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15年前に新築させて頂いたおうちのベランダ手摺を付替える工事をさせて頂きました。当初はカナダから輸入した美しい木製手摺を施工していたのですが、雨ざらしになる場所でしたので徐々に腐ってきてしまいました。こういう場所は、自然素材ではどうしても長持ちすることは難しいですね。そこで今回は、一般的なアルミの手摺に交換します。手摺の下になる小壁の上に幅広の笠木を載せて、そこに頑丈な支柱を立てた上で化粧柱と縦柵の手摺を施工します。アルミは錆びにくい素材ではありますが、強度という点では他の金属よりも劣ります。ですから、下地となる支柱を入れてしっかり固定することが大切なんですね。大掛かりな工事ではありませんが、こうした処にも気遣いが必要です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年04月19日
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数ヶ月前にアメリカに注文した交換用の建具(障子)2本がようやく入荷しました。こちらの輸入サッシは、ペラ社製のアルミクラッド・サッシですから、室内側の木部は無塗装で送られてきます。このケースメントの窓は、幅が65cm、高さが130cmもありますからガラスやウェザーストリップにマスキング・テープを張るのも一苦労。でも、ここで横着をして手を抜くと、塗料がはみ出した時に拭き取りが大変になりますから、時間を掛けてきれいにテーピング。塗料は、カナダ パラペイントの木部防水塗料 ティンバー・ケアです。これは、雨や結露に強く、木の呼吸作用も阻害しませんから、塗装が木から剥がれることもありません。建具を交換しなければいけなくなった元々の原因は、雨や湿気がアルミのカバーやガラスとの隙間から入り込んで腐ってしまったことにありますから、塗装は念入りにやる必要があります。だから、塗装は二度塗りします。また、窓に建具が装着された状態より建具単体の方が、細かな部分までしっかり塗装出来るんです。ただ、揮発性の化学物質を含んでいませんから、乾燥するのに半日以上掛かります。つまり、塗装の完了までに2日必要なんです。やっぱり、手間・暇掛けないと丁寧な仕事は出来ませんね。勿論、アルミとガラスとの接点や隙間にも防水コーキングをしておきますから、昔のペラ・サッシのように腐るリスクは最小限になるはずですよ。さあ、火曜に取付けですから、その様子は追ってご案内します。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年04月10日
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こちらは、玄関のドアに取り付けられた室内側のレバー・ハンドル。台座の位置が少し下にずれているのが分かると思いますが、台座を固定するビスが中で折れてしまったというトラブルです。輸入のドアノブ・メーカーは不明ということですが、ラッチの形状からしてワイザー(Weiser)かテイモア(Taymor)の製品ではないかと推測されます。取付けビスは、結構長くて太いものですから、そう簡単には折れたりしないものなんですが、何か無理な力が掛かってしまったと思います。お客様曰く、この玄関ドアは敷居に擦ることがあって何度かドアの下を削ってもらったことがあるそうです。つまり、重いドアが長年の使用で下がったり、傾いたりしているということですから、ラッチの爪が入るドア枠側の穴の位置も自ずとずれてきますので、ラッチがドア枠側のストライクという金物と干渉していたというのは、容易に想像が出来ます。そうなると、レバーの開閉が固くなって、無理に開けようとしますから金物にも変な力が掛かってきます。私としては、ドアレバーなどの鍵金物の問題というより、ドア自体のメンテナンスを正しくしてこなかったことがこの破損につながったと考えています。ドアの下を削るというような場当たり的な対応は止めて、すり減ったドア・ヒンジを交換し、ドアの高さを元に戻すと同時にドアの水平・垂直を定期的に調整することをお勧めします。でないと、また同じようなトラブルが発生して、今度は鍵が掛けられないといった防犯上深刻な事態にもなりかねません。だって、輸入材は代替えがすぐに手に入らないなんてことが多いですから・・・。輸入製品のトラブルは、輸入住宅の専門家に相談して正しく対処することが、家を傷めず長い目で見て費用を抑えられるということも忘れてはいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年04月09日
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通称CWDと呼ばれるキャラドン(Caradon)社の輸入サッシを使ったこのお宅。アルミクラッドの木製サッシは、屋外は耐候性のあるアルミで、室内側は温かみのある木が使われていますから、人間が暮らす環境としては最高と言えるかも知れません。ただ、キャラドンの窓の中には、台風などの強い風や雨に対して十分に性能を発揮出来ないものもあるようです。勿論、その家が建っている周囲の環境の影響も大きいので、窓の性能や構造だけを悪者にすることは短絡的でもあります。私たちは、窓から雨漏れしてもその下地の防水をしっかり施すことで、万一の事態に備える工夫をしていますが、そういったことをしていない住宅メーカーもあったように思います。建築業者さんを信用して新築したのですが、この輸入住宅はサッシや外壁、屋根といった場所で雨漏りするリスクのある施工が行われたのかも知れません。少し大掛かりな工事になると思いますが、時間を掛けてじっくりと原因の追究と問題の解決を図っていきたいと思います。それが、私を信用してメンテナンス・リフォームをご依頼頂いたお客様への我々の応えでなければいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年03月28日
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輸入住宅の玄関や勝手口ドアならどこにでも施工されているウェザーストリップ。木製のドア枠の中央あたりにライン状に取り付けられた黒いものがウェザーストリップですが、ドアが閉まるとここに当たってきます。中にクッション材が入っていて、ドアの衝撃を和らげる意味もあるのですが、強い横殴りの雨やすきま風が室内に入ってこないようにする為の気密・防水用パッキンの役目も果たしています。このウェザーストリップは、ドア枠の上下や両サイドに付いているのですが、これもおおよそ10年で劣化してきますから定期的に交換が必要となります。Q値だ何だと気密性をアピールする住宅メーカーは多いですが、ドアや窓に取り付けられた気密材のメンテナンスをしっかりやらなければ、数値は全く意味を持たなくなります。台風時の雨漏りや冷暖房費の省エネを考えれば、こうした小さなパーツにも目をやることが大切ですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年03月27日
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16年程前に愛知県日進市で施工したO邸の2階バルコニーの木製手摺が腐ってしまった。カナダの階段メーカーから取り寄せた美しい手摺ですが、雨ざらしではどうしても悪くなってしまいますね。パラペイントのティンバーケアを当初から塗っていればある程度劣化は防げたのかも知れませんが、それを知ったのは少し経ってからでしたので仕方がないですね。今、屋外に木製のものを使う場合は、出来るだけ屋根や庇(ひさし)があるところに施工するようにしています。今回、手摺をやり直すのですが、Fyponのようなウレタンや樹脂で出来たものを利用して、デザインは損なわずに耐久性のある状態にしたいと考えております。いいものなんですが、適材適所で物事を選ばなければいけません。私共もこうしたことを将来の糧にして、よりよいものを提供出来るよう努力をしていきます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年02月27日
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愛知県尾張旭市のお客様から、築17年の輸入住宅の玄関ドアの塗装についてご相談を頂きました。状況からすると、雨や陽の当たる向きに設置された木製ドアで、長い間風雨に曝されてきたのか、木肌が荒れて割れも至る処で見受けられます。こうした状況を何とかしようと、お客様自身でも挑戦されたようで、木工パテをドアの表面に塗って平らな状態にしようとしたのですが、これが反ってドアの見た目を悪くしてしまった感じです。白くなっている部分がパテ埋めしたところですが、木肌のほぼ全面に亘っていますから、今からこれを除去して木目を出すということは不可能に近いものがあります。勿論、ここまで木が劣化してしまっていれば、木目を再生させることは難しかったかも知れませんが、現状は白い塗料を塗ってアンティークな白いドアに蘇らせる以外に方法はないと思います。また、ドアとドア枠との隙間が大きいので、ガードプレートを入れてロック部分を隠してやったり、ドアの下がりを新しいヒンジに交換して修正したりすることも同時にやった方がいいですね。せっかくの美しい木製玄関ドアですから、以前の状態に近いところまで改善出来ればきっとまた愛着が出てくるはずですよ。家を長持ちさせるには、こまめな点検とメンテナンスが欠かせません。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年02月02日
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岐阜県のお客様から輸入の玄関ドアの塗装が剥げてきたので、塗り直しのメンテナンスをお願いしたいというご相談を頂きました。お住まいの輸入住宅は築17年とのことで、もしかしたら一度も再塗装をしてこなかったのかも知れません。ご覧頂いた玄関ドアは、家の北側に面した処にあるそうで、南面程雨風に曝されていないとのことですが、それでも強い北風が吹く時の雨であれば、ドアの下側に雨が当たることは考えられます。状態を見る限り、木部が腐ってきているといったことはありませんが、雨や湿気によってドアが変形したり、隙間が空いてきたりすることがないように、防雨・防水塗装をやっておく必要がありますね。木製ドアは、温かみがあって古くなってもそれなりの趣きがあるものですが、自然素材故の経年劣化や歪み・反りといった問題が発生してくる可能性もあります。そうした問題を少しでも回避する為には、木部を保護する為の塗装をしなければなりません。但し、家具や内装に使うニスを塗ったり、油性の塗料を施工したりすると、用途の違いによって塗装が長持ちしないというケースも多いですから、屋外の木部塗装の専門家に相談して慎重に対処する必要があります。塗料も適材適所。間違った塗装をしても意味はありませんし、それが逆効果になることさえあるのです。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年01月29日
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私の友人から連絡があり、彼の知り合いで数年前に古い輸入住宅を購入したが、メンテナンスが必要なので相談に乗ってあげて欲しいと相談を受けた。早速、先週末に状況を確認しにお伺いしてきたのですが、輸入サッシと思われるアルミの掃出しサッシのペアガラスにヒビが入っており、ドアの開閉も非常に重い感じでした。普通、輸入サッシと言えば、アルミクラッドのようなアルミ被覆の木製サッシか、樹脂のものかが多いですから、国産サッシではないかとも疑ったのですが、片側のドアが固定式でもう一方のドアしか開閉しない窓でしたので、珍しいアルミの輸入サッシかも知れません。ただ、輸入サッシには殆ど採用されない網入りガラスが入っているのは、何か少し変な気がします。(サッシは南面に面していますから、温度の変化によって網が膨張・収縮してガラスが割れた可能性もあります)まあ、何れにしてもこの掃出しサッシを何とかしなければいけないのですが、私は窓ごと交換することをお勧めしたいと考えています。大きくて重い掃出しサッシを外壁から外して交換するとなると、外壁だけでなく室内の壁も触る必要がありますから、工事としては少々大掛かりとなるかも知れません。でも、その原因を推測する限りでは、交換が今後のトラブルを防ぐ唯一の手段ではないでしょうか。恐らくこのサッシの窓枠を構造体(2x4工法)に取付ける際に、普通やってはいけない窓の上枠の固定を知らずにやってしまったのではないかと思います。輸入サッシを知っている大工さんであれば、上枠部分は構造体から少し隙間を作って、家の自重によって下がってきた時にサッシの枠に負担が掛からないように工夫します。でも、枠を釘で固定してしまうと、重さによる下がりの逃げ道がなく枠そのものを押し下げてしまいます。それがドアをも押し潰す形となり、ドアの開閉が難しくなるばかりかガラスをも歪ませる形となり、割れが生じてしまうこととなります。こうした場合、掃出しサッシの調整でドアを軽くすることは出来ません。また、ペアガラスを交換してもまた割れるリスクを生じます。特に2x4工法は、地震にも強い構造となっていますから、サッシに掛かる力を分散させるようには動いてくれません。構造体やサッシの特性に合った施工がなされていない古い輸入住宅は、結構多いかも知れません。それは、輸入住宅ブームで何も輸入材を知らない工務店がたくさん事業に参入してきた為だと考えられます。輸入住宅の新築やリフォームの施工は、どこでやっても同じだなんて思わないで下さいね。専門知識と経験のあるビルダーに家づくりを相談することは、皆さんの家を長持ちさせる秘訣かも知れませんよ。輸入住宅の新築や家のメンテナンスをお考えの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年01月21日
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アルミクラッドの輸入サッシ、ウィルマ―(Willmar)は、輸入住宅ブームの際にはよく施工されたカナダのサッシでした。ここのサッシは、外部のアルミを特別色のグリーンで塗装しているものを使っています。さて、今回のトラブルは、サッシの下枠(白く塗装している部分)に雨水が溜まった状態になって、木部に劣化が起こっているというものでした。ウィルマ―のケースメント(滑り出し窓)は、下枠がほぼ水平になっているのですが、木部が乾燥・収縮するなどして微妙に水が溜まりやすくなる状況が生まれることがあるようです。また、このサッシの窓枠と建具(障子)との隙間が殆どなくて、気密性という点ではいいのですが、一旦水が入り込むと表面張力で抜けにくくなるという欠点もあるようです。製品自体の個体差や取付け場所の環境によってメンテナンスが微妙に違うところは、自然の素材ならではの問題でしょう。私たちは、この状態があまりひどくならないうちに木部が劣化した部分を除去して、新しい木に交換した上で鈑金処理して補修することを考えています。サイズをしっかり計測して鈑金材を製作したり、オペレーターなどの操作金物を取り外したり、施工後の窓調整を行ったりと面倒な作業も多いですが、手間を掛けることで家の寿命を長く出来ると思います。輸入住宅の修理・メンテナンスをご希望の方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年01月20日
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輸入サッシの中でも美しさと温かみを兼ね備えたものと言えば、アルミクラッドの木製サッシ。材質が木という点で、国産のサッシとは大きく趣きが違います。ただ、木は自然素材故に日々の手入れが欠かせませんし、日頃から状態をチェックすることが大切です。特に雨水が強い風によってサッシの奥の方まで侵入すると、長年の経過で木部が劣化することがよくあります。基本は、雨が降った翌日に窓を開けて乾燥させればいいのですが、それだけではいけないことも往々にしてあります。それは、窓の枠や建具のつなぎ目が開いてきて、隙間を生じてしまうような場合です。隙間が空けば、そこから雨水が窓の内部に侵入します。中に入り込んだ水は、なかなか抜けないですから、そのうち内部の木を腐らせたり、割れを生じさせたりして、更に内部へと水が侵入することとなります。そうなると、サッシ自体の劣化だけでなく、周囲の構造体をも劣化させたり、室内への雨漏りを生じさせたりしますから、その修理にも時間とお金が掛かり、大変なことになるのです。もしつなぎ目が開いてきたのを発見したら、埃を除去した後早めにコーキングなどで防水処理するようにしましょう。また、木部の防水塗装も定期的に行うようにして下さい。手が掛かる分、愛着が出るのが輸入住宅のいいところ。こうした地道な努力とメンテナンスが、あなたの輸入住宅を美しく長持ちさせてくれるはずです。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2016年01月11日
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窓メーカーを問わず、輸入のアルミクラッド・サッシについては木部の腐食に注意が必要です。この写真は、ウィルマー(Willmar)社製アルミクラッド窓のケースメント・サッシですが、木製の窓の下枠が黒く腐ってきていました。一時的に防水用のビニール・テープを上から張ってしのいでいますが、抜本的な対策をしなければ、窓自体を交換しなければならなくなります。こうした状況になった原因を、多くのお客様はサッシ自体の構造の問題と捉えていますが、生活の工夫で回避出来た可能性もあると私たちは考えています。実際、多くの場合、殆ど窓を開閉せずに長年放置していたという状況です。台風のように強い雨風がサッシに打ち付ける場合には、建具(障子)と窓枠との間の隙間に雨が入り込んで、表面張力等で水分が付いたままの状況となります。そこが木製の部分だったりすると、腐朽菌によって木部の劣化が発生するのです。木製サッシの建具や枠が腐ってくる前に、窓を出来るだけ開けて木部を乾燥させるようにして下さい。特に雨が降った次の日は、そうすると効果はてきめんだと思います。冬場の寒い時や外に花粉が舞うような時期に、そんなことをするなんて出来ないという方もいらっしゃるかも知れませんが、乾くまでの少しの間だけでもやってみて下さい。水分が多いようなら、雑巾で拭いてからやると乾燥時間を短く出来ますよ。また、外壁の塗り替えをする際には、窓のアルミやガラスまわりに防水コーキングを施工し、木部には防水塗装をして下さい。いいものは、何もしなくても長持ちするなんてことはありません。いいものは、手入れをすることでその美しさや性能を長く維持出来るのです。輸入住宅の修理やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年12月24日
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マーヴィン社の輸入サッシのガラスが割れたので、交換について相談したいというお話を頂きました。名古屋市の閑静な高級住宅街にある輸入住宅にお住まいの方ですが、ある日見たらペアガラスの室内側のガラスにクラックが入っていたということでした。現状はヒビが入っているだけですし、外側のガラスは大丈夫なので、室内への雨漏れの心配はありません。お客様からもガラスが自然に割れることってあるのですかと聞かれましたが、こういうことは結構あるようです。その原因の一つとして考えられるのは、「熱割れ」。ペアガラスというのは、周囲にスペーサーと呼ばれる気密材兼ガラスの固定材が接着しています。ペアガラス内の空気は、これによって外へ出られなくなっていますから夏の日射や冬の冷気によって空気やガラスが膨張・収縮をすることになります。そんな状況の時、室内のクーラーや暖房器の熱がペアガラスに接するとガラスにストレスが加えられて、ピシッと割れてしまうというトラブルが生じます。これは、国産サッシでも輸入の窓でも起こり得ることなんです。また、これを防止する為の手立てはないというのが実情です。人間が作ったものが自然には敵わないという表れなんでしょうね。窓メーカーによって修理の対処方法は異なりますが、今回は、建具(サッシュ、障子)の取替えで対処させて頂く予定です。但し、輸入サッシの場合は取り寄せに数ヶ月掛かりますから、その間少々我慢して下さいね。輸入住宅のメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年12月04日
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大昔、水利があまりよくなかった場所には井戸が掘られていました。そうした井戸は、ここ名古屋近辺でも未だに残っている状況です。更地にされたこの場所でも、井戸であったであろう場所に空気抜きの筒が入れられた盛り土がしてありました。井戸のあった場所は地下に水脈があって、絶えず地下水が流れている状況にあります。確かに家を建てる時は水道も引き込みますから、今となっては井戸は必要ありませんし、かえって邪魔であったりもします。そんな時、井戸を埋めてなくしてしまうという選択肢もありますが、私たちは極力そのままにしておくことをお勧めします。ここの場合、敷地の真ん中にありますから、建物の下になってしまう可能性が高いのですが、こうした空気抜きを設けて、それを戸外へもっていくという方法がいいように思います。迷信じみたことをやるという方もいらっしゃるでしょうが、水脈を埋めてしまえば、それがまた別の場所へと逃げていかざるを得ません。そうなれば、新たな水脈が出来、地下の別の場所に空洞が出来るということも起こるかも知れません。そうなれば地盤沈下といった問題も発生しますから、できれば現状を壊さないように自然を残しておくことが一番のような気がします。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年12月01日
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こちらは、ペラ(Pella)社製のダブルハング・サッシです。13年前に新築施工されたものですが、上側の建具(障子)本体の下枠部分のアルミ被覆材が、内部の木部腐食により脱落してきてしまったそうです。一番下のアルミ板だけでなく、建具の木製下枠も側枠から外れている状態ですから、ここまでなるには相当な時間が掛かっていると思われます。この部分以外は新品のように傷みがない状況のようですから、もう少し早めにご相談頂いていれば、修理も簡単なもので済んでいたかも知れません。ペラの古い窓は、比較的雨や結露に弱かったように思いますから、防水塗装や外部のコーキング処理をしっかりやらないと、こういうトラブルは避けられないと思います。ただ、アルミクラッドの輸入木製サッシで防火認定を取得した先駆けはPellaでしたから、防火・準防火の都市部の輸入住宅ではよく使われたサッシでした。最近のペラの窓については、雨仕舞が悪いという噂をあまり耳にしませんから、改善されたようにも思いますが10年以上前のものについては、注意が必要です。先程述べたように、塗装やコーキングをやり直したり、雨の次の日にはサッシを開けて木部を乾かすようにして下さい。まだ雨が付いているようなら、雑巾で軽く拭き取ることも大切です。今回のものは、建具を新しいものに交換すれば元に戻るはずですが、そうならないように皆さんもメンテナンスを心掛けて下さいね。自然のものは手間・暇が掛かりますが、その分室内環境を整えたり、結露を防止したりする役目を果たしてくれるのです。いいものは、大切に使えば長持ちもしますからね。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年11月21日
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輸入住宅にお住まいのお客様からキャラドン(Caradon、CWD)社の掃出しサッシが腐ってきたという相談を受け、修理の為に本体を引き上げたという記事を先日書きましたが、昨日無事元の状態に戻すことが出来ました。どうでしょうか、何の変哲もないアルミクラッドのパティオ・ドアになっていますよね。木のフレームがあれだけ腐っていて、元通りになるなんて誰も想像していなかったんじゃないでしょうか。ただ、アルミのフレーム・カバーを見て頂くと分かるのですが、2つ穴が明いていますから、ここから雨がまた侵入しないか心配です。この穴はサッシ(ドア)の下に付いている戸車の高さを調整する為、そこにドライバーが差し込めるようにしてあるんですが、普通は室内側に明いているものなんです。でも、キャラドンの掃出しサッシは、屋外側に調整穴が付いています。この穴は新築当時からだったそうで、ここに何もキャップがされていなかったというのが、今回の腐りの原因かも知れません。(施工当時、フタか何か付属していたはずですが、何か分からず捨ててしまったのでしょうか)防水コーキングでこの穴を塞ぐことも考えましたが、今後の調整メンテナンスに支障が出るのも困りますので、お客様に何か穴を塞ぐカバーをして頂くようにお願いしました。輸入サッシの修理・メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。<関連記事>: ドアの下部が腐ったアルミクラッド掃出しサッシ(2015年11月12日)
2015年11月15日
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修理の為にドアを外して、ワンボックス車に積み込んだ様子です。このサッシは、キャラドン(Caradon、CWD)社製のアルミクラッド木製掃出し窓の可動ドアで、それを戸車のある下から撮りました。表になっているのがドアの室内側、下になっているのが屋外側ですが、屋外側は木部の傷みが激しく一部脱落している状態です。以前にも記事に書いた通り、CWD社は既にプライジェム社に吸収されていて、会社が存在しない状況です。一応、プライジェム社が後のメンテナンスを引き受けるサービスを継続するとは言っていますが、実際には難しい部分も多いと感じています。今回も本来なら建具(ドア)そのものを新しいものに交換するのが一番だと思いますが、古いデザインのものを新しく製作してくれるだけの製造設備も情報も残っていないですから、国内で腐った部分を取外して、そこに新しい木部を装着するという方法を取ることにしました。このように腐ってしまうのは、単純に水が木部に入ってしまったということだけではなく、窓そのものの構造的な原因であることが大きいような気がします。ただ、製品の構造を私たちが修正するということは不可能ですから、まずはドアを修復してそれに防水塗装を施したり、水や湿気が侵入しそうな場所をコーキングで防水したりすることで対処します。対処療法となりますが、窓自体を他社のものに交換するよりは大掛かりにならず、ある程度の効果が期待出来るやり方ではないかと考えています。それにしても、最近キャラドンの輸入サッシの修理依頼が多いなぁ。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年11月12日
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先日、勝手口として取り付けられた木製ドアの枠の木口が劣化して開いてきたというトラブルについて書きました。そのドアと同じように、屋外用として庇(ひさし)がない状況の場所に設置された木製ドアがどうなるかをお見せしたいと思います。木製ドアは、お庭に面した南側の外壁に取り付けられていましたから台風や梅雨時の南東方向からの強い雨がまともに当たる状況でした。この輸入住宅は、まだ築6年しか経っていませんが、ドアの周囲は黒ずんでいて、ドア下などは腐って脱落しています。自然素材のものは、人間が生活する上ではこの上ない素材ですが、施工する場所や取付けする方法、ケアの仕方を間違えてしまうとその劣化も自然に進んでしまうということを忘れてはいけません。勿論、木製ドアを一概に外部で使ってはいけないということではありません。使うのであれば、設計や施工でそれなりの対応が欠かせないということです。人間の間違いをこうして指摘して見せてくれる自然のものこそ、家づくりのあるべき姿を指し示してくれているのかも知れませんね。輸入住宅の新築や修理・メンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年11月03日
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昨日、会社の近くの輸入住宅にお住まいのお客様から突然お電話を頂いた。丁度時間が空いていたので、早速午前中に状況を見に伺ったのですが、古い輸入サッシの調子が悪く、建具(サッシュ)の竪起し(たておこし)の問題で、建具の取付けが歪んできているようでした。窓の部品の交換と垂直・水平の是正が必要ですが、この件はまた明日にでも詳しく記事にしたいと思います。今日は、その際にお話があったダイニング・スペースへの雨漏りについて書くことと致します。丁度、写真にある屋根と外壁とがぶつかり合うところの真下が問題の箇所ですが、そこの内壁のビニール・クロスがカビで黒く変色してきておりました。こういうトラブルについては、実は昨年末から今年の初めくらいに春日井市のお客様のおうちでも発生しておりました。外壁がジョリパットのような塗り壁材の場合、季節の温度の変化や構造体の僅かな動きによって、壁にクラックが入ることが往々にしてあります。こういう場合、表面に塗った外装材に不具合があってもその下地部分で防水出来るように、コンクリート・サイディングを下張りしたり、防水層となる通気層を設けたり、またその更に下にウェザーメイトプラスのような特殊な防水シートを張る等の二重三重の防御となる施工を実施しなければなりません。ただ、そこまでやらずに安易な施工をしてある現場は、数多く存在しています。こうした見えない部分こそしっかりした施工をしなければなりませんが、横浜の大手マンションの杭打ち偽装事件と同じく、後からでは誰の目からも分からなくなってしまいます。問題が発覚するのは、こうして目に見える形でトラブルが露見する状況になってからですから、建築業者も経年劣化だと言って逃げてしまうかも知れません。建築には材料を見極める力と、それを正しく施工出来るノウハウやプランの段階でトラブルが発生しにくい間取りや構造とする設計力、そして万一の場合にバックアップまで周到に計画する予見力や倫理観が必要だと思います。こうしたことを逐一実施すれば、確かに費用もかさみます。表面的な外観を比較しても、全く区別は付かないでしょう。でも、丁寧な仕事をするかしないかで、家の寿命そのものやその後の苦労や心配に影響を与えることを忘れてはいけません。「同じ仕事なら高い方を買え」というのには、訳があるんです。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。<関連記事>: 表面を繕うだけでは、解決しません (2014年12月7日)
2015年11月01日
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こちらの写真は、木製ドアが取り付けられた勝手口。当然、ドアだけでなく、ドア枠も天然木です。自然素材を多用して、レベルの高い輸入住宅を目指したのかも知れませんが、素材を生かした施工が全くと言っていい程実行されていないというのが残念なところです。自然素材ですから、出来るだけ雨に当たらない工夫をしてあげるとか、雨が当たっても木が劣化しないような防水塗装をしてあげる必要があるのですが、そういう知識がなかったと言わざるを得ません。縦と横の木製ドア枠がぶつかり合う部分の木口(こぐち)が開いてきているのが分かりますか?こんなに隙間が出来てしまうと、そこに雨が侵入して溜まってしまいますし、それが枠を伝って室内へと侵入してきます。当然、木そのものも腐ってきてしまいますね。塗料は自然オイル系のリボスを使ったようですが、自然のものは太陽光によって分解されて、すぐに塗装の役目を果たさなくなります。ですから、年に数回という頻度でこまめに塗装をしてくれるようなお客様であればいいのですが、毎年数か月おきに塗装をするなんて普通の人には不可能なことです。ましてや、雨ざらしに対する事前の注意もありませんし、ご自身でそういう作業をして下さいという話すらなかったそうです。私が屋外に木製ドアを使うなら、建物の北側にして南東から吹く台風の横殴りの雨が当たらない位置に持ってきます。また、当然1m前後の奥行きのある屋根か庇をドアの上に付けるでしょう。また、その幅も十分取る必要がありますね。塗料にしても、パラペイントのティンバーケアのような耐紫外線、耐防水性を備えた屋外の木部専用の無公害水性塗料を使います。それにしても、築6年でドアやドア枠が傷んできているのは、あまりにもお気の毒です。このデザインを壊さず、何とか耐久性のあるメンテナンスをして差し上げたいと思います。さて、どうなるでしょうか。乞うご期待!輸入住宅の修理・リフォームを希望される方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年10月28日
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秋は天気が変わりやすく、台風や雨の日も多くなりますね。それに伴い輸入の木製サッシの雨漏れトラブルも増えてきます。これはウェザーシールド社のダブルハングと思われるサッシですが、上げ下げ窓の上窓において、下窓と上窓とが合わさるサッシュ・フレームがこのように黒く腐ってきています。ここまでになるにはある程度の時間が経ったものと思いますが、サンドペーパーで表面を擦ったくらいでは直すことは難しいと思います。原因は、外からの雨水の侵入か室内の湿気の内部結露が考えられます。ただ、この輸入住宅の他の窓が同様のトラブルに見舞われているというお話は伺っておりませんから、同時に発生するであろう内部結露のトラブルは可能性としては低くなります。ということは、屋外からの雨水の侵入となる訳ですが、外側にアルミの薄い板が張られたアルミクラッド・サッシの場合は、アルミの板のつなぎ目に何らかの隙間が出来て、そこから雨が木部に入り込んだことが考えられます。また、アルミ板とガラスとが接する部分の防水処理が切れてそこから雨が入り込んだという場合もあるでしょう。こういう場合、早めに気付けば防水コーキングを打つなどして劣化を未然に防ぐことも可能ですが、一般の皆さんがそうした作業をすることは殆どないかも知れません。ただ、こうしたトラブルがあるということを覚えておけば、ご自身の家の窓を注意して見るでしょうし、もし同じ症状なら私共のようなビルダーに早めに相談することも可能です。また、雨が降った後は、窓を開けて木部を乾燥させることが大切だともお分かり頂けるでしょう。アルミクラッドのサッシが施工された輸入住宅にお住まいの皆さんは、是非一度ご自宅のサッシをチェックしてみて下さいね。輸入住宅のメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年10月10日
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輸入サッシでは、引き違い窓のことをグライダーと呼びます。日本ではこの引き違いサッシは最も一般的な窓なんですが、欧米ではどちらか言うとマイナーな存在です。そんなサッシですから、国内の輸入住宅でもグライダーは数多く施工されている状況ですが、建具(サッシュ)の動きが固くて開け閉めが段々大変になってきているなんて話をよく聞きます。この写真の窓もそのひとつ。このサッシは、ウェザーシールド社というアルミクラッド製窓を得意とする中堅メーカーのもの。窓の下枠に建具が強く食い込んでいる状況で、建具の一部が湾曲し、その影響で割れも入ってきている感じです。こうなった原因はいろいろあると思いますが、その多くは窓取付け時の施工に問題があったかも知れません。窓上のまぐさと呼ばれる構造材とサッシとの隙間を十分に取っていなかったり、サッシをまぐさに釘止めしてしまったりすると、建物が自重で下がってまぐさを下方向に押し下げる状況になるとサッシも下に押されることになります。こうしたことは、自然の摂理として起こり得る問題ですから、建築する際には十分考慮されなければなりませんが、それを理解していなかった状況もあったようです。輸入住宅の修理や調整でお困りの方は、お問い合わせ下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年10月08日
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ボトム・ウェザーストリップが付いたアルミクラッド製のフレンチドア。外側に両手を広げたように開くフレンチドアは、輸入住宅好きには堪らないですよね。外側がアルミで覆われ、防水の為にドア下にも塩ビのボトム・ウェザーストリップが取り付けられていますから、結露や防雨は大丈夫と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、防水対策がなされたもの程、防水に欠点が発生した際には、逆に水が内部で溜まりやすくなってしまうのです。例えば、アルミの外枠に隙間が生じたり、アルミ枠とガラスとの間から雨が侵入したりすると、アルミで覆われた木部に水が付いてしまい、それが外へ抜けなくなります。また、同様のことがボトム・ウェザーストリップと木部が接するところで起ってしまうのです。特に、時間が経ってボトム・ウェザーストリップが外れかけたりすると、そこに雨水が入りやすくなって木部の黒ずみや劣化が起ってしまいます。ボトム・ウェザーストリップを交換するには、フレンチドアを一旦外す必要がありますが、そういうこまめなメンテナンスがあなたの大切な家を守ります。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、ご相談下さい。尚、相談や問い合わせをお考えの方は、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2015年09月18日
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今日も台風18号の影響で、栃木や茨城で大雨が続いておりますが、皆さんのおうちは如何でしたでしょうか。大雨でも大変なことになりますが、これに横殴りの強い風が伴うと窓やドアのちょっとした隙間から雨が室内に侵入してきます。特に、気密性が高い輸入住宅などは、小さな隙間に風雨が集中しますから、反って高気密が仇になることもしばしばです。そういう時は、どうぞ布のようなもので隙間を埋めて、雨の侵入を阻止する工夫をして下さい。さて、今回ご紹介するのは、玄関や勝手口のドアの枠に付けるウェザーストリップ。そう、気密材です。柔らかなウレタン・フォームを塩ビで巻いて作られたパッキン材は、ドアとドア枠との隙間を埋めるだけでなく、ドア開閉時の緩衝材となりますから、重い輸入ドアの音の軽減にも効果を発揮します。このウェザーストリップは、ドア枠に明けられたスリットに差し込んであるだけですから、簡単に交換することが可能です。破れたり縮んだりしてきたウェザーストリップは、10年程度で交換するようにして下さい。そうすることで、夏冬の外気を室内に入れないことが可能となりますし、断熱にも役立ちます。輸入住宅のこうした材料をご希望の方は、お問い合わせ下さい。
2015年09月10日
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フロリダやメキシコ湾沿岸の地域は、美しい海や温暖な気候であるが故に、多くの富裕層が別荘や自宅を構えています。ですから、広大な敷地に大きなお屋敷なんて景色も珍しくありません。ただ、この地域には一つだけ問題があるんですね。それは、ハリケーンの通り道だということです。アメリカのハリケーンは、日本の台風なんて目じゃないくらい巨大で強烈なものもあるんです。最近では、ルイジアナ州ニューオーリンズを襲ったカトリーナが有名ですね。日本でも今回の台風15号では、沖縄県八重山地方で強風による車の横転や信号機の倒壊、ホテルの窓ガラスの破損、停泊船の沈没などの被害が発生しました。そう、ここ日本でも温暖化が進んできていますから、強大なスーパー台風が名古屋を含めた本土にいつ上陸するか分からない状況なんです。そんな中、住宅やマンションに住んでいらっしゃる皆さんは、サッシや窓ガラスに不安を感じてはいませんか?アメリカでは、ハリケーンにも対抗出来るという特別なサッシが登場しています。中窓だけでなく、大きな掃出しサッシもこうした仕様になっていますから、大したものですよね。こうした高強度の窓は、ハリケーンや竜巻の風に対抗出来るだけでなく空き巣のような外部からの侵入者もシャットアウトしますから、防災・防犯の両面でも威力を発揮するのです。まあ、今以上に自然の力が強力な場合は、どうしようもないかも知れませんが・・・。私たち ホームメイドでは、台風・竜巻対応の輸入サッシも取扱いをしていますから、新築・リフォームをお考えの方は是非ご相談下さい。こうした輸入資材や輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年08月25日
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木製サッシは、見た目もナチュラルですし、吸放湿作用によって室内の空気環境を整える効果もあり、アルミサッシにはないメリットが一杯です。ただ、自然素材であるが故に、雨や室内結露が溜まってしまうような場所では、木部が劣化して腐ってくるというデメリットがあることも知っておく必要があるでしょう。そういったことを防ぐ理由から、サッシの外側に耐候性のあるアルミで覆ったアルミクラッド・サッシなども広く出回っていますが、その機能を十分果たせないものも存在しています。こうした問題は、施工された地域や生活環境に左右されることもありますので、一概にどこの窓メーカーのものが悪い、どこのものがいいということは言えないかも知れませんので、注意が必要です。その為に、台風や梅雨の時期など、雨が降った次の日には、窓を開けて雨が木部に付いた状態になっていないか確認すると共にサッシ自体を乾燥させる習慣を身に付けることも大切です。写真のサッシは、アルミクラッドの輸入サッシ「ペラ(Pella)」ですが、木のサッシ枠が随分黒ずんできています。幸いこのサッシは、表面が黒くなっているだけで木自体はまだ悪くなってきていない状態でしたから、このように窓を開けて乾燥させたり、パラペイントのティンバー・ケアで塗装をしてあげたりすれば、大丈夫だと思います。黒ずみについては、染み込んでいなければ細かなサンドペーパーを当ててやれば少し元に戻るかも知れませんが、ある程度仕方ないことと考えて下さい。(木を漂白することも可能ですが、やり過ぎると木の繊維を傷めますので、専門の人間に相談しながら施工をして下さい)湿気や雨の多い日本ですから、どうぞ繊細な輸入住宅に気遣いをしてあげて下さいね。それがいいものを長く使うこつですよ。輸入住宅の新築やメンテナンスをご計画の方は、お問い合わせ下さい。
2015年08月22日
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輸入サッシは、国産のアルミサッシと違い、屋外側は耐候性のあるアルミや樹脂等を用いて雨が当たってもいいようにしていますが、室内側は温かみを感じる木製のクラッド・サッシのものが多くあります。写真のサッシは、マーヴィン(Marvin)社のファイバー・クラッド・サッシであるインテグリティ(Integrity)シリーズのケースメント窓。ケースメントは、クランク・ハンドルを回すことで、横方向にゆっくりと開いていくサッシのことで、写真にもそのギア・アームやブラケットの金属部品が写っていますね。今回ご相談頂いた問題は、ご覧のように室内側の木部フレームに割れが入ってきているということと、ギア・アームのギアが減って、うまく窓が開いていってくれなくなったということでした。木部の割れについては、風雨の強い時に建具(サッシュ)と窓枠との間に水が入り込んで、表面膨張によってその水分がそこからなかなか出ていかなくなった状態になったことが原因かも知れません。その解決には、雨の後に窓を開けて木部を乾かしてあげることなんですが、その簡単なことがなかなかお客さんには出来ないんですね。それは、こうした自然素材が使われている建材への対処や使い方を施工したビルダーが何もお客様にレクチャーしていないことと、お客様自身も建てた家は何もしないで一生長持ちするという誤った過信があるからだと思います。窓を開閉する為のギア・アームにしても、歯車に強い力が掛かっていれば、そのうち減ってくるのは当たり前のことなんです。輸入サッシに付いているこうした金物にしても、木部にしても常に状態を観察して異常がないかチェックすることが大切ですよ。輸入住宅は、手の掛かる可愛い子供のようなものですから。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年07月19日
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10年以上前に取り付けられた輸入の玄関ドア。お客様自身で塗り直しをされたのか、塗装に厚みが感じられていい感じにアンティークになっている。やっぱり、ドアや枠が白く塗装されたデザインは、フレンチなような、アメリカンなような、海の向こうの雰囲気を感じさせます。でも、最近、台風が来ているせいか、それとも梅雨が長引いているせいか、玄関などのドアの開け閉めが固くなってどうしよう?という相談が増えてきた。輸入のドアは、木製でもファイバーグラス製でも内部下地に木が使ってあるので、湿気や温度で曲がったり、歪んだり、膨張したり、収縮したりする。だから、ドアとドア枠との間に明いていた隙間が、いつのまにかなくなってきて、ドアが枠に擦ってくる。ドアが歪んでしまうと、ドアハンドルやデッドロックのラッチがストライクの穴にうまく入らなくなったりもするので、鍵が掛からなくなることもしばしばだ。そんな時、無理に鍵を掛けたりすると、逆にロックセットを壊してしまい、更なる悲劇へと発展する。生きもの相手の輸入住宅ですから、まずはじっくり原因を調べ、その後湿度や温度が落ち着いた処で再度状況を確認してみましょう。意外と元に戻って、直っているなんてこともあるはずです。ただ、ドアの位置が微妙にずれてきていることは確かですから、私たちのようなプロに調整や修理を依頼することをお勧めします。もしかしたら、ドア・ヒンジやウェザーストリップなどの防雨・気密材などもへたってきているかも知れませんよ。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年07月14日
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よく、いいものは長く使えるという言葉を耳にする。確かに末長く使っていきたいと考えたら、本物でなきゃいけないと思うのだけれど、そうするには条件があるのです。いいものという意味は、何もメンテナンスをしなくても悪くならないものという間違った考えの人もいるようですが、決してそういう意味ではありません。いいものとは、愛着を持って手を掛ければ、長く使えるばかりかその価値も増していくというものなのです。私たちが手掛ける輸入住宅を含めて、高級住宅を謳う日本の住宅メーカーは、自然素材を多用するから長寿命であるかのように宣伝するところもある。でも、実際のところ自然素材というものは、人に癒しや豊かさを与えてくれる反面、繊細で壊れやすく手を掛けなければすぐに傷んでくるものなのです。例えば、革張りのソファ。フェイクのビニール・レザーに比べて価格は5倍以上する高級品だが、それを長く使おうとすれば、定期的に革用の油を塗らなければなりません。それを怠ると、10年もしないうちに革の表面がひび割れてきて革を張り替えるか、ソファを買い替えるしかありません。でも油を塗って手を掛ければ、その寿命は長くなり、趣きも増してくるのです。写真の木製の玄関ドアも同じです。木の温もりや重厚感、豪華さの何れをとっても国産のアルミドアは太刀打ちが出来ません。また、定期的に塗装を塗り直し、風雨に曝されて歪んだ状態を修正し、すり減ったドア・ヒンジや気密パッキンを新しくすることで、その素晴らしさを維持していくことが可能となります。アルミドアなら、20年経とうが外観的にはそれ程手入れは必要ないように見えるかも知れません。でも、きっと100年経った時にアルミドアの付いた住宅は姿を消し、手入れをした木製ドアの輸入住宅は生き残っていると確信しています。そこには、素材のよさと優れたデザインがあるからです。古いロレックスやフェラーリが、部品を交換し、修理を何度もされて大切に長く使われることをよく考えてみて下さい。本物であることと、それを維持していこうという愛着や覚悟の両方があってこそ、価値あるものが次の世代の日本に残るのです。そういうものを私たちは造っていきたいと思います。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年06月21日
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先日、基礎の上に載せる土台の木、ダッカーウッドのお話を書きましたが、今回その上に集成材の柱が立ちました。この他社の現場は在来工法ですので、私たちの2x4工法の輸入住宅のように土台の上に床組みを載せてから、柱や壁を立てるやり方ではありません。(2x4でも床高を抑える為に床組みをしないネタレス工法を使う場合もありますが・・・)さて、ご覧のように5つの材木ピースを接着して、1つの柱にしているのが分かりますね。集成材は、違う材木を少しずつ貼り合わせて作りますから、木の目が別々の方向を向いているので、1つの木片が湿気等で曲がろうとした場合、それに接する木片がその曲りを抑えます。そうしたことで、歪みが起りにくいという特性があるのが集成材です。ただ、若くて痩せた安い間伐材を利用して作られますから、白太と呼ばれる柔らかな辺材が多く、木目も詰っていないのです。(材木の固い赤身の中心は、心材と呼ばれます)つまり、シロアリにとっては食べやすいということでもあります。また、接着剤で1つの柱にしていますから、接着剤の強度が落ちてくれば、木片が剥がれるリスクが生じてしまいます。(実際に建ててすぐにそうした剥離が生じたケースもあるようです)確かに、無垢材でも木に割れが入るということが起りますが、自然な割れは全体の強度にあまり関係することはなく、部分的な割れに留まることが普通です。他人はどうか分かりませんが、どうしても使わざるを得ない場合を除いては、人工的なものを極力使わずに建築出来ることが、私は理想だと思っています。私たちの考えに共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。<関連記事>:土台の木の違い <関連記事>:危険な防蟻処理剤は、使わない!
2015年06月11日
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輸入住宅に限らず雨漏りの原因となる箇所は、屋根と窓。仕上げとなる屋根材(瓦やスレート材)や外装材(サイディングや塗り壁材)は、防水材の劣化を防ぐ為のカバーであって、それ自体が防水をするものではないのです。実は、このことはプロの建築会社の人でも分かっていない事実でもあります。本当に防水の役目を果たしているのは、屋根材の下地に張られたアスファルト・ルーフィングと呼ばれる防水シートや外装材の下地に張られた透湿性防水紙なんですね。だから、この部分の施工をいい加減にやってしまうと雨漏りが発生するリスクが高まります。外装材はあくまで建物を覆うカバーですから、そこから内側に雨水が侵入することがあるという前提で、どう防水をするかを考えてこそプロの設計士であり、住宅メーカーだと思います。この写真は、窓を施工する前に開口部の防水処理をした様子です。このように構造体の内側にまで防水紙を巻き込まないといけません。また、最も弱点となり得る開口部のコーナー部分や窓下の部分をこのように防水ラッピングしておくことを忘れてはいけません。勿論、これは窓を入れる前の下地処理ですから、窓を入れてから更に防水処理の作業を実施します。そうすることで外壁部分の弱点をなくし、雨漏りで構造体が腐ったり、アルミクラッドなどの木製窓が劣化したりするリスクを減らすことが可能となります。窓自体の構造的な問題でそこから雨が侵入しても、構造体の防水処理をしっかりしておけば、窓の交換や補修だけで直る場合もあるのです。また、構造体の壁体内結露を防ぐ為に、ウェザーメイト・プラスという北米の特別な防水紙を使っていることも他社とは全く違うところです。(他社への販売・施工もしていますよ~)皆さんの家づくりでもこのような施工をしていますか。もししていないなら、改修するか台風後には十分な点検・修理をすることをお勧めします。新築をご計画の方やメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。<関連記事>: この外壁用防水紙が、すごいんだ (2014年1月3日)<関連記事>: サッシの木部が黒くなってきたら、要注意! (2014年7月6日)
2015年05月30日
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既存の古い家屋に新しい部屋を増築する現場です。既存の住宅は、日本家屋で布基礎。布基礎とは、主に耐力壁の壁の下だけに立上がりの基礎を設けるタイプでベタ基礎よりも地震に対してあまり強くないと言われます。そこで、増築部分をベタ基礎にして、その基礎の中にアンカー鉄筋を入れて、布基礎の横から差し込もうという状態がこの写真です。こうすることで、地震の際にベタ基礎部分が布基礎の支えとなってくれると思います。また、もしこのつなぎの鉄筋を入れなければ、地震などの際にベタ基礎と布基礎とが離れてしまい、その間に隙間が生じるかも知れません。そうなると、その隙間を利用して土の中のシロアリさんが知らぬうちに上ってくるかも知れません。勿論、こうしておけば絶対隙間も生じないし、シロアリの被害もないということにはなりませんが、そのリスクは格段に減るはずです。下手なシロアリの駆除剤を撒くより、こうした構造的な工夫でシロアリが建物に入らないようにすることの方が健康的で安全な気がします。防蟻処理のような安易な対策をしなくても、もっとやれることがあると思いませんか?新築をご計画の方や家のリフォームでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年05月07日
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ログハウスには、おおまかに2種類が存在します。材木を角材にして組み立てたマシンカット・ログと丸太のままを利用したフル・ログ(ハンドカット・ログ)。比較的安くメンテナンスも簡単なのが、マシンカット・ログですが、ログハウスの醍醐味を感じさせてくれるのは、やっぱりフル・ログでしょうね。私たち ホームメイドでもカナダの120年もののホワイト・パインを使ったフル・ログを愛知県春日井市で造らせて頂いたことがありますが、その迫力は今も健在です。ゴールデン・ウィークのお休みを利用して、ひるがの高原に来ているのですが、散歩の途中にフル・ログで建てられた別荘を見掛けました。やっぱりフル・ログは素敵ですが、フル・ログへの思い入れや知識がない人が建てると、その寿命は短くなってしまうかも知れません。雨が多い日本では丸太の塗り直しは必修ですが、新築時に行われた以降は何も手入れをしていないようです。そのいい例が、このアンカーボルト。交互に組み上げられた丸太が外れないように長い鉄筋を上から下まで通してそこに座金とナットを入れて締め上げるのですが、長年の乾燥で丸太が痩せてきます。丸太が細くなる訳ですから、しっかり締め上げてあったナットもそのうち緩んでくるのです。こうした現象をセトリング(Settleing)と呼ぶのですが、通常は毎年緩んだナットを締め上げる作業をしなければなりません。でも、ここの別荘は、既に5cm近くナットの位置が下がってきています。これでは、地震の際に丸太が揺れて、最悪の場合はログが外れてしまうなんてことにもなりかねません。建築知識や愛情のない人が家を建てるのは、不幸なことです。ログハウスに限らず、家づくりには補修・メンテナンスを欠かすことは出来ないことを覚悟すべきです。皆さんの家は、10年毎くらいでちゃんとメンテナンスしていますか?こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年05月06日
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うちの裏庭(裏庭と言ってもただの狭い通路ですが)でサツキが咲いていました。赤いサツキの花が多いですが、うちには白いサツキも咲いています。ついこの間までコートを着ていたのに、今日なんか初夏の陽気です。いや~、車の中は熱帯ですよ。そして、この時期になると毎年思いだすのが、シロアリさん。サツキが咲く時期になると、羽アリがコロニー(巣)から大量に抜け出して、繁殖場所を別のところに求めに行きます。大方の羽アリは、いいところを見つけられず死んでしまうのですが、運のいいやつは腐りかけの木や湿気った場所を見つけてコロニーを作ります。もし皆さんの家の周りや家の中に大量の羽アリが発生していたら、異常がないか調べてみましょう。1匹や2匹しかいないというなら、どこか別の遠い場所に巣くっていたということかも知れませんが、何百匹も見かけたら巣は近いと思って下さい。勿論、家の床下や家の中、家の基礎の周りでなければ、恐れることはありません。シロアリは、土のあるところでセルロースを分解する役目を負っていますから、庭にいても悪者扱いする必要はありません。ただ、木造の家に巣くうことだけ、注意して下さいね。あと、この時期以外に羽アリが飛翔することはありませんから、その他の時期は基礎回りに土から上がってくる蟻道だけを見ていれば、大方大丈夫だと思います。シロアリや家のことでお困りの方は、お問い合わせ下さい。<関連記事>: 薬剤でのシロアリ予防はあり得ない。最高の予防は目視!
2015年04月23日
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埼玉の方から新築した輸入住宅の玄関ドアを調整して欲しいというご相談を頂きました。新築したばかりですから、開閉によるヒンジ等の劣化やドアの下がりなどの経年変化はないようですが、木製ドア故のドアの歪みがあるようです。自然のものですからある程度仕方ないですが、レクサンドーレンのドアの場合、そういった曲りや歪みが出ないように、製造段階で予め工夫がされたドアですから、どうなんでしょうねぇ。現状、私共はドアの開閉の固さとドアの隙間の両方を同時に解決するということを主眼に調整する方向で考えています。ただ、ドアの歪みといった根本的な問題の解決ではありませんので、問題のあるドアを3次元でバランスよく調整して一番ベターな状況にもっていくという作業であることを予めご諒解頂かねばなりません。どの程度やれるかは現場の状況次第ですが、今よりは改善出来ると考えています。ただ、それがお客様の満足いくものかどうかは、感覚的なものですから何とも言えませんが・・・。何れにしても、費用の殆どが出張に伴う金額ですから、その点どう判断頂けるかもお客様次第です。輸入住宅の新築をご計画の方やメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年04月07日
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先日外壁等の塗り替え工事を行った愛知県春日井市の輸入住宅K邸ですが、年末にアメリカに発注していたPella社製4連ボウウィンドウの新しいFIX窓が入荷しました。あのマクドナルドやケンタッキーでもアメリカの港湾ストの影響でフライド・ポテトが届かないというニュースがありましたが、それと全く同じ状況でサッシュ(建具)の入荷が遅れておりました。国産と違ってこういうことはよくありますから、輸入資材の調達には忍耐と多少の心の余裕が必要です。今回の問題は、窓の外側を覆っているアルミ材のつなぎ目から雨が侵入して、中の木部が変色・腐食を起してきた為、不具合のあるサッシュを外して、新しいものに交換しなければならないというものでした。でも、ペラのボウウィンドウに付いているハメ殺しの窓って、しっかりとガチガチに取り付けられているので、窓を壊すように外さないといけません。ですから、ペラの窓の交換って結構大変なんですよ。サッシュを新しいものに交換した後、また雨や湿気が入り込まないように、コーキング等で窓周りへの防水作業を行います。更に室内側は無塗装の木製ですから、パラペイントの屋外用木部防水塗料 ティンバー・ケアのナチュラル・クリアを丁寧に塗って完了です。これでもう、雨漏り対策は完璧です!どのメーカーの輸入サッシでも、アルミクラッドはつなぎ目やパッキン材の劣化による雨の侵入がありますから、こうならない為にも常に注意をして下さいね。輸入サッシのメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。<関連記事>: 窓からの漏水
2015年04月06日
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5年前くらいに竣工した西尾市のM邸の定期点検をさせて頂きました。それ程時間が経った訳ではありませんが、いろいろメンテナンスが必要な箇所があるかも知れませんから、念の為のチェックです。こちらのおうちは、風水を気にされるお客様で、床下を土のままにしておかなければいけないということから、私共では珍しくベタ基礎ではなく、布基礎で施工しました。布基礎とは、構造強度が必要な壁のラインにコンクリートの立上がり基礎だけを造るやり方で、立上がりに加えて床下全面を鉄筋コンクリートで敷き詰めてしまうベタ基礎とは異なります。耐震性からすれば、ベタ基礎の方が上ですが、床下が自然な状態に近いという点で、布基礎もありかも知れません。普通、床下が土の布基礎ですと地面の湿気が上がってきそうですが、意外とカラッとした乾いた床下でした。一部に炭を撒いているということもありますが、通気を促す基礎パッキンを全ての布基礎と土台との間に入れてあるのも功を奏しているのだと思います。ここの土台は、虫の嫌いなヒバの木を使っていますし、空気の流れがありますから、床下にシロアリさんは来ていないようです。土台や大引きも動いたり、ひねったりしていないようですから、1本で1トンの重さに耐えられるプラ束も調整の必要はありません。一旦建ってしまうと、なかなか人の目に触れる場所ではないですが、このようにちゃんと機能を果たしていてくれるのを見ると感慨深いものがあります。きっと、信頼とはこうしたところから生まれるのだと思います。どうか皆さんも、たまには床下を覗いて下さいね。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。<作品紹介>: イメージは、懐かしいおばあちゃんの家 ~M邸~
2015年03月09日
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この古い木製の玄関ドアは、スウェーデン製のスウェドア。バイキングが出てきそうな中世ヨーロッパ風のデザインは、レクサンドーレン製のドアと共に北欧輸入住宅には定番と言えるかも知れません。ただ、ずっと手入れをしていなかった為か、随分木の劣化が進んでいるようです。新築施工した住宅メーカーは、数年前に倒産した富士ハウス。今年の夏で築16年になるそうです。ですから、この家のメンテナンスをしてくれるはずの建築屋さんは誰もいなかったのでしょう。今回ご相談頂いたのは、スウェドアのドアガードとドアクローザーが破損したというトラブルでした。あと、ドアラッチの掛かりも悪くなってきたようです。こうした不具合は、長年使ってきたことによって重いドアが下がってきたことが、原因のひとつのように思います。壊れた部品を交換することは基より、ドア自体の建て起こしを調整し、パラペイントのティンバーケアで塗装をしてあげることが根本的な解決につながります。輸入住宅に限らず、10年に一度は私共のような建築の専門家に家全体を点検してもらうようにして下さい。こうしたことは健康診断と同じで、住宅を長く愛し続ける為には不可欠なことなのです。輸入住宅の点検・メンテナンスを希望される方は、ご相談下さい。
2015年03月04日
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先日お客様からのご依頼で土地の状況を見に行ったというお話を書かせて頂きましたが、その土地には井戸があるんです。昔、名古屋近郊では水道が引けていない場所も多く、自分の敷地に井戸を掘って、生活用水として使っていたおうちはたくさんありました。今でこそ、そうした住宅は少なくなりましたが、古い集落だった地域などで古い家が建っていたという場所では、井戸が残されていることがしばしばです。既に枯れてしまった井戸もありますが、今も水脈が走っている井戸など、今でも現役で使えそうなものも多いんですよ。こういう場合、いくつか選択肢がある訳ですが、1.水道とは別に井戸を生活用水に使う、2.井戸を埋めてしまう、3.使わないがそのまま保存する、という感じでしょうか。まず、生活用水として使う場合、井戸水の水質を定期的にチェックする必要があります。途中で水質が変化して、有害なものが入り込むと危険ですから。また、トイレの水として利用すれば大丈夫という方もいると思いますが、水道の水を下水に流すことはOKなんですが、上水以外を下水に流すことは水道料金の問題や処理能力の負担になるという問題で行政から許可が下りない恐れが存在します。ですから、庭の散水や車の洗車に使うという用途で井戸を利用することになります。次に、井戸を埋めるというお話ですが、個人的には私はあまりお勧めしておりません。それは、地下水脈は自然の循環のひとつと考えるからです。家を建てるに当たって、井戸自体が住宅建築に支障を与えないというのであれば、わざわざ埋めて水の通り道を遮断する必要はないと思います。逆に、遮断することで逃げ場を失った地下水が、どこか別の方向に流れていったり、土を押し流してしまったりして地盤を弱くしてしまうなんてことも考えられます。日本の都市部は、川の堆積物で出来た平野に位置していることが殆どですから、どこでも水脈が走っていると考えていいでしょう。そこに水脈があることで、地下の均衡を保っていますから、敢えてそれを崩すことは、反って地盤には悪い気がします。私としては、井戸を使わないという場合は、邪魔でなければそのままにしておくというのが一番だと感じます。確かに、コンクリートの大きなフタは、見栄えも悪く嫌な感じがするかも知れませんが、そこに井戸があることで地域の土地が保全されているかも知れないと思えば、大切なもののように見えますよね。また、災害時などの緊急時には、もしかしたらこの井戸の水が役に立つかも知れません。ただ、フタの管理はしっかりして下さいね。万一落ちたら、大変ですから・・・。古い家を解体して家を建てる場合に、こうした井戸をどうするかという問題に当たることもあると思いますが、私の意見を参考によく皆さんで考えてみて下さいね。特に、井戸が家を建てる場所の真上になる場合には、こうした私の考えではいけないケースも出るはずです。こうした考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年02月21日
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輸入住宅を含めて20年程前の新築住宅では、外構工事でウッドデッキを施工するのは定番でした。掃出しサッシから段差のないウッドデッキへと続く空間は、リビングやダイニングを広く感じさせる効果があり、狭い日本の家にとっては格好のアイテムだったと思います。そこで多く使われた木材が、レッド・シダー(米杉)。杉と言っても実際には日本の杉とは少し種類が違うんですが、虫が付きにくく腐れに比較的強いということでよく使われました。ただ、やはり自然素材ですので、必ず経年劣化が起るものです。写真のように釘打ちした部分が腐ってきたり、ざら板の木が2つに割れてしまっている箇所も見受けられます。勿論、まめにパラペイントのティンバー・ケアのような木部用塗料を新築時から塗って頂いていれば、その劣化や腐りを抑えることがある程度出来ますが、なかなかそういうことが日常生活でやれないというのも事実です。ここまで劣化が進んでしまうと、もう塗装だけでは何ともなりません。こうなるとデッキ材を交換することになりますが、再度天然木を施工することを避ける傾向になっています。やっぱり、手入れがなかなか出来ないですからね。堅い南洋木材であるイぺやウリンを使う選択肢も以前ならあったのですが、熱帯雨林の伐採規制でそれが出来ない現在、日本の杉材の細胞に樹脂を注入したような木材や、木材に似せたプラスチックで出来たデッキ材が多く用いられます。こうした素材は、20年近く経っても劣化が少ないと考えられていますから、ウッドデッキを再生したい、作りたいという方はお使い頂いてもいいかと思います。新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年01月22日
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こちらも昨日書かせて頂いた記事の続きです。雨漏りは、屋根から入ったのか、外壁から入ったのか、はたまた屋根から入って壁の中を伝って室内に入り込んだのか、最終的にその侵入経路が特定出来なかった為にあらゆる穴という穴を塞ぐという対症療法がなされたようです。でも、原因を特定してそこを叩くということをしなければ、不必要な部分にも余分な施工をしてしまい、結果別の不具合を起こしてしまうという悪循環を誘発するリスクが生じます。写真は、外壁を下から見上げた状態を写したものですが、本来矢印のあたりには外部通気層というスペースが明いているのが普通です。(一般には、鈑金の水切り材で通気穴が隠されていますが・・・)それは、構造壁とサイディング等の外装(外壁)材パネルとの間を少し離すように施工して、外装材に当たった太陽の熱が構造体に伝わらないようにするという役目と、その熱を利用して通気層内の空気を対流させて、その空気の動きで構造体の外側を乾燥させるという役目を果たします。こうした外部通気層が空気の対流を起こす為には、空気の入り口と出口が必要となります。出口は、屋根の一番高い部分の棟に棟換気材を設置します。入り口は、屋根の軒下換気口と外装材の一番下になる部分に設けます。屋根の軒下から空気が流入することで、外壁内の空気を引っ張り上げる効果をもたらしますし、それによってフレッシュな空気が基礎の直上部分から吸い上げられるという訳です。でも、写真のように塗り壁材のモルタルでその入り口を塞いでしまうと通気層に乾いた空気を供給出来ないばかりか、万一雨水が外壁内に入り込むような場合に、その水分が乾くこともなく内部で滞留してしまう恐れも出てきます。そう、この部分は、雨水の出口にこそなりますが、入り口にはなり得ない部分なのですから、余分な仕事で不必要な施工をする必要はないのです。建築には理屈がありますし、自然の摂理をあらゆる部分で利用しながら家が造られているのですから、その調和を自ら壊してしまう施工をしてはいけないのです。人間のやることですから間違いやトラブルが発生することは、仕方ありません。でも、それを補修する際にはむやみに無駄な作業をしないで、深く考えた上で適切な施工を心掛けるようにして下さい。トラブルが発生したからといって、アタフタしてはいけませんよ。問題は、意外と単純なことが多いのです。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年01月08日
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サイディングや塗り壁、レンガ積みといった外壁材とサッシとは、少し離して取り付けることが建築の秘訣です。ギチギチに接するように施工すると、地震などで構造体に歪みが生じてしまった時に外壁材が窓を押して、窓自体も歪んでしまうなんてことになりかねません。そうなると、窓の開閉が出来なくなったり、窓ガラスが割れてしまったりなんてことになってしまいます。そう、物事には余裕や遊びってやつが必要なんです。そこで、窓と外壁材との間に一定の隙間を空ける訳ですが、そのままでは雨や風が入ってきてしまいますよね。だから、防水の為にコーキングと呼ばれる練り物状の水性ゴムを窓の周囲に塗っていきます。乾くと弾力性があって、緩衝材としてもいい機能を果たしてくれるのですが、日差しや風雨に曝されるとその弾力性が失われ、徐々に硬化を起してしまうのです。まあ、人間が作るものには永遠の耐久性などあり得ないということですね。硬化と同時に材料も縮んでくるのがコーキングですから、材料がそれに耐えきれず割れてきてしまうんですねぇ。ものがそれ相応の役目を果たす為には、その性質や寿命を加味して考えなければいけません。10年毎くらいで、そういう部分もチェックしてみて下さい。そして、悪くなっていたら、コーキングを打ち直して下さいね。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2014年12月17日
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アンダーセン社製ナローライン・シリーズの古いダブルハングサッシ。竣工から28年経っていますが、木製サッシの美しさはまだまだ健在。ただ、アンダーセンのサッシは、窓枠は樹脂でカバーされた木製枠なんですが、建具(サッシュ)の方は塗装された木製であるが故に雨や紫外線などで外部が劣化してしまうこともあるようです。こういう場合、割れたりした部分に木工パテを入れて、その上からパラペイントの防水塗料 ティンバー・ケアなどで早めに塗装してあげれば、ひどい損傷にならずに済むのですが、そういう情報のない一般のお客様は、そのまま放置するしかないという状況かも知れません。この輸入住宅も新築時のビルダーさんは既になくなっているようで、最近ご自身で苦労してアメリカからバランサーを購入して交換した以外は、特段の手入れもしてこなかったそうです。その為、建具の外側が腐ってきてしまい、既に一部が脱落し始めているといった状況になってしまいました。今回、私たちは、建具を交換する方向でお客様にお話を進めていますが、防犯性能の強化の為に、通常のガラスではなく強化ガラスの入った建具を調達して欲しいというご依頼を頂きました。せっかく窓を直すのですから、気になる問題を同時に解消して差し上げることも私たちの重要な仕事です。今後は、私たち ホームメイドが、定期的にメンテナンスのアドバイスをさせて頂きますから、家への不安や心配が少しはなくなると思います。寄り添っていける建築屋がいることって、本当に大切なことですよ。新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2014年12月05日
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現在外壁や屋根の塗り直し工事をさせて頂いている輸入住宅で、お客様から施工前に、ある要望を頂きました。それは、玄関ポーチの上に子供部屋が載っているのだけれど、冬に子供部屋の床が寒くて結露することがあるので、何か対策はないかというものでした。そこで私たちは、玄関ポーチの天井根太の間にセルロースの断熱材を空間いっぱいに吹き込むことを提案しました。実は、ここの子供部屋ですが、数年前に壁際から大量の羽アリが出たということで、シロアリの駆除をしたことがあったそうです。それも丁度、その玄関ポーチの辺りらしいのです。その際は、駆除はしてもらったけど、壁を開けて中を見るなんてことをしなかったようで、今回ポーチの天井板を外す時に状況を確認しましょうという話になった。写真はその様子だが、比較的柔らかい針葉樹の構造用合板がシロアリに食われていた。若干、SPFの構造材も食われた跡が見受けられるが、表面的なところで終わっている。また、食われた跡は見られるが、現状シロアリがこの中で繁殖しているという感じではなさそうでした。あと、ここの天井には全く断熱材が入っていなかったので、そりゃ2階の床は冷えますよね。取り敢えず、セルロースの断熱材を入れて、天井を張り直す前に再度シロアリ屋さんが食われた箇所に薬剤を塗布してくれるということになりました。まあ、念の為ですけどね。そうそう私たちのセルロースの断熱材は、紙を粉砕した綿ボコリのような木の繊維ですので、吸放湿作用性がありますから冬場の結露にも威力を発揮します。また、ホウ酸がセルロースに塗布されていますので、シロアリやゴキブリが食べると死んでしまうというのも、この状況には最も適切と言えるかも知れません。外壁の塗り直しをペンキ屋さんに頼むだけという家もあるでしょうが、こういった不安要素を同時に解決していくという配慮をしてこそ、ビルダーとしての真骨頂だと思います。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2014年11月29日
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このサッシは、マーヴィン(マービン)社製の木製サッシ。マーヴィン社と言えば、外側をアルミでカバーしたアルミクラッドの木製サッシが一般的ですが、ヨーロッパの片田舎を演出する為か、内外全てが木製のサッシをこの輸入住宅では採用されたようです。ただ、本物の木を使っていますから、この部分のメンテナンスは頻繁にやらなければいけなくなります。でも、この家を造った工務店(住宅メーカー)は、そういったメンテナンスについてはお客様にちゃんと伝えていなかったのでしょう。恐らく工務店自体もメンテナンスの仕方や耐候性のある塗料について、何も知識がなかったように思います。写真でも分かるように、ちょっとだけ覗いている内側の木の部分は、まだ白木の状態できれいなのに残念です。釘を後から打ったような跡もありますから、何度か補修に来ているようですが、そうした対処が更に木割れの原因となって状態を悪化させたのは言うまでもありません。ここまでになるまでに、早く私たちに相談頂いていれば、もしかしたら木部用の塗料 パラペイントのティンバー・ケアだけで何とか直せたかも知れないですが・・・。あと、このおうちは、外壁の仕上げにモルタルを用いています。モルタルというのは、セメントと砂を混ぜただけの塗り壁ですから、雨が中まで浸透してしまいます。モルタル下地に水に強いと言われているシージングボードを施工したようですが、多少水が付いてすぐに乾くという程度なら大丈夫かも知れませんが、常に水分に曝されるような状態ではこちらにも雨が侵入するリスクも出てきます。そういったことで木製サッシの枠の劣化を促したのかも知れません。こういう問題の解決には、時間を掛けた原因究明とどう復旧するかをしっかりと考えなければいけません。上からフタをすれば、中がどんなだって平気だなんてことで施工するようなリフォーム屋さんにお願いしてはダメですよ。また、腐らないアルミサッシに交換しましょうなんて話にも注意して下さい。一軒の家で窓の性能が違う状態があると、必ず弱点の多いアルミサッシに結露等の問題が起きてしまいますから・・・。手の掛かる木製サッシですが、ちゃんと手入れさえ間違わなければ長持ちすることを忘れないで下さいね。メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2014年11月25日
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リフォーム・リノベーションと言えば、外装の塗り直しやキッチン・洗面台、トイレ、浴室の改修が頭に浮かぶ人も多いと思います。確かに見栄えをリフレッシュすることで愛着が増すので、家を長持ちさせるという点では、こうした改修の優先度は高くすべきと考えます。でも、人がそこで快適に暮らすという観点で考えると、外気の温度や湿度に左右されない気持ちのいい室内空間に改修するということは、性能に直結する話ですから結構効果的なお金の使い方であるはずです。現在、国内に建っている住宅のうち、平成11年度に制定された断熱基準に適合している家はわずか5%と言われています。(平成11年度って、もう15年も前のはずなんですが・・・)まあ、殆どの住宅は、断熱性が期待出来ないシングル・ガラスのアルミサッシが標準ですし、壁や床下、天井(屋根)の断熱材が全く入っていないか、薄いものしか施工されていないのですから、当たり前と言えば当たり前です。私たちが輸入住宅を新築する際の施工のように、ペア・ガラスかトリプル・ガラスの樹脂サッシにして、床下には50mm以上のウレタン・フォームを入れ、壁や天井には100mm近い厚さでセルロースや羊毛などの天然の断熱材を使えば、湿気がこもらない夏冬快適な省エネ住宅となるはずです。また、外壁材が構造体に直貼りされているようなお宅の場合は、外壁材と構造体との間に通気空間を取って、外壁の熱が内側に伝わらないような仕組みを作れば、更に断熱効率の高い家にすることも可能です。(同様に、屋根にもこうした仕組みを実施するとベストです)ただ、こうしたリフォームを実施するには、外壁面側の石膏ボードを剥がさなければいけませんし、家全体を一度に触ることとなりますから、費用もそれなりに必要です。そして、一旦生活を他の場所に移すなどということを考えないと大掛かりな工事には耐えられないとも思います。家に愛着やこだわりがあって、今後も末永く暮らしていきたいという方であれば、リノベーションの機会に是非やって頂きたい改修工事の一つです。居住性能のあまりの違いに、驚くこと間違いなしですよ。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方はご相談下さい。
2014年11月18日
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北米でバスルームと言えば、浴室と言うより洗面を指すことが多いかも知れない。それは、洗面室にシャワールームが併設されていて、そこで体を洗うことが多いからです。確かに浴槽も使いますが、湯舟につかってゆっくりするというよりは、体を洗う為にバブル・バスにするだけで、浴槽を出る際にはお湯を落としてしまうのが普通です。さて、日本ではどうでしょうか。当然、皆さんもお分かりの通り、浴室には浴槽が必ず設置されていて、家族全員が入り終わるまでお湯はずっと張った状態です。また、ともすると洗濯をする為のお湯として、次の日までお湯を貯めた状態などということも少なくありませんよね。そんな状態ですから、日本の浴室は水分や湿気が充満しています。さて、そんな浴室の中に室内側が木製のアルミクラッド・サッシを取付けたおうちがありました。いや~、ビックリしましたねぇ。塗装がしてありましたからまだいいのですが、周囲にはカビも生えているし、木にも割れや劣化が見られました。確かに木製窓は断熱性がいいので温かいかも知れませんが、耐久性を考えれば樹脂サッシにすべきところでしょうね。まあ、アメリカのように常に湿気がある訳ではないという生活空間なら木製窓もありですが、適材適所で施工して欲しいものですね。
2014年11月01日
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輸入住宅好きの方であれば、日本でも知っている人は多いペラの輸入サッシ。ペラが有名なのは、何と言ってもアルミクラッドの木製サッシでありながら、日本の防火基準をクリアした数少ないサッシであるということですね。だから、準防火地域でも難なく使えるという訳です。Pella Windowsの成功を受けてか、Marvin等の輸入サッシでも防火認定を取得するようになりましたが、先鞭を付けた点でペラの功績は大きいでしょう。そんなペラのサッシですが、この輸入住宅では窓ガラスに付いた結露でその周囲の木部がこのように劣化を起してしまいました。外部の雨水の侵入が原因で木製サッシが劣化することは多いのですが、室内側の結露で劣化してしまうというのはあまり例がありません。昨日、スラブ・コンクリートで床下地を施工した場合の問題点について記事に書きましたが、この家はまさにスラブ床の上にフローリングを張った室内だったのです。私が伺った際は、それ程湿気を感じませんでしたが、冬場になると2階の床まで結露してしまうらしいのです。それは、2階の床の直下が玄関ポーチの天井になっていて冷たい外部の熱が2階に床に伝わって、温められた室内の湿気が床の部分で水分に変わってしまうからなんですねぇ。吸放湿性のある木のような自然素材を多用する輸入住宅であっても、どんどん湿気が供給される状況にあっては全くその素晴らしい性能が発揮出来ません。まずは、この湿気を抑える対策を練って、その上でティンバー・ケアを塗るなどして、劣化した木製窓のメンテナンスをしてあげる必要がありますね。そうすれば、この窓も長く使って頂けるはずですよ。結露や劣化でお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2014年10月12日
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普通、住宅というものはコンクリートで出来た立ち上げ基礎(布基礎)の上に壁(柱)を立てたり、床組みを載せたりして構造体を造ります。最近は、ベタ基礎と言って耐震補強された鉄筋入りのコンクリートで床下全体を覆ってしまってから、その上に立ち上げ基礎を載せる工法を施工するのが一般的になりつつあります。いずれのやり方にしても、床下では基礎のコンクリートが露出していて、人が入れるだけの通気空間が取れています。でも、図にあるように布基礎の床下側に土を入れて、布基礎の上端近くを土間コンクリートで敷き詰めたスラブ工法では、床下には通気空間は取れません。つまり、空気の流通が全くないのが、スラブの特徴でもあるのです。スラブ床は、土地の地熱が直接家に伝わるように考えられた工法ですが、布基礎とスラブ・コンクリートは一体成型では造られていませんから、その間に割れや隙間が生じます。そこから土の中に巣くっているシロアリが侵入してきたらどうなるでしょうか。私が以前営業マンとして勤めていた工務店でも、そういう問題があることを工務や社長が知らずにスラブ床を施工した時があって、私自身が痛い思いをしただけでなく、お客様にも迷惑を掛けてしまったという苦い経験があります。図の場合、布基礎の周囲をポリスチレンの断熱材で覆っていますから、簡単にそれを食べて上へ上へとシロアリが上がってきます。床下は勿論ですが、基礎の外側のポリスチレンの表面もモルタルで化粧してありますから、侵入を早期に発見することが難しいのです。スラブ床は、地面の湿気が室内に直接入り込むという性質もありますから、湿気の多い場所で施工するには問題があるのです。ポリエチレンの防湿フィルムを張ってはありますが、薄いビニールですから、必ずいつか破れてくるというのは誰の目からも明らかです。また、床下の上下水やガスの配管のメンテナンスがほぼ不可能というのもスラブ床の欠点でもあります。土地の湿気が少ない地方で、建物の周囲にシロアリのコロニー(巣)が存在しない場所で壁からインフラの配管を取り入れているという住宅なら、問題はありませんよ。でも、そんな家が、日本のどこにあるのかを私は知りません。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方はご相談下さい。
2014年10月11日
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ここのところ、台風などで湿った南風が日本列島に流れてきて気温の割に蒸し暑い感じがしませんか?梅雨時もそうなんですが、こういう湿気を感じる時期は、輸入のドアも湿気で膨張するのです。また、輸入住宅のドアは重いですから、長年使っているとドア・ラッチ側にドア自体が傾いてきます。そうなると、ドアとドアの上枠との間の隙間が、左右で違ってきてしまいますね。こうしたことが重なってくると、ドアとドア枠とがだんだん接するようになってきて、ドアの開閉がきつくなってきます。そして、ドアの下端が、敷居部分に当たって擦れてくるなんてことにもなってきます。更に、湿気などでドアが歪んできたりすると、上下だけでなく内側・外側の方向も含めて、三次元で建て起しを調整しないといけませんから、直すのに結構技術が必要となります。こうした調整は、10年に一度はやって欲しいのですが、殆どの皆さんはそのうち何とかなるだろうと放置していますから、ドアが擦れて傷ついたりドア・ラッチがストライクに入らなくなってロックが出来なくなったりします。そうなると、防犯上も大変なことになりますから、定期的なドアの調整やヒンジの交換は必修です。まだ家の建具調整を一度もしたことがないという輸入住宅ユーザーは、是非この機会にメンテナンスをしてもらって下さい。特に玄関は家の顔ですから、スムースになると気持ちがよくなりますよ。お困りの方は、お問い合わせ下さい。
2014年10月09日
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