Tapestry

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TROY

「TROY」 2004/8/6

購入お薦め度★★★

トロイ 特別版-DVD-(10/29)〔送料無料キャンペーン中〕


迫力はあったし、ブラピの隆々としたマッスルが間近に見れたし
(ちょっと近すぎて気持ち悪いくらいだ。^^;)
良かったけれど、余りにも闘いのシーンが多くて、飽きてしまった。

ストーリーは有名な「トロイの木馬」の話だから
知ってる人が多いとは思うけど、舞台は3000年以上も大昔。
だけど、地位や名誉や富にこだわる男達の愚かさ、
闘う事の無意味さは今と同じだ。

何のために闘うのか。誰のために命を捨てるのか。
無駄と解っていても、闘わざるを得ない可哀相な(ワタシはそう思う)
男達の姿が描かれている。

トロイの王子、パリス(オーランド・ブルーム)がスパルタの王メネラオス(ブレンダン・グリーソン)の
美しい妻ヘレン(ダイアン・クルーガー)と恋に落ち、
大胆にも彼女を奪って国に帰る。
その事件を発端に、平和に収まりかけていたギリシャとトロイが闘う事になってしまう。

美女をめぐる闘い・・・。なんてロマンチック~☆と言いたいところだが
そんな個人的恨みつらみの為に戦わされる兵士たちはたまらんだろうな、
とまず考えた。なんて自分勝手な、世間知らずなパリス。
メネラオスだって、本当に妻を取り戻したいだけではない。
身の程知らずの若造から受けた屈辱を晴らしたいと言うのが本音だ。
王とはいえ、個人の恨みの為に命を投げ出さねばならない兵士たち。
国や名誉のためとは言えない、正義のためですらない、
無駄な闘いではないか。


結局パリスとメネラオスの一騎打ちになるが、根性なしのパリスは
最後の最後に逃げ出すと言う醜態を演じる。
殺られそうになった弟を救うべく、パリスの兄ヘクトル(エリック・バナ)が
メネラオスにとどめを刺す・・・・・。

主役はブラッド・ピットが演じるアキレスだと思うが、
何といってもそのヘクトルが一番braveで、潔くてカッコよかった。
(結局アキレスに殺されてしまうけど)
エリック・バナ(この人知らなかったけど)もはまり役で良かったと思う。

アキレスは、強さと冷淡さが前面に出ていて、捕虜である
ブリセウス(ローズ・バーン)を愛するようになってからも
人間的な優しさがあまり伝わってこなくて、魅力を感じなかった。
最後は彼女のために命を落とすのだが、それ程愛していても
最後まで報われないのは、彼の不死身級の強さ故の悲しさかもしれない。

結局、一番人間らしいのは、パリスかもしれない、と思った。
愛のために国民を犠牲にし(そんなつもりはなかっただろうけど
結果的に、そうなった。)
自分の不始末の責任を取る事もできない、不名誉な王子だが
そもそも、この様な馬鹿馬鹿しい戦争で、名誉だのなんだのと
命をかけて、真面目に闘う事の方が馬鹿げているのではないか、という気もする。

それにしても、パリス役のオーランド・ブルーム、
彼はやっぱり、黒髪のカーリーヘアよりも金髪のロン毛でいて欲しかったよ・・・。
レゴラスの方が数倍カッコ良かったし。
同じく「LOTR」に出ていたショーン・ビーン(オデッセウス役、
「LOTR」ではボロミア役)もいい味を出していた。

ブラピはこの役作りに3年を費やしたらしいが、
その努力の成果か、見事な筋肉だったよ~。
あまりマッチョに興味はないし、映画とはゼンゼン関係ない事だけど、
人間鍛えれば、どんなからだも作れるんだ~と思ったよ。

ワタシもナイスバディを目指そうか~。(ほほ。^^;)


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