Tapestry

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アリゾナ・ドリーム

「アリゾナ・ドリーム」 1/2/2005

若かかりし頃のジョニー・ディップが主演のこの映画。
ワタシが住んでいるアリゾナが舞台というのもあって
観る前から結構楽しみにしていた。

叔父の結婚式のために、NYからアリゾナへやってきたアクセル。(ジョニデ)
そこで出会った未亡人(フェイ・ダナウェイ)の家に住み着くようになる。
父を殺した未亡人を恨み、自殺願望を抱くステップドーターのグレースも(彼女はカメフェチ)
アクセルの友達(ああ、名前忘れちゃった。汗)もどことなく変な人達ばかり。

冒頭のエスキモーのシーンも然り(これはアクセルの夢のシーンなのだが)
空飛ぶ魚も然り、どこからがどこまでが現実でどこからどこまでが幻想なのかが
なんとなく曖昧で、解りづらいストーリーでもある。
コメディなので笑えるシーンもたくさんあったが、
中でも一番おかしかったのは、アクセルと友達が、未亡人の家に、
初めてディナーに招待された時の娘の自殺騒動。
ディナーの席で大喧嘩を始めた母子、見せしめのように首を吊ろうと、
ストッキングを首に巻くのだが・・・。
ストッキングで首が吊れる訳ないよなあ。

もう一つは、タレントショーで、ヒッチコックの映画のシーンを形態模写する、
アクセルの友達。その真似が、後で実際の出来事となるところが笑えた。

この未亡人母子、ハチャメチャで険悪な仲なんだけど、最後には打ち解ける。
ステップマザーの誕生日に、豪華なプレゼントを贈るグレイス。
心からの愛情を確認し、「Life is beautiful.」とまで言えるようになったし、
アクセルも実は未亡人ではなくて、グレイスに愛情を持つようになり、
ハッピーエンドかと思いきや結局、悲しい結末となってしまう・・。

重くなりそうなテーマを、軽くコメディタッチに仕上げてるのか、
それとも元々登場人物がどこかおかしいのか,
どちらにしても、人生って言うのはコメディみたいなもの。
そういう意味では、幻想的でもあり、リアリティもあったのかも。

ボーっとしてバカ面のジョニデもまた可愛かったけど、
時々垣間見せる危なげな表情が何よりカッコ良かった。

ずいぶん昔の雰囲気だけど、ほんの10年ほど前の映画なんだよね、これ。
ワタシが馴染み深い、アリゾナらしい風景はあんまり出てこなかったのが
少し残念だったなあ。



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