Tapestry

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RADIO



エド・ハリス主演の心温まるドラマ。

キューバ・グッディング・Jr.が知的障害を持つ黒人青年を好演している。


ハロルドは高校フットボールチームのコーチ。

いつも練習を見に来ていた知的障害を持つ青年が、

チームの生徒にいじめられたのをきっかけに、彼に練習の手伝いをさせる事になる。

いつもラジオを聴いている事から「ラジオ」と呼ばれる様になる・・・。


幾つかの障害を乗り越え、コーチ・ジョーンズ(ハロルド)の

全面的な支えによって高校を卒業できるまでに成長したラジオ。

映画でよくありそうな話だが、これは実話を元に作られたと言う。

映画の最後に、ホンモノの「ラジオ」ことジェイムズが写っていた。

ホンモノの彼は、映画公開当時50歳。

今でもハンナ高校でフットボールチームの応援をしているらしい場面だった。


ハロルドの奥さん役、エド・ハリスに比べてエライ若くて奇麗な奥さんやな~、

それにどこかで見た女優さんだ~と思ったら、デブラ・ウィンガーだった。

この映画に出演してるとは知らなかったが、

彼女のプチ・ファンでもあるので、嬉しい発見だったよ。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


【追記】

この映画に特筆すべき事はない、観おわってすぐはそう思ってたけど、

意外と余韻が残ってるので付足し。


この時代(多分'60~'70年代)は、アメリカでもまだまだ

障害者への差別や偏見がまかり通っていたと思う。

しかもこのラジオは黒人でもあるし、周りの偏見は今よりはるかに大きかったに違いない。

その証拠にラジオもハロルドと出会う前は、まともに学校にも通ってなかったようだし。


だからこそ、このコーチのやった事は意味が大きかったのだ。

ラジオの事に一生懸命なハロルドに、あまり構っても貰えない一人娘(彼女も高校生)が、

不満をぶちまけるシーンがある。

そんな娘に、自分が幼い頃見た悲しい風景を語るシーンがあるが、これには泣けた。

まだ多感な少年時代に、こういう経験をしたからこそ、

今、行動を起こす事に意味があるのだ。

そう信じて、ラジオの為に全霊を尽くすハロルドだった。


今からでも遅くない。

大人達が皆、こんな気持ちになってくれたら、

どれほど世の中が良くなる事か・・・。

そう教えてくれた、やっぱりいい映画だったとおもう。


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