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2020.05.12
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三生三世十里桃花 Eternal Love
第48話「結婚の約束」

翼(ヨク)族の公主・臙脂(エンジ)は崑崙山の山門に到着した。
すると留守を預かる2番弟子・長衫(チョウサン)が駆けつけ、すぐ帰るよう迫る。
臙脂は子闌(シラン)に会わせて欲しいと懇願し、面倒は起こさないと約束した。
しかし長衫は天族と翼族が和解しても崑崙虚は許さないと憤慨、一歩でも近づけば容赦しないと脅す。
そこへ突然、翼君・離鏡(リケイ)が現れた。
「大目に見てくれ」

離鏡は崑崙虚の煉丹炉(レンタンロ)を借りたいだけだと言った。
しかし長衫は天族は天族、墨淵(ボクエン)上神を尊ぶ崑崙虚と翼族との因縁は永遠に終わらないと剣を抜き、離鏡と一触即発になってしまう。
その時、子闌が現れた。
「臙脂、どうした?突然、来るとは何かあったのか?」
「捕吏さん、煉丹炉を貸してくれる?」
臙脂は義姉の忘れ形見である子供を救いたいと訴えた。

子闌は師匠の煉丹炉にやって来た。
「師父、私は今日、翼族のために煉丹炉で丹薬を作ります
 師父や兄弟弟子に顔向けできません」
そこで子闌はその場にひざまずいて叩頭し、誓いを立てる。
「師父が戻られたのちは生涯ただ無妄海(ブボウカイ)を守り、翼界には断じて足を踏み入れず、
 あの妖女とも一切、関わりません」


その頃、白浅(ハクセン)は自分のために腕を失った夜華(ヤカ)を心配し、付き添っていた。
すると霊山から戻った阿離(アリ)と成玉(セイギョク)元君がちょうど蓮池にいる夜華と白浅を見つける。
「にゃんちん!にゃんち〜ん!」
「戻ったのね」
「成玉、僕の母上だよ?とてもキレイでしょう?」
「あなたが大胆不敵な成玉元君ね?」
成玉元君は念願叶い、ついに上神と謁見した。
「ァ…殿下?白浅上神を触ってもいいですか?」
「母上は父上のものだよ?父上しか母上に触れない」
「だって生まれて初めて女の上神を見たの、触らせてよ~」
「…私の目の前で妻に手出しを?見上げた度胸だ」
「ケチですね…(ボソッ」

夜華は重いサトウキビを運んできた阿離を労い、抱きしめた。
すると阿離は迎えに来た伽昀(カイン)から父が右腕を怪我したため、くれぐれも抱っこをせがまぬよう釘を刺されたと教える。
しかし夜華は息子を心配させまいと、左手だけで阿離を抱いてみせた。
「あ、大丈夫?気をつけて」
「案ずるな、近ごろ、右手に感覚が戻ってきた」
白浅も回復すると分かってたが、ただせっかく絵が上手い夜華が描けなくなったら残念だと心配する。
そこで夜華は左手でも描けるところを見せることにした。

白浅は阿離を連れて夜華の向かいに座り、成玉も隣に呼んだ。
喜んだ成玉は遠慮がちに白浅のそばに座ると、白鳳九(ハクホウキュウ)に伝言を頼む。
「″問題が起こったので九重天に来て欲しい″と…」
「…あの子に伝えておくわ、だけど来るかどうかは分からない」
しかし成玉は白鳳九とは仲が良いので大丈夫だと笑う。
するとしばらくして夜華の絵は完成した。
成玉元君は楽しみに絵を見たが、描いてあるのは白浅と阿離だけ、自分の姿はない。
白浅は咄嗟に夜華が体力がないので書けなかったとかばったが、かえって夜華の体面を傷つけることになった。
(´゚艸゚)<たっ、体力がない…?@成
(๑ °⌓°)<僕を抱っこできても、母上は無理なのですか?@離
( ー̀ωー́)੭ꠥ⁾⁾ 机バンッ!@夜
夜華はいきなり白浅を肩に担ぐと、成玉に阿離を頼んで帰って行った。

夜華は白浅を連れて紫宸(シシン)殿に戻ると、早速、寝台に押し倒した。
「ァ…夜華、さっき一攬芳華(イチランホウカ)に行かないと言ったのはね
 素素(ソソ)は阿離の母親でしょう?自害した事情は知らないけど、死者は敬うべきよ
 素素の居所であなたと…ソノ~…良くないわ」
「分かってる」
夜華は白浅に口づけしようとしたが、白浅の話はまだ続きがあった。
「もう1つ、奈奈(ダイダイ)に素素の物はしまってと命じたの
 見れば不愉快になるから、開けないようにするわ…」
「素素の物はすべて燃やした」
「あともう1つ…」
「浅浅、それほどたくさん言いたいことが?」
夜華はあきらめて白浅の隣に横になり、話を聞くことにした。
「…これから言うことが一番、大切なことなの
 西海にいた時、私が言ったことを覚えている?婚約を解消したいと言ったこと…」
「…覚えている」
すると白浅は夜華の胸に顔を埋めた。
「あの頃、自分の気持ちが分からなかった…あの話は気にしないで
 愛し合っている以上、破談にするわけないわ
 実は西海にいた時、日取りを選んだの
 9月2日は嫁入りにふさわしい吉日で、何をするにも縁起がいいそうよ?
 あなたから天君に話して?婚儀を行いましょう?」
驚いた夜華は白浅の顔を見ながら、もう一度、確認した。
「今、何と?」
「…分かってる、あなたから願い出るのは確かにあまりよくない
 私の両親から天君に話してもらう?婚姻は生涯の大事だもの」
「浅浅…もう一度、言ってくれ…私とどうしたいと?」
「愛しているわ、心から愛してる…永遠に一緒にいたい」
夜華はついに白浅の真心を取り戻し、感慨無量だった。
しかし白浅は自分の気持ちを率直に伝えたせいで、厳格に育てられた夜華が自分の愛の告白を軽薄だと思ったのではと誤解する。
すると夜華は喜びのあまり再び白浅を押し倒し、口づけした。
「浅浅、また子を産んでくれ…」


崑崙山の山門で子闌を待つ間、離鏡は臙脂に昔話を聞かせた。
7万年前、自分もよくここで司音(シイン)を思って崑崙虚を眺めていたものだと…。
しかしその頃はまだ司音を天族の男だと思い込んでいたため、2人の間には大きな障害があった。
するとまだ真実を知らない臙脂が困惑する。
「司音上仙は天族の男でしょう?」
「…司音は青丘の白浅上神だ」
司音が女だったとも知らず、淡い恋心を抱いていたのかと呆気にとられる臙脂、ただ今となってはそれも懐かしい思い出だった。
「まあいいわ、たとえ女だとしてもさっぱりした気性の上神のはず」
「その通り、司音はまさにそうだ
 一度、別れを決心したら、きっぱりと縁を切る…断固、よりを戻さない」

夜華と白浅は肌を合わせ、そのまま眠ることにした。
しかし夜華は何か考え事をしている。
「まだ寝ないの?まったく激し過ぎるのよ…」←( ゚д゚)これは何です?w
「浅浅…」
「ん?」
夜華は離鏡の言葉を思い出していた。
確かに墨淵の元神が回復し、東皇鐘(トウショウコウ)の封印が弱まって擎蒼(ケイソウ)が出てきたら、白浅はどうするつもりだろうか。
「どうしたの?」
「7万年前、東皇鐘を先に封印できたら、墨淵の代わりに行ったか?」
「うん、師父には大きな恩がある、もしできたなら迷わず行ったわ…
 崑崙虚の弟子は皆そうする…なぜ?」
白浅は聞き返してみたが、夜華は寝たふりをした。

崑崙山の山門で丹薬を待つ臙脂と離鏡、そこへようやく長衫が現れた。
長衫は臙脂に子闌から頼まれた丹薬を渡し、もう1つ、子闌が記した処方を渡す。
「お前は修為を失った、このままでは全身が痛むゆえ、その処方で養生しろとな」
長衫は手を貸せることは全てやったと話し、2度と崑崙虚に来ないよう釘を刺して戻って行った。
子闌に会えなかった臙脂は呆然としていたが、離鏡は丹薬を我が子にすぐ飲ませてやる。
すると応児(オウジ)は生まれて初めて泣き声をあげた。
「目が覚めたわ!」
臙脂は我が子のことのように喜ぶ。
そしてこれまで300年前に死んだ子供だと目もくれなかった離鏡も、初めて我が子の柔らかい頰に触れた。

応児は妖気が強く、臙脂の修為だけでは救えなかった。
そのため子闌は自分の修為の半生分も使って丹薬を作ったが、臙脂は知る由もない。
長衫は翼族に自分の修為を与えた子闌に呆れながら、美女は災いの元だとため息をついた。
しかし子闌は満足そうに言う。
「2師兄、ささいなことですよ、太平の世では修為など少々あれば十分です」

白浅が目を覚ますと、夜華はちょうど身ごしらえしていた。
すると白浅は夜華をまじまじと見つめ、思わず失笑する。
夜華はなぜ笑っているのか不思議に思い、寝台に腰掛けた。
「皆はあなたを師父だと間違える…でも私は違うわ
 初めて東海で会った時びっくりしたけど、やっぱり師父とは違う
 …師父は瞳がこれほど黒くないし、こんなに静かでもない
 あなたは神仙の中では若い方なのに、東華帝君(トウカテイクン)より落ち着き払ってるわね」
白浅は夜華に顔を近づけてじっくり眺めた。
「もっと見てもいい、疲れたら私の懐で眠れ」
夜華は白浅の肩を抱いたが、白浅は喉が渇いたのでお茶を入れさせて欲しいと頼んだ。

夜華は茶を頼みに出たついでに天枢(テンスウ)を呼んだ。
「今日から東皇鐘を見張らせ、異変があれば即刻、知らせよ」
天枢は擎蒼が出て来るのかと驚いたが、夜華は知る必要はないという。
「とにかく東皇鐘に異変が生じたら、誰にも言わず知らせよ」

素錦(ソキン)は紫宸殿にお茶を運んだ侍女を連れて楽胥(ラクショ)を訪ねた。
実は白浅が夜華のお茶に薬を入れるところを見たという。
すると素錦は侍女を下げ、300年前のことを考えると妙だと言った。
あれほど深く素素を愛していた夜華が東海へ行った途端に心変わり、あまりに急すぎるという。
「狐(コ)族は誘惑する術に長けるとか…先ほど侍女が見たのはもしや媚薬では?」
しかし楽胥はすべて憶測に過ぎないと冷静だった。
白浅は上神であり夜華の許嫁、いずれ必ず夜華に嫁ぐことが決まっているのに、そこまでする必要があるだろうか。
そこで素錦は白鳳九(ハクホウキュウ)の一件を暴露した。
夜華が東海へ行く前、白鳳九が素錦に化けて結魄(ケッパク)灯を盗んだ事件があったという。
当時、第3皇子の連宋(レンソウ)と司命(シメイ)星君が白鳳九に代わって素錦に謝罪していた。
司命星君の主人が東華帝君ということもあり、素錦は東華帝君の意向と思って許したという。
確かに以前、白鳳九が恩返しという名目で太晨(タイシン)宮に潜り込み、数々の騒動を起こしたことは楽胥の耳にも届いていた。
まさか東華帝君が白鳳九をかばうとは…。
「ただこの件は妙だと思います、お考えになってください
 素素を作り出す結魄灯が盗まれたあと、白浅は東海へ行った…
 そして君上は白浅の虜になり、素素を作ることもやめました
 偶然にしては出来過ぎではありませんか?」
素錦はあたかも白浅が何か策を弄したかのように吹き込み、天君に知らせるべきだとあおった。
このような女を未来の天后にするなど危険すぎると…。
素錦の懸念はもっともだった。
しかし楽胥も東荒の女帝を簡単に怒らせることはできない。
そこで2度も天宮を訪れながら自分に挨拶にも来ない白浅に、自ら会いに行くと決めた。

白浅は阿離に読み聞かせをしていた。
そこへ突然、楽胥と素錦がやって来る。
阿離はすぐ祖母に拝礼したが、掟に従えば楽胥が上神である白浅に拝礼しなくてはならなかった。
しかし白浅は息子に嫁ぐ身、そこで楽胥はお互い、拝礼はなしにしようと提案する。
すると白浅は夜華の母上なら目上になると話し、拝礼した。
「白浅から楽胥様にご挨拶を…」
「では遠慮なく受けましょう」
その時、素錦は夜華がお茶を飲もうとしていることに気づき、慌てて止めた。
楽胥は白浅の手前、角が立たぬよう、お茶が冷めているようなので侍女に入れ替えさせると告げる。
「結構です、ぬるめが好きなので」
夜華は無視してお茶を飲み干すと、楽胥は思わず飲んではダメだと叫んだ。
「何か問題でも?」
「あ~冷たいお茶は身体によくないわ、そなたは病み上がりなのよ?」
「この茶は白浅が用意してくれたもので、折顔(セツガン)上神が下さった丹薬が入っています
 だから身体には良いのですよ?」
楽胥は取り越し苦労だったと知って白浅の気遣いに感謝し、仲睦まじい2人を見て婚儀の日取りを決めたいと言い出した。
すると阿離が喜んで楽胥に抱きついて来る。
「父上と母上が夫婦になれば僕も堂々と母上に会いに行けます♪」
「おう?夫婦にならないとどうなると?」
「母上は天族の掟を気にして内緒で父上に会いにきます
 今回も夜遅くにこっそりやって来ました
 いつもこうだと阿離は母上に会うのが大変です」
楽胥は隠し事ができない阿離の率直過ぎる話を聞いて、思わず失笑した。


楽胥たちが帰ると、白浅は阿離に書物の続きを読ませて、夜華の隣に座った。
「丹薬を入れたことをなぜ知ってたの?」
「ふふ、母上さえ茶が妙だと気づいた、私に分からなければあまりに愚かでは?」
白浅はようやく楽胥がお茶のために来たのだと気づいた。
「天族は掟が厳しい上に疑い深いのね…」
すると夜華は白浅を抱き寄せ、今回、瀛州(エイシュウ)へ行って良かったと言った。
「そなたは良く話すようになった」
「私は昔からおしゃべりよ?
 ただ14万歳だし、皆に敬われているから、口を慎むようにしているの
 ねえ!私たちの婚儀はどうするの?」
「うん…これは大事ゆえ長い目で見ねばな…天君は先日、戻った帝君との協議で忙しい
 数日後、天君に暇ができたら婚儀を願い出るよ」
夜華の悠長な返事に白浅は期待できなかった。
…無口なあなたを待っていられないわ
…兄上たちから両親に話をしてもらおう
…そうすれば順調に行くはずだわ

夜華と白浅の中を引き裂くつもりだった素錦の策は裏目に出た。
洗梧宮(センゴキュウ)は白浅が嫁いでくるため、早速、祝いの準備が始まってしまう。
しかし思いがけず素錦に最後の好機が待っていた。

夜華は両親と一緒に白浅との婚礼を願い出た。
喜んだ天君は早速、結納や婚儀の段取りを相談すると言ったが、央錯(ヨウサク)が急に夜華には人間界での修行が必要だと嘆願する。
「瀛州の猛獣は父神(フシン)の修為を受けていました、夜華が殺したことは父神への不敬です
 天族の掟を調べたところ、夜華は罰を受けねばなりません」
楽胥は誰も気にしていないと諌めたが、央錯は掟に背けば罰を受けるのは当然だという。
確かに掟なら天君も夜華に罰を受けるよう命じるしかなかった。
「だが神芝草(シンシソウ)を一掃した功に免じ、しばし人間界に落とすだけとする
 修練は不要で、運名簿は空白にしておこう、全て天に任せるのだ」
「拝命いたします」
しかし楽胥は不満げだった。
そこで天君はせいぜい2ヶ月で戻ってくるとなだめ、急がねば結納の準備に間に合わないと言った。

つづく

( ๑≧ꇴ≦)離鏡、急激に化粧が濃くなってる…w





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最終更新日  2020.05.12 22:09:37
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