Tapestry

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Shall We Dance



言わずと知れた、1996年の周防正行監督、役所広司主演の日本映画
「Shall We ダンス?」のハリウッド版リメイク。
日本版もとても良かったのだが、このリメイク版も期待以上に楽しい映画だった。
観ている間、そして観終わってからも、なんだかとっても幸せ~な気分になった。

まずは主演のリチャード・ギア。カッコ良くて目眩がするほどだった。(笑)
元々ファンではあるし、たとえば「シカゴ」なんかでは同じようにダンスを披露していたけど、
それほどでも無かったように記憶しているが、今回はダンスシーンも惚れ惚れした。
あの小犬みたいな微笑みが、何ともいえない彼の魅力なんだよなぁ・・・。

オリジナルとは特に違うのは、ギア扮するジョン・クラーク
(いかにもありきたりな名前で笑える)が、
生活に疲れたような様子が微塵も感じられない事と、
ジョンと妻のビヴァリー(スーザン・サランドン)の関係だろう。
前者はリチャード・ギアなんだから、もうしょうがないと言う気がするし、
ジョンの職業は弁護士であんな立派な家に住んでいるのだから、
特に日本人から見たら、それだけで悲壮感など漂ってくるはずもない。
クラーク夫妻の関係は、一度は気晴らしのためにダンスを習いはじめたジョンが
家族の事を考え直し、妻の元に「バラ一輪と共に」帰ってくるところが、
いかにもアメリカ人と言う気がした。
あんな気障な事をしても鼻に付くどころかフラフラ~ッとしてしまうあたりは、
リチャード・ギアならではだろう。
いくつになっても愛情表現を忘れない欧米人の夫婦の関係、
日本人が是非とも見習わなければならない点だと思う。

予想に反して良かったのがジェニファー・ロペスが演じるポリーナ。
彼女って話しはじめると意外と可愛らしいのね、と再認識した。
やや暑苦しい外見(笑)とは裏腹に声が可愛いのだ。
ダンスも上手いし、意外にハマリ役だったと言えよう。
リンク役のスタンリー・トゥッチもいい味出してた。
ラテン系の衣装も結構似合ってたし(笑いは誘うが)ダンスもなかなかカッコ良かったぞ。
良い役者だ。

あと、余談だがスーザン・サランドンがとても可愛くて素敵だった。
デパートの洋服売り場で働いていると言う事もあるだろうが、
彼女のファッションがとても素敵だったのだ。
派手すぎず地味すぎず、若々しくて年齢を感じさせないけれども無理のないファッション、
かなり好感を持った。多分50代ぐらいなんだろうが、
それぐらいの歳になっても、あんな雰囲気の女性になりたいなぁ・・・なんて憧れるよ。
スーザン自身もとても魅力的だったし、役柄のビヴァリーも素敵な女性だったし。
まぁそりゃ、リチャード・ギアみたいな夫がいたら、枯れる訳もないだろうさ・・・・・。

ダンスや音楽はこのハリウッドヴァージョンに軍配が上がる。
ダンスシーンの楽しさ、綺麗さは悔しいけど、日本人にはかなわないと言う気がしたし、
音楽も(多分)お金かけてる分、素晴らしいものになっている。
豪華と言うか。サントラ盤が欲しいと思っている。何度も観たくなる映画だぁ~。


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