Tapestry

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SIDEWAYS



結婚を控えた、親友でテレビスターのジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)を、
独身最後の男だけの旅に連れ出そうと計画した、
冴えない中年男マイルス(ポール・ジアマッティ)。 
ワインに目がない彼の選んだ行き先はカリフォルニアのワイナリー。
美味しいワインを味わい、ワインの素晴らしさを教えようと企むマイルスだったが、
彼の思惑とは裏腹に、ジャックはここぞとばかりに羽目を外す事しか考えていない。
2人の対照的な性格が面白かった。

数年前に美味しいワインを求めて、同じようにカリフォルニアを
北に向かって車を走らせた事があり、とても懐かしい気持ちに襲われた。
LA辺りから海岸沿いを北上すると、本当に美しい景色が待っている。
途中で通り過ぎる町並みも、こじんまりと綺麗なところが多い。
そしてワイン好きで無くても、あのブドウ畑の連なる道はとても美しく見応えがあるのだ。

映画の中で、たくさんのワイナリーを訪れる主人公マイルスとジャック。
それはそれは美味しそうだ。
だがしかし、話の内容はあんまりのめり込める様なモノではなかったなぁ、ワタシには。
まずはマイルスに魅力がなさすぎ。
ワイン好きで知性もあるのは解るが、酒の飲み方もあんまりいいともいえないし、
別れた女房にいつまでも未練がましいところもよくない。
ジャックはジャックで、それなりに魅力があって女性にももてるけど、
ちょっと尻軽すぎなんじゃない?
男性から見れば共感出来る部分もあるのかもしれないけど、
中年の中途半端なプレイボーイなんて、魅力を感じないよ・・・。
ジョークの固まりの様なキャラクターは、まぁ可愛かったけど、
ワタシには解らないわ、ああいうジョークは。
ジャックって、ちょっとシュワちゃんみたいだったし。

旅の途中の開放感や景色の美しさ、ピクニックで美味しそうにワインを飲む
マイルス達と女性2人。
そういったモノは悪くはなかったけど、好みで言えば好きとは言えない。
この映画を撮ったアレクサンダー・ペインは「アバウト・シュミット」の監督らしいけど、
あちらの方がまだ良かったかな。


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