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子曰:「学而??之,不亦?乎?有朋自?方来,不亦?乎?人不知而不?,不亦君子乎?」 有子曰:「其?人也孝弟,而好犯上者,?矣;不好犯上,而好作乱者,未之有也。君子?本,本立而道生。孝弟也者,其?仁之本与!」 子曰:「巧言令色,?矣仁!」 曾子曰:「吾日三省吾身??人?而不忠乎?与朋友交而不信乎??不?乎?」 子曰:「道千乘之国,敬事而信,?用而?人,使民以?。」 子曰:「弟子,入?孝,出?弟,?而信,凡??,而?仁。行有?力,?以学文。」 子夏曰:「??易色;事父母,能竭其力;事君,能致其身;与朋友交,言而有信。?曰未学,吾必?之学矣。」 子曰:「君子不重,?不威;学?不固。主忠信。无友不如己者。?,?勿?改。」 曾子曰:「慎?,追?,民??厚矣。」 子禽?於子?曰:「夫子至於是邦也,必?其政,求之与?抑与之与?子?曰:「夫子温、良、恭、?、?以得之。夫子之求之也,其??乎人之求之与?」 子曰:「父在,?其志;父没,?其行;三年无改於父之道,可?孝矣。」 有子曰:「礼之用,和??。先王之道,斯?美;小大由之。有所不行,知和而和,不以礼?之,亦不可行也。」 有子曰:「信近於?,言可?也。恭近於礼,?耻辱也。因不失其?,亦可宗也。」 子曰:「君子食无求?,居无求安,敏於事而慎於言,就有道而正焉,可?好学也已。」 子?曰:「?而无?,富而无?,何如?」子曰:「可也;未若?而?,富而好礼者也。」子?曰:「?云:『如切如磋,如琢如磨』,其斯之?与?」子曰:「?也,始可与言?已矣,告?往而知来者。」 子曰:「不患人之不己之,患不知人也。」 ははははは... 簡易字体そのままコピペしたら、字化けのあらしでやんの...
2010年09月12日
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何が書けるの? -----元のメッセージ----- 差出人: > 受取人: ??????@infoseek.jp> 日付: 10/09/12 10:01 件名: 12日の日記 ><楽天ブログの日記更新メールです>
2010年09月12日
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家内に薦められて「風呂」という小説を読んだ。中国の近現代史は、正直分かり難い。特に中華民国が建ってから先、半端に関東軍が関っていることも、進んで理解しようとするのを拒んでいる感じはある。「言い訳」に過ぎない部分は否めないが....。写真は「課題図書」作者の楊絳(手前)と、旦那と娘の家族を捕らえた一枚である。家内は、彼女の旦那、銭鍾書の作品を薦めていたが、生憎地元図書館に置いていなかったのでこちらを借りた。彼の著作については、また紹介する機会もあるだろう。夫婦揃って共和国への風刺を交えた色恋譚を綴ったと聞いている。家内は何であれ、楊絳の筆遣いの「巧さ」を表して止まないが、果たして訳本で「それ」が伝わるものか?は、甚だ疑問ではあった。....が、それ以前に、あの時代の中国を垣間見た感じがして、その「楽しさ」が全てに勝った感じがした。時は共和国が建ってすぐ、舞台は小さな文学研究所....文化大革命前の、いわゆるホワイトカラー狩りにあった文学者達のお話である。共和国が出来て、当時の人々がどう考えて北京を目指し、どう考えて共産党を支持し、どう考えてその思想を吸収-消化しようとしたか....。どうしても「崇高な理想」と結び付いてしまう当時の世相について、等身大に「人」を描き出した力量は、筆の巧さを越えて、見事と思わずにはいられなかった。
2006年11月25日
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イメージの帯にも付いてますが、石原さとみ主演の、NHK朝の連続TV小説でドラマ化された本ですね。「さらわれたい女」と一緒に探し当てた「通勤の友」でした。ご存知の方も多いと思いますが、作者なかにし礼さんのお義母さんのお話です。最近とんと見なくなりましたが、これ(てるてる家族)を放映してた頃は、好んでNHKの朝の連ドラを見てましたので、小説を読むまでもなく粗筋は分かっていたのですが、ドラマには、ずい分逸話を加えたんだなぁ....というのが、読後の第一印象でした。主人公は「照子さん」に他なりませんが、小説の主題は「上二人は才能を開花させ、下二人は平々凡々たる人生を送っている四人姉妹の物語」....更に言えば「オリンピック出場を果たした長女と、大ヒット歌手~女優として大成した次女と、その母親の物語」であって、ドラマで主役とされた四女の話など、ほとんど出てこないのです。(ちなみに、長女「岩田春子」は、グルノーブル五輪出場を果たした「石田治子さん」であり、次女「岩田夏子」は、本名「石田良子さん」こと「いしだあゆみさん」です。)なかにしさんは、ドラマの主人公であった四女の冬子(石田由利子)さんとご結婚なさった訳ですが、ドラマでは関ジャニ∞の錦戸くん辺りが、ご本人だったのでしょう。さて置き、戦中から戦後を描いた小説としては、この上なく「爽やか」な作品でした。(と言いうか「爽やか」を選んで読んでるようでもありますが....。)なかにしさんの筆が巧いんでしょうね。とてもさらっと読めました。とかく「前向き」である照子さんの生き様には、大いに慰められるものがありますし、やっぱり元気になります。悪い意味でなく「軽い」作品で、読み易いと思いました。
2006年11月22日
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大連市の鼻息が荒いですね。日系企業誘致で成功してるとの自覚が強いせいでしょうかね?本日のニュースで、もう一点気になったのは、50代以降の再就職先に、俄かに大連が脚光を浴びている事実でしょうか。大連のIT企業の伸びは尋常じゃありませんが、技術的に問題なくとも、経験値で乗り切れない壁があると感じているそうで、50代早期退職者は、即戦力として期待されているのだそうです。大学では、技術系の講師としての呼び声も高い様子でした....。.....中国の今年の新卒者は400万人に上るそうです。....今年はその内120万人が、就職の見込みがないそうです。...極端な国だなぁ....。
2006年11月21日
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何かしら意図するところがあって選んだつもりはなかった。かつきねえさんのページで、恩田陸の未読本をチェックして、図書館に出かけたが、あいにく全て貸し出し中だった。通勤途中、何であれ「読み物」は必要である。かつては週刊誌や夕刊紙を手にしたこともあったし、某外務大臣ばりに毎日異なる漫画雑誌を購入していたこともあるが、バブル崩壊~結婚を経て、文庫本購入~図書館で借りる形が身に付いた....。週末に「借りておかなければならない!」必須命題だった。歌野晶午....名前が気に入った。著名な作家なのかもしれないが、私は初めて読んだ人だった。展開は重たいが読み口は軽い!ミステリーとして、展開の読める部分はあったが、読後の印象は「爽やか」だった。通り一遍の「謎解き小説」に飽きたら、是非一読を薦めたい本だと思った。
2006年11月20日
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日本 中国に敗れ6位に終わるサッカーのFIFAランキングは、昨今よく耳にもするし、それなりに知っているが、同様にバレーボールにも世界ランキングがあったらしい。現在の第一位は中国とのことだが、この大会は不調だったのか、昨晩日本相手に、5/6位を争い、とりあえず5位に収まった様子....。まぁサッカーWorld Cupも、戦前のランキング通りに順位が決まるってもんでもないし、特にトーナメント戦となれば、一発勝負の色合いも濃くなる。メダルを狙ってたと聞く日本が何位なのか?も知らないものの、ストレート負けだし、結果的には「力負け」だったのでは?とは思う。まぁ仲良くメダル圏外の最高位を争ったのだ。今後も仲良くやっていければ....などと、あらぬ方向に話を展開させつつ、素人談義は、この辺に止めておくべきと考える。
2006年11月17日
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765号実況の渡辺謙太郎アナ死去また一人、時代を築いた方が逝去された。この実況をリアルタイムで聞いた人間も、日に日に少なくなっていくのが、自然の摂理とは考えるものの、それでも目の当たりにすると、寂しさの方が先に立つ。今年王さんが、入院されたことも、弱気につながるのではあるが....。取り急ぎ....という感じが否めないのは恐縮ではあるが、謹んでご冥福をお祈りしたい。
2006年11月15日
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狂犬病対策に抗議、北京で愛犬家2000人がデモ国の対策の遅れを批判したんだろうが、北京で報道されないこと自体が「問題」だろう。この辺「やっぱり違う」と、つい考え込んでしまう。日本で「野良犬」を見かけなくなったのは、いつ頃のことだったか?中国国内において、肥大化した「ペット産業」を鑑みるに、奇妙な「ねじれ」を感じずにはいられない。
2006年11月14日
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上海万博 81カ国と11の国際機構が参加を決定(「人民網日本語版」2006年11月6日)"Better City, Better Life" をテーマに掲げ、北京五輪に次ぐイベントを立ち上げてたんですね....。尤も、万博については、国内開催でも、地元でなければ、行ったことのない私にしてみれば、どこで開かれても実感ないままではありますが....。上海と聞くと、先の汚職事件の記憶の方が新しくて鮮明....できれば、このマイナスイメージを払拭して余りあるイベントに育てて欲しいものです。(巷じゃ、江沢民vs胡錦濤の図式で煽ってますよね。リニアモーターカーの事故にしろ、最近の上海は悪印象だらけですよ....。)中国では、200以上の国・国際機構の参加を目指しているとのことなので、是非とも頑張って欲しいものです。
2006年11月06日
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昨日紹介したアフリカフォーラムは、北京宣言を採択して、滞りなく終了したらしい。実は、ネット版赤旗新聞を初めて見て、少々興味本位に、リンクしてしまった。何だかんだで、日本共産党は、中国共産党の実績を、手放しで喜ぶのか?などと変な先入観を持っていたが、言葉遣いが妙に丁寧な点を除けば、至って客観的な新聞記事だったので、ちょっと気抜けした....当たり前の話なのにね....。ともあれ、本日のお題は「日本」主体でいきたい。中国、建設市場の外資参入緩和・日本と年内にも協議時々ある、この手の「日中両政府は基本合意した」といった類の記事....いわゆる事務レベル協議ってやつなんだろうとは思うものの、官僚のお仕事とは言え、政府の実績なのならば、もっとアッピールすれば良いのに....と、思うことがある。ゼネコンを海外に持ってくことを、官僚が推進する形自体、あまり「褒められない」とでも考えているのか?どうであれ、中国側の示す条件も、決してハードルとして低い訳ではない。頭打ちの国内の建設業界との自覚があるのなら、これは十二分の実績ではないか。が、相応の良心の呵責があるのであれば、日本の高度成長期に見られた「乱開発」は、うまいこと回避できるように立ち回るのも、大人の判断と言えるのでは?とも思う。さてさて、真の大国とは、どうあるべきなのか?
2006年11月05日
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やっぱり懐の深さは、我国の比ではなさそうです。中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットが開幕同様のこと....日本は出来ますかね?と言うか、やってておかしくないけど、聞かないですね....。話が具体的なんで、目的も明確ですよね。■ 最貧国から中国への輸出品についてはゼロ関税の対象を190品目から440品目に拡大■ 50億ドルの「中国アフリカ基金」の設立家内の周囲でも、アフリカへの投資話は、それなりによく耳にします。日本に出来ないのは、経済大国も真の大国に非ずってことなんでしょうか?外交のダイナミズムってのは、こういうトコにあるんだ!って、声を大にして言いたい。
2006年11月04日
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藤原不比等の時代なので、平城京....西暦で言えば700年前後の話となりましょうか。手前味噌な話をすれば、以前紹介した本の中巻、持統帝の時代背景が、この本と被るかっこうです。修験道開祖のお話です。時代を下って、不比等の子孫であり、平安時代を築いた藤原氏、特に藤原道長の時代に活躍したとされる「陰陽師」が、映画化などされ、かなり脚光を浴びたことがありましたが、加茂役君小角 ~ かものえのきみおづぬ ~ 小角も「加茂」に連なる家系の出。あながち無関係でもなさそうです。話は、修行から開眼、小さな善行逸話を経て、大宰府の反乱に潜む波斯魔術師との対決....といった構成で、ある種「ありきたり」ではありましたが、それなりにまとまっていたし、楽しめたと思います。読んだ本人の興味の対象は、超人的な行者の日常に迫ることよりは、「歴史」を作家という人たちが、どういった角度で、どのように受け止めているか?といった点でしたので、あまり主人公に「魅せられる」ことはなかったです。とは言え、自らを「倭国の民族魂の担い手」とする小角の潔さは、憧れの対象と言えるかもしれません。時の権者藤原不比等をして「まろは、誤ってはならぬな。誤りて、権力の権化とでもなろうものなら、金色の孔雀に乗った役小角が駆け下りて、まろに鉄槌を下そうぞ」と、本当に言わしめたのであれば、これは大いに楽しい逸話と言えますね。本当の姿がどれだけ情けなくとも、日本の歴史を担ったとされる人物が、あまりに情けない姿で登場したのでは、それだけで話がうそ臭い方向に傾きます。相応の人物が、識者として小角を立てる場面があるからこそ、歴史の表舞台に立たずとも、小角の真価が発揮されるのでしょう。ともあれ、修験道がどんなものか?の実態もよく分かっていませんし、ここに描かれた物語が、どこまで信憑性のあるものか?もよく分かりません。正直どうでも良いと言えば、どうでも良い話で、これを信じようが信じまいが、物語としての質が堕ちるものでもないでしょう。ただ、平城京時代の「裏歴史」としては、相応のエンターテーメント性を発揮した秀作だったと考えます。
2006年11月03日
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この人もメディアで扱われることが早くて、作家としての知名度よりも先に、バラエティで名前を知ったようなところがあったように思います。変なイメージが先に立ちました。なにしろ、新喜劇の苗字に「ばなな」という人を食った名前なのですから....。さっぱり著作に触れる機会がなかったのは、売れた名前に対する妙な反感を抱いた結果でした。ついでに、何か想像もつかないような、変な小説を書いているのでは?との先入観も付き纏いました。お陰で、今回短編集を読んでみての最初の感想は「何だ普通じゃん!」でした....。決して筋書きが平凡という訳ではないのですが、語り口も表現力も、突飛なところが全くなく、ごくごく当たり前の「作家」が、目の前に現れたので、先行したイメージが打ち消されてしまって、当惑したのでした。悪い印象を抱いた訳ではありません。むしろ、その非凡なる才能を見せ付けられた気がして、他の作品も読んでみたいと思うようになりさえしました。テーマが決して「斬新でない」のも、好印象を感じた要因だったと思います。日常を「少し」逸脱する話が並びますが、あくまで日常の延長線上に「乗った」安心感がありました。とにかく「好印象」です。是非、一読頂きたいと思いました。
2006年11月02日
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とても時代感溢れる作品だったと思う。エッセイこそよく読んだが、彼が「小説」を書いていること自体知らずにいた。C・ジャックCはコンビニのことを指しているとの話だ。荒唐無稽なドラマではあるが、流れ自体は「なくもない」ようなイメージを抱かせる。流石に「くせ者」の筆によると納得できる。妙なところの描写が、極端に細かかったり....。自信なさ気な部分が、極端にかけ足だったり....。まぁそれなりに楽しめた。ちょっと、仕事疲れたかな....と、思い始めている人には、カッコウの息抜き本である。ちなみにイメージは、未読ではあるが「泉麻人」でアフリエイトを検索した結果ヒットした彼の本である。表紙のイメージが、それなりに似ていたので、気に入って採用した。機会があれば、一度手にしてみようと思う。
2006年11月01日
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予定調和?だろうか....。比較的この手の話は、世に多く出回っているように思えて、新味に欠けた感覚があった。が、よく考えてみると、実は「原点」が、ここにあるのではないだろうか?改めて読み返すと、ゾッとする箇所が、明らかに鮮明だ。筆が簡潔で、文体が流れるようで、止まることなく読み下せる秀作である。昨今、ショートショート(短編集)の編纂や、各賞の審査の仕事ばかりなさっているようで、新作は望むべくもなさそうだが、是非、今一度筆をとってもらいたい作家の一人である。
2006年10月31日
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中国民主活動のシンボル・魏京生氏が来日近現代の中国史ってのも、知らないことの方が多いです。例えば、この方の存在も、実は今回、ニュースで見て初めて知った訳ですし....。とは言え、現在の中華人民共和国も、彼が投獄された頃に比べたら、活動し易い環境が整いつつあるのでしょうね。ただ、よく分からないのは、この手の活動って、結果「草の根」の域を出ないものなんでしょうかね?「日本を含む国際社会は、北朝鮮への対応や中国との経済関係だけを優先させずに、中国の人権と民主化の問題から目をそらすべきでない」と訴えている....そうですが、何が出来る?と問われた場合、当座思いつくのは、彼自身の「活動支援」ってとこに帰結しませんか?だとすれば、その延長線上にあるのは、打倒政府をスローガンに掲げる革命若しくはクーデター行為なんですよね?日本のように、言論の自由が「当たり前の権利」であれば良いですが、彼の政権批判って、どこまで大丈夫なんでしょう?確かに、何の予備知識も持たずに訪れたとしても、中国国内の「貧富の格差」は、あからさまですし、言わんとしているところは、大変分かり易いですけど、どこか「中途半端」な気がする....。
2006年10月30日
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鈴木光司氏のイメージは、やはり「リング」「らせん」「フープ」の三作なんだろう。映画のお陰で、すっかりホラー作家なのかと思っていたが、異様に科学的な話なので、映画の作り手を罵倒したくなったことがあった。以前浅田次郎氏の話を引き合いに出したことがあったが、彼自身、自分のイメージと異なる映像に、腹を立てたこともあったのでは?と思う。この「全く異なる原作と映像」を受け入れる度量がないのなら、端から腹を括って「別物」として扱えと、自身の教訓も含めて、言われているのであれば、尚更腑に落ちる逸話ではある。思えば、原作を先に読んでしまった映画をあまり見なくなったのは、「リング」に端を発していたような気もする....。さて、今回のお薦めは、分野はよくわからないが「新しいミステリー」との謳い文句に反応して購入し、違和感なく読み切った本である。あまり分野を特定して本を選ぶ方ではないが、鈴木氏は「ファンタジーノベル」大賞出なので、推理小説作家とは言わないだろうとの中りはついた。何が「新しい」のか?に興味が向かった。この場で、あまりミステリーを紹介した覚えはないが、理路整然とした「謎解き」には、独特の憧れを抱いている。特に、細部まで読み込めば、伏線に「気付けるかもしれない」類のどんでん返し話は、小説の分野に限らず好感を覚える。「新しい」という印象はなかった。これは「見事な謎解き」である。どうも人死にが出ないと推理小説に非ずといった、妙な先入観が「ある」ような気もする。尤も、いわゆる「落ち」のある小説は、多分に「ミステリー」の要素を含むので、警察が主役/脇役問わず活躍の場を与えられた小説を推理モノとしないと、カテゴリ分けが難しくなるのだろう。話がそれた....。この作品は、ミステリーの核となる「原因/動機」が「新しい(今まで扱われたことがない)」以外、純粋なミステリーである。かつ中々しっかりした「感動小説」であり「純愛小説」とも言える。是非、一読頂きたい。
2006年10月29日
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TVあんまり見ないんですが、本日久々リアルタイムでTBSを拝見しておりますが、こんな番組があったんですね....。私的チャイナビバックナンバーを見る限り、メジャー所しか取り上げていないようですが、それでも、毎週こんな風に中国を紹介する番組が存在していたのを知らずにいたのは、何となく「損」した気分になりました。最近、TVというメディアを、軽んじていますかね....。報道番組は、毎日目にしている気はしますが、TVを見たいと考えることが、激減していることは確かです。今回紹介した番組にしても、何はさて置き、毎週必ず見よう!という気になった訳でもありませんしね....。とは言え、折角ですから、なるべく多くの人に見て頂きたいですね。さて、TVは付けっぱなしになってます。現状「新庄劇場」の感動を、改めて流してます。こんな置き土産を残しつつ、本日の日記としておきましょうか....。
2006年10月28日
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中国最高齢のパンダ、34歳のバースデー 山東省上野動物園に「ランラン&カンカン」が訪れたのは、日本高度経済成長の申し子とも言うべき時の宰相田中角栄が、中華人民共和国を訪問し、周恩来首相との首脳会談により、日中国交正常化への道を開いた .... 日本が、将に高度経済成長期の真っ只中にあった1972年のことだった。考えてみれば、その年に生まれた、この「桃桃(タォタォ)」が、世界最高齢のパンダとなったのだから、何か感慨深いものがある....。(尤もこの感慨は、日本人にのみ帰属するが....。)名前にちなんだ桃のケーキを、彼女が喜んだかどうかは定かでないが、人間に換算すれば95歳にもなるというのだから、大したものである。是非、今後も長生きして頂きたいものだ....。
2006年10月27日
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皇室典範の改正がどーのという話が出たから、天皇家に興味を抱いた訳ではない。だいたい私は、南北朝時代のような、曖昧さを含みつつ「万世一系」を謳い文句としている一族なんぞ、眉唾物と公言して憚らないタイプの人間である。だからと言って、古事記から後の我国の歴史に関して、全て唾棄に値すると言っている訳ではない。真偽の判定は、考古学者であれ、骨董屋であれ、任せるべき専門家に任せれば良いが、相応の信憑性を伴っている史実に関しては、まず興味の対象として、尊重すべきと考えるし、仮に、万世一系でないことが証明されたところで、天皇家に対する「希少価値」が下がるものだとは思わない。何しろ、それだけの「歴史」を背負い込んだ一族は、国内に限らず世界を見渡しても、滅多に存在するものではないのだから....。また、それを理由に彼らが「神」であると語るのは、大いに頷けるのではなかろうか?とも考える。ともあれ、中々に読み応えのある三部作だった。「神」である彼女達に纏わる逸話は、かなり突拍子もないものも含まれるが、にも関らず、主人公である「推古帝」も「持統帝」も「孝謙帝」も、えらく「女」であることが、目新しかったのかもしれない。当たり前と言えば、当たり前の話だが、それでも「天皇」という存在には、当たり前を通用させない重さがあったし、「神」の話と言えど、生々しく考えれば「政権」の話なのだから、それを「捌く強さ」と「女」は、一見相容れない志向性を持つと言えなくはない。正直、史実に明るくないが故に、解釈が新しいと思い込んだのかもしれないが、歴史を度外視したとして、読み物としての完成度が損なわれるものではなさそうだ。歴史認識を新たにするような話ではないが、小説として楽しんだ上で、歴史のお勉強になるのだから、損はないと思うが、どうだろうか?
2006年10月26日
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当初、筒井康隆という作家は、こういった作品を手がける作家なのだという思い込みがあった。 いわゆる「SF作家」なのだろうが、恐らく欧米の作家には、発想自体あり得ないだろうと思われるタイプの、それでいて正統派のSFを紡ぎ出すストーリーテーラーといった趣の姿である。 家族八景のコンセプトには、非日常から日常を眺めた場合の「奇異」に圧倒させられ、七瀬ふたたびでは、日常を取り囲む「不条理」を考えさせられ、エディプスの恋人に至って、全てを超えた「超常」を突き付けられた。 ここで紹介する三つの小説を「三部作」としたのは、主人公が同一人物「七瀬」であるためだけで、各々独立した小説としても十分楽しめる作品ではある。 珍しく「粗筋」に言及するが、主人公の七瀬は、家族八景当時、高校出たての家政婦として登場する。 彼女は「読心術」を超能力レベルで持つ少女で、表面上取り繕った家族が、裏で「本当は何を考えているか?」を感じ取ってしまう。 家政婦という職業柄、色々な「家」を渡り歩くこととなるが、8家族分の短編を連作としたのが、家族八景の全容である。 七瀬ふたたびでは、その後の彼女が「超能力者」であるが故の悲劇を綴っている。少々違和感があるのは、元々三部作にするつもりはなかったのかもしれないが、七瀬ふたたびで、物語が一応の完結をみているように感じられる部分であろうか。 エディプスの恋人の開始は、七瀬ふたたびからの続編である雰囲気はまるでない。とりあえず、七瀬ファンにとっては、彼女が生きて再び目の前に存在することに、胸を撫で下ろすことになるが、一応この話は「七瀬の存在意義」に言及しているような形で完結をみるため、納得できるかどうか?は、読み手次第といった趣となっている。 何れにせよ「超能力者を主人公とするSF三部作」であることには、変わりはない。「超能力=戦う」イメージが焼き付いた人には、少々大人し目の話ではあるが、読み応えは十分ある秀作と考える。 是非、ご一読頂きたい。
2006年10月25日
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折角なので、楽天に出店されている中で、中国結を扱っている店をピックアップし、目出度い商品を並べてみた。どれも「風水」やら「天珠」やら「翡翠」やらに拘った「縁起物」である。以前、こういった商品を扱うネットショップが開けないものか?と、考えたことがあった。一朝一夕に何か出来ると考えていた訳ではないが、家内との結婚を期に、今後、確実に行き来の増える国でもあったので....。 元々楽天でブログを開設しようと考えたのも、フリーマーケットの出品が無料だったことと、自身の商品をブログで宣伝できると考えたからに過ぎない。続けてみて、ある種の「限界」のようなものは感じている。モノを売ることに主眼を置くなら、もっとアピールは必要だし、とは言え、闇雲にアクセス数が上がれば良いか?と言えば、そうでもなさそうだし....。尤も、アクセス数に関しては、開設から三月を要して、漸く3000件を越えた程度の話なので、偉そうなことは何も言えない。えらくアクセスがあった日に限って、怪しげなところからのアクセスだったりするので、身元のハッキリした方々にアクセス頂かないと、意味がないと言いたかっただけだ。この先の関り方は、また、別の機会に考えるとして、本日開設からちょうど100日が経過したので、記念のページを作成した。先に「怪しげなところ」の話をしたが、少なくとも、アッという間に無くなってしまうページではない場所だけ選んで、アクセスログを辿って、お邪魔したことのある皆様を、並べてみたのだ。何の説明もなしで、失礼とは思うが、時間の関係上この辺が限度だ。謹んでお詫びすると同時に、感謝の意をこめて、ここに公表したい。アクセス頂き、ありがとうございました。
2006年10月24日
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とても「素直な造り」だった。とても「読み易い」本だった。とても .... 感銘 .... を受けた。.... のが、この作品だった。と言うより、かつてこれほど「まっすぐ」である小説に、出会っていなかったことへの反動だったのだろう。筋書きはともかく、児童小説のような印象もあるので、そうであれば、尚更「受け入れ易さ」は、この作品が生まれる上での必須条件だったのだろうし、そうでなくとも、著者の「人柄」に通じそうな、筆全体の与える印象は、とても和ませてくれたし、安心させてくれた。何故、私のごとき「オジさん」が、この本にたどり着いたのか?の方が、却ってミステリーに近くて、私の書く文章の主題となり得るだろう。とは言え、本人にしたところで「何か感じるところがあって!」といった逸話の欠片すら、持ち合わせがないのだから、話の続きようはない。読んだ頃、売れていた本だと言えば、そうだったのかもしれないが、書店のそれほど目立つ位置に、山積みされていた記憶もない。ともあれ、読後の印象は「最高級」に近かった。終わり方が「潔い」と思った。.... ので、短編二編を収録した本で、表題以外に収録されている話は、主人公の少女が、また少し成長して後の話だったのだが、出来れば、表題の作品「だけ」の本であった方が、良かったと思った。主人公の「その後」が、気になるのは、読者の思い入れのバロメータだろうし、その意味で、続編が存在すること自体、悪いことではないと思うが、この話に限って言えば、その後への余韻を残しつつ「西の魔女が死んだ」のみで、終わりにして欲しかった。尤も、そう考えるのは、私だけなのかもしれないが....。
2006年10月23日
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考えてみたら、作家を固め読みする癖がある割りに、1作家1作品に拘って「お薦め本」を掲載しようと、頑張り過ぎたようだ。元々それほど本を読むことに長けた人間ではない。このままでは、ネタが尽きるのも時間の問題だし、だったら早めに開き直っておくべきだ。とにかく、筒井康隆氏の作品は、山ほど読んだ。氏の「収束するメタ」には、本を開く度に脱帽させられた。氏が「断筆」したときには、かなり肩を落とした。氏が「復活」した際には、知人友人に限らず、祝い事と称して周りを引き込んで飲み明かした。とは言え、氏の本当に考えているところが「どこ」にあるのか?など、ガッチリ掴んで読み切ったことなどなかったように思う。恐らく、氏の小説を読み続けているのは「憧憬」のようなものなのだと思う。一度「そこ」に至ってみたいと、憧れ続けて、未だ到達し得ない「境地」なのだ。その中にあって、この小説は、大変「わかりやすい」筒井氏のエキスの詰まった短編だと考える。たった数ページの表題作だが、ある意味「これが筒井康隆だ!」と胸を張って公言できる「ありがたい」小説だと思う。笑うな恐らく、立ち読みで表題作だけは読み切りが可能と考える。是非、ご一読頂きたい。
2006年10月22日
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ちょっとやっつけに近い感じもありますが、思い出したので書いておこうかと思います。映画化されて原作を読んだパターンですが、結局映画を見ず仕舞いの作品でした。昨日のTV番組で、作家の浅田次郎氏が、映画化された時点で、その作品は「自分の作ったものとは違う」というような話をしてましたが、言われて何か「ほっと」したもので、あぁ書こうかなぁと思いました。と言うのも、映画のCMなりで興味を持ったのであれば、例え原作を先に読もうと、映画を見るべきなのでは?と考えていた結果、こういった作品については、何か後ろめたさのようなものが付き纏っていたのですが、浅田氏によれば、映画監督なりプロデューサーなりが「映像化」してみたいと思った時点で、その人なりの「作品」がそこに存在するのであって、それは小説と別次元で存在するものだと言うのです。なるほどと思いました。と同時に、動機はどうであれ、おもしろかった本は、薦めればイイんだと思ったような次第で....。ちなみに、この小説は、いわゆる「詐欺師」を主人公とする話ですが、時代背景と合わせて、大変納得できる内容だったので、映画を見て、自分のイメージした世界を「壊したくない」と、心底思った作品でした。基本的には「騙しのテクニック」を貫く正当な長編ですので、粗筋を載せるつもりは毛頭ありませんが、読後の爽快感は、未だ色濃く残ってますので、是非一読頂きたいと考えました。テーマ通り「お・す・す・め」です。
2006年10月21日
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「海辺のカフカ」のおかげで、文学的な作品を「解釈込」で書こうとするのに疲れてしまったのかもしれない。その点、書評やらやら評論やらについては、文章そのものが「解説」なのだし、こちらの解釈など、入る隙がないので面倒がない。と考えて、これまで読んだ評論的な書籍を探してみた結果、その昔えらく感銘を受けた「エッセイ」に行き着いた。ここから原著に還った作品は数が知れない。森本哲郎氏(NHKから独立したアナウンサー森本毅郎氏の実兄だと知ったのは、かなり後の話でしたが....)の目線で、数々の書籍の代表的な「セリフ」が抜き出され、それに纏わるエピソードや、氏の持つ洞察が展開される構成の本だったが、氏の筆力に魅かれるまま読み進むうちに、元の本をも読みたくなるのだ。それまでロシアの文豪「ドストエフスキー」の名ですら、知らなかった自分を、明確に思い出すことができる....。必ずしも、評論めいた書籍の書評だけを信じて、本を読むことが良いとは思わない。「海辺のカフカ」にしたところで「私の感じ方」が大切なのであって、正しい解釈を教わってイイものでもなかろう。にも関らず、この本を薦めたいのは、著者自身が、それでは「ことばとは何か?」を命題として、追求することに吝かでないからだろう。
2006年10月19日
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2006年10月17日
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昨年正月だったか、その前だったか、とにかく、中国国内で大変話題になっていたので、家内に頼んでビデオを入手したんですが、スッカリ埃被ってました....。奇跡の「手」初めて目にしたときは、その美しさに言葉を失いましたし、彼女達のエピソードを耳にして、少なからず涙した覚えもあります。やっぱりイイものはイイですね。
2006年10月16日
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2006年10月15日
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海辺のカフカを読み終わりました。argus100さんとの約束もありましたし、読後の感想....ってとこなのですが、そう言えば、村上氏はノーベル文学賞残念でしたね。毎度、どういった選考基準があるのか、よくわからない賞ではありますが、かみさんの話ですと、少なくとも中国国内では、氏の翻訳本は、比較的沢山出回っていたという話ですので、国際的な評価は、それなりに高い人なのだと思います。ちなみにかみさんは、中国語翻訳本ではなく、氏の書き下ろしをそのまま読みますが、彼女の「野望」の一つに、自ら氏の作品を中国語翻訳して出版したい....というのがあります。やはり微妙なニュアンスは、翻訳者の主観に依ることが多いので、今ある中国語翻訳本は、気に入っていないとのことでした。.... 閑話休題 ....完読後最初に感じたのは「ズルい」という感覚でしょうか。まぁ文学作品に明確な「解」を求めるのは、土台無理な話なのでしょうし、何等かの余韻があってこそ、作品に深みが増す効果もあるのだとは思います。とは言え、作中猫と話の出来るナカタさんという老人が登場しますが、彼と主人公である少年との関係に「必然性」の欠片もなく終わってしまうのは、私にしてみれば「肩透かし」を喰ったに等しかったのです。ナカタさんがなぜ猫と話ができるのか?と、そうなった経緯に関しては書いてありますが、そもそも「なぜ彼がそうなったのか?」が判然としません。その「解」を明確化しないことが「手法」であるというのであれば、甘んじて受け入れますが、話が中途半端に「科学的」に始まる点が、どうにもしっくりこないのです。元々この本を読むよう薦めたのはかみさんだったので、彼女にも私の抱いた感覚をぶつけてみましたが、返ってきたセリフは「村上春樹の小説って、いつもあんな感じよ」とのことで、「そこ」にある漠たる余韻を楽しむのだと言わんばかりでした。私は、この他の氏の作品と言えば「ノルウェイの森」くらいしか読んだことはありません。あれはどっぷり「日常的」な話で、少なくとも、現代にあって、帝国陸軍の新兵が番する「入口」なんぞ出てきません。詰まるところ、コンセプトに隔たりがあるので、単純比較できないでしょう。それほど多くの本を読んだ訳ではありませんが、児童図書の怪人二十面相や少年探偵団から、推理小説を読むようになり、ハヤカワで本を探すうちにSF小説にはまった私にしてみれば、どんな「こじつけ」であっても、発生する事件の因果関係が明確化されない話は「あり得ない」訳で、それが明確化されることで、推理小説であれば事件が解決し、「サイエンス」フィクションとしての立場が保たれるのだと考えます。その意味で、私の中でこの本は、村上春樹の書いたSFだった訳ですが、サイエンスと称するには片手落ちだった....というのが、一番最初に話した「ズルい」やり方と感じた点なのです。ともあれ、中々読ませる内容だったとは思います。先の展開が読みにくいので「続きが気になる」パターンで、読み進むことが可能ですし、「親子って何だ?」などという日常的な問題を抱えていらっしゃる方にも、お薦めしたい本です。....答はありませんよ。問題が深く掘り下がってしまうだけです....。現実的でない現実や、虚構性を伴わない虚構が入り交じっていて、ある意味「村上ワールド」の集約された「形」が示された小説だったのかもしれません。恐らく、受け入れることの出来る人/出来ない人は、極端に分かれてしまうでしょう。「ズルい」とは感じたものの、最期までたどり着いた「達成感」は残りました。どうやら、私は「受け入れる」側の人間のようです。なので、みなさんにもお薦めします。まだ読んでいらっしゃらない方は、是非お読みください。
2006年10月14日
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Black out同様、オムニバス形式の本である。近未来に起こりそうな、絶対あり得なさそうな話が盛り沢山である。 1999年のゲーム・キッズ/マザー・ハッカー(1999年のゲーム・キッズII)/2000年のゲーム・キッズと、続け様に、無駄に世紀末思想を煽るように発刊された本だったように思う。私は、星新一氏のショートショートは、ほとんど読んでいないが、ある人に言わせると、星氏の「現代版」だと絶賛してやまなかった記憶がある。SF作家である星氏の紡ぎ出すストーリーをして、現代的でないとの評論が、的を得ているのかどうか怪しいものだが、言わんとしているところは、SFの筋書きが、単なる「当て推量」から、相応の「科学的裏づけ」に、少しだけ厚みを増したのではないか?と愚推する。星氏のストーリーが「お伽噺」だと結論するつもりはないが、先に記した通り、この本が「近未来」を志向した話とするならば、同じ時代を構想したとしても、過去に書かれたものの方が、よりお伽噺に近くなると思われるのだ。ともあれ、話の内容は「ほとんど」覚えてないが、一編一編、緻密に計算されていた「感覚」と、時として、結末の意外さに、驚かされた記憶が残っている。覚えていないのは、ある種の「軽さ」が、つきまとっていたのだろう。それは、どんな「巨匠」であっても、ショートショートに「重さ」を求めるのが、困難なだけで、残った感覚にこそ、本質があるのだ。おもしろかった。正直な感想である。
2006年10月13日
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最近本を読まなくなった。読んでは紹介し、紹介しては次の本を読む!サイクルが作れないか?などと、呈のイイことを考えていたが、元々そんなに早く本を読めるでもなし、一週間に一度の掲載で納得するならともかく、「毎日埋めたい」などと考えた日には、まず不可能なサイクルである。埋めるだけを考えても、8月9月と手を抜いたので、10月こそは!と思っていたが、結局埋め切らなかった。日記と割り切るなら、変にテーマやカテゴリを偏らせずに、その日の気分で書くことに合わせれば良いものを....。ともあれ、穴埋めのお薦めは、渡辺浩弐氏特集とすることに決めた。最近読んでないお好み作品の掲載を考えたとき、書棚の奥に、たまたま名前を発見したのだ。初めて彼の名前を目にしたのは、世にも奇妙な物語の原作者としてだったろうか?全く目にしていないが、この本も椎名桔平氏によるTVドラマの原作とのことだったと思う。解説か何かで目にしたような気がする。近未来的な話で、ミステリーで、ちょっとしたホラーの趣も含んで....何より嬉しいのは、短編やらオムニバスやら言われる、読み切りタイプの本の構成だろうか。通勤電車の中で読むには、細切れとなる「覚悟」が必要なので、元から細切れなのは、ありがたいのだ。話は、取り上げる分野は様々だが、進み過ぎた技術へのアイロニーといったところか?比較的読み易いので、お薦めしておきたい。
2006年10月12日
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横溝正史の生原稿5000枚、旧宅で発見 未発表もこぉんなにぃうすがあるのなら!今日は横溝正史のお薦め本載せれば良かった....。今朝、書架の「金田一耕助の帰還」を眺めて、今時横溝正史でもなかろうなぁ....などと、考えつつも出勤したのですが、書いてりゃかなりタイムリーだったですよね!?明日の課題としますか....。
2006年10月11日
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何かイメージ貼り付けるだけで疲れちゃいましたね....。おまけに12巻目のイメージないし....。さて置き、本日紹介する書籍は、いわゆる「歴史シミュレーション」と言われる分野の小説です。史実を解釈で物語化して乗り切るのでなく、端から前提を変えて「たら・れば」の世界を展開するのです。「異戦国志」の前提は「本能寺の変で、信長が生き延びたら....?!」になります。どの道設定に無理があるので、本当に「歴史好き」の方には、お薦めできない小説でしょう。作者としては、史実と異なる前提以外、歴史上の人物については、その性格を分析し「こう動くであろう」をシミュレートした訳でしょうが、人間ですから、やっぱり「好み」もありましょうし、肩入れする武将も出てきますので、あくまでフィクションであることを前提に読み進むことが出来る方でないと、下手をすると「憤りを感じる!!」ところまで、引っ張られる可能性は残ります。構成は「信長死せず」に始まって、「真田風雲録」~「九州群雄伝」~「大坂落城」~「九州大返し」~「政宗起つ」~「家康謀叛」~「関東擾乱」~「真田血戦譜」~「争覇関ケ原」~「旌旗散ず」~「将星乱舞」と続き「天下一統」で完結しますので、史実に合致する点、創作である点をない交ぜにして、一応、戦国の世が終結するまでを描き切っています。信長が生きてるのに秀頼生まれるかぁ?....のような素朴な疑問を差し挟みつつ、まぁ「暇つぶし」には、もってこいの話だったと思いますし、「私ならこうシミュレートする!」を思い描きながら読むのも、一興なのでは....!?閑話休題....最近週末に地域の図書館を利用する機会が増えたのですが、思った以上に、この「歴史シミュレーション」が多数出版されているので驚きました。私の認識不足と言われてしまえばそれまでですが、これってRPG世代の齎す新世界なんですかね?残念ながら、他の小説には手をつけていないのですが、機会があったら、他の作家も読んでみたい気がしております。
2006年10月11日
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夏場じゃないので本格的にオカルト方向に進む必要はないのですが、少々「ぞっ!」とした話を載せてみます。壊れゆくひと元は「ひみつの花園」という本だったのでしょうか?あまり詳しくは知らないのですが、手にしたときには、妙な表題故の「期待感」みたいなものはありました。(読めば元の表題の意味もよくわかるのですが、恐らく「ひみつの花園」だったら、私は読んでいなかったことでしょう。)さて、例によって「粗筋」を書くつもりはありませんが、印象的なのは、日常の描写がとても日常的であったことでしょうか。表題通り、命題は「壊」にありますので、話が「当たり前」の範疇にあればあっただけ、そのギャップに心臓を鷲掴みされます。ラストの展開は、全く予想していなかった方向に落とされ、読後の薄ら寒さは際立つものがありました。構成力の凄みと、流れるような筆遣いの、双方を味わえる秀作です。是非、ご一読ください。
2006年10月10日
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ここまで「出鱈目」な私小説が、かつて存在しただろうか?もっとも、これまで「私小説」など、ほとんど読んだことがないのだから、何を基準にデタラメ呼ばわりするのか!?の方にも問題が残ってしまうが....。いつの間に、異なる世界に迷い込んでしまったのか!?絶対に脱走してやる!この「いやらしい世界」は、おれの生活すべき場所じゃない!70年代にあって「現代」を「情報による呪縛、時間による束縛、空間による圧迫」にあえぐ時代と説き伏せ、そこからの「脱走」を至上命題とする、筒井ワールドの真骨頂!21世紀に至って読み返しても、とても「瑞々しく」感じる、彼の才能を否応なく見せ付けられる秀作である。全てが自分の元いた世界と異なる!絶対に脱走してやる!!果たしてこれを「単なるパロディ」と言い切れるか!?とにかく、一回読んでみて頂きたい。
2006年10月09日
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家内が少し興奮した様子で「珍しく大々的に批判してるって、PaPaが驚いてるよ。」と知らせてくれた。中国国内でも、これまでのやり方が「手温」かったことが、再認識されたと見える。一般市民にも「分かり易い形」で、報道されていたらしい。滅多に家内の両親から、電話連絡など受けたことはないが、家内の両親にしてみても、今回の実験が日本に与える影響に関しては「未知数」なのだから、まずは無事かどうか、慌てて電話を寄越した気持ちもよく分かる。言わずと知れた「北朝鮮の核実験」に関する話である。報道によれば、中国・ロシアに対しては、大使館を通じて予め実験を強行する旨連絡があった様子だが、北朝鮮を少なからず擁護し続けた中国にしても、北朝鮮の「核保有」には絶対的に反対の立場を崩していなかった上に、中日首脳会談が終わった刹那のタイミングだった訳だから、丸々面子を潰されたと受け止めても仕方がなかろう。中国外交部、朝鮮の核実験で声明(「人民網日本語版」2006年10月9日)こうすることで、北朝鮮には、どんなメリットがあるのだろう?家内がふとつぶやくように言った。無論彼女も答を期待して言ったのではなかろうが。日中韓のパイプ修復に動く、我国首相の動きを牽制するというにしては、却って逆効果だったと思えるし、挙句「成功した」と喧伝して憚らないでいるあの衝撃が「どの程度の規模」の実験結果だったかによっては、とんだお笑い種だったということになる。とりあえず、現時点で、放射能漏れが報告されていないだけでも、不幸中の幸いだ。こう言っては何だが、中国が「怒っている」うちに、足並み揃えて北朝鮮に相対するべきだ。中国の市民レベルの反応は(面白いと感じる逸話に限るかもしれないが)今後もレポートできればと考える。
2006年10月09日
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古語の原文読めとは言いませんが(もっとも、英語や中国語よりは、分かり易いと思いますが....)考え方としては、今の時代にこそ、読み返して欲しいと思える内容ではないか?と思うので、やっぱりお薦めしておくべきと考えました。特にお薦めは「堤清二口語訳」の本ですかね....。日暮硯まぁ堤さんを「犯罪者」として捉えてしまった場合、何を偉そうに!と思える記述も多々ありますが、えらく保守的であったにせよ、一大帝国をそれなりに維持してきた力量は、やはり非凡さを象徴していたのではないかと考えます。(知らなかったのですが、彼は著作活動にはペンネームを使用していたようですね。どなたか、お読みになった方がいらっしゃれば、ご紹介頂けると嬉しいです。)ちなみに、日暮硯の粗筋はご存知でしょうか?あまり「うだうだ」書きたくないのですが、簡単に言えば、財政的に破綻状態にあった松代藩の財政再建物語で(写真は主人公「恩田杢」像です)著者が早いとこ皆に話し聞かそうと「日暮し硯に向かひ」書き上げたために、この名が付いたと聞いています。「財政再建」方法が、いかにも「日本的」だというので、ある種海外の日本研究に携わる人の間では、日本の書物の中で、最も有名な著作だったようですね。「合理的」という言葉からは、かなりかけ離れた内容と考えますが、合理的でありさえすれば、弱者切捨てであろうが、断行する価値ありとする現在の風潮よりは、よほど根本解決に直結した提言が、色々見て取れると思います。是非、ご一読頂ければ....と思います。
2006年10月08日
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以前、深津絵里主演ドラマの原作漫画か?と聞かれたことがありましたが....。こうして並べてみると、私は比較的女流作家の作品を、好んで手にしている傾向はあるようですね。尤も、ジャンルを問わずに並べた場合、作家という職業は、女性の方が多いだけなのかもしれませんが....。江国香織さんという作家は、非常に「情緒的」なイメージが強く、私自身、あまり「得意」な分野の作家ではありません。恐らく、この作家の名を耳にして、最初にイメージされるのは「冷静と情熱のあいだ」なのでは?と考えますが、将にこの「青」と「赤」の表紙が示していた通り、冷静に筋書きを展開させた辻仁成氏に対し、パッションを前面に、場面場面の感情を鮮明に描き出して見せた江国氏の筆は、好みを超えて、見事と言う他なかったことでしょう。(そう書きながら、私自身は、それほど好きな話ではありませんが....。)さて、お薦め本は全く先入観なしに、私が「たまたま」手にした江国氏を最初に読んだ本でした。ホモの旦那とアル中の嫁、旦那の愛人男性....の三人芝居....三角関係....。「こんな恋愛小説ってあるんだぁ」といったところ....。率直に言って、恋愛小説と思わなかったから、購入してまで読んだのですが、読後の切なさは、測り知れない大きさを秘めていました。....他の「江国作品」を読みたい!と、いったわけで、こちらはとにかく「おすすめ」です。その他の作品について、特筆すべきと考えるのであれば、別の日付でお会いしましょう。
2006年10月07日
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スピルバーグ監督/トム・クルーズ主演でスッカリ映画でおなじみになってしまった。考えてみると、映画の原作は、よく読んでいるかもしれない。日本の映画は、原作を読んでいて「へぇ映画化されたんだぁ」ということがほとんどだったが、洋画は「話題の」後追いで、原作なり原案なりに行き着くことの方が多かった。ちなみに「話題の後追い」としたのは、必ずしも映画を見てから読むという訳でなく、作品を読んでみて、納得するなり呆れるなりで一段落着いてしまえば、映画自体の興味が薄れてしまって、結局見ずに終わることもあったからだ。正直、これは「面白かった」翻訳の方法もあるのかもしれないが、原作は高々70頁程度の短編小説である。内容は濃いし、良く出来た筋書きだし、行きの通勤電車内で読み切り可能だしと、良いこと尽くめだったが、何より「これを、どう2時間程度の映像と化したのか?」の興味も大いに湧いた。まずは一読頂きたい。特にこの短編集は、近未来を描き出した筆者の筆力もさることながら、どの短編にも、その進んだテクノロジーの齎すアイロニーが、キレイに整理された秀作揃いである。巻末の話は、現カリフォルニア州知事主演で、数年前に映画化された短編も含まれており、中々お買い得の一冊だと思う。
2006年10月06日
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本日中秋の節句とのこと。かみさんと月餅でも食べて、中秋の名月仰いで....って大雨じゃん!!!まぁ雨はイレギュラーとして、旧暦8月15日、中国では、節句に月餅はつきものらしいですね。私は蓮餡が好きですが、かみさんは何はさておき「アヒルのたまご」に拘ります。あまぁい月餅餡の中の塩漬け卵の按配が、病み付きとなると言い張ります。昨今富に日本では「季節感」が失われています。「便利」という言葉と引き換えに、折角バラエティに富んだ「四季」を捨て去って、いつでもどこでも何でも手に入る状態を作り上げました....。現時点、中国では「まだ」月餅は、この季節に「しか」手に入りません。ある種の「娯楽」として「月餅」も含まれるのです。本日実家では、親戚一同集まって「ゲーム大会!?」だと聞きます....。私が、勝手に「失った」と感じている「古き良き時代」が、場所を隔てて存在しているような....妙な感傷に浸っている、今日この頃だったりします。
2006年10月06日
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これを横山秀夫が書いたのか?と考えると、少し奇異に感じるのは、物語が比較的「ギラギラ」した印象で「本格推理モノ」たろうとがんばっているせいだろうか。「影の季節」や「動機」に見られる洗練された雰囲気は微塵もなく、押し付けがましいまでの虚構性が、徹頭徹尾乱れず続いていく....。デビュー前「幻の処女作」の大見出しに踊らされて、思わず手にした。読み進むにつれて、期待が裏切られた感覚に囚われた。恐らく「横山秀夫が書いた」先入観さえなかったら、この手の感覚は生じなかったろう。曰く「昭和の日本を震撼させた「三億円事件」までをも取り込んだ複眼的ミステリーは、まさに横山秀夫の原点。人気絶頂の著者がデビュー前に書いた“幻の処女作”が、15年の時を経て、ついにベールを脱いだ!」キャッチコピーだけ取れば、期待するなと言う方がおかしい!時効まで24時間というリミットも、切迫し過ぎて物語に「無理」をさせるばかりだし、所々伏線はあるものの、三億円事件も「こじつけ」に近いし....。ところが「骨格」だか「土台」だかがしっかり作られているのか、どうも「後を引く」....。ここで「止めてしまえ!」という踏ん切りがつかない....。気付くと苦り切った思いで、読み終わっていた。そして、不思議とそれまで抱いていた「悪印象」は消し飛んで、別の感覚に支配されていた。....また、横山秀夫に「やられた」....。本を手にした時点で、横山秀夫の術中に嵌っていたのだ。これは中々に清しい感覚だった。推理作家のトリックにかかったとするならば、読後の爽快感は彼の右に出る者はなかろうと思う。結果として「横山らしからぬ」本の雰囲気が、最も大きく「印象」として刷り込まれてしまったようだ。私がこの本を薦める唯一の理由は「それ」と言うことになるが、同時に、本気で「横山ファン」である方で、未読の方については、そのまま封印することをお薦めしたい作品でもある。
2006年10月05日
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村松友視氏のこの作品は、何より物語の「雰囲気」が好きです。青山の表通りから少し入った閑静な住宅街にある“Camus”というプレートのある小さなバー....。夜な夜な集う個性的な定連客....。マスター秋月の目を通した人間模様....。割とスタンダードな手口ですかね。けど、こういった話は、予定調和がイイんです。水戸黄門も、毎回決まって8:45に印籠が出るから、皆納得するんであって、悪人が平伏しない水戸黄門など、見る価値ないに決まってます。なので、設定こそ「ありふれた」観は否定しませんが、本全体のかもし出す雰囲気は、決して色あせたりしませんし、比較的予定調和から逸脱する展開も多いですし、相応の「予想だにしなかった」オチもありますので、ご心配なく。ちなみに、貼り付けたランプのアフリエイトは、登場人物の一人「小松原老人」が、店に置き土産していくランプをイメージしてみました。「バーの照明は、訪れる客を役者に変える....。」なんぞという、キャッチコピーがくっついたりしてましたんで、少々ワルノリです。ハードカバー/文庫本共にイメージなしは寂しいですが....
2006年10月04日
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この辺を持ち出すと、映画の原作者を並べてるだけ?と言われそうですが、時事ネタの風化の速さを、身をもって知っているだけに、そんなことしません!!だけは、力強く反論できそうです。もっとも「日本以外全部沈没」なんぞというパロディが、よもや映画化されるなど、書いた筒井氏も予想だにしなかったのでしょうが....。さて、今回のお奨めは、ちょっと毛色の変わったSFです。不思議な能力を持ちながら、ひっそりと日常に埋没する「常野出身者」の物語です。それぞれ別のコンセプトで書かれた短編集なのでしょうが、連作長編のようでもあります。恩田氏の語り口はとてもシャープで、すっきり読み下せるところが好みです。そして、何より気に入っているのは、その「奇妙な発想力」ですね。これを読んだ頃の私の感覚では、「超能力」とは「バビル二世」というアニメの主題歌の歌詞にある「さいこきねぇしぃす、てれぱしぃ」のことであって、能力を発揮する際も、物々しさが伴わなければなりませんでした。膨大な書物を暗記することができる....。確かにすごい能力ですが、だから何だ!と言いたくなりませんか?それがひとつの短編として、納得できる形にまとめられていたので、思わず唸った....のが、気に入った瞬間だったと思います。少々哀愁を誘うような結末になってしまいますが、この季節、夜長を楽しむお供に、是非ご一読頂きたい作品です。
2006年10月03日
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懐かしいのかと思いきや、続編が出てたり、新たなシナリオで映画化されたりと、ずい分忙しい状態なんですね。ちょっと興醒めしたので、今月書き漏らした日付にこっそり書き足します。お薦めには変わりないんですが....。映画化されたことで戦国時代のドンパチに近代兵器が入るってだけがクローズアップされてしまった観がありますが、コンセプト自体は非常に知的に整理されており、伝記SFの旗手としての才能を余すところなく発揮した作品だったと思います。特に、パラドクスをパラドクスとして捕らえた上で、それが齎した結果が、どのような形で、自分たちの世界に影響を与えるか?!という命題について、真摯に「解」を用意した半村氏の筆は、予想を遥かに超えて、大きなインパクトを与えてくれました。氏の他の作品について、今後書き足したいと考えます。ハヤカワ/角川、どっちも在庫切れです。
2006年10月02日
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よくがんばったとは思うのですが、最期の直線で、ディープが差される光景は、少し信じられませんでした。まぁ結果は結果ですし、これでディープインパクトの評価が下がるかと言えば、決してそう言うものでもないのでしょうが、恐らく「世界一」の称号に、最も近い馬だっただけに、とても残念に思えてなりません。自分のブログにトラックバックするくらい情けない話もないですが、先に登録したディープに便乗したぬいぐるみは、オークションの終了と共に、取り下げようと考えます。まぁ結果はどうであれ、十時間を越えるようなフライトを要する場所に集結しないと、世界一を決められないという制度にも問題はあると思います。戦前の人気に拠らず、地元が勝つってのも、ある意味馬鹿にされたような気にもさせられますしね....。この辺、賛否両論あるところなのでしょうが、ディープの強さは本物でしょうし、日本から離れなくても良かったんじゃ?....などと、いらぬお節介まで焼きたくもなる心境です。とにかく、見応えあるレースをありがとう!ゆっくり休んでください!!!
2006年10月01日
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さて新たな四半期が始まるってことなんだろうか....。勝手に新たな門出と決め付けて、誰より好きな作家の、最も好きな作品を、記念に掲載しようと思う。筒井康隆氏に抱くイメージとは?時をかける少女?正統派SF作家?私は、エロ・グロ・メタといったイメージが先に立つ。恐らく、日本で最も「掴み処のない」作家の一人で、ある程度体系的に整理できたとしても、作品ひとつひとつで印象の異なる作家と言っても、過言でない人のような気がする。何か形容しようと試みるなら「凄まじい才能の持ち主」だと思う。お奨めの作品は、正当なSF作品ではある。初めて読んだ時、スケールの大きさに圧倒され、思いつきもしなかった結末に魅了され、その上「あり得そうな話」にまとめられていることに、脱帽した覚えがある。是非読んで頂きたいので、あらすじには言及しない。それまで、筒井作品を全く読んでいなかった訳ではなかったし、比較的好きな部類の作家ではあったが、「愛読書」に筒井氏の作品を上げることはなかったように思う。彼の作品は、とても専門的で緻密に計算された筋書きを持っていて、一朝一夕に読めないかと思いきや、比較的「軽く」読み下せる側面を持っているので、印象に残りにくいのだ。失礼なもの言いかもしれないが、この作品を読んで以降「見方が変わった」と言うのが、率直なところである。端的に言えば、それまでなかった「尊敬」の概念が、初めて加わったのだろう。お陰で、筒井氏のお気に入り作品を上げろと言われれば、足の指を足し込んでも足りなくなってしまった....。半端な文章で恐縮だが、とにかく「お奨め」である。
2006年10月01日
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とても良い記事だったので、皆さんにも是非お読み頂きたく、紹介させて頂きます。画像をクリックしてください。私の「福岡」のイメージと言えば....飲酒運転の「殺人」職員の話から、オリンピック招致失敗、崖っぷちアビスパ、勝ちきれない「常勝」ホークス....といったところか。あまり楽しいイメージがありません。本文少し引用しますが....「ユニホームこそ着ないが、誰よりも勝ちたい気持ちがあふれた。試合前の打撃練習では山崎や田上に対し、身ぶり手ぶりを交えながら指導。久々に目の前で見るユニホーム姿だったが、懐かしさなどの甘い感傷は持ち合わせていなかった。練習前の全体ミーティングでは10分間にわたって、言葉を発した。「オレたちは寝ていたんだ。いいか、起きろ! 野手はもっと力いっぱいバットを振れ! そうしないと可動域は広がらない。背骨がボキボキと折れるぐらい、もっと、もっと振れ! 」。主に野手陣に向けられた言葉はゲキというよりも叱責(しっせき)だった。個人名を挙げて打席での気構えにも言及、シーズン3位から逆転Vを果たすためには不可欠な打線の奮起を王監督は促した。」がんばれ!王さん!!
2006年09月30日
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遊んでたら9/30が明けてしまいました。本日は中国の建国記念日!何でも中国の「HappyMonday的考え方」は日本の比ではない様子。連休を増やすために土曜を働くのは「当たり前」だとか。来週日曜まで連休とするために9/30は皆さんお仕事だったようですね。ご苦労様です。さて置き!本題のお奨め本の話。本日のお勧めは、作品でなく作家先生のお勧めと言えるかもしれません。川上弘美先生....現実味に欠ける割りに、質感ある独自の世界観を、押し付けないくせに、きっちり展開し「尽くす」作家....最初の本の印象は、そんな感じだったと思います。お奨めの「センセイの鞄」は、私が読んだ中では唯一「現実的」な話でしたが、それでも「日常的」か?と聞かれると、少し首をかしげたくなる....そんな作品でした。決して無理をしない語り口....当たり前のように淡々と語られる非日常的な逸話....。まさに川上ワールド!....アフリエイトのイメージを出したかったので「蛇を踏む」については「カセット版??」を使用してます。読んでみたいと仰る方は、ご自分でお探しくださいますようお願いします。
2006年09月30日
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