Tapestry

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THE TERMINAL

「ターミナル(THE TERMINAL)」 2005-06-17


★★★★☆

今は亡き父との約束を果たすために、東ヨーロッパのクラコウジアから
ニューヨークJFK空港にやってきたナヴォルスキー。(トム・ハンクス)
ところがちょうどその頃、戦争で祖国が消滅してしまい、
入国も帰国も出来ないという状態になってしまう。
英語もほとんどわからない彼は、結局空港にとどまる事になる。
最初は彼の事を怪しんでいた空港職員たちも、
次第に彼の温かさ・人柄の良さに気づいて打ち解けていく。
そんな職員たちの協力のおかげで食いつなぎ、言葉も覚え、職まで得てしまう。

なんであんなに長い間、空港で暮らせるのか?だとかを問いはじめるときりがないぐらい、
話には無理があると思うのだが、そういう事は置いといても、やっぱりトム・ハンクスは面白い。
こういう真面目でとぼけた役をやらせたら天下一品だ。
彼の素晴らしい演技のおかげ笑える場面もたくさんあったし、
彼のおかげで持っている映画だ、といっても過言ではないかも。

ナヴォルスキーが恋するアメリア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が、これまた可愛い。
今まで観た役柄の中で、これが一番可愛く見える。
スチュワーデスと言う花形職業について飛び切りの美人でありながら、
オトコ運が悪いと言うところもはまり役。話の展開として、彼女が必要だったのか?
と言われると、別になくてもよさそうな気もするけど、
やっぱり少しは華がないと、映画なんて面白くないからね。

難しい事は考えずに、笑って楽しんで観る映画だよ、これは。
泣かせようとする場面もなくはなかったし、そういうのが嫌って人もいるだろうけど、
とにかく可笑しい、一つ一つのシーンがいい。
清掃員のインド系移民のおっちゃんも、すごくいい味出してたし。
悪役ディクソンも、憎たらしいけど良かったし。
和みと笑いが欲しい時の逸品ですな。


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