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2006年10月29日
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テーマ: お勧めの本(7418)
カテゴリ: オヨミモノ
光射す海

映画のお陰で、すっかりホラー作家なのかと思っていたが、異様に科学的な話なので、映画の作り手を罵倒したくなったことがあった。

以前 浅田次郎氏の話 を引き合いに出したことがあったが、彼自身、自分のイメージと異なる映像に、腹を立てたこともあったのでは?と思う。

この「全く異なる原作と映像」を受け入れる度量がないのなら、端から腹を括って「別物」として扱えと、自身の教訓も含めて、言われているのであれば、尚更腑に落ちる逸話ではある。

思えば、原作を先に読んでしまった映画をあまり見なくなったのは、「リング」に端を発していたような気もする....。


さて、今回のお薦めは、分野はよくわからないが「新しいミステリー」との謳い文句に反応して購入し、違和感なく読み切った本である。
あまり分野を特定して本を選ぶ方ではないが、鈴木氏は「ファンタジーノベル」大賞出なので、推理小説作家とは言わないだろうとの中りはついた。何が「新しい」のか?に興味が向かった。

この場で、あまりミステリーを紹介した覚えはないが、理路整然とした「謎解き」には、独特の憧れを抱いている。
特に、細部まで読み込めば、伏線に「気付けるかもしれない」類のどんでん返し話は、小説の分野に限らず好感を覚える。

「新しい」という印象はなかった。

これは「見事な謎解き」である。

どうも人死にが出ないと推理小説に非ずといった、妙な先入観が「ある」ような気もする。
尤も、いわゆる「落ち」のある小説は、多分に「ミステリー」の要素を含むので、警察が主役/脇役問わず活躍の場を与えられた小説を推理モノとしないと、カテゴリ分けが難しくなるのだろう。

話がそれた....。

この作品は、ミステリーの核となる「原因/動機」が「新しい(今まで扱われたことがない)」以外、純粋なミステリーである。かつ中々しっかりした「感動小説」であり「純愛小説」とも言える。

是非、一読頂きたい。





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最終更新日  2006年10月29日 12時21分07秒
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