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March 6, 2006

NARUTO短期連載小説第４話「驚愕の敵」

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テーマ：掲載小説！(222)

カテゴリ：企画

『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。

予告編はこちらから
初めから読みたい方はこちらから
※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List（フリーページ）「更新履歴（仮）」に記載します。

第４話「驚愕の敵」

　その頃、綱手は火影室にシカマルを呼びつけていた。
「緊急Aランク任務だ。火の国に音忍が侵入している。あと三十分ほどで里へ来るだろう。今、上忍・中忍はほとんど皆任務で里にはいない。直ちに下忍たちを集め里を守ること！」
　綱手は、厳しい顔で両手を机の上で組み言った。
「敵の目的と人数、それに特徴は」
　シカマルは、すぐさま的確な質問をした。
「敵の目的は、音隠れの里からうちの里が奪ったキメラの勾玉を取り戻すことだ。人数は二人。一人はザキラ。数年前大蛇丸が禁術で作った人間らしい。詳細は不明だが、残忍で目的に関係なく里や人々を虫けらのように殺してきた経歴があるらしい。もう一人は……」
　綱手は一瞬眉間にしわを寄せたが、すぐに続けた。
「うちはサスケ」
　シカマルは、目を見開いた。
「アイツが……何のために……！」
「最近、我が里が手に入れた暁の情報を狙い……いいから早く行け！」
　綱手はチッと舌打ちし、シカマルをにらんだ。
「シズネさんは？」
「任務で里を出ている」
　シカマルは聞くべきことをすべて聞き終え――いや、「暁」だけは気になったが極秘であることを悟った――うなずくと、真剣な目で綱手を見る。
「分かりました」
　言うが早いが後ろを振り向き駆けていく。が、ドアの前で立ち止まると、後ろ向きのまま言った。
「絶対に……こなしてみせます……！！」
　そしてシカマルは、ドアを駆け抜けていった。

『次こそは……完璧にこなしてみせます……！！』

　綱手は、サスケ奪回任務後のシカマルの涙とその言葉を思い出し、ふっと笑った。けれど、すぐに真剣な顔に戻る。
　ザキラ……。暗部からの情報では、先程シカマルへ言ったことしか分からない。そして、サスケ。勾玉奪回はサスケにとっても必要事項だが、それだけでわざわざ自ら木ノ葉に足を踏み入れるとは思えない。十中八九、里で手に入れた暁の情報――イタチの情報を奪うために来たのだろう。

☆次回予告☆
サクラは任務の途中、突然あることを思い出し……。

シカマル『また任務かよ。まぁ今回は気合い入れねーとな』
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