の丸の所へ付け直しました。左下の赤丸部分は100μFを付けていましたが、何とAN7113Sの後段に来るAF出力トランジスタの電源デカップリングコンデンサでしたので、100　→　330μFへ容量を上げました。

音質的にはセラミックコンデンサの交換が一番効いたようで、歪み感のない聴きやすい音になりました。変更前の状態は以下のようでした。
RF-B10中味5.jpg

本機のロッドアンテナは伸張53cmしかありませんが、RF-2900同様にFM局を感度良く受信しています。76〜108MHzを受信するためにはコイルの巻き直しが必須だったので、これは断念しました。

P.S
プラリペアでのネジ穴修復はバッチリうまく行きましたよ。ロッドアンテナをブレなく固定出来ています。これは便利！

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