Tapestry

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Phone Booth

「フォーンブース(Phone Booth)」 2005-06-12

マンハッタンの一角にある、フォーンブース。
そこの電話が鳴る。

何とか落とそうと狙っている新進女優、
パムへの電話を終えたばかりのステュ(コリン・ファレル)が、
電話に出てしまった事から、恐怖のどん底にはまっていく、と言うお話。

ツッコミ所もないわけではなかったが、ステュの立場になって
ドキドキしながら楽しめる展開で、面白かった。
リアルタイムで時間が流れていくし、ダラダラしてなかったので退屈する事もなかったし、
なかなか上手く作っていると思う。

犯人(キーファー・サザーランド)が何故ステュを狙ったのか、
動機がはっきりしない所がちょっと不満だが、
犯人と話をするだけで、ステュの生き方や人柄が、
段々とあからさまにされていく所なんかも、面白い。
publicist(パブリシスト)と言う職業についても、よく知らなかったので興味も持った。

そしてラストのどんでん返し(?)もいい。
多分、ステュには犯人の心当たりがあるのではないか、と見たがどうだろう?
それとも、心当たりが多すぎてわからないのかも。
警部を演じていたフォレスト・ウィッテカーも、いい味を出していた。
見た目とは違いなかなかの切れ者ではあったのだが、
犯人の方が一枚上手だったと言うところが惜しい。

ニューヨークと言う街だからこそ成り立つ話だし、
マンハッタンの街の喧騒を観るだけでもリアリティがあって面白い。
あの娼婦たちのあまりにもひどい言葉遣いには辟易したけど。
そしていい意味でも悪い意味でも、ニューヨークと言う街を象徴しているステュ。
コリン・ファレルの演技も良かった。どこにでもいそうな雰囲気、と言うのもね。


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