Tapestry

Tapestry

WE DON'T LIVE HERE ANYMORE



ジャック(マーク・ラファロ)とテリー(ローラ・ダーン)、
ハンク(ピーター・クラウス)とエディス(ナオミ・ワッツ)の二組の夫婦が織り成す、
W不倫のお話。

ジャックとハンクは同じ大学に勤める教授。妻のテリーとエディスは専業主婦。
一見幸せそうに見える、仲の良い二組の夫婦だが、
実はジャックとエディスはすでに不倫の関係を持っていた。
ジャックを愛しているが不満がたくさんあるテリーと、
仕事だけにしか興味を持てない様に見えるハンク。
そんな2人も、いつしか肉体関係を持つようになるが・・・。

不倫やら純愛やらセックスやら、そういったテーマは決して嫌いではないし、
本来なら考えさせられるべき内容なんだろうけれど、
ワタシにはこの映画にほとんど感情移入ができなかった。
彼らが住む家はとてもいい感じだし、ジャックとハンクがジョギングする森の中
(実はジャックとエディの秘密の場所でもある)は、
とてもとても美しく、あんな環境にいて、何が一体不満なのか?と思うほどなのだが、
4人とも決して幸せではないのだ。
唯一、キャラクターとして共感出来たのは、ローラ・ダーン演じるテリーぐらいか。
愛情を示してくれない夫にイライラして、ヒステリックに怒鳴ってしまう彼女だけれども、
夫を愛している気持ちが痛いほど伝わってくるから。
でも、この夫のジャックがワタシには優柔不断で、どうしようもない奴と言う印象を受けた。
ハンクもそうだ。男2人がいかん。
ナオミ・ワッツが演じるエディも、美人で家事もきちんとこなす
良妻賢母といった感じの女性だが、なんとなーく暗くてじめじめしていて魅力がない。
ナオミ・ワッツはいつもこういった役で、濡れ場も多いけど、
この役柄はホント魅力ナシ。男性から観てどうだかは知らないが。

彼らの満たされない、どうしようもなく寂しい気持ちはよく伝わってくるのだが、
結局みんな、あまりにも自分勝手なのでは?と言った印象を受けた。
だからかなぁ。
仲睦まじい夫婦関係を維持するのが、そりゃもう大変な努力を要するのは、
ワタシだって痛いほど理解している。
私はオンナだから、この映画の男2人のわがままさが特に許せなかったけど、
男から見れば共感できるものなのだろうか・・・?
その辺りを聴いてみたいもんやわ。

アメリカの夫婦ってこんなのが多いのだろうか?
そういう意味でリアルな映画と言えるのか???
ワタシだったらとっくに別れてるよ!と言えるような優柔不断さだったけど、どうなんだろう?
今や離婚も当たり前の様に起こっているし、
嫌な相手とずっと一緒にいることはないとは思うけど、
やっぱり子供が可哀相だな・・・とつくづく感じた。
夫婦って難しいねぇ・・・。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: