Tapestry

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Ed Wood



面白かった~~~。最初っから最後まで、にやにや笑いながら観ていた気がする。

映画そのものをどうこう言う前に、実在した映画監督であるエドウッド、

彼自身の人柄と映画に対する情熱にとても惹かれてしまった。

エド監督が、まったく商業主義じゃないところが、大いに気に入った。


実際のエドウッドが作った映画は観た事がないので、どれほど最悪なのかは知らないが、

あれほど才能がないのに(笑)情熱を持って映画を作ろうと出来る、

その粘り強さ(?)もすごい。そしてまた、あれほど楽しんでやってるのに、

ある意味いい加減だったりするところがまた、とっても共感した。

しかも女装趣味まであったりする、憎めない奴。ああいうキャラが大好き♪


エドがあんなに魅力的に描かれていると言う事は、バートン監督も

エドウッドの存在がいとおしくてたまらないんだろうな。

映画に対する姿勢や情熱、そういう部分でも共感するものがあったのではないか。

でなければ、史上最低の監督、とまで言われた人の伝記映画

(と一言で言えるような物ではないが)を撮ったりしないだろう。


ジョニー・デップの役者としての才能にも、またもや脱帽。

いつものジョニデじゃないみたいや。なのに、彼にしか出せない

愛敬や存在感がにじみ出ている。確か「ドニー・ブラスコ」の監督だったとおもうが、

ジョニデの事を「He’s gifted.」と評していたが、

それプラス、ジョニデ自身も天から与えられた才能を発揮すべく、

演じる事への情熱を持ち続け、努力を怠らないと言う姿勢までもが伝わって来る。


脇役陣も素晴らしい。ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランドーもハマリ役。

人生に絶望しかかっていたベラだったが、エドの献身的な友情に

次第に生きる望みを持つようになる姿にも感動。

最後は「Plan9 from Outer Space」で少しは映画監督として認められるのだろうか、

と思ったけど、そうでもなさそうなのがまたいい。

この映画を作っている側も、エドウッドの映画は素晴らしいから観てみなさい、

と提案してる訳でもなく、あくまでもエド自身の生き様を描いているだけ。

それがかえって、エドが作った映画を観てみたい~、と言う気持ちにさせられた。


ワタシがエドから学んだ事は、好きなことをやるなら、思いっきり好きなようにやれ!

って事だろうか?(笑)

才能があろうとなかろうと、大事なのは夢を持つ事、楽しみながら前へ進む事なんだ、と。


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