Tapestry

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ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND

「エターナル・サンシャイン(ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND)」2005-06-23


エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション

★★★★★


今の科学では有り得ない、脳を操作し記憶を消し去るというのが話の軸で、
コミカルなシーンも多く笑えるんだけど、なんだろう~?
この観終わった後のせつない気持ち。
主演のジム・キャリーが珍しくシリアスな役で、彼自身が笑わせる部分はナシ。
しかし、シリアスな役もばっちりカッコイイし、すごくいい演技をしていた。
個人的には、大好きなケイト・ウィンスレットが可愛くて、もうサイコー。

致命的なネタばれ無しで感想を書くのは難しいけど、やってみますね。(笑)
ややネタばれは覚悟してください。

ジョエル(ジム)との思い出を、ある日突然消し去ってしまった恋人のクレメンタイン。(ケイト)
その事に大打撃を受けたジョエルは、彼女を失った喪失感と悲しみから立ち直るため、
自分自身の彼女との記憶を消し去ろうと、医者に出向いていく。

映画の大半は、そのジョエルの脳の中に入って(もちろん機械で)
クレメンタインとの思い出をひとつずつ消していくシーン、
つまりジョエルの頭の中の話として進んでいく。
彼女とラブラブな最中にいきなり彼女が消えていったり、
彼女と過ごした場所が、ガタガタと崩れていく様子が、
いかにも夢の中という感じで、その映像がリアルなのにシュールで、何ともいえない。
クレメンタインと言う女の子自体、どこかシュールで、
夢の中にしか存在しないようにさえ見えて、その辺りが面白いと感じた。
夢と現実が交錯するという不思議な光景。

しかし、その思い出消し去り作業が進んでいくうちに、
いかに彼女を愛していたかと言う事に気づくジョエル。
この辺の気持ちが、痛いほど分かるだけにせつなくなるのだ。

どんなに愛する人でも、いつかは必ず別れが来る。
その時に感じるだろう悲しさやせつなさが、映画を見終わった後になって
じ~んと心に響いてきて、涙が溢れてきた。
観ている間はおかしくて笑えるのに、
見終わった後にこれだけ泣けてくる映画なんて、そんなにないだろう。

脇役陣もみんなハチャメチャで笑えたが、そのハチャメチャぶりにも理由があったのだ。
そういう風に、パズルが出来上がって行くところも、この映画の面白さだ。
非常に上手く出来ていると感心した。


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