Tapestry

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Before Sunset




「Before Sunrise(恋人達のディスタンス)」の続編。何度も観たくなる秀作だ。

前作で一夜だけを共に過ごした
ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)。
あれから9年、作家になったジェシーが、
パリの書店でキャンペーン中に彼に会いに来たセリーヌと再会。
ニューヨークに戻るための飛行機に乗るまでの、わずかしかない時間を一緒に過ごし、
堰を切ったように饒舌に語り合う2人。
9年間の出来事や思いを、それぞれ相手の気持ちを探り合いながら話す。
その様子を、カフェで隣り合ったカップルの会話を盗み聞きしているような錯覚に陥りながら、
楽しむ事が出来る。結局この2人の行く末はどうなるんだろう・・・。
それが無性に知りたくなるが、その辺りは観る側の気持ち次第。
余韻を残すラストもとてもいい。

あらすじを言うとそれだけなんだけど、この映画の良さは、
観て、聞いて、感じてみないと全く解らない。
9年と言う月日は長くもあり、短くもある。
2人を観ていてその両方を感じ取る事が出来たし、
ワタシはこの前作である「恋人達のディスタンス」をついこの間観たのであるが、
彼らの実際の成長ぶりを感じられて、何ともいえない気持ちになった。
脚本(というか台詞だな)もとてもいい。
監督のリチャード・クレイターって、センスが抜群にいいのだろうな。
パリジャンかと思ったが(笑)アメリカンらしい。
脚本はイーサンとジュリーも参加しているらしく、それもかなり納得である。

ワタシは女性だが、あまりにも素敵なセリーヌから目が離せなかった。
知性と可愛さを兼ね備え、とめどなく話し続けるのに、
うるささや押し付けがましさは全く感じない。
ファッションもとてもいい。
パリジェンヌってみんなあんな風だろうか?憧れるなぁ・・・。
ジュリー・デルピーと言う女優さんも大好きになった。
可愛いし知的だし、フランス語はもちろん、英語も上手。
唄も巧いしギターまで弾けるんだから。劇中の彼女の弾き語り、鳥肌が立つほどだったよ。
もっともっと彼女が出ている作品を観たくなった。
(「トリコロール/白の愛」しか観たことなかった。)

英語学習の見地から観ても、これはなかなか勉強になりそうだ。
会話の中で、セリーヌがパリジャンについて語った台詞がある。
これが「They're not as horney.」と言うもの。
「horney」って言葉を知らなかったので調べてみたら
(パリジャンってどんなのか知りたいもの。笑)
「性欲が有り余っている/エッチな」などとあったよ。
なるほど~。(笑)根拠もないのに、何故か妙~に納得。

大人のカップルの等身大の会話。速さもリアル、内容もリアル。
何度も観て聞いているうちに、少しは自然な会話が身につくかも。
DVDを買うべきかな。


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