かんとく日記

かんとく日記

なぜ起業したくなったのか(1)



自分は本当に単純な人間だとつくづく思うときがある。
いま、すごく起業してみたい。自分が一国一城の主になりたい。
ただの熱病なのか?それとも本気なのか?

身の上話になるが、自分が仕事についたのは高校卒業後。
地元の大手の下請けのソフトハウスにプログラマとして就職した。
給料は低く、ボーナスもほとんど寸志程度だった。
ただ、プログラマというプライド、早く立派なSEになってやろうという
意気込みだけで仕事をしていた。

そんなある日、後輩で自分と同じ年の人間が大学卒で入ってきた。
給料をきいて愕然とした。
5年目になる自分と、新入社員の給料の差がすでに5万円以上の差があったのだ。
今から仕事を覚える人間が、自分より給料が5万円以上うえなのである。
確かに大卒と高卒の賃金体系の違いはわかっていたが、こうも見せ付けられると、
当然上司(部長)に掛け合った、「どう言うことですか?」
そうしたら、「あんまりそういうことをいうんじゃないよ」とあしらわれた。
で、その冬のボーナス、明らかに故意的に下げられていた。
冗談じゃない、ただでさえ寸志みたいな額なのにそれ以上下げられたら...
残業代も時給になおせば800円ぐらいだったし、残業をまったくしなかった月で
手取りが9万8千円って時があった。
「ガキの使いじゃねーんだぞ、やめてやる」
そう心の中に決めたのだが、元来優柔不断で決断力なしの人間なのでズルズルと
1年ぐらい過ごしてしまう。
そのころ、仕事で海外出張が入り始めた。
出張に行くと2~3ヶ月は帰ってこれない。そのころ結婚しようとしていたのだが、妻に
「妊娠中なんかに長期海外出張されるとすごく不安だし、給料低いから会社辞めちゃえば?
いつもヤメル、ヤメルって言ってるじゃない。」
妻はそこの会社の総務兼経理をしていた。そこの社長は親会社の出向の人で、会社の金で接待と称し
頻繁に飲みに行ったり、ゴルフに行ったりしていたらしい。
こんなところではヤッテラレナイ...
で辞めましたその会社。
妻に背中を押された感じだった。



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