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2006年10月13日
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テーマ: お勧めの本(7418)
カテゴリ: オヨミモノ
2000年のゲーム・キッズ

近未来に起こりそうな、絶対あり得なさそうな話が盛り沢山である。

マザー・ハッカー 1999年のゲーム・キッズ マザー・ハッカー(1999年のゲーム・キッズII) 2000年のゲーム・キッズ と、続け様に、無駄に世紀末思想を煽るように発刊された本だったように思う。

私は、星新一氏のショートショートは、ほとんど読んでいないが、ある人に言わせると、星氏の「現代版」だと絶賛してやまなかった記憶がある。
SF作家である星氏の紡ぎ出すストーリーをして、現代的でないとの評論が、的を得ているのかどうか怪しいものだが、言わんとしているところは、SFの筋書きが、単なる「当て推量」から、相応の「科学的裏づけ」に、少しだけ厚みを増したのではないか?と愚推する。

星氏のストーリーが「お伽噺」だと結論するつもりはないが、先に記した通り、この本が「近未来」を志向した話とするならば、同じ時代を構想したとしても、過去に書かれたものの方が、よりお伽噺に近くなると思われるのだ。

ともあれ、話の内容は「ほとんど」覚えてないが、一編一編、緻密に計算されていた「感覚」と、時として、結末の意外さに、驚かされた記憶が残っている。

覚えていないのは、ある種の「軽さ」が、つきまとっていたのだろう。それは、どんな「巨匠」であっても、ショートショートに「重さ」を求めるのが、困難なだけで、残った感覚にこそ、本質があるのだ。

おもしろかった。

正直な感想である。





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最終更新日  2006年11月01日 22時32分06秒
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