Tapestry

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SUPER SIZE ME



この映画の監督でもあるモーガン・スパーロックが、1ヶ月間、
毎日・毎食マクドナルドでしか食べないと言う人体実験を、
自ら被験者となって行うドキュメント映画。
ブラックユーモア満載のコメディとも言えるかも。
少なくともアメリカ人、又はアメリカに住んでる人は、観たほうがいい!(キッパリ!)

この実験を始めよう、と言う時から、結果は目に見えて解ってた。
ファースト・フードが、どれだけカロリーが高くて体に悪いかも、常識として認識はしていた。
でもしかし、これだけ目の前に数字として、ビジュアルとして差し出されると、
否が応でも納得するっちゅうの。

タイトルにもなってるスーパーサイズとは、もちろんファーストフードで
ドリンクやらフレンチ・フライ注文する際に選べる、特大サイズの事。
日本で言うところのスーパーサイズは、こっちではMサイズぐらいだろう。
その上にLサイズがあり、その又上にあるのがスーパーサイズ。
1/2ガロンになるらしいよ・・・。(怖)

飲み物やフレンチ・フライだけじゃなく、人間までもがスーパーサイズなアメリカン達。
街頭インタビューでは、週に2、3回はマクドナルド(ファースト・フード)に行く人が
かなり多かった。統計としてどこまで信頼できるのかは置いといても、
街を歩くと出くわすファースト・フード店の多さからしても想像は付く。
週に一回、ファースト・フードを食べると言う人が72%。
(これらの人を「HEAVY USERS」と呼ぶ)
週に2、3、4、5回も行ってしまう人「SUPER HEAVY USERS」が22%もいるんだと・・・。
信じられないけど、それが実態なのか???

監督の恋人が、これまたスリムで綺麗な女性で、監督の体を心配していたのが印象的。
そんな彼女はベーガンでもある。
ベジタリアンやベーガンが、必ずしもいいとは思わないワタシだけれど、
あんな風に対照的に見せられると、「ベーガン目指そうかな・・・。」
なんて言う気にもなってくるわ。

この映画を見て、「アメリカ人ってホンットに馬鹿」
とひとくくりにする日本人もたくさん出てくるだろうけど、
ワタシはそうだとも言い切れないと思う。
全体的な食文化の低さは、そりゃもう~ここにいたら嫌と言うほど目に付くんだけど、
気にしてる人は気にしてるし、その気に仕方がものすごい。
要するに極端だったりするのだ。
割と普通のレベルで食文化が高い日本と言う国は、その点は素晴らしいといえるし、
誇りを持つべきだろう。決してアメリカの真似だけは辞めて欲しい。
それにしても、なんでこんな風になってしまったのだろう、アメリカは・・・。

映画の中で言われてたのは、
「たばこ・ドラッグの次に来る問題は『FAT』になるのか???」だったけど、
まさしくそうなんだろう。
全ては金儲け主義の企業やマスコミに乗せられすぎている所にあるのかもしれない。

改めて、自らの体を張ってアメリカ人に警鐘を鳴らしたモーガン監督に、拍手を贈りたい。
彼のこのような努力が少しでも報われるといいのだけど。


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