Tapestry

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Black Widow




若かりし頃のデブラ・ウィンガー主演のサスペンス映画。

ブラック・ウィドーとは真っ黒な「毒後家蜘蛛」の事で、
「She mates and she kills.」と言われる通り、
交尾の後、メスがオスを殺してしまう猛毒を持った蜘蛛。

財産を得るため、まるでブラック・ウィドーの様に初老の男と結婚しては殺していく、
若くて美しい女性キャサリン(テレサ・ラッセル)を追うのが
Justice Department(司法省)に勤める、アレックス。(デブラ・ウィンガー)
キャサリンの行方を追って、彼女に近づいて行くアレックスだが、
鋭いキャサリンはアレックスの正体を見抜いてしまう・・・。

対照的な2人の美女が、友情を感じつつも相手を探り、
何とかしっぽを掴まえようと企むのが観ていてドキドキ、
なかなか面白いサスペンスに仕上がっている。
最後のどんでん返しも、今見たらそうでもないけど、
公開当時の1986年頃だと、意外と新鮮で面白かったのではないだろうか。

何といってもデブラが素敵。ここではあまり冴えない、
男にも縁がないようなアンハッピーな女性を演じているが、
それでも彼女の輝きは隠せない。
こないだ観た「デブラ・ウィンガーを探して」でも感じた事だが、
彼女にとって外見と中身のギャップというか、容姿が美しすぎるが故に、
女優として色々悩んだのではないか、だからこそ、引退を決意したのではないか・・・
などと想像してしまった。いかにも派手できらびやかな女優・・・という
キャラクターではないのだろう。
彼女の若い頃の演技を見ていて、そんな事を感じた。


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