こころのしずく

< 新しい記事

新着記事一覧(全2991件)

過去の記事 >

March 8, 2006

NARUTO短期連載小説第６話「命令違反」

(1)

テーマ：お気に入りの漫画は？？(2233)

カテゴリ：企画

『キメラの勾玉』NARUTO-ナルト短期連載小説
※サスケ奪回任務後。

予告編はこちらから
初めから読みたい方はこちらから
※通常更新履歴は日記にて記載しているのですが、連載中はFreepage List（フリーページ）「更新履歴（仮）」に記載します。

第６話「命令違反」

「よし！　みんなそろったな」
　里の門前で、シカマルは集めた下忍たちを見回した。第八班のシノ、キバ、ヒナタ。第十班のチョウジ、いの。一期上のガイ班ネジ、リー、テンテン。
「ナルトとサクラは見つけてる暇がねぇ。このメンバーでいく。いいか、任務は音の攻撃から里を守ることだ。一人はザキラとかいう大蛇丸が作った禁術人間。もう一人は……サスケ」
　サスケの名を聞き、とたんに皆ざわめいた。
「今回の任務は里を守ることだ。サスケを取り戻すことじゃねぇ……」
　シカマルは、何か言いたげだったが顔をしかめ、くやしそうに顔を背ける。こぶしをぎゅっと握る。そのとき、誰かがポンとシカマルの肩を叩いた。
「分かってるよシカマル」
　チョウジだった。
「サスケくんを、取り戻すんですよね！」
　リーが笑顔で、ナイスガイポーズをした。
「ここにいる誰もが分かっていることだ。そうだろうみんな」
　ネジが声をかけると、みんな笑ってうなずいた。シカマルは、ニッと笑った。
「んじゃ全員一致だな。命令違反だが、オレがリーダーとして怒られてやっから安心しな」
　シカマルはふっと笑ったあと、真剣な顔つきに戻った。
「んじゃ指示を出す。班単位で行動しろ。各班のリーダーは、八班はシノ、十班はオレ、ガイ班はネジ、アンタだ。待ち受け場所は門を背に左をネジたち、右がシノたち、そこから少し離れた木の陰にオレたちだ。まずネジが白眼で敵を察知する。それを合図に各自戦闘準備にかかれ。基本的にシノたちが足止め役だ。ネジたちは攻撃にまわってくれ。そしてチョウジ、いの。オレたちはサスケを足止めする。成功したら、シノ班は二手に分かれろ。シノはネジたちと合流。キバとヒナタはオレたちのところへ入れ」
　シカマルの話を真剣に聞いていた皆だったが、キバが口を挟む。
「トラップは張らなくていいのか？」
「んな暇はねぇ。多分、もう間もなくやってくるはずだ」
　ネジは早速白眼をつかった。
「……来る！！」
　ネジは言い放った。
「よしっ！　みんな位置に着け！　それから……単独行動は絶対に禁止だ。自分と、仲間を守りながら闘え！」
　シカマルの言葉は重かった。皆はそれぞれうなずくと、位置に着いた。

☆次回予告☆
ついにあらわれた禁術人間ザキラ。そしてサスケ！

チョウジ『シカマルはさすがボクの親友だね！』
人気blogランキング

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう