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许我耀眼 Love's Ambition 全32話第2話園芸店″アガベ″の店長の正体は金達(ジンダー)グループの副総裁で会長の長男・沈皓明(シェンハオミン)だった。風邪を押してインタビューに駆けつけた許妍(シューイェン)。まだ会議中だった沈皓明は寒そうにしている許妍に気づいてエアコンを切ってくれたが、会議が終わる頃には具合が悪くなり倒れてしまう。許妍は病院で目を覚ました。外はすでに日が暮れていたが、驚いたことに沈皓明が付き添ってくれている。「過労だそうだ、よく休んで」「沈先生、仕事に戻ってください、私なら大丈夫です、ありがとうございます」「私が呼び出したんだ、責任がある、それに熱が引いたら取材を受けないと…」すると沈皓明は買ってきたばかりの水を差し出した。許妍はありがたく受け取ったが、その時、手首に可愛いイラストのバンドエイドが貼ってあることに気づく。「点滴を抜いた時、血が出そうだったから貼っておいた」初めて誰かに大切にされる喜びを知った許妍。許妍と沈皓明が恋に落ちるのにそう時間はかからなかった。しかし身分違いの恋に母親という大きな障壁が立ちはだかる。ある日、沈皓明は許妍を自宅へ案内、ちょうどセレブ仲間と庭にいた母に紹介した。于嵐(ユーラン)は表面的には息子の恋人を歓迎したが、ひと目で許妍が沈家に相応しい娘ではないと気づく。確かに許妍は裕福な夫人たちに気を遣って所在なく、家政婦にまで場違いな点を指摘されていた。「許小姐…髪に潤いが足りませんね、嵐姐は念入りにケアしていますよ?」その頃、許妍は職場でも理不尽な扱いに憤っていた。司会者になるため裏方で経験を積んで3年、再び転向を申請したが却下されてしまう。そんな折、許妍は于嵐と2人で食事することになった。今回は家政婦の助言に従い、美容院で髪を手入れすることも忘れない。しかし約束の店に行ってみると、于嵐は自分の知り合いの令嬢たちを呼んでいた。実は于嵐の目的は育ちの良い令嬢こそ息子に相応しいと許妍に知らしめることだった。「時間の無駄だから率直に言うわ、あなたは美人で学歴も仕事も優れている でも家柄がよくないでしょう?この前、私たちの会話に入れなかったわね? 雑に扱われても文句も言わない…許小姐、あなたの欠点は辛抱強いこと あなたも感じた通り、彼女たちには達観した穏やかさがある それがあなたに足りず、息子には必要なの、あなたに会う人は他にいる」許妍はふと子供の頃を思い出した。『捨て子の喬妍(チァオイェン)♪パパがいない捨て子♪ママがいない捨て子♪』『違うもん!パパとママは遠い遠い外国で暮らしてるの!』その時、嘘が口をついて出た。「シラキュース大学…両親が勤めている海外の大学です 幼い頃からどんな状況でも教養と風格を保つよう教育されました 親に頼らず自分で仕事を探しましたが、阿姨はそれを家柄が悪いという 私のことが大嫌いなのは仕方がない、ただハオミンとは別れません」あれから半年、許妍と沈皓明の結婚が決まった。しかし于嵐は両家の顔合わせが終わってもなお許一家への不信感を拭えずにいる。夫・沈金松(シェンジンソン)は息子の目を信じろと笑ったが、于嵐は漠然とした不安を感じていた。その頃、金達(ジンダー)グループは新区の複合商業施設について世峰(シーフォン)グループと組む計画が進んでいた。世峰と言えば業界最大手で資金が潤沢、提携できればプロジェクトの成功も確実になる。重役会議でも前向きに検討することになったが、沈皓明だけは世峰の会長を警戒していた。世峰の会長は工事現場で起きた事故を隠蔽、世論を抑え込んでいる。また会長は異業種の出身で社内に派閥もなければ、腹心と言われる3人も怪しかった。一方、許妍は相変わらず家宴(カエン)のプロデューサーに甘んじていた。視聴率も低迷し苦境に立たされていたが、沈皓明の仲介で三木(サンムー)先生をゲストに迎えることが叶い、収録を無事に終える。「今回、出演したのはハオミンのためではなく、君に誠意があったからだ 今度、3人で食事でも行こう」「喜んで」すると于嵐から連絡が入り、急にマンションギャラリーへ呼び出された。于嵐は馬(マー)総を誘って息子夫婦の家を選びに来た。合流した許妍は自分の意見はともかく沈皓明に見てもらうよう頼んだが、馬総に呆れられてしまう。家は本来、経験豊かな親が選ぶもの、もし選択を誤まれば結婚生活にまで弊害があるという。しかし于嵐はふと思い立って許妍の意見を聞くことにした。「あなたの父親の専門だから詳しいはずよね?どの部屋がいいか選んでみて?」自らの嘘で自分の首を絞めることになった許妍、その時、思いがけず沈皓明が現れた。すると沈皓明は新居ならすでに自分が決めたと伝え、許妍を連れて帰ってしまう。沈皓明はアガベで許妍のために軽食を作った。「イェンイェン、タコスを味見をしてみて」「料理上手なのね?」すると沈皓明は許妍の細い手首に時計をつけてくれる。「贈り物だ」「どうして急に?」「媽の相手は大変だ、君の時間を奪わないように言っておく」沈皓明は許妍の手帳が母との予定で埋まっていると知っていた。「じゃあこれは良くできたご褒美なの?」「素敵な君には素敵な物を贈りたくなるんだ… そうだ、家宴の司会者に応募しただろう? 今の司会者は高飛車で媽媽に口利きしてもらっているとか 心配しないで、私が解決する」「ハオミン、あなたは最高の恋人よ、ありがとう でも仕事のことは自分で解決できる、私を信じて欲しい」「分かった、信じるよ」…沈皓明の誠実な言葉やサポートは″愛される資格があるのか″と私に問いただす…つづく( ๑≧ꇴ≦)ママ、ここでも怖いw
2026.05.04
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第21話「真心」肖慕然(シャオムーレン)と街に出ていた半夢(バンモン)。しかし肖慕然が目を離したわずかな隙に、馬で駆けてきた黒衣の刺客が半夢を連れ去ってしまう。肖慕然は後から駆けてきた仲間の刺客に気づいて突き落とし、馬を奪って追いかけた。一方、肖曄霆(シャオイエティン)を拘束した延平(エンヘイ)公主は婚姻を諦められず、泣いてすがった。「曄霆哥哥、幼い頃からあなたが好きだった、あなたのためなら何だってする 退婚を考え直してくれるなら私は…ハッ!半夢を解放してあげる?どう? 曄霆哥哥、私をひと目でいいから見てちょうだい、お願いよ…」実はその時、肖曄霆は後ろ手で密かに暗器で縄を切っていた。肖慕然は刺客を追い詰め、ちょうど馬に積んであった弓矢を構えた。半夢を盾にして崖っぷちに立つ刺客。「来るな!女を殺すぞ?!」すると肖慕然は半夢に目配せして矢を放った。半夢は合図に従って咄嗟に右側に回避、肖慕然の矢は見事、刺客の肩に命中する。しかし衝撃で後ろに倒れた刺客に引っ張られ、半夢まで崖から落ちそうになった。慌てて飛び出した肖慕然は半夢の腕をつかんで引っ張り上げたが、勢い余って自分が崖から転落してしまう。「慕然?!…肖慕然ーっ?!どこにいるの?!肖慕然!」半夢は絶望し嘆き悲しんだ。「なぜなの?なぜ私の最愛なものを奪い去るの?なぜ私をひとりぼっちにするの? 私が一体、何かいけないことをした?なぜ全てを背負わなければならないの?!なぜ?! …全部、私のせいよ、肖慕然、私に尋ねたわね、あなたに対して少しでも恋心を抱いたかと 少しではない、たくさん、たくさん惹かれたわ 私の口から聞きたかったでしょう?もし私の前に姿を現してくれたら、直接、伝えてあげる 肖慕然!私を置いていかないで!死ぬなんてダメよ!戻ってきてーっ!」その時、思いがけず肖慕然が崖をよじ登ってきた。( ゚Д゚)ポカーン…転落したと思っていた肖慕然は無事だった。「受け入れてもらうまで死ねないよ(ヨイショ… 私に直接、何を伝えたかったの?遠過ぎてよく聞こえなかった」「慕然…」半夢は肖慕然に抱きついて号泣した。「君は私が死ぬ時だけこんなに悲しんで泣くのか? なら今日、本当に死んだとしてもその甲斐があったな」「ふざけないで」「君が言った事は本音?私に惹かれて恋心を抱いていると…そうなのか?」「嫌いなわけではない、好きになっては駄目なの」「安心して、これからはもう独りぼっちじゃない、1人で戦うこともないんだ」2人は自然と顔を近づけ、唇を重ねた。肖曄霆は半夢を助けにやってきた。しかし半夢と肖慕然の親密な姿を目撃、思わず剣を落とし、呆然と立ちすくんでしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)あーっ!兄さん!
2026.04.30
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話夏安楽児(シャアンルーアール)の恨みを晴らすため入念に復讐計画を立てた肖慕然(シャオムーレン)。手始めに肖曄霆(シャオイエティン)に半夢(バンモン)の正体を匂わせ、次に南斛(ナンコク)酒店で夏安家の残党と密かに接触した。「太子は当時、夏安将軍が敵国と文を交わしていることを理由に濡れ衣を着せた 私が証しを見つけ、将軍の潔白を証明します、皆さん、力を貸してください」肖慕然は残党と杯を交わし、同志の誓いを立てた。第20話「真相」「夏安家の者は大胆かつ注意深いな、長年、都の町中に潜んでいて、安全な隠れ家も見つけた」「私はここで育ったの、町の皆は家族同然よ」屋敷への帰り道、肖慕然は半夢と手を繋ごうとしたが、なかなか機会がつかめずにいた。そこで肩に手を回そうとするも、半夢に気づかれそうになって慌ててごまかしてしまう。「あ!見て!紅(ベニ)の店なのに老爺が売っている」「ふふふ、趙(チャオ)大哥は強面だけど実は恐妻家なの、あの店は趙嫂子が経営を…」「私は怖がる機会ももらえないけど…(ボソッ」その時、前から大きな荷物を担いだ男が現れ、走り去って行った。肖慕然は危うくぶつかりそうになった半夢を抱きかかえて守り、思いがけず距離を縮めることに成功する。一方、半夢が楽児だと確信したは肖曄霆は宮中に参内、皇太子に延平(エンヘイ)公主との退婚を申し出た。「今、何と言った?婚約を解消するだと?!」「私はもう嫡男ではない、釣り合いません」「私が可愛がってきた妹妹の心を傷つけてただで済むと思うか!」「殿下の立場で考え決めたことです、私が公主と婚姻すれば殿下は朝廷で悪意ある憶測の標的に…」「肖曄霆、何様のつもり?!婚約を解消したいなら私から破棄する、あなたを捨ててやるわ!」しかし肖曄霆は言い訳もせず黙って下がってしまう。「半夢…お前を八つ裂きにしてやる!」肖曄霆はその足で夏安家の祖廟へやってきた。…義父、私が手段を選ばず権力を強めてきたのは太子に対抗する力をつけ、夏安家の冤罪を晴らすため、楽児がまだ生きていると知った今、生涯、楽児を守ると誓います…肖曄霆は夏安家の霊位に香を手向けたが、その時、突然、背後から何者かに薬をかがされてしまう。肖曄霆を拘束したのは延平公主だった。「延平?なぜここに?」目を覚ました肖曄霆は祖廟の柱に縛り付けられていると気づき、困惑する。「私がこんな所にいるなんて驚いた?だって知っているのよ あなたは落ち込む度にここへ来て謀反を企てた逆臣を拝み、夏安楽児のことを忍んでいた」「逆臣呼ばわりするな!分かっているだろう?太子が夏安将軍を陥入れたと」「私が知らないと思う?当時、夏安家の皆殺しが決定的となり、あなたは挽回できないと悟った だから哥哥に忠誠を誓って夏安将軍を裏切ったのよね 自ら夏安家を滅ぼしたのは密かに楽児を生き延びさせるため、そうでしょう?」「なぜ知っている?ハッ!楽児が焼け死んだのはお前の仕業か?!お前が夏安家を火の海に?!」すると延平公主は肖曄霆の腰帯にあったかんざしを奪い取った。「あなたは私が選んだ男、その許婚が生きているなんて許せなかった 私が憎いでしょう?自分でも憎いわ~ 当時は分からなかった、生きている者は死者にかなわないと… あなたと婚約したけれど、あなたの心の中にはずっと夏安楽児がいた 私は学んだのよ、だから半夢を殺さず小細工して諦めてもらおうとしたのに… あなたのせいよ?うふふふ~半夢のために婚約を解消するなんて… だから半夢は死ぬことになったのよ!」延平公主は激高し、かんざしを投げ捨て割ってしまう。「どういう意味だ?!半夢に何をした?」「イヒヒ~!ワハハハハハハ~!半夢なら今頃はもう…あの女をあなたの心から消し去ってやる!」その時、半夢は肖慕然と町に出ていた。「あ、忘れ物したわ」「私が取ってこよう」半夢は店の前で独り肖慕然が戻るのを待っていたが、その時、黒衣をまとった刺客が馬で疾走してきた。つづく( ̄▽ ̄;)公主の高笑いが…
2026.04.29
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話愛する半夢(バンモン)を救うため、復讐に協力すると決めた肖慕然(シャオムーレン)。「私が知る限り肖曄霆(シャオイエティン)はすでに君に夢中だ だが彼に心から君を愛させるためには、まだ立ちはだかる者がいる」「延平(エンヘイ)公主?」「違う、君だ、正確に言えば…夏安楽児(シャアンルーアール)」「夏安楽児が肖曄霆の心の中にいるなら、なぜ出世のために夏安家や軍の皆を滅ぼしたの?」「…私を信じて」第19話「楽児」何も知らず別院へ駆けつけた肖曄霆。すると肖慕然が寝所で半夢に薬湯を飲ませていた。「半夢、どうしたのだ?なぜ昨夜は黙って帰った?」その時、突然、肖慕然が肖曄霆に殴りかかる。「よくも昨夜の話を!公主の仕打ちを知らないのか?! 媚薬の香を焚いて家僕を半夢の部屋へ…私が間に合わなければどうなっていたか」肖曄霆は呆然、ようやく公主の″贈り物″が何だったのか分かった。「半夢を守れないのならおとなしく駙馬になるんだな、手を出すな あなたができないことは私がやる」肖慕然は捨て台詞を吐いて出て行った。肖曄霆は憔悴した半夢を心配した。「私のせいで辛い思いをさせた」「あなたは悪くない、悪いのはあなたへの想いを公主に気づかれた私よ、ごめんなさい …やつれて見えるでしょう?こんな姿を見せたくない、すぐ支度するわ」「きれいだよ」肖曄霆は半夢を化粧台に座らせ、髪を梳いてやった。「霆哥哥…」「今、何て?」「霆哥哥、そう呼んでもいい?」肖曄霆は楽児がいつも自分をそう呼んでいたことを思い出し、しばし呆然としてしまう。「霆哥哥?何を考えているの?」「…別に、ある人を思い出したのだ」「そんな幸せな女子、どこの誰かしら?」「食べたいものはあるか?買ってくる」「食べたいもの?…紅豆沙」楽児は夜店の紅豆沙が好きだった。「髪を梳き終えたら町へ出かけない?」「そうだな」その時、半夢が首をかしげて髪を片側にまとめ、左耳の後ろにある黒子があらわになった。あれは肖曄霆が楽児の髪にかんざしを挿してやった時のこと…『楽児、耳の後ろに黒子がある』『本当?知らなかった』『ほら、触ってみて』『本当だわ』『それはお前の印だ』『ただの黒子よ?ふふ、何の印?』『私の心に刻まれた印、この発見はつまりお前はかけがえのない存在だと言う暗示だ』…肖曄霆は半夢の黒子を見て楽児だと気づき、衝撃のあまり逃げるように出て行ってしまう。肖曄霆はふと思い立って大事にしまっていた楽児のかんざしを取り出した。『古い友からの贈り物です、本人に聞くしかないけれど、残念ながらその人は死にました』半夢は小指につけていた瑪瑙の玉のことを聞かれ、そう答えた。夏安家が没落したあの夜、玉の飾りが1つ外れて肖曄霆の元に戻ってきたかんざし。そこで半夢の瑪瑙の玉を合わせてみると、ついに楽児のかんざしが本来の姿に戻った。夜も更け、人々が寝静まった町に肖曄霆の姿があった。肖曄霆は雪が舞う中、かんざしを眺めて思わず泣き笑いしてしまう。…楽児、生きていたのか…つづく( ๑≧ꇴ≦)正体あらわる!
2026.04.28
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第18話「明かした手の内」肖曄霆(シャオイエティン)に肖慕然(シャオムーレン)と半夢(バンモン)の密会現場を見せようと企んだ延平(エンヘイ)公主。そこで肖曄霆を連れて寝所に乗り込んだが、肖慕然と半夢の姿はなかった。するとちょうど2人が入れそうな箪笥が目に入る。背後では肖曄霆が一体、何事なのかと不思議そうに見守っていた。肖慕然と半夢が隠れていると踏み、ほくそ笑みながら箪笥の扉を開いた延平公主。しかし箪笥の中には誰もいない。「公主の贈り物とは?」「ぁ…侍女が間違えたの、贈り物は客間にあるみたい」延平公主は仕方なく肖曄霆を連れて引き上げた。「半夢?目が覚めたかい?さあ行くよ?もう大丈夫だ」実は肖慕然が半夢を連れて逃げ込んだのは寝殿の脇殿にある箪笥だった。公主府を逃げ出した肖慕然と半夢は草原で夜を明かした。肖慕然の外套に包まれ、ぐっすり眠る半夢。その愛らしい寝顔を見ていた肖慕然はそっと手を伸ばしたが、半夢が目を覚ましそうになって慌てて狸寝入りした。「寝たふりはやめて」「助けてあげたのに…お礼はなくても構わないが、なぜそんなに冷たい態度なんだ?」その時、半夢はやっと昨夜の醜態を思い出し、慌てて起き上がった。「ありがとう」すると喜んだ肖慕然は半夢の緩んだ外套の紐を縛り直してあげた。「それでいい、君は芯が強い、全て独りで背負おうとしている」しかしその結び目を見た半夢は驚いた。「この結び方、誰に教わったの?」「もちろん君だよ、姐姐…夏安楽児(シャアンルーアール)姐姐」思いがけず正体を暴かれ、動揺して立ち上がった半夢、つられて肖慕然も立ち上がった。「分かっている、何もかも…君の計画だけでなく、味わってきた苦しみや耐えてきた苦労もね」あの夜、衛兵から半夢が蠱毒(コドク)に侵されていると知った肖慕然は術師を見つけ出し、すべての事情を聞いていた。…肖公子は既に蠱虫のことをご存知のようだ、子蠱は今、肖曄霆の体内にある、肖曄霆が半夢を愛し、全身全霊で尽くせば半夢の体内の母蠱は生き延びる、そうすれば半夢は生きていける…真相を知った肖慕然は肖曄霆の計略の裏をかき、自ら足を刺して祖母に知らせ、騒ぎを大きくしていた。「肖曄霆を将軍府で孤立無援に陥らせてこそ、彼は警戒心を解き君を愛する 彼に愛されたら君は生き延びる」「それが何なの、関係ないあなたを巻き込みたくない」「では私は哀れ過ぎるな、もし読みが正しければ、私たちの出会いは君が仕組んだこと 肖曄霆を引き寄せるためだ、その後、私の手を借りて将軍府に入り込んだ そして私を使って夫人に香を届けさせ…」半夢は聞くに耐えなくなって肖慕然の口をふさいだが、肖曄霆は呆れ顔でその手を外した。「なのに君は私には関係ないと言う、今はもう私に利用する価値がないからお払い箱か? それとも私に惚れて巻き込みたくないとか?」「お払い箱よ」「君の言葉は信用できない、私に惚れたことをなぜずっと認めない? 少し前まで私は君に冷たくした、まさか君は少しも悲しくなかった?「もちろん悲しくなんかなかった」「ほんの少しも?あぁ~ならもう少し長く冷たくするべきだったな~」「ふざけたことを言うならもう帰る」肖慕然は咄嗟に半夢の腕をつかんで引き留めた。「楽児、次のどんな計画も1人では進めるな、私を傷つけたくないのなら突き放さないでくれ」肖慕然は半夢を抱き寄せた。「聞きたいか?私が立てた計画を」「あなたの計画?」「これからは全て私の計画通りにしよう、どうあろうとも望みを叶えてあげる 何が起こっても君のそばで守るよ」すると半夢はようやく自分の心に正直になり、肖慕然に抱きついた。つづく( ๑≧ꇴ≦)いやどこの草原?w
2026.04.27
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第17話「媚薬の香」延平(エンヘイ)公主の酒席に招かれた肖曄霆(シャオイエティン)。しかし思いがけず肖慕然(シャオムーレン)と半夢(バンモン)が現れた。延平公主は肖曄霆の面倒を見てくれた2人に感謝して招待したと話し、特に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた半夢にはお礼に縁談をまとめるという。「藩(ハン)王に嫁いではどう?」「駄目だ!」「駄目だ!」同時に反対の声を上げ、気まずい肖曄霆と肖慕然。「どうして駄目なの?…曄霆哥哥」「身分が違う、釣り合わない」「それもそうね…で、慕然、脚の傷はどう?」「もう問題ない」「分かるでしょう?兄は父親のようなもの、弟を躾けるのは当然のこと 恨みを抱くべきではないわ」「その通りです」すると半夢の杯に酒を注ごうとしていた侍女が公主の目配せに気づいてわざとこぼした。延平公主は侍女の粗相を叱責、侍女は着替えを手伝うと言って半ば強引に半夢を連れて行ってしまう。半夢は侍女に案内された部屋に入り、支度の間で衣を脱いだ。すると侍女が衝立越しに汚れた衣を引き取り、新しい衣を持ってくると断って部屋をあとにする。実は侍女は出て行く際、公主から受け取った香を焚いていった。『公主、なぜ直接、半夢を始末せずに面倒な方法を?』『殺すのは簡単よ?でも肖曄霆の心からあの女を消し去りたいの そのためには他の男と一緒にいるところを目撃させて完全に諦めさせるのが一番 他の女が私の男の心に住み着くのは真っ平だわ… その香は効き目がとても強い、少し吸い込めば欲情する』半夢は異変に気づいて支度の間から出た。すぐに香炉が原因だと気づいたが、火を消す前に倒れてしまう。肖慕然は半夢を心配して追いかけてきた。すると部屋で倒れている半夢を発見する。「半夢?目を覚ませ!半夢?」その時、誰かが戸に鍵をかけ2人を閉じ込めた。肖慕然は媚薬の匂いに気づいて香を消したが、ふいに目を覚ました半夢に言い寄られてしまう。「半夢…しっかりしろ」「私を抱いて欲しいの」一方、宴席に戻った侍女は公主に合図を送った。そこで延平公主は肖曄霆に特別な贈り物を用意したと告げる。「お楽しみがあるのよ?」肖慕然は誘惑に負けず、半夢の首を手刀で突いて眠らせた。その時、窓紗に人影が映る。肖慕然は公主たちが来たと気づき、慌てて半夢を抱きかかえて箪笥の中に隠れた。延平公主は肖曄霆を連れて部屋に入った。しかし肖慕然と半夢の姿はどこにもない。焦った延平公主は部屋中を探してみたが、ちょうど2人が入れそうな箪笥を見つけた。つづく( ๑≧ꇴ≦)あーっ!
2026.04.26
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第16話「駆け引き」肖曄霆(シャオイエティン)は初めて父と向き合い、外室(妾)の子としていかに蔑まれ、苦労を強いられてきたか、涙ながらに訴えた。「爹に儿子として認めてもらうため、幼い頃からずっと努力してきました しかし老太君から丫头に至るまで私を爹の儿子にふさわしくないと思っています… 阿娘は慕然(ムーレン)と同じように私を官学へ通わせるため、嬷嬷からの罵倒や暴力にも耐えました 将軍の儿子でありながら身分のない私は学堂でのいじめや侮辱に耐えるしかなかった 阿娘は中秋節のたび私を連れて将軍家の外でひざまずきました 私を爹に会わせ、家族の暖かさを感じさせるためです」しかし将軍はその事実を知らされていなかった。「阿娘から教えられました、大事を成す者は屈辱に耐えなければならない それでこそ爹の儿子にふさわしいのだと… 私はどんな手を打っても爹の前に立ち、認められたかった たとえ将軍府でひざまずいても私を見てもらいたかったのです」今夜の肖曄霆は幼子のように弱々しく、正直だった。「曄霆、今日はどうした?」「ある女子が言いました、望みを叶えるには自分の欲望に正直になり、自分を押し殺すなと…」情にほだされた将軍は息子を立たせることにしたが、その時、延平(エンヘイ)公主が現れた。「私が都を離れて数日、誰が大胆にも私の許婚を傷つけたの?」延平公主は肖曄霆を部屋まで送ることにした。そこへ傷薬を届けに来た半夢(バンモン)が走って来る。しかし衛兵たちに止められ、勢い余って薬が床に転がり落ちた。「大公子、お薬を塗らないといけません」肖曄霆は半夢を愛おしそうに見つめたが、延平公主の手前、薬も拾えず、言葉をかけることもできなかった。回廊で独り呆然と立ちすくむ半夢。すると物陰から肖慕然が現れ、鼻で笑った。「何がおかしいの?」「見ものだった、それに次はもっと面白くなるだろうなぁ」しかし半夢は黙って別院へ戻ってしまう。その夜、肖曄霆は半夢の工房を訪ねた。「私だ」「大公子…何かご用?」「君の顔が見たい」「夜も遅い、もう休んでいるの」「では扉越しに話す、実は私にもままならないことが…」「何が言いたいか分かっている、これからはもうここへ来ないで あなたのことが好きでも公主との間に割り込む気はない だって先に婚約していたのは公主だもの、だからもう…会いに来ないで この思いも胸にしまっておく」「半夢、聞いてく…」「私の心の中にいるのか誰か尋ねたわね?今その問いに答えるわ 確かに私の心の中にはあなたがいる、だけどそれが何だというの? 駙馬になるあなたは一挙に高い地位へ登っていく、私はそんなあなたの前途を邪魔したくない」「半夢…」「雪が降ってきたわ、もう部屋へ戻って」そんなある夜、延平公主は肖曄霆を酒席に呼んだ。肖曄霆はこの機に婚礼の延期を申し出ようとしたが、延平公主にはぐらかされてしまう。「そう言えばそろそろね…今日は他にも2人の客を食事に招いているの」すると肖慕然と半夢が現れた。つづく( ๑≧ꇴ≦)公主wもう少し何とかならなかったのか___
2026.04.25
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许我耀眼 Love's Ambition 全32話第1話「こんにちは、新しい身分証を取りにきました」「元の身分証を出してください」…私が初めて人生を偽ったのは小学校の作文だった温かい家族と私を誰よりも愛する両親最初の虚構の自画像は″両親の宝物″しかし実際は貧しい家庭環境のせいで先天性の心臓病と分かった赤子を見捨てるような冷たい親だった祖母はそんな娘夫婦に愛想を尽かし、孫を引き取って育てることにする…「これが新しい身分証です、古い身分証は無効なので回収します」…人生で2度目の偽りはこの身分証私は18歳で姓を変え、喬妍(チァオイェン)から許妍(シューイェン)になった″許″は祖母の姓、私の願いは育ての親である祖母によい暮らしをさせることだけ…時は流れ2023年。結婚が決まった許妍は両家の顔合わせで婚約者の家を訪ねた。しかし許妍の両親は本物ではなく偽物。許妍は大企業グループの御曹司・沈皓明(シェンハオミン)と結婚するため、彼の家柄と釣り合う出自が必要だった。警戒心が強い皓明の母・于嵐(ユーラン)は何度も鎌をかけてきたが、許妍に隙はない。実は偽の父親の経歴は米国へ移住した同じ許姓を持つ同級生の父親のものだった。許妍は両親役の俳優を連れて友人の父親が研究員として勤める大学まで赴き、実際に現場を見せることで記憶に叩き込ませている。「シラキュース大学よね?私も去年、学会で行ったわ マーシャル街の中国料理店は北京ダックが絶品よ?食べたかしら?」「P.F.チャンズかしら?いつも夫と行っているわ でも四川料理店だから北京ダックはない、名物料理は麻婆豆腐よ?」こうして無事に会食を乗り切った許妍。しかし敵も甘くなかった。会食を終えて広大な庭でお茶を飲むことになった両家。于嵐はこの機会に許妍だけを連れ出した。「卵が嫌いでしょう?…本当のご両親?距離があるように見える 母親なのに娘の嫌いなものを知らないの?」実は于嵐は母が取り分けてくれた卵料理を残した許妍を見逃さなかった。「世の中には隠し通せないこともある、真実を教えて」窮地に追い込まれた許妍、しかし嘘の中に事実を混ぜることでかえって信憑性が高まった。「阿姨、ごめんなさい、嘘をつきました…私は幼い頃から祖母に育てられました 両親はキャリアのため私を置いて国外へ、親と顔を合わせたことはほとんどありません 父母の愛がどんなものか私には分からないんです、親子の情などない 今回だってハオミンと結婚するためでなければ連絡もしませんでした… 愛されて育った娘だと思われたかった、お二人とハオミンを安心させたかったのです」許妍の涙ながらの謝罪は于嵐の心に響いた。「ご両親も辛かったのよ、誰しも仕事と家庭を両立したいけれど難しい 私たちも息子を早くから留学させたから一緒にいた時間は短い 私も申し訳なく思っているわ」許妍は両家の顔合わせを乗り切り、偽の両親をホテルの部屋まで送り届けた。「許小姐、今日はうまく行ったな」「支払いは済ませておく、明日はキーを返すだけでいいわ 結婚式まで外出は控えて、式が済めば仕事は終わりよ その後はもう何も頼むことはないわ」…嘘で固めた人生を不動の城に築き上げてみせる、でも、砂の上にどう城を築けばいいのか…許妍はテレビ局の番組プロデューサー。司会者への転向を希望していたが、″家宴(カエン)″の司会を務める孫思唯(スンスーウェイ)が猛反対して却下されてしまう。今日も孫思唯は撮影に遅れて現れたかと思うと、裏方の許妍を散々、見下した。「この台本は何?だから私がアドリブで対処してるのよ? テーマも退屈で毎回、質が落ちる一方、それで司会者になれると? 御曹司に近づいて玉の輿に乗るそうね?身の程をわきまえたら? どうせすぐ捨てられる、それより私に取り入った方がいいんじゃないの?」確かに番組の視聴率は低迷していた。周(ジョウ)主任から責任を問われた許妍は身勝手な孫思唯に困っていると訴えたが、番組の制作には全員の協力が不可欠、大局を見て動くのがプロデューサーの仕事だと諭されてしまう。そこで許妍は次のゲストに私設美術館の設立者・三木(サンムー)先生を考えていると明かした。主任は期待したが、実はまだ承諾をもらえていないと知ってため息を漏らす。「いいか、来週の視聴率がまた下がったら上も君の去就を考える」その夜、沈皓明は許妍の部屋で過ごしていた。「まだ仕事が終わらないのかい?」「次回のゲストが未定だから予備の台本が必要なの」すると皓明が自分のスマホのメッセージを見せた。「ハッ!三木老師?ずっと連絡していたのよ?」実は三木先生は皓明のロンドン時代の友人で、許妍に連絡するよう頼んでおいたという。「私の仕事の状況を知っていたの?ふふ」「君の身辺には僕のスパイがいるんだ…」皓明は強引に仕事を終わらせ、許妍の頬に口づけした。「そうだ、聞きたかったの、ご両親の感想はどうだった?」「両親はともかく、私は大満足だ」「私を愛している?」「もちろん」…目の前にいる男は私が夫に求める条件を全てクリアしている愛され、選ばれる喜びをハオミンが初めて感じさせてくれたどれだけ障壁があろうと私はこの愛を決して手放さない…あれは半年前のこと。アシスタントの欢欢(ホワンホワン)は撮影を控えた園芸店の店長とコンタクトが取れず、許妍に助けを求めた。電話もメールも突撃訪問も全て拒否され、取材できないという。「分かった、何とかしてみる」許妍は早速、園芸店のHPを開いてみると、ちょうどスタッフを募集していた。許妍はエイミーという偽名でスタッフに応募、店長との面接にこぎ着けた。「リュウゼツランが得意だとか、女性しては珍しい」すると完璧な下準備が功を奏したのか、店長はエイミーの採用を決める。「だが君の仕事はどうするんだ?許小姐?」店長は許妍より1枚上手だった。「君は良い番組を作るが演技も一流だな 僕に近づくためリュウゼツランを自ら育て、多くの知識や育て方を学んだらしい 秘密工作もなかなかだ 君の服装や履歴書を見ても普通の人は正体を見抜けないだろう、惜しかったな」実は店長は欢欢がSNSにあげた許妍と一緒に撮った写真を見ていた。「答えは同じ、取材は全て断っている、お引き取りを」「こんな方法で近づいて申し訳ありませんでした せっかくなので贈り物だけでも、イーディン博士のハサミです」許妍は客を装って店を探っていた時、偶然、店長が著名な植物学者・イーディン博士の道具を愛用していると知った。「どうやら僕を入念にリサーチしたようだ、貴重な限定品を探すとは気遣いのほどがうかがえる 実は僕からも贈り物が…開けてみて」店長の贈り物は金木犀のジャムだった。「これは偶然?」「もちろん違う」「私の一挙一動は全て把握されていたのね… バレていないつもりが見逃されていただけだった、主導権を握るのが好きでしょう?」「君のSNSを見た ″祖母は目が悪かったが朝から金木犀を摘んだ 私は学校から帰ると窓から祖母を眺めていた 花を火であぶる時には祖母は老眼鏡をかけた 祖母はよく言った、摘む時期を逃すとジャムが甘くならないと…″ おばあさんがジャムを手作りしてくれたなら君は孤独な人ではないと思う 情感にあふれた文章だった、心を動かされたよ、君は金木犀のジャムが好きだろう?」結局、取材を断られた許妍。帰り道では雨に降られて風邪を引き、翌朝、薬を飲んで出勤すれば天敵の孫思唯から嫌味を言われ、踏んだり蹴ったりだった。しかし思いがけず園芸店店長からメッセージが届く。…今日なら取材を受けられる、金達(ジンダー)グループの受付に来て欲しい…許妍は風邪気味だったがオシャレな服に着替えて金達グループのビルへ駆けつけた。そこでようやく店長が頑なに取材を断っていた理由を知る。実は店長の正体は金達グループの副総裁で会長の長男・沈皓明だった。エレベーターで高層階へ上がり、広大な会議室へ案内された許妍。そこで見たのは園芸店とは全く印象が異なるスーツ姿の沈皓明だった。つづく
2026.04.24
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…夏安楽児(シャアンルーアール)は風邪気味の肖曄霆(シャオイエティン)のために煎じ薬を持って来た『霆哥哥、さっき味見したらこの薬は苦かったわ、阿娘は薬を飲む時に蜜漬けをくれるの 苦くなくなるのよ?』すると楽児は肖曄霆に蜜漬けを食べさせてから薬湯を渡した『本当に苦くない』肖曄霆は喜び、楽児にも蜜漬けを食べさせた…第15話「つかまれた手」子供の頃の夢を見ていた肖曄霆はふと目を覚ました。するとちょうど半夢(バンモン)が薬を持ってやって来る。「気がついた?…さっき味見したらこの薬は苦かったわ 阿娘は薬を飲む時に蜜漬けをくれるの、口に含めば苦くないのよ?」楽児と同じ言葉を聞いた肖曄霆は驚き、思わず半夢の腕をつかんだ。「お前は誰だ?」「私は半夢よ?」半夢は肖曄霆に蜜漬けを食べさせ、薬を飲ませた。「大公子、ゆっくり休んで」半夢はそこで引き上げることにしたが、肖曄霆がふいに袂をつかんで引き止めた。「行くな、私が眠るまでそばにいてくれ」するとばつが悪いのか、肖曄霆は半夢に背を向けた。半夢が別院へ戻ると、回廊で肖慕然(シャオムーレン)が待っていた。「すごくがっかりしているか?全てが君の予想と違う展開になっている、意外だったろう? 今や将軍家の中では私こそが″強者″だ、すべての権力は私が握っている」半夢は無視して通り過ぎようとしたが、肖慕然は半夢の腕をつかんで制止した。「私に感謝すべきでは? もし肖曄霆がここまで落ちぶれなければ、君の誠意に気づいてもらえなかった」すると半夢は肖慕然の手を振り払った。「そうだ、延平(エンヘイ)公主は肖曄霆と将来を誓い合っている 公主の性格なら絶対に君の存在を許さない、もしそうなったらどうするつもりだ?」しかし半夢は何も言わず部屋に帰ってしまう。半夢はすっかり人が変わった肖慕然に激しく動揺した。何よりその原因が自分だと思うと、こらえ切れず号泣してしまう。その夜も半夢は肖曄霆に薬を届けた。すると肖曄霆は渡しそびれていた玉の飾りを渡す。「お礼の印にこれを贈る」「あなたに追い討ちをかけなかったお礼?」「看病のお礼だ」「…大公子、内心ではお辛いのでしょう?なぜ将軍が無情なのか理解できない こうなったからには将軍に大公子の本音を話しに行ってみては?」「どんな本音だ?」「息子が父親に語る本音、深く考えなくても自然に出てくる言葉よ」「私は大きな過ちを犯した、今さら謝ってもどうにもならない」「謝り方にはいろいろある、非を認めるのもそのうちのひとつ…」「今、私が何を言おうと耳を傾けてもらえない」「私を信じる?」「信じる」「傷を負ったのは命懸けだったけど、それは将軍家の未来のための計画でもあった 望みを叶えるにはまず自分の欲望に正直になること、そして自分を押し殺さないこと 強者の前で過ちの言い訳をするのは禁物、今や後の祭りよ? それよりも知ってもらうの、あなたが味わってきた苦労を」「何度も助けてくれるのは私が心の中にいるからか?そうだろう?」つづく( ๑≧ꇴ≦)大公子、ついにワンコ化してしまう!
2026.04.20
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話半夢(バンモン)に冷たく突き放され、呆然としながら部屋に戻った肖慕然(シャオムーレン)『哥、欲しい物は何でもあげるよ、だが私が欲しいのは半夢だけだ』肖慕然は兄に釘を刺したことを思い出しながら、ふつふつと怒りがわいてきた…肖曄霆(シャオイエティン)、言っただろう?私が唯一、欲しいのは半夢だ、半夢すら奪う気か?…すると侍衛が駆けつけた「公子、調べがつきました、半夢姑娘の症状は蠱毒(コドク)です」第14話「窮地」肖慕然が肖曄霆の策略で怪我をしたと聞いた老太君が飛んで来た。肖慕然は兄をかばって殊勝な弟を演じ、祖母の同情を買って火に油を注ぐ。すると日頃から兄を疎んでいた老太君は激怒、この機に肖曄霆を排除すべく騒ぎを大きくしてやると息巻いて帰っていった。翌朝、半夢は肖曄霆が将軍府を追い出されると聞いて困惑した。海棠(ハイタン)の話では肖将軍は大公子が目覚めても部屋を訪ねておらず、大公子は今、祖廟でひざまずいているという。「おかしいわ、計画では今頃、将軍は大公子の部屋で対峙しているはず」「それが二公子が怪我を負ったのです」「どこに?!」「脚です、出血が多いとか、将軍は激しく怒り、弟を傷つけた大公子を追い出すようです」驚いた半夢は肖慕然の部屋に向かった。すると真っ赤になった包帯や水を交換する侍女たちが慌ただしく出入りしている。半夢は肖慕然の様子が心配だったが合わせる顔がなく、結局、引き返した。その夜、肖慕然はこっそり祖廟をのぞいた。まんまと罠にはまった兄の姿に満足して帰って行く肖慕然。一方、肖曄霆は可愛がっていた弟への罪悪感に苛まれていた。…私はなぜ慕然にあんなことを…その時、半夢が現れた。「家の者たちは皆、私を疫病神のように避けている、何をしに来た?笑いに来たのか?」「傷の手当てを」肖曄霆は半夢の哀れみなどいらぬとばかりに突き飛ばした。しかし半夢は黙々と床に散らばった薬を集めて箱に戻し、肖曄霆の衣に手をかける。「動かないで」半夢は肖曄霆の胸の包帯を外した。薬が染みないよう、時折、ふうっと息を吹きかけながら優しく薬を塗る半夢。肖曄霆は急に優しくなった半夢の様子に困惑した。「なぜ私の世話を?お前を苦しめたのに」「過去のことよ」すると肖曄霆はついに倒れてしまう。…肖曄霆、あなたはもう孤立無援、今や頼れるのは私しかいなくなった…つづく
2026.04.20
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第13話「決別」身を挺して父をかばい、深手を負った肖曄霆(シャオイエティン)。肖将軍は一晩中、付き添っていたが、翌朝になっても息子は目を覚まさなかった。しかも精鋭が警固していながら刺客に逃げられてしまったという。一方、半夢(バンモン)から文とかんざしを受け取った肖慕然(シャオムーレン)は別院に駆けつけた。しかし海棠(ハイタン)が立ちふさがり、会うことができない。「築山で待っていると伝えてくれ、来てくれるまでそこを離れないと」その夜は激しい雨になった。海棠は築山にいる二公子を心配し、主も会いたい気持ちを必死でこらえていると気づく。「こんなことを言って良いのか…敵を討ったあとの人生を考えたことは? 二公子は心から小姐を愛しています、人生を託せる方なのでは?」「ボロボロの私よりもっといい女(ヒト)に出会うわ」…親しくなるべきではなかった、たとえ私に才能があっても二公子の私への好意は一時的なもの″緑珠の涙が羅巾に滴り落ちる、愛する人は今後、赤の他人″…半夢が築山へ行くとずぶ濡れの肖慕然が立っていた。「求婚に応じないのは哥が理由?」「そうよ」「哥に嫁ぎたいと?」「そうよ」「嘘だ!…感じるのだ、君の心にいるのが私だと、私を思っているのだろう?」「まだ分からない?家中の誰もが大公子の容体を気にかけている訳を… 彼が目を覚ましたら肖将軍は望むものを与えるからよ そんな方と婚姻しない理由はない」「いいや、君はそんな女子じゃない」「私がどんな女子か知っていると?今、はっきりと教えてあげる、私はそんな女子よ ″強者″と一緒になりたいの、将軍家では大公子がその強者よ、あなたは違う だからお願い、私の邪魔をせず、大公子に私との仲を誤解させないで」「半夢、哥が娶るのは公主だ、君を幸せにはできない」「あなたは将軍家での自分の状況を心配したら?」すると肖慕然は半夢の腕をつかんで引き寄せ、無理やり唇を重ねた。しかし半夢に思い切り引っ叩かれてしまう。「あなたを嫌いにさせないで…」 翌朝、街に出た半夢は軍師と接触した。「小姐、将軍は一晩中、祖廟で祈っていました」「肖曄霆が目覚めたら将軍に伝えて、″峠を越した″とね」「致命傷でないと知れば大公子の自作自演を疑いますね?」「それでは足りない」半夢は刺客なら普通は矢に毒を塗って暗殺の失敗を防ぐもの、毒矢でないのなら殺す気がなかったとほのめかすよう頼んだ。「そうすれば将軍も気づくわ、息子が信用を得るために自らを傷つけたとね 今宵、仲たがいさせて」「小姐、ご安心を、ご指示通りに」その夜、軍師は祖廟で息子のために手を合わせていた肖将軍に朗報を伝えた。「大公子がお目覚めに!急所を外れていた上、毒矢でなかったことが幸いでした」将軍はたいそう喜んだが、半夢の思惑どおりふいに疑念が生じた。思えば肖曄霆が自分の前に立ちはだかった時、あの位置ならどんな刺客でも心の臓を射ることができたはず、しかも刺客なら暗殺の失敗を防ぐために矢に毒を塗るものだ。「変だと思わぬか?あの時、私は精鋭に囲まれていた なのになぜ曄霆だけが刺客の存在に気づき、身を挺してかばえたのか」一方、半夢に拒まれ絶望した肖慕然は兄への恨みを募らせた。そこで侍衛に自分が傷を負ったと祖母に報告するよう命じる。「肖曄霆が私の脚に傷を負わせるため私を誘き出し、狩りへ行かせないよう仕組んだとな」…肖曄霆、残忍さを比べるならお前の負けだ…すると肖慕然は自ら自分の脚に短剣を突き刺した。つづく( ๑≧ꇴ≦)盛り上がってまいりました〜!
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第12話「動揺」狩り当日の朝、出発の時になっても肖慕然(シャオムーレン)は現れなかった。管家は府内を探し回って戻って来たが、二公子の姿はどこにもないという。そこで肖曄霆(シャオイエティン)は嘘をついて父を苛立たせた。「父親、もう少し待ってみましょう、昨夜また芝居を見にいったのかも」「こんな重要な日の前に芝居だと?!もうよい!出立だ!」その頃、肖曄霆の部屋に監禁された半夢(バンモン)は情にほだされ、肖慕然を助けに行くと決意した。…肖慕然、必ず無事でいて!お願い!死んだら許さないから、肖慕然、私を待っていて…半夢は後ろ手に縛られた腕を何度も寝台にぶつけ、ついに腕輪を割ることに成功した。一方、肖慕然は罠とも知らず、半夢を救うため郊外の空き家に踏み込だ。「半夢!私だ!どこにいる?!」しかし半夢の姿はなく、隠れていた刺客たちが現れた。腕が立つと言っても多勢に無勢、肖慕然は必死に応戦したが頭領1人を残して体力の限界を迎えてしまう。その時、思いがけず半夢が飛び込んできた。半夢は落ちていた剣を拾って刺客を阻止、危機一髪のところで肖慕然を救う。すると肖慕然が怯んだ刺客の腹を刺し、半夢を連れて一目散に逃げ出した。肖慕然を無事に救出した半夢、しかし無性に腹が立って肖慕然の手を振り払った。「なぜ来たの?すべて罠なのよ!なぜ見抜けないの?」「君が無事でよかった」「自分が襲われたのに、私の心配を?」「君を守りたいんだ、傷つけさせたくない、家に帰ろう」…家に帰る?…その時、肖慕然は半夢の腕が血だらけだと気づいた。「怪我してるの?」「ほっといて!」すると肖慕然が急に笑った。「笑わないで、本当に脚を斬られたら天にいるあなたの娘が悲しむところだったのよ?」「…君は天にいる娘がくれた最高の贈り物だ」「こんな時でも冗談を言うなんて」「怒っているのは私を心配しているから?それなら脚を斬られても最高の日だった」「またふざけたことを言って」急に雨が強くなった。肖慕然は半夢を連れて岩陰に逃げ込み、しばし雨宿りすることにする。「爹が承諾してくれた、婚姻は自分で決めるよう言ってくれたよ、いいかい?」すると肖慕然は半夢の手を取り、顔を近づけた。しかし半夢は急に我に返って顔を背けてしまう。「帰りましょう」…ごめんなさい、慕然、この愛に私はふさわしくない…一方、肖曄霆は狩りで身を挺して父を守り、深手を負って将軍府に運ばれていた。肖将軍は自分の身代わりとなった息子の哀れな姿に胸を痛め、目を覚ましてくれるなら何でも与えてやると励ます。まさかこれが肖曄霆の策略だとも知らずに。翌朝、半夢は肖慕然に別れの文を書いた。…私が夏安楽児(シャアンルーアール)でなかったら、私が半夢でなかったら、あなたの愛を受け入れられた?でも罠に落ちた日から一緒になれない運命だった、いずれ傷つけてしまうなら今、あなたを突き放す、この恋心はなかったことにするわ…半夢は海棠(ハイタン)に文と髪飾りを託し、二公子に渡すよう頼んだ。「なぜですか?求婚を受け入れれば肖曄霆をもっと怒らせ、計画が進むのに…」「肖慕然に罪はない、巻き込めないわ」「でも…今は情けをかけては駄目です」「自分を嫌いになりたくないの」つづく
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第11話「混乱」蘭香(ランコウ)閣で肌を重ねた相手が半夢(バンモン)だと信じて疑わない肖曄霆(シャオイエティン)。その夜、思い通りにならない半夢を無理やり寝所へ連れ込んだが、手に余ってしまう。「大公子、こんなことしかできないの?次に何をするか、まだ考えていないのね?」すると肖曄霆は半夢を押し倒して乱暴に口づけした。「これがお前の狙いか、苛立たせて私の気を引こうと?…お前は何者だ?! お前に会うたび自分を抑えられなくなる、まじないでもかけたのか?」「その通り、あなたの体に蠱虫(コチュウ)を入れてあげたわ」驚いた肖曄霆は慌てて半夢から離れた。「私を惚れさせるために?」「…あなたは私に釣り合わない」「弟弟なら釣り合うと?!」「あなたよりずっといい」「もう挑発するな…私に何を求めてる?!」肖曄霆は半夢から憎しみと軽蔑に満ちた目で見つめられると、何とも言えない罪悪感に苛まれてしまう。「以前どこかで会ったことが?」「この部屋から出して」「それは駄目だ!心の声が行かせるなと言っている!ハッ!どこへ行く気だ? 肖慕然(シャオムーレン)の少夫人になるつもりか?!…ならなぜ私の気を引こうとする?!」「大公子、何か誤解しているのでは?」しかし肖曄霆は肌を重ねた証しである瑪瑙の玉飾りを見せた。「この玉は古い友からの贈り物だと言いました、だけど先日、その人に返すべき物を返しました 大公子、まさか弟妹に惚れたの?…ふっ、あはははは~」憤慨した肖曄霆は再び半夢を押し倒し、衣に手をかけた。半夢の力では抵抗できなかったが、その時、運良く回廊から侍衛の声が聞こえる。「誰だ?!」「大公子、報告が…」肖曄霆は寝台を離れて侍衛から話を聞いた。実は明日の狩りに刺客が現れると密告があったという。「将軍に文を渡しますか?」「燃やせ」「つまりこれは偽物だと?」「明日もし本当に刺客がいたら待ち伏せさせておけばいい だが別に何人か刺客を送り込め、襲ってきたら私が爹を救う お前が矢を射るんだ、私の肩を狙え、心の臓に近ければ近いほどいい」肖曄霆は半夢の罠にまんまと引っかかった。思わずほくそ笑む半夢、しかし予想外に肖曄霆が肖慕然に魔の手を伸ばす。「それから肖慕然に″半夢姑娘がさらわれた″と伝えろ、明日の朝、助けに行かせるのだ あいつを尾行させ、機会をうかがい脚を斬れ」それまで冷静だった半夢の顔色が一変した。「血がつながった弟弟を傷つけるの?!」「私のような人間は他の者を踏み台にしてのし上がる 愛情深い弟はお前を助けに行くだろうか?」「なんて卑劣な!私が彼に話すのが怖くないの?!」「ふふ、どちらにせよ足が不自由な男は将軍になれず、役人にもなれない 一生すさんだ暮らしを送るしかなくなる、権力も権勢もない お前が話したとしてもあいつは私に何もできないさ そんな目で私を見るな、その目つきはすごく嫌いだ それともさっきの命を変えようか?脚はいらない、欲しいのは…あいつの命だ」その夜、肖慕然は喜び勇んで別院に駆けつけた。「半夢!半夢!朗報だ!爹が承諾してくれたよ!」しかし部屋はもぬけの殻、寝所にも半夢の姿はない。すると肖慕然は柱に突き刺さった矢文を発見した。…半夢を助けたければ明日1人で来い…「大変だ!」両手両足を縛られ監禁された半夢、しかし特に焦る必要はなかった。…計画全体は今のところ何の問題もない、肖曄霆は父親と仲違いした、だけどなぜ私の心はこんなにざわつくの?…半夢は真心で自分に接してくれる肖慕然を思い、彼を巻き込んだことを後悔した。「肖慕然、決して私を助けに来ないで」つづく
2026.04.19
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第10話「さざ波」その夜、房間に戻ったものの、半夢(バンモン)の玉の飾りを眺めながら独り悶々とする肖曄霆(シャオイエティン)。一方、半夢は沐浴しながら、満月の発作に耐えていた。しかし不思議と先月ほど心の臓は激しく痛まない。『子蠱(シコ)が母蠱(ボコ)に愛情を抱けば母蠱の殺気は次第に消える、愛情が増すほど消えていく』半夢は術師の言葉を思い出した。…肖曄霆が私に惚れたのなら、この流れに乗って徹底的になびかせるわ…すると夜も更けたというのに肖慕然(シャオムーレン)が門番しながら眠ってしまった海棠(ハイタン)を起こさぬよう窓から入ってきた。肖慕然は半夢が沐浴中だと気づき、慌てて謝罪した。「別に悪気はないんだ、なぜこんなに間が悪いのか…」すると半夢は肖慕然が背を向けている間に湯殿を出て衣を羽織った。「満月の夜になると痛むんだろう?治療法を調べても分からなくて… でも妙案を思いついた、睡眠の薬を調合したんだ、これで安らかに眠れる そうすれば毎月、痛まずにすむ」「二公子、気遣ってくれてありがとう」「茉莉花の菓子に比べたら些細なことさ」半夢は肖慕然の優しさに胸が痛んで顔を歪ませた。てっきり発作だと思った肖慕然は急いで薬を飲ませ、半夢を寝台へ連れて行く。「戻らないの?」「君が寝たら戻るよ、おやすみ」…君が誰であろうと、何をしていたとしても気にしない、半夢、ただ君と一緒に幸せな人生を送りたい…やがて半夢はすやすやと眠り始めた。半夢の寝顔を見ていた肖慕然は情が募り、唇を重ねようとする。しかしふと思い直して結局、額に口づけした。半夢のことを考えながら一睡もできずに朝を迎えた肖曄霆。弟に父を出迎えると伝えるよう侍衛に命じたが、肖慕然はすでに出かけていた。「何でも城門で将軍を出迎え、婚約の承諾を得るのだとか」「婚約?誰と?」「半夢姑娘です」肖曄霆はものすごい剣幕で部屋を出た。その時、ちょうど父が肖慕然と一緒に帰って来る。「爹、許しては駄目です、まだ婚姻には早い!」「急いで来たのは私を出迎えるためではないのか?」するとはっとした肖曄霆は改めて拝礼し、父の凱旋を祝った。「お前の求婚の件は考えておこう」肖将軍は慕然には笑顔を見せたが、曄霆には辛辣だった。「留守を任せたのにこの家で今一番、問題があるのはお前だ 見ろ!将軍家は混乱している、お前には本当に失望した 慕然、行くぞ…お前は来なくていい」肖曄霆は思わず肖慕然の腕をつかんで引き止めた。「よく考えもせずに婚約するな」「勝手に決めつけないでくれ…やりたいことをしているだけだ、なぜそんなことを?」すると肖慕然が逆に兄の腕をつかんだ。「哥、欲しい物は何でもあげるよ、だが私が欲しいのは半夢だ」弟の初めて反発に衝撃を受ける肖曄霆、それ以上に半夢の気持ちが読めなかった。その夜、中庭を歩いていた半夢は肖曄霆が自分をつけていることに気づき、それとなく涼亭へ導いた。風に揺れる赤いたれぎぬの間を縫いながら半夢に近づく肖曄霆。「弟がお前を娶る事は知っているか?」「それが大公子と何の関係が?」「本当に肖慕然に嫁ぐ気か?」「誰に嫁ごうと大公子には関係のないこと」「分からない、あの晩のことをなぜ認めない?」「あの晩とはどの晩?何のこと?」「蘭香(ランコウ)閣でお前と私が…」「私とあなたが?」「とぼけたふりをするな、お前は私の女だ」「普段は慎重に行動する大公子がまさか勝手に想像力を働かせる方だとは…ふっ」「肖慕然の求婚には応じるな」「なぜです?まさか大公子も私を娶りたいの?」「あいつには嫁がせない!」すると肖曄霆は半夢を担いで連れ去ってしまう。つづく
2026.04.18
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…真相というのはあなたが見たい事実難局というのはあなたが行き詰まる難題私があなたをよく理解し、あなたが信じる事実で難局を作り出したらあなたは抜け出せる?…第9話「掌握」その夜、肖曄霆(シャオイエティン)は蘭香(ランコウ)閣のあずま屋で目を覚ました。飲み過ぎたせいで頭はぼんやりしていたが、ふいに舞姫と肌を重ねたことを思い出して我に返る。すると立ちあがろうとして手をついた時、肖曄霆は異物を感じた。そこで敷物をめくってみると、半夢(バンモン)がいつも小指につけている飾りが見つかる。…半夢?…翌日、肖曄霆は半夢の工房を訪ねた。「確か半夢姑娘の爪につけていた飾りは瑪瑙の玉だな?」「そうです」「あれは特別な形だが、どこで買った?」「古い友からの贈り物です、本人に聞くしかないけれど、残念ながらその人は死にました」すると肖曄霆が飾りを見せた。「あら?いつ落としたのかしら、気づかなかったわ、どこで拾ったのですか?」「…回廊だ」「おかしいわね、ここ数日、通っていないのに…」肖曄霆はしらじらしい嘘をつく半夢に苛立ち、思わず腕を強くつかんだ。「昨夜のことを忘れたのか?」「何の話かさっぱり分かりません」「古い友とは誰だ?」しかし半夢に見つめられると肖曄霆は黙ってしまう。…なぜいつも憎しみと軽蔑の目で私を見る?!なぜこの眼差しに不思議と心が痛むのか?…肖曄霆は理由も分からないまま後ろめたさを感じ、居たたまれなくなって帰ってしまう。その夜、半夢は夏安(シャアン)府の令牌を眺めながら復讐を誓った。…爹、娘、必ず2人の敵を討ち、夏安家の冤罪を晴らしてみせるわ…実は昨夜、肖曄霆と共寝したのは半夢の身代わりだった。『その身を犠牲にしてくれたこと、生涯、忘れない』『将兵たちの冤罪を晴らすためなら何でもやるわ』半夢は頃合いを見て同じ衣装で面紗で顔を隠した舞姫と入れ替わっていた。…肌を重ねた相手が私だと肖曄霆に信じ込ませて、これは次の計画にとって極めて重要なの…半夢が爪につけていた瑪瑙の玉は幼い頃、肖曄霆が楽児(ルーアール)に贈ったかんざしから垂れ下がっていた飾りとそっくりだった。そんなある朝、半夢は海棠(ハイタン)から明日、肖将軍が帰って来ると聞いた。「私が書いた文は?」「すべて手配済みです」海棠は文だけで肖曄霆と父親の仲を引き裂けるとは思えなかったが、実は肖将軍の側近である軍師も半夢の仲間だという。「布石も打ってある」半夢は昨夜、肖曄霆の書斎に忍び込み、わざと荒らしておいた。「肖将軍は疑り深い性格で、2人の儿子を信じていない、特に肖曄霆をね」「でも肖府はずっと大公子が掌握してきました」「それはうわべだけよ、肖将軍は肖曄霆に爵位を奪われることを警戒している」「爵位は兄弟で争うものなのに、父子の間でそんなことが?」その頃、書斎を見た肖曄霆は愕然としていた。「誰かが房間に忍び込んだ…爹が帰って来る」半夢は雄の獅子が我が子さえ殺すことがあると例えて海棠に説明した。「雄の獅子が群れの中の幼い子を殺す理由は2つ 将来、王座を奪う競争相手を減らすためか、子が群れの足を引っ張り、害を及ぼさないため そしてその2つは肖曄霆に当てはまる 今回、肖曄霆が何をしても肖将軍が見逃すことはないわ」「でも肖曄霆が文を読んでも何もしなかったら?」「肖曄霆は肖将軍の考えを最も気にしている 今は嫡男でなくなったから、危険を犯してでもその座を取り戻そうとするわ」…幼い頃、父から褒められた肖曄霆は嬉しそうに夏安楽児(シャアンルーアール)へ報告した『見てくれ、爹にもらった皇室の矢だ! 今日は慕然(ムーレン)と勝負して、爹に私の腕前を披露できた! 爹の問いにも答えたぞ?″列子″の紀昌(キショウ)が弓術を学ぶ物語の本質は何か?と ″小を視(ミ)ること大のごとく″、紀昌は髪の毛で虱(シラミ)を吊るし、毎日見つめた そして最後は虱が丘ほどの大きさに見えて、その心の臓を射抜いた 爹に言ったよ、私も紀昌のように稽古に励み、矢尻が目に刺さっても瞬きはしないと』すると肖曄霆は嬉しそうに笑った…半夢は肖曄霆と肖将軍の性格が似ていることから、小石を投じるだけで十分、波風を立てることができると知っていた。実はあの物語にはその先がある。…紀昌は天下一の名人となり、互角なのは師匠の飛衛(ヒエイ)だけになった、そこで真の天下一となるべく飛衛を殺そうとする…当時、肖将軍が求めていた答えは紀昌が努力した話ではなく別のものだったのだろう。利己的な者は自覚しにくい、権力を奪おうとする者は物語の本質を見抜けない。『肖曄霆、あなたの大切なものをひとつひとつ奪ってやるわ』その夜、半夢のために新しい玉の飾りを手に入れた肖曄霆はいそいそと屋敷へ戻った。するとちょうど中庭を歩いている半夢と海棠の話を聞いてしまう。「この茉莉花の菓子はなかなか手に入りませんよ? 郊外の職人に花を保存する技があり、その店だけが今の季節にこの菓子を売れるとか」「二公子は大変な目に遭い、慰められるのはこの菓子だけよ」「前夫人の他界後、夫人は茉莉花を植えさせず、菓子まで禁じたとか」「静かに、人に聞かれるわ」肖曄霆は半夢の弟への気遣いに激しく嫉妬し、思わず玉を握りしめた。つづく
2026.04.16
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話第8話「蘭香閣」湖畔に立つ美しい妓楼・蘭香(ランコウ)閣。その夜、肖曄霆(シャオイエティン)はあずま屋でひとり酒を飲んでいた。…いつから多くのことが私の手に負えなくなった?…するとちょうど店を出る客たちの噂話が聞こえてくる。「将軍夫人が太平山へ追いやられた、夫人は邪術にかかり、衛(エイ)夫人殺しの真相を語ったとか」「もしや現夫人が衛夫人を殺したのか?」「その通り」「そうすると大公子は嫡男ではなくなるな、距離を置いた方が良さそうだ」肖曄霆は悔しさから思わず拳を握りしめた。…この変化はあの女が現れてから始まったのか…肖曄霆はすっかり酔いが回った。すると舞姫が水廊を渡って自分のあずま屋へやって来る。「半夢(バンモン)…」舞姫は面紗で顔を隠していたが、それでもすぐに正体が分かった。…なぜここにいる?…しかし誘惑された肖曄霆は思わず半夢の腕を引っ張り、膝の上に乗せてしまう。その時、ちょうど友人と飲みに来ていた肖慕然(シャオムーレン)が席を立った。風で揺れるたれぬのの隙間から見える兄と舞姫の姿。舞姫は酒を飲もうとして少し面紗を上げたが、肖慕然は舞姫が半夢だと気づいて愕然となった。屋敷に戻った半夢は肖慕然を探しに庭園へ向かった。すると肖慕然が池のほとりで酒瓶片手に酔っ払っている。「なぜあの髪飾りを挿さない?」「それを尋ねるために呼び出したの?」「分かっているよ、私の贈り物など気にも留めないんだろう?ましてや私のことなんか…」「他に用がないならもう戻るわ」「…気にならないか?阿娘の死の真相を知りながら、私が平然としている理由を 君がもし裕福な家庭で育ったのなら分かるだろう、自分の運命は他者に委ねられていると 君の爹の朝廷での地位や君の娘の身分で運命が決まるんだ そして、毎日のように誰かが虎視眈々と命を狙う、将軍家の状況は複雑なんだ もし姨娘が私の娘を殺さなくても将軍夫人の座を争う女子は他にもいたはず 阿娘が生きていた頃、1日中そんな争いに巻き込まれた 阿娘に言われたよ、私と爹の子である前に自分らしくいるようにと」「いつ自分らしくなれるの?あなたの阿娘が他界して長年ずっと将軍家に隠れている そうすれば自分らしくなれるとでも?今のあなたは娘と爹の子だと言える?」すると肖慕然は半夢の手提げ灯籠を取り上げ、代わりに自分が持っていた酒瓶を持たせた。「これは重いと感じる?軽いだろう?でももしずっと持たされたら? 朝から晩まで持っていられるか?もっと時が長かったら? 1月、1年、10年、20年、死ぬまでずっと、持っていられるか? なぜ自分を楽にさせない? 母はよく言っていた、自分を大切にして、あの人たちの罠にはまらないでと」半夢から酒瓶を取り戻し、再び酒をあおる肖慕然。その時、半夢は亡き母の言葉を思い出していた。…阿娘はいつも楽しく過ごして欲しいから″楽児(ルーアール)″と名付けたの阿娘の願いは娘がこうしてそばにいて、あなたの成長を見守り、毎日、笑顔を見ることそして将来、素敵な郎君ができたら、あなたの日々の愚痴を聞くの、どうかしら?…「阿娘が恋しい?」「恋しいよ、毎日、思っている、1日に何度も思い出すこともある」「阿娘の言葉に従う?」「実はそうでもない…今回は自分の心に従うよ、あなたを娶りたい」つづく
2026.04.15
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アーサーwww姐姐に盛大にネタバレされるwwwww※ラバとアーサーのダンスを見たが、神様はアーサーにダンスの才能は与えなかったのかというコメントについて舞台裏も楽しそう(^ꇴ^)リクエストに応えてアーサーの姐姐呼びさて白日提灯もいよいよ佳境に…本当に終わるの?終わっちゃうの?( ߹꒳ ߹ )
2026.04.14
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『あなたが子蠱(シコ)を入れたその日から1年だ 1年以内に相手から愛され、真心を捧げてもらえたら母蠱(ボコ)は生き続け、無事に身を引ける さもなければ母蠱によって命を落とすだろう 忘れるな、敵を討てる時間はたった1年しかないと…』第7話「悪夢」満月の発作で激しい胸の痛みにもだえ苦しむ半夢(バンモン)。すると不意に肖曄霆(シャオイエティン)が現れ、枕元に腰掛けた。「お前なのか?!」肖曄霆は茉莉花の煮出し汁を入れた小瓶を置いた。半夢がこの匂いを利用して母の心を病ませ、彩珠(ツァイジュ)をそそのかして太平山の道士を招いたのだろう。「なぜこんなことを?あの道士はすでに殺した…私にお前が殺せぬと?」「私の仕業だと決めつけているのなら、なぜ尋ねる必要が?」半夢は呉(ウー)道士の犠牲に胸を痛めながら、平静を装った。「私が憎いなら直接かかってこい、なぜ私の娘を苦しめる? 娘は数々の辛酸をなめて今がある、分かっているのか?」「痛む?…最愛の人を守れず心が痛むと?」肖曄霆の身勝手な言葉が半夢の復讐心を駆り立てた。「大公子、何度も夜更けに会いに来るなんて、もしや私に気があるの? 夫人が心を病んで追い出されたというのに、息子ときたら女にうつつを抜かしているなんて 分かっているわ、私を殺せないって」「…誘惑しているのか?」「大公子は引っかかりましたか?」半夢はわざと片肌を見せて挑発、すると肖曄霆は逃げるように出て行ってしまう。半夢はあまりの激痛に耐えきれず、夜更けというのに肖慕然(シャオムーレン)の部屋を訪ねた。驚いた肖慕然は半夢を自分の寝所で休ませ、鍼を施し様子を見る。その時、半夢の薄衣の結び目を見て驚いた。あれはまだ幼い頃、一緒に遊んでいた少女が肖慕然の解けた腰紐を直してくれたことがある。『初めて見た結び方だ』『私が考えた結び方なの』半夢の薄衣の結び目がなぜあの結び目と同じなのか。…私たちは昔、会ったことが?…肖慕然は少女の顔を思い出せなかったが、半夢があの少女であることは間違いない。…半夢がここへ来た目的は何だ?…無事に満月の発作を乗り切った半夢。そんなある夜、肖慕然が裏庭へ向かうと、ちょうど灯籠を流して願い事をしている半夢を見つけた。「願わずとも君に会えるなんて…これも運命じゃないか?」「どうりで両家の子女たちが二公子の話題で心が弾むわけね、あなたは口が上手い」すると肖慕然が手を合わせて祈り始めた。「…どんな願い事か早く聞いて」「ふふ、願い事は何?」その時、肖慕然が隠し持っていたかんざしを半夢の髪に挿した。しかし半夢はかつて肖曄霆が同じように髪飾りを挿してくれたことを思い出し、複雑な感情に襲われる。「なぜ髪飾りを?」「それは阿娘の形見だ、心から愛する女子に贈るようにと…」半夢はかんざしを外そうとしたが、肖慕然は腕をつかんで止めた。「本気にした?嘘だよ、都では有名だ、私は美女に会うと必ず贈り物をするとね」肖慕然は半夢にかんざしを拒まれるのが嫌で咄嗟に嘘をついた。兄を避けていた肖慕然はようやく訓練場に向かった。…哥哥は私がこの世で最も頼りにしている人だ、幼い頃から落ち込んでいる時はいつもそばにいてくれた、今も私の悲しみを分かっているはず…すると肖曄霆が独りで弓を射っていた。「私を恨んでいるのだろう?母のことも…私に怒りをぶつけてくれ」「恨んでも意味はない、心を乱していらいらするだけだ 上の世代の確執を受け継ぐべきではない、哥、あなたは永遠に私の哥だ」肖曄霆は肖慕然の優しさに救われたが、思わぬ告白に動揺してしまう。「哥、秘密を教えるよ、気づいたんだ、私は半夢が好きだ」ㄘ━( ˙-˙ )━ンつづく
2026.04.14
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『かつて夏安(シャアン)家が滅ぼされた時、あなたは生き延びたが火事のせいで顔が焼けただれた この蠱虫(コチュウ)は顔を元に戻せるが毒性が強い 満月の夜になるたび、胸にひどい痛みを感じるだろう』第6話「満月」半夢(バンモン)は祭祀の準備に追われていた。するとふいに胸に痛みを感じ、顔を歪める。今日は肖曄霆(シャオイエティン)の首に蠱虫を入れてから初めて迎える満月。発作は覚悟していたが、まだ日暮れ前だというのに症状が現れた。「祭祀が始まったら肖曄霆の部屋に忍び込む 当時の重要な証しを見つけるには今日が格好の機会よ」海棠(ハイタン)は激痛に耐えられるか心配したが、半夢は部屋から花を運んで欲しいと頼んだ。半夢は独りになった途端、激しい痛みに襲われ、よろけた。すると思いがけず肖曄霆が現れ、半夢を抱き留めてくれる。実は肖曄霆の目的は粗探しだった。「近頃、あるはずもない茉莉花の香りが漂っている」肖曄霆は配下に花を調べさせたが、結局、半夢の工房に茉莉花の花はなかった。「早く花を仕上げてくれ、祭祀を完璧に行いたい それと…自分の務めだけ果たし、決して勝手に動き回るな」「大公子、それを言うためにここへ?」肖曄霆は不満げな顔で足早に去って行ったが、半夢は緊張が解けた途端、胸を押さえて苦しみ出した。その夜、将軍府では肖家の祭祀が行われた。半夢は老太君に悟られないようこっそりその場を離れ、肖曄霆の部屋へ忍び込むことに成功。しかし後を追いかけてきた肖曄霆がやって来る。半夢は動揺したが、その時、肖慕然(シャオムーレン)が現れ、半夢を部屋から脱出させた。肖曄霆は自分の部屋を確認したが、誰もいなかった。仕方なく引き返すと、すでに半夢は祭祀の場に戻っている。半夢の行動を怪しむ肖曄霆、その時、雷鳴がとどろいたかと思うと、道士に悪霊が乗り移って将軍夫人に詰め寄った。『お前が私を殺した…今はすっきりしたか?だがこれは始まりにすぎない これから毎晩、会いに来る…お前は悲惨な末路を迎えるだろう、自分でも分かっているはずだ』肖曄霆は慌てて祭壇の前に駆けつけ、道士の首に剣を突きつけた。「誰の差し金だ?」実は半夢は海棠に指示し、それとなく将軍夫人の侍女・彩珠(ツァイジュ)に有能な霊媒師を知っていると入れ知恵していた@5話。案の定、話を聞いた将軍夫人は祭祀にかこつけて霊媒師を呼ぶよう頼み、計画通り呉(ウー)道士を送り込むことに成功する。肖曄霆は誰かの罠だと気づいていたが、道士は自分を招いたのが将軍夫人だと明かした。老太君は夫人が勝手に霊媒師を呼んで除霊を行ったと知り激怒した。「強欲なお前たち母子が将軍府にいるだけで十分、不吉だ! 誰か!この外室(妾)を太平山道観へ送れ!再び将軍府の大門を通らせてはならぬ!」「やれるものか!」驚いた肖曄霆は身を挺して母を守ろうとしたが、祖母は辛辣だった。「母親が将軍夫人になれたからと言って本当の嫡男になれたと思うな! 私にとってお前はいつまでも庶子のままだ!」将軍の子を産みながら、農村の貧しい家で辛酸を嘗めてきた母。祖母は毎月の手当てを侍女に届けさせていたが、その侍女でさえ肖曄霆を正当な公子とは認めず、母子を見下していた。当時を思い出し、憤懣やる方ない肖曄霆。しかしここで母をかばえば嫡男の地位を失うも等しい。「祖母、私に母を送らせてください」別院に戻った半夢は術師から警告された通り激しい発作に襲われ、胸の痛みにもだえ苦しんでいた。そこへ不意に肖曄霆が現れ、半夢の枕元に腰掛ける。「お前なのか?!」つづく
2026.04.13
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話肖慕然(シャオムーレン)は幼い頃から弓術の稽古が嫌いだった『哥、矢が命中しない、もう稽古は嫌だ』そこで肖曄霆(シャオイエティン)は弟にやる気を出させるため、ある賭けを持ちかける『慕然、約束しないか、腕比べで負けた方が勝者に従うんだ』すると肖慕然がついに的に命中させた『やった!今回は私の勝ちだね!私の言うことを聞いてよ!』肖曄霆は飛び跳ねて喜ぶ弟の姿に目を細めた第5話「亀裂」半夢(バンモン)を前にすると自制が利かなくなる肖曄霆。思わず半夢に口づけしそうになったが、その時、母の叫び声が聞こえてきた。「出てこい!お前なんか怖くない!」その頃、将軍夫人は悪霊に怯えていた。肖曄霆は別院を飛び出し、母の部屋に駆けつけた。「あの女がまた来たの…この家には亡霊が出る」「娘、あなたは将軍夫人だ、私が大切なものと引き換えにしたから今がある 衛(エイ)夫人は生前、娘に勝てなかった、亡霊となった今、あなたに勝てると?」「その通りね、娘はあなたがいてくれるから何も怖くない」一方、肖慕然は半夢の珍しい脈が気になり、医書を読みあさっていた。「なぜ彼女は気血が巡らない脈なんだ?でも内臓の働きは正常なんて、本当に奇妙だ」将軍夫人は半夢の香を焚くようになってから亡霊を見るようになった。そこで邪気を払おうと家中のよもぎの葉をかき集めてしぶしたが、大量だったため吸い込んだ侍女たちは体調を崩しまう。海棠(ハイタン)はなぜ夫人が亡霊を見るのか不思議だったが、半夢は夫人の罪悪感を利用しただけだった。「もう少し経ったら二公子に伝えて、今宵、裏庭で花見をしようと」「二公子はお気の毒ですね、幼い頃に母親がこの世を去った 自分の母親を殺したのが将軍夫人だと知ったらどう受け止めるでしょう」海棠はうっかり肖慕然に同情したが、これも主の計画だと慌てて取り繕った。その夜、肖慕然は半夢が待つ裏庭へ駆けつけた。美しい半夢の姿に見惚れてしまう肖慕然、そこで目についた花を折って半夢の髪に挿す。しかし半夢はすぐに外した。「二公子、この花の花言葉をご存知なの?…花言葉は″限りない愛″よ」「それを贈って正解だった、愛というのはこの世で最高のものだろう? 私は最高のものを全部、君に贈りたい 最近は君の病を研究している、いろいろ治療法を考えたが…」「なぜ私に優しくするの?」「君を大切にしたいからだ」半夢は肖慕然の真心に触れ、彼を利用することに後ろめたさを感じてしまう。その時、突然、将軍夫人の叫び声が聞こえた。「何事だ?…見てくるよ」半夢は肖慕然を思わず引き止めたが、結局、そのまま行かせてしまう。肖曄霆は今夜も悪霊に怯える母をなだめていた。「茉莉花の木はないのに家中に香りが漂っている…あの女がいる! 私を守って、全て曄霆のためにやったことよ でも老太君は女主人の権限を奪った、嫡男の地位を奪うかも!」「私は失望させません、気を強く持って、怖くなどありません」「そうね、衛夫人を殺したのはあなたのため まとわりつく亡霊め、来るなら私だけを襲えばいい!」「娘、やめてください、話が漏れたら大変だ」しかし2人の会話を回廊で肖慕然が聞いていた。茉莉花の香りの正体は半夢が茉莉花から取った煮出し汁だった。今朝も小瓶に煮出汁を入れると、海棠に頼んで目立たない場所にこっそり置いておく。すると海棠は指示通り将軍夫人の侍女に吹き込んでおいたと報告した。「数日中には彩珠(ツァイジュ)が頼みに来るはずです、で、夫人のあの香はまだ焚きますか?」「焚いて、それから忘れずに呉(ウー)道士にお礼を」「呉道士は夏安(シャアン)大人に恩があるゆえ小姐の頼みなら断りません」「父はもう亡くなったけれど、恩に報いる人は都中にいてくれる」…楽児(ルーアール)はあの惨劇を庭石の影から見ていた『肖曄霆、息子のように接してきたのに、まさか名声と富のため私を陥れるとは! お前を楽児の許嫁に選ぶなんて私の目は節穴だった!』『私の女儿を裏切るなんて!』『夏安大人の反逆は明日、都中に広まる 義父、父子のよしみでひと思いに死なせてあげましょう、1人残らず始末しろ!』…「必ず皆の敵を討つわ」半夢は肖慕然がくれた花を小箱にしまい、心を鬼にした。つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話半夢(バンモン)はあらかじめ侍女・海棠(ハイタン)に将軍府に入ったらまず将軍夫人を破滅させると伝えていた『なぜ肖曄霆(シャオイエティン)に直接、手を下さないのですか?』『肖曄霆は嫡男の立場に一番こだわっている、母親の地位が危うくなれば肖曄霆は慌てるわ そうすれば私たちの次の一手が成功する』第4話「癒やしの香」肖曄霆が稽古場へ行くと珍しく肖慕然(シャオムーレン)が自発的に弓を練習していた。「あの女の素性も知らないのに家に入れるとは…こんな大事なことをなぜ私に相談しない?」「花師を招くことなど取るに足らないことだろう?哥、腕比べをしないか?敗者は勝者に従う」弟は幼い頃から頼み事があるときまって兄に勝負を持ちかけた。なぜなら弟思いの兄が自分の頼みを断れないと知っている。すると案の定、肖曄霆はわざと的を外し、肖慕然の願いを受け入れた。半夢は部屋の窓から肖慕然の姿が見えると別院を出た。そして偶然を装い、中庭の回廊で出くわす。実は向かいの露台ではちょうど肖曄霆が書物を読んでいた。「夫人にこの癒しの香を届けたいの、ここで厄介になっているお礼よ」「代わりに私が届けてあげよう」すると半夢は肖曄霆に見せつけるように肖慕然の乱れた髪を直し、外套の襟を整えてやった。侍女たちは二公子が別院に住まわせてる花師を娶るのではないかと噂していた。その時、うっかりつまずいて別院に届ける箱を落としてしまう。すると中庭に大きな音が響き渡り、肖府の管家が慌てて駆けつけた。「罰として今月は無給だ」しかしちょうど露台にいた大公子が罰の必要はないという。管家も侍女たちも寛大な大公子に安堵したが、肖曄霆は冷酷だった。「売り払え」弟と半夢の噂が面白くない肖曄霆。回廊で半夢と出くわすも無視して通り過ぎてしまう。その夜、肖曄霆の母は悪霊に悩まされていた。「ただの死者が私に何ができるというの?!出てこい!私は平気よ!」護符をぶら下げた閨房で棒を片手に奮闘する将軍夫人。一方、肖曄霆は弟の目を盗んでこっそり半夢の別院へ忍び込んだ。しかし人影に気づいて隠れていた半夢が背後から接近、首にかんざしをつきつけられてしまう。「大公子は昼は人間で夜は幽霊になるようね」「お前の目的が分かった…」「私の目的があなただと?なぜ二公子ではないと分かるのです?」「なら将軍家に来た狙いは何だ?」「あなたたち兄弟、1人は私に同情して家に置き、もう1人は私を疑っている 身寄りも家もないか弱い女子なのに、大公子はなぜ私を目の敵にするの? もしや私に気があるとか?」半夢はかんざしで肖曄霆の首筋に埋め込んだ蠱虫をそっと刺激した。すると肖曄霆は急に情が揺さぶられてしまう。…なぜこの女子に会うたび自分を抑えられないのか、私はどうしたんだ?この女に問題が?それとも私に?…肖曄霆はまるで半夢に吸い寄せられるように顔を近づけた。つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話『恐怖、混乱、戸惑い…それがあなたの今の心境かしら? 私が誰か思い出せない?私はあなたの今後の人生の悪夢よ これからは私しだいであなたは幸せにもなるし、嘆き悲しむことにもなる 私のことを永遠に忘れないでちょうだい』「はっ!」肖曄霆(シャオイエティン)は迫り来る半夢(バンモン)の夢にうなされ、飛び起きたするとふと夏安(シャアン)一族を殲滅したあの夜のことを思い出してしまう『公子、楽児(ルーアール)小姐の髪飾りです』『楽児は?』『焼死しました』肖曄霆にとってかけがえのない存在だった楽児、それは今になっても変わらない「お前は永遠にかけがえのない存在だ」第3話「罠にかかる」肖曄霆はちょうど回廊を歩いてきた半夢を捕まえた。「お前は何者だ?!…何を企もうと構わない、だが私やこの家から離れることだ」「私が怪しいと思うなら、いっそのこと殺して冤罪でもなんでもでっち上げればいいわ」しかし半夢がその腕に指をはわせると、首の蠱虫が反応した肖曄霆はなぜか心が乱れてしまう。「花に疎く、女のことも知らないと?…なら私が教えてあげましょうか」肖曄霆は夢で半夢に迫られたことを思い出し、居たたまれなくなって行ってしまう。半夢が正門を出る頃には雪になった。すると門前で半夢を待っていた肖慕然(シャオムーレン)が手炉を渡し、外套をかけてくれる。「今後、困ったことがあれば私に相談して」「どんなことでも頼っていいの?」「私にできることなら…君の頼みなら何でもきくよ」その夜、半夢は傾世浮夢(ケイセイフボウ)に火をつけた。…1年以内に相手から愛され、真心を捧げてもらえたら無事に身を引ける、さもなければ命を落とすだろう、忘れるな、敵を討つには1年しかない…半夢は燃え盛る炎を眺めながら、非業の死を遂げた家族たちの無念の叫びを思い出していた。『肖曄霆!この裏切り者!』『私の女儿を裏切るなんて!』「ようやくすべてが始まるわ」半夢は肖慕然を頼った。…早く将軍府に入り込めれば計画を進められる、肖曄霆、あなたが私の一族の屍を踏みつけて得たものをひとつひとつ奪ってやる…すると知らせを聞いた肖慕然が慌てて正門から出てきた。「私の力になると言ったのは本当かしら?」意識を失った半夢は見覚えのある部屋で目を覚ました。すると肖慕然が薬湯を持って現れる。「海棠(ハイタン)に手を借りて君の以前の部屋のように飾りつけたんだ 店を焼失して落ち込んだ心が和らぐといいけれど」部屋の片隅には肖慕然が使ったと思われる布団があった。「君が心配で、ここでうたた寝を…」そんな2人の様子を肖曄霆が窓からこっそりのぞいていた。肖慕然の淡い恋心を利用して将軍府に転がり込んだ半夢。しかし半夢にも誤算があった。驚いたことに肖慕然は医術に通じ、半夢が眠っている間に脈診したという。「君の脈はちょっと異常なんだ、こんな脈は初めてだよ、まるで…」「ぁ、医術の心得があるなんて驚いたわ」半夢は慌てて話を遮った。「この別院は私個人のものだ、好きなだけ住んでいいよ、自分の家だと思って過ごして欲しい」…肖曄霆、あなたの悪夢が始まったわ…つづく
2026.04.12
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話気づいていた?子供の頃、大切にしていた宝物が今では何の価値もないんだってことひょっとしたら宝物のごとく大切に扱われていたあなたも…『髪飾りを買ってきた、これを挿していればお前を見失わない』あの時、そう言って肖曄霆(シャオイエティン)は夏安楽児(シャアンルーアール)の髪にかんざしを挿した…いつの日か価値がなくなるかもしれない第2話「古い友」半夢(バンモン)は身支度を整えて肖曄霆の待つ房間へ向かった。全ては計画通り、この機会に肖曄霆の体に子蠱(シコ)を入れなくてはならない。…子蠱を入れられた者はお前に夢中になる、忘れるな、子蠱を入れるのは相手が無防備な時、首筋に入れなければならない…半夢は茶を入れたが、肖曄霆は茶碗を脇にどけた。半夢は机に花を並べ、肖曄霆の好みを聞いた。すると肖曄霆は数本だけ残して他の花を床に落としてしまう。相変わらず疑り深い様子の肖曄霆。半夢は早速、肖曄霆が選んだ花を手に作業台へ移動し、生け始めた。「公子は花に疎くてもとても趣味が良い」「祖母がその花を好む、私は祖母の好みに合わせただけ」「それが懸命だとは限りません、迎合するのはつまり何かを求めている 相手に弱点をさらすのと同じでは?」しかし肖曄霆は何も答えなかった。半夢は完成した花を肖曄霆の前に置いた。「この生け花の名は″とこしえに輝く日月″、老太君のご長寿をお祝いいたします」その時、半夢はわざとよろけて肖曄霆の膝の上に倒れ込み、子蠱を首から入れることに成功した。肖曄霆はふいを突かれて一瞬、隙ができたが、慌てて半夢を突き飛ばす。しかし急に意識が朦朧となった。「公子?公子?」肖曄霆は半夢の声で我に返ると、花を持って逃げるように帰って行ってしまう。一方、ひと足先に将軍府へ戻った肖慕然(シャオムーレン)は半夢が忘れられず、姿絵を描いていた。半夢の侍女・海棠(ハイタン)は指示どおり花瓶に罠を仕掛けた。すると翌朝、肖曄霆からもらった生け花のせいで老太君は全身に発疹が出てしまう。老太君は疎ましい肖曄霆が花に毒を仕込んだと激怒したが、その時、侍女が駆けつけ、花師の半夢が訪ねてきたと知らせた。侍女に案内されて半夢が現れた。半夢は老太君の前でひざまずく肖曄霆と母親の姿を尻目に、実は花を色鮮やかにするため山芋の皮を加えたと明かす。「もしや老太君は山芋の過敏症が?」すると肖慕然が確かに祖母は山芋を食べられないと言った。半夢は自分が調合した薬を渡し、老太君の症状を和らげた。そこで肖慕然は半夢を将軍府の花師にしてはどうかと提案、老太君も了承する。しかし肖曄霆だけは半夢を警戒していた。…この女の狙いは何だ?…半夢は正門へ向かって回廊を歩いていた。すると柱の影で待ち伏せしていた肖曄霆に捕まってしまう。つづく
2026.04.11
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花顔劫 Fate of Beauty 全24話…その晩、将軍府は婚礼のため美しく飾り付けられていた二公子は新婦が現れるのを待っていたが、その時、突然、侍女の叫び声が聞こえる『大変です!新婦が消えました!』新婦を支度部屋から連れ出したのは新郎の腹違いの兄・肖曄霆(シャオイエティン)だった『今宵が過ぎれば私はあなたの弟妹になる、こんなことをしては駄目よ』『お前は本来私の女だった、身も心も全て私のもの』肖曄霆は弟の許嫁を抱擁したが、そこへ新婦を探していた肖慕然(シャオムーレン)が現れたすると愛しい半夢(バンモン)は逃げるように弟の元へ行ってしまう『肖曄霆!何のつもりだ!弟妹に手を出すとは何と恥知らずな!』その時、半夢は肖慕然の後ろに隠れながら、ひそかにほくそ笑んでいた…第1話「罠」時を遡ること半年前…『人は何のために生きるのか、尊厳か責任か?それとも愛のためか? 私はあの悪夢から目覚めるために生きている 悪夢はこの男の乱入から始まった…肖曄霆 この男は私の許嫁だったが、ある夜、夏安(シャアン)家をその手で滅ぼした 生まれつき疑り深く、残忍な男だったが、一方で異母弟の肖慕然をとても可愛がっている 肖慕然は貴公子ながら素直で心優しい 肖曄霆に近づくにはその弟が格好の入り口になる』ここは都にある傾世浮夢(ケイセイフボウ)。花師の半夢が湯殿の準備をしていると、たれぎぬをかき分けながら肖慕然が現れた。「ハッ!失礼!花を見に来たのだが迷い込んでしまって…すぐ出て行くよ」その時、弟を追いかけてきた肖曄霆の声が聞こえた。肖慕然は兄に見つかれば弓術の稽古を命じられると怯え、少し隠れていたいと頼む。すると半夢は肖慕然の手を引っ張って湯殿に沈めた。肖曄霆は弟を探しながら湯殿に迷い込んだ。湯殿の泡を見た肖曄霆は弟が隠れていると思ったが、意外にも潜っていたのが若い娘だと知る。「そなたが花師の半夢か?」「私をお探しで?」「一昨日、花を予約した、明日の祖母の誕生日に贈る」「肖家の大公子でしたか、お花をお渡ししますので別室でお待ちください」肖曄霆が出て行くと肖慕然が慌てて飛び上がった。すると肖慕然は助けてくれた半夢に感謝し、男女の別を犯した責任を必ず取ると約束する。しかし半夢はけんもほろろで取り付く島もなかった。「私たちには何もなかったわ」…顔の半分が焼けただれながら生きながらえた夏安楽児(シャアンルーアール)はある術師を訪ねた『一族の汚名をそそぐためならどんな代償も払う』『これは″子母蠱(シボコ)″という 母蠱はその顔を元に戻してくれる、子蠱は敵の体に入れなければならない ただし1年以内に子蠱を入れた相手に愛されなければ母蠱によってお前は命を落とす』『たとえ生まれ変われず、魂がさまようとしても、どんな犠牲も厭わない』すると楽児は命と引き換えに母蠱を受け入れた『顔は元通りになった…これからお前の名は″半夢″だ』…こうして半夢の復讐が始まる。もし肖曄霆が自分を目の前にしても、もはや楽児だとは認識できないだろう。『私が誰だか思い出せない?私はあなたの今後の人生の悪夢よ』つづく(  ̄꒳ ̄)うーん、女主がね〜全然、悪女っぽくないw
2026.04.11
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※予告編あり:ネタバレ厳禁の方は最後の動画にご注意ください!プロモーション現代版現代版こっこれは!🦊だからラバが好き♡予告編@30話〜ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!おっ落ち着け!落ち着け!私!wwwww
2026.04.08
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第36話魏梁(ウェイリァン)の亡骸を背負い、片腕を失いながらも喬平(チャオピン)を救った魏渠(ウェイチュー)。焉(エン)州の兵士は喬越(チャオユエ)が劉琰(リウイエン)に殺されたと聞いて騒然となり、喬平もまた兄の突然の訃報に無念をにじませた。しかし今は悲しんでいる時間はない。「兵士たちよ、私の兄長が愚かにも判断を誤ったせいで焉州を危機に陥れた だが皆がついてきてくれるのなら、私は決してその信頼を裏切らない」すると兵士は民衆の味方であった郡守の言葉なら信用できると判断、上官だった良崖(リョウガイ)の将軍を拘束した。喬平は良崖と手を切って焉州を統率、全軍を集結させた。磐邑(バンユウ)で報告を聞いた劉扇(リウシャン)は警戒するよう進言したが、劉琰は無駄な抵抗だと一蹴する。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は薛泰(シュエタイ)率いる衆(シュウ)州との合同軍で漁(ギョ)郡を総攻撃していた。すると陣営に雍寧(ヨウネイ)城で足止めされていた魏劭(ウェイシャオ)が漁郡を見捨てて磐邑へ向かったと報告が届く。「喬(チャオ)氏が魏劭の行動を知ったらどう思うかしら?」しかし蘇娥皇の思惑に反し、知らせを聞いた蛮蛮(マンマン)は気丈にも漁郡に敵を引きつけておけば磐邑奪還の助けになると判断した。魏朶(ウェイドゥ)が戦況の報告のため魏府に駆けつけた。城門を必死に守っているが、兵の数が少ないこともさることながら有能な指揮官がおらず限界だという。「指揮官ならここにいる」その声は辺(ヘン)州から駆けつけた魏儼(ウェイヤン)だった。…あの時、陳滂(チェンパン)は陳烈(チェンリエ)に少主を居所で監禁するよう命じたしかし回廊で待ち構えていた将軍たちが陳烈を襲い魏儼を解放、少主の指示だけに従うと誓う…魏儼は辺州の将軍たちを門前に控えさせていた。祖母の心情を思えば拒まれても仕方がなかったが、徐(シュー)太夫人は私怨を脇に置いて快く迎えてくれる。「あなたたちは巍(ギ)国の恩人よ、感謝します」その頃、魏劭はついに磐邑へ到着していた。しかし城門は開いたままで衛兵の姿もない。訝しんだ魏劭はわずかな兵士だけで入城、そこで待っていたのは比彘(ビージー)だった。「どうしても私と戦うと?」「他に選択肢がない、夫人が敵に捕らわれているからだ」すると劉琰が人質の阿梵(アーファン)を拘束した劉扇と一緒に城楼に姿を現した。魏劭は覚悟を決めて下馬、比彘との一騎打ちとなった。比彘の馬鹿力は百戦錬磨の魏劭でさえ手に余るほどだったが、比彘は恩人をどうしても傷つけることができない。すると痺れを切らした劉琰が早く決着をつけねば妻が傷つくと脅した。愛する妻と恩人との板挟みになって激しく動揺する比彘。その時、ついに比彘が修羅と化し、魏劭に襲いかかった。比彘の人間離れした攻撃力に魏劭は守り一辺倒となった。阿梵は我を失った比彘の姿に呆然、その時、ふと蛮蛮に啖呵を切った時のことを思い出す。…そうよ、愛を盾にして比彘に命を捨てさせることはできない、私が守りたいのは1人だけ、決して後悔なんてしない…「比彘っ!」比彘はちょうど転んだ魏劭に向かって長槍を振り上げたところだった。しかし阿梵の悲痛な叫び声を聞いて手を止める。「あなたは私の愛する人!言いなりの獣ではない! 夫君(フージュン)!この言葉を忘れないで!″私は後悔しない″!」すると阿梵はいきなり劉扇に頭突きを喰らわせ、城楼から身を投げてしまう。比彘は瞬時に飛び出したが間に合わず、阿梵はそのまま地面に叩きつけられ絶命した。「阿梵…阿梵っ!」( ߹꒳ ߹ )ァァァァァァァァァァァァ…一方、漁郡は新たな指揮官と辺州の加勢で息を吹き返し、魏儼が敵将・薛泰を討ち取った。薛泰の戦死は瞬く間に拡散、兵士たちは逃亡し、陣営でも先を争って逃げ出す者たちで騒然となる。蘇娥皇はおろおろしながら幕舎に逃げ込んだが、ちょうど侍女たちが金目の物を盗んでいる所だった。憤慨した蘇娥皇は剣を握って侍女たちを脅したが、もはや女君を恐れる必要がなくなった侍女たちに反撃されてしまう。すると蘇娥皇の顔から蝶の仮面が外れた。そこへちょうど護衛・劉驍(リュウシャオ)が駆けつけ、侍女たちを全て始末してくれる。蘇娥皇はその隙に慌てて仮面を顔に装着したが、いきなり劉驍を刺した。「この顔を見た者を生かしてはおけない、劉琰に知られたら…」「ウッ…殿下は何もかもご存知です…もしもの時は夫人を逃せと私に…あなたという人は…」蘇娥皇は呆然と立ちすくんだ。まさか劉琰が同盟のためではなく、真心で自分を娶っていたとは…。「嘘よっ!」その時、蘇娥皇は魏劭の諫言を思い出した。『不遇だと嘆く前に人の優しさを分かるようになったらどうだ!』愛情を求めながら権勢に翻弄され、結局、全てを失った蘇娥皇。今や自分に残された最善の道は、落ちている剣を拾って自害することしかなかった。一方、劉琰は呪縛を解かれた比彘、援軍と合流した魏劭にじわじわ追い詰められていた。劉扇は良崖王を避難させるよう指示したが、劉琰は蘇娥皇との約束を果たすまで動けないと拒む。するとそれまで下手に出ていた劉扇は堪忍袋の尾が切れた。「天下を取る者が女子に惑わされるとは!誰か!殿下を連れて行け!」しかし劉琰は唯一、諫言してくれる叔父さえ刺し殺してしまう。結局、自ら退路を断った劉琰は魏劭と比彘に挟み撃ちにされ、抵抗するも呆気なく殺された。天下に平穏が訪れた。漁郡では高恒(ガオハン)が巍侯の功績を称えた賦を完成させる。…泱水(オウスイ)注ぎ、永寧(エイネイ)より出づ、七百余里を折れ曲がりながら流れ、北へ出ては南へと折れ、魚群へ至りて山河を整え、地を潤す、万物を育む水の道、遥か遠くの煙波は見えず、雄大にして日月の光を映す、八方の霊気を中原に満たし、戦や武器は塵となって消える、渠の始まりは磐邑にあり、辛都(シント)を通り容(ヨウ)郡を越え、秩序を塗り替え跋扈(バッコ)する者を追い払う、渠が通じた翌年、巍侯は良崖王・劉琰とこの地で戦う、各地に傷は残れど大河は悠久なり…その頃、城門では太夫人が魏儼の来訪を心待ちにしていた。辺州では陳滂が労咳で死亡、寿命を全うして死んだことは口惜しいが、州牧に就任した魏儼のためにも胸にしまっておくことにする。すると魏儼がやって来た。魏儼は外祖母に拝跪しようとしたが、太夫人はもはや孫としてではなく辺州の州牧として対等に扱い、魏儼に深々と頭を下げる。「両国の永遠の友好を願う、共に太平の世を…」一方、康郡に戻った比彘は阿梵との幸せな日々を懐かしみながら、しばし箜篌を眺めていた。…阿梵、阿鯉(アーリー)と共にしっかり生きるよ…すると比彘は息子を背負い、旅立ってしまう。その後ろ姿を喬平、丁(ディン)夫人、喬慈(チャオツー)は黙って見送った。魏梁を失った3将軍は小桃(シャオタオ)を連れて墓参りにやって来た。小桃は魏梁の形見となった蘭の鉢植えを供え、花を咲かせることができたと報告する。「あんたって人は本当に口だけなんだから、結局、私が蘭を持って求婚に来たわ あんたが死んでしまっても、私はあんたに嫁ぐ」墓参りを終えた小桃たちは穴を掘って巍侯からもらった分身の武器を埋めた。…将来、この世を去っても、これを一緒に埋めて永遠に兄弟でいるんだ…すると帰り道でふと振り返った小桃は、蘭の鉢植えを抱えて笑顔で手を振る魏梁の姿を見た。各州は巍侯の功績に敬服し、巍国を諸国の雄と認めて献鹿(ケンロク)の義を執り行うことになった。しかし儀式の時間が近づいても魏劭の姿が見つからず、仕方なく太夫人に代わりを頼むことにする。実はその頃、魏劭は泣き止まない腓腓(フェイフェイ)に手を焼いていた。そこへ蛮蛮が呆れ顔でやって来る。「あなたがいないので祖母が代わりに行ったそうですよ?」「フェイフェイを置いていけないだろう?」…祖父は夫婦の暮らしを天下取りに例え、両者の均衡が大切だと言ったでも改めて考えるともう一つの解釈ができる日々の暮らしも天下を取ることも、双方が心をひとつにすることが大切だと幸いにも私と夫は幾多の試練を経て互いを理解し、愛し合えた夫は私を寵愛して尊び(折腰)、私も夫に深く心を寄せている……数年後、永寧渠はついに全州に延び、水脈は八方に恩恵をもたらした戦や争いも消え、民は安らぎを得たそして私は夫人の手を取り、共に山河を眺めると言う夢を叶えた…『共に道を歩む者に感謝を、また皆の願いが全て成就しますように…』完✩°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝ 完走!ラスボスは陳滂だと思ってたのに病死だった…( ̄▽ ̄;)魏儼もてっきり磐邑へ行ったと思ったわで蛮蛮がまた赤ずきんスタイルで漁郡の城楼に立ち、強引に戦を仕切って手柄を立てるとばかり…確かに評判通り意外に面白かったかも?でも次第に失速、最後にうまくまとめて終わりました
2026.04.08
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(  ̄꒳ ̄)しっかり生きて悔いなく死ね∑(⊙∀⊙)!初めての感触…「ちょっと噛んでみて?」((( *´꒳`* )))ポワワーンプロモーションより、珍しいラバ様とフェイユーの英語共演こちらも珍しいラバ様、配音風景
2026.04.06
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第35話魏(ギ)家に激震が走った。喬越(チャオユエ)の裏切りにより魏梁(ウェイリァン)が戦死、磐邑(バンユウ)は良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)に占拠されたという。魏劭(ウェイシャオ)は即刻、磐邑への出征を決めたが、取り乱した魏渠(ウェイチュー)が足にすがりついた。「私を康(コウ)郡に行かせてください!お願いします!」ただでさえ戦力がない巍国軍、しかし魏劭は魏渠の切なる思いを無下にできなかった。「魏渠に命じる、康郡へ行って喬平(チャオピン)を救い、魏梁を連れて帰れ」その時、必死にこらえていた身重の蛮蛮(マンマン)がついに倒れてしまう。蛮蛮が目を覚ますと魏劭が付き添っていた。喬家の裏切りにより再び惨劇に見舞われた魏家。魏劭は蛮蛮に責任はないとなだめたが、蛮蛮は耐え切れず、魏劭にしがみついて泣いてしまう。「男君…あなたの痛みを代わってあげられなくてごめんなさい 例え伯父が命で償ってもその痛みは癒せない 小桃(シャオタオ)だってずっと魏梁の帰りを待っていたのに…」すると気丈にも蛮蛮は魏梁の敵討ちを許し、磐邑を取り戻して欲しいと訴えた。魏劭は蛮蛮を決して裏切らないと誓い、無辜の者たちを傷つけないと約束する。「留守を頼む、私は我が子の出産には立ち会えないだろう」「大丈夫、私こそあなたを見送れない、くれぐれも気をつけて」こうして魏劭は魏梟(ウェイシャオ)と魏朶(ウェイドゥ)に漁(ギョ)郡を任せ、夜が明けるのを待たずに磐邑へ出立した。小桃は中庭で独り、蘭をながめながら悲しみに暮れていた。そこへ喬慈(チャオツー)がやって来る。「魏梁将軍は亡くなる前にこの蘭を君に渡して欲しいと… きっと君の悲しむ姿を見たくないはずだ」「あの人は蘭を持ち帰ったら婚姻を申し込むと言ったんです」小桃は自分が婚姻を急かしたばかりに魏梁を焉州へ行かせてしまったことを悔いていた。…小桃に俺を待つなと言ってくれ…喬慈はようやく魏梁の遺言の意味を理解したが、結局、小桃に伝えることはできなかった。玉楼(ギョクロウ)夫人の説得が功を奏し、魏劭は多くの盟友を失っていた。しかし巍国の鉄騎は勇猛果敢、例え孤立無縁となっても魏劭は侮れない。そこで劉琰は魏劭が必ず通る雍寧(ヨウネイ)城に目をつけた。魏劭はすでに雍寧城に水路を普請しており、上流から一気に放水して洪水を起こすという。劉琰は楊奉(ヤンファン)に永寧渠(エイネイキョ)の水門を壊すよう命じた。民を犠牲にすることも厭わない劉琰と喬越に言葉を失う楊奉。そこで時間稼ぎのために水門を爆破するためには骨組みの下に硫黄を埋め込む必要があると訴えた。「今、図面を持って参ります」追い詰められた楊奉はこれが最後の機会になると判断、図面の中に暗器を忍ばせた。楊奉が戻ってきた。「磐邑はもともと水の街ではなく被災地でした…亡き喬公の治水で生まれ変わったのです 今日は喬公に顔向けできません」「これも焉州のため、父に顔向けできないことなどない」喬越は良崖王へ図面を渡すよう命じた。そこで楊奉は図面を開きながら劉琰に近づき、巻き込んでおいた暗器をつかんで襲いかかる。しかし劉琰は咄嗟に短剣を握って難を逃れ、楊奉を突き飛ばした。驚いた喬越は逃げ出そうとしたが、楊奉に捕まってしまう。「動くな!劉琰を殺し損ねた、だから貴様を殺す! 水門が壊れ磐邑がなくなれば生きていても意味はない!」楊奉は甄値(ジェンジー)と同じように義に殉じると言い放った。すると劉琰は盾にされた喬越もろとも楊奉を刺し殺してしまう。一方、漁郡では徐(シュー)氏、朱(ジュー)氏、喬氏の三代夫人が魏家を守っていた。しかし蘇娥皇(スーオーホアン)が衆(シュウ)州の軍を率いて漁郡に向かっていると急報が届き、一同が騒然となる。蛮蛮は民にも呼びかけ入隊を希望する者を集めながら、避難したい者は逃がすよう訴えたが、その時、ついに破水してしまう。翌朝、蛮蛮は女児を出産した。しかし喜びも束の間、巍国軍は各地で敗北し、敵は兵10万で漁郡に向かっていると報告が届く。蛮蛮は動揺した。魏劭は永寧渠の延伸で兵力を削がれながら漁郡に6万も兵を残している。「男君は残ったわずかな兵でどう戦うのでしょうか?」太夫人は魏劭のこと必ず勝算があるとなだめ、ともかく朱氏と喬氏たちを逃すことにした。すると蛮蛮は家を守ると魏劭に約束したと明かし、巍国の女君として民と運命を共にするという。その時、朱夫人が一緒に留まると言い出した。「私だって命は惜しい、でも我が子も夫も決して逃げなかった 2人に恥をかかせるわけにいきません!」魏劭たちは雍寧城に到着、すると劉琰が永寧渠の水門を壊して洪水を起こした。公孫羊(ゴンスンヤン)の報告では楊奉と甄値が殉死、喬越もすでに死んだという。魏劭は急ぎ磐邑へ向かうと決めたが、そこへ急報が届いた。「玉楼夫人が大軍10万で漁郡を包囲、近々、城門を破りそうです!」漁郡にはまだ太夫人、朱夫人、女君が残っていた。漁郡へ戻るか、磐邑を奪い返しに行くのか。魏劭は思いがけず当時の喬圭(チャオグイ)のように究極の選択を迫られた。…祖父は焉州の百姓を戦に巻き込みたくなかった、1人を裏切るか、民を犠牲にするか、私も判断に迷います…蛮蛮の話を思い出した魏劭はついに決断した。「磐邑へ行く!」その頃、康郡へ向かった魏渠は魏梁の遺体を発見、見張りを殺して無事に兄弟を取り戻した。しかしどんなに呼びかけても冷たくなった魏梁が目を開けることはない。「魏家はやはり喬家に陥れられた、それでも主公は喬家の者を救えと…行こう」魏渠は巍の旗で魏梁の亡骸を背負うと無謀にも地下牢へ乗り込んだ。地下牢がにわかに騒がしくなった。喬平は目が見えなかったが、激しい剣戟の音で助けが来たと気づく。その頃、魏渠は応戦する中で左腕を失っていた。しかし魏梁を必ず連れ戻すと誓ったことを思い出し、凄まじい気迫で敵を次々となぎ倒していく。こうして満身創痍の中、魏渠は無事に喬平を解放した。すると騒ぎに気づいた良崖の将軍が焉州の兵士を連れて駆けつける。魏渠は焉州の兵士たちに喬越が良崖王に殺されたと教えた。つまりここにいる郡守の喬平こそ、次の新たな焉州の州牧だという。「よく考えろ、良崖の者に従うか、それとも己の郡守に従うか…」つづく( ̄▽ ̄;)え___何この胸糞が悪い展開
2026.04.05
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第34話張浦(ジャンプー)が喬越(チャオユエ)に引き合わせたのは良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)だった。喬越は劉琰のせいで数万の兵馬を失ったことを思い出し怒りが再燃、しかし劉琰は過ちを犯したと謝罪し、償う機会が欲しいという。「私と手を組めば州牧は磐邑(バンユウ)を奪還できます」劉琰は兵権を握る郡守・喬平(チャオピン)が長らく州牧の地位を狙っていると讒言した。「魏劭(ウェイシャオ)が死ねば焉(エン)州は独り勝ち、喬平も後ろ盾を失う、賭けてみては? 巍侯は各州に水路を延伸し、その勢いは止められません、すぐ手を打たねば… 巍国に対抗するため各方面とやり取りし、薛泰(シュエタイ)も挟撃することに合意しました あとは州牧が巍国と袂を分つのみ ぜひ力を合わせて巍国を滅ぼし、領土を分け合いましょう」その夜、喬越は喬平を酒に誘った。相変わらず謙虚で自分を立ててくれる弟、しかし良崖国に降って巍国と決別したいと切り出した途端、態度が急変する。「喬家と魏家は姻戚の間柄です、一方が困難に陥ればもう一方は助けるのが筋 たとえ助けぬにしても、裏切れません」喬越はやはり弟に軽んじられていると誤解し、すでに良崖と同盟を結んだと言い放った。驚いた喬平は兄を諌めようとしたが、その時、急に目の前が暗くなり、毒を盛られたと気づいた時には意識を失ってしまう。実は毒を盛ったのは張浦だった。何も知らなかった喬越はうろたえたが、張浦は良崖王から強めの眠り薬だと言われたという。「一時的に目が見えなくなったのでしょう、早く兵権を取り戻し、この局面を打開せねば」張浦はすでに喬慈(チャオツー)に監視をつけて居所に閉じ込めていた。( ̄▽ ̄;)オイオイオイ…本当?阿梵(アーファン)は無事に出産、母となった。そんなある日、父から文が届き、孫に会いたいのでしばらく康(コウ)郡へ戻って来ないかという。比彘(ビージー)も息子の阿鯉(アーリー)が父娘の溝を埋めてくれると信じ、親子3人で里帰りとなった。城門では父が前回とは一変、一家を歓迎してくれたが、なぜかそこに母と従弟の姿はない。すると喬越は到着早々、比彘に雑用を頼んで阿梵と引き離した。これが合図とばかりに場内から兵士が飛び出し、比彘だけ包囲されてしまう。そこへ悠々と劉琰と劉扇(リウシャン)が現れた。喬越は阿梵を侍女に引き渡し拘束した。激怒した比彘は兵士に対抗したが、劉扇が阿梵の首に剣を突きつけるのを見て諦める。劉琰は噂通り武功に優れた比彘に感心、そこで魏劭(ウェイシャオ)と戦わせようと企んだ。「俺は巍(ギ)侯と女君を傷つけないと誓った!」「ならば妻が傷つく」「やめろ!」比彘は苦渋の決断を迫られ、結局、劉琰の前でひざまずいた。満足げな笑顔を見せる父の横顔に憤懣やる方ない阿梵。そんな事とはつゆ知らず、巍国から魏梁(ウェイリァン)が康郡に到着した。魏梁は真っ先に埠頭へ向かい、小桃(シャオタオ)に贈る焉州の蘭を選んだ。城門の衛兵の様子も町を巡回する兵士の数にも違和感があったが、ともかく最上の蘭を手に入れることが叶い、足取りも軽やかな魏梁。ちょうど河岸で釣りをしているという州牧の元へ到着し、女君の出産が近いので郡守を迎えにきたと伝えた。喬越は郡守が病で会えないと上手く追い返そうとしたが、魏梁はなおさら見舞わねばならないという。すると喬越は張浦にまず弟の様子を見てこいと指示、さすがに魏梁はおかしいと気づいた。「ところで小郎君は?久しく会っていません」「狩りに行った」「じき日暮れだというのに?…そう言えば比彘将軍と夫人も康郡に招かれたとか 会わせて頂けませんか?」その時、思いがけず比彘が現れた。安堵した魏梁は笑顔で拝礼したが、突然、比彘が剣を抜いて襲いかかってくる。魏梁は瞬時に避けるも転倒、そこへ劉琰と劉扇が兵を率いてやって来た。「州牧…寝返ったな?!」その頃、喬慈はなぜ禁足にされたのか分からず、部屋で悶々としていた。すると丁(ディン)夫人が差し入れを届けにやって来る。見張りの兵士は誰も入れないと断ったが、女君からの命では強引に止めることができなかった。丁夫人は喬慈に伯父が劉琰と手を組み、巍侯に対して陰謀を企てていると明かした。父親と阿梵も監禁され、妻を人質にされた比彘は服従するしかなかったという。「魏梁将軍が襲撃されたらしいわ、今すぐ将軍を助けて巍侯へ知らせに行って」そこで丁夫人は自分を人質として見張りを脅し、喬慈を部屋から脱出させることにした。兵士も少主が相手では手出しできず、仕方なく見逃してしまう。勝ち目のない魏梁は慌てて逃げ出した。しかし後方から飛んで来た長槍に足を取られて転び、追いつかれてしまう。何とか応戦するも多勢に無勢、その時、喬慈が現れた。喬慈は満身創痍の魏梁を連れて逃げようとしたが、このままでは2人とも殺されてしまう。すると魏梁は喬慈に蘭の花の鉢植えを投げ渡した。「これを持って巍国へ!博崖と康郡が反乱を!」喬慈は魏梁を見捨てることなどできなかったが、魏梁の最後の言葉を聞いて逃げるしかなくなった。「小桃に俺を待つなと伝えてくれ!早く行けっ!」ショック…il||li(OдO`)il||li 喬慈が逃亡したことで巍侯に反乱が知られるのも時間の問題となった。そこで劉琰は磐邑を攻撃して不意を突き、永寧渠(エイネイキョ)を制して各州郡の生命線を握ろうと決める。磐邑には喬越の亡き父の腹心だった県令・楊奉(ヤンファン)がいた。すると突然、喬越が博崖の諸軍督帥と一緒に兵を率いてやって来る。「楊奉!劉琰が康郡に奇襲をかけた!比彘が救ってくれた!早く開けてくれ!」まさか劉琰たちが兵士になりすましているなど夢にも思わず、楊奉は魏家と同盟を結ぶ喬家の一大事のため城門を開けて欲しいと頼んだ。巍国の将軍は了承して開門したが、門を入った途端、兵士が巍国の衛兵に襲いかかり、楊奉を拘束することに成功する。「よくやった…」劉琰が目深に被っていた外套から顔を出した。楊奉はようやく州牧に騙されたと気づいた。聞けば容(ヨウ)郡で良崖国に抵抗した甄値(ジェンジー)はすでに殉職したという。楊奉は呆然、しかしひとまず劉琰に下ったふりをして機会をうかがうしかなかった。磐邑に再び″喬″の旗が掲げられた。その夜、犬猿の仲でありながら同志であった甄値の死を悼む楊奉。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は各州を回って良崖と一緒に巍国と戦うよう説得していた。各州の反応は様々だったが、劉琰から文をもらった辺(ヘン)州の陳滂(チェンパン)は共倒れも辞さない覚悟の劉琰に息子を巻き込んではならないと警戒する。しかし一報を聞いた魏儼(ウェイヤン)が急ぎ辺境から戻ってきた。魏儼は魏劭に加勢するつもりだったが陳滂は認めず、居所で監禁されてしまう。その頃、蘇娥皇は衆(シュウ)州の駅館にいた。すると薛泰(シュエタイ)将軍が駆けつけ、劉琰が磐邑を占拠したと報告する。「はお、ならば衆の州牧が会いにくるでしょう」薛泰は磐邑から遠い衆州では援軍にならないと言ったが、蘇娥皇は磐邑の件ではないと言った。「ではまさか…」蘇娥皇の標的は魏劭の留守を狙い、漁郡を攻めることだった。「魏家の者たちの骸を踏み越え、血だまりの中を歩きながら頂に登る… 魏家が私に与えた屈辱を1つ残らず返してやる」漁郡の城門にぐったりとした喬慈を背に乗せた馬が現れた。衛兵は喬家の少主だと気づいて慌てて巍侯に報告、魏府に連れ帰り静養させる。やがて傷だらけで憔悴した喬慈が目を覚ました。すると付き添っていた蛮蛮(マンマン)が何があったのか分からず困惑している。魏劭も喬慈がなぜ魏梁を残して1人で来たのか分からない。その時、喬慈は蘭の鉢植えを抱えている小桃の姿を見つけた。(⚲□⚲)あーっ!喬慈は寝台から降りるなりひざまずいた。「小桃、魏梁将軍からその蘭を預かった…将軍は…戦死した」「突然、何を言い出すの?!私は信じませんから!」すると怒った小桃は出て行ってしまう。そこへ魏渠(ウェイチュー)と魏梟(ウェイシャオ)も駆けつけた。魏劭に厳しく問われた喬慈は怯えながら魏梁が戦死したと報告した。聞けば喬越が張浦にそそのかされ劉琰と手を組み、喬平は毒を盛られて失明、喬慈と阿梵は人質として監禁され、比彘も服従せざるを得なかったという。そんな時、運悪く魏梁が到着し、不意打ちで劉琰の兵に追われた。喬慈が助けに向かったが、魏梁は身を挺して喬慈を逃してくれたという。魏梁を任務に行かせた魏渠は気が動転、喬慈に食ってかかるも、そこへ急報が届いた。「磐邑が劉琰に占領されました!」魏劭は迷わず磐邑へ出兵すると決めたが…。つづく( ̄▽ ̄;)おやじ笑ってんな___それにしてもビジーの株がダダ下がり…やっぱり嫁ぐなら魏梁一択よw
2026.04.04
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第33話巍(ギ)国の女君として認められ、魏(ウェイ)家の法要に参列した蛮蛮(マンマン)。これで魏劭(ウェイシャオ)も安心して山積みの政務に取り掛かれると思ったが、急に母親に呼び出された。実は朱(ジュー)夫人は息子が未だ床入りを済ませていないと誤解し、夫婦の絆を盤石にするには子供を授かることが重要だと魏劭を急かす。「何でも妊婦の衣や携帯品を寝所のそばに置くと早く身ごもれるらしいわ」「そんな迷信を?!」一方、魏梁(ウェイリァン)は豪華な結納品を揃えるため、銭を貯めてから小桃(シャオタオ)を娶ると決めた。小桃はいつになるのか分からないと落胆、必要ないと訴えるが魏梁は譲らない。しかし偶然、2人のやり取りを見ていた魏渠(ウェイチュー)は鈍い魏梁に小桃が早く婚姻したがっていると教えてやった。小桃の逸る気持ちを知った魏梁は手っ取り早く巍侯からお金を借りることにした。そこで急いで衙署に駆けつけたが、思いがけず博崖(ハクガイ)への使いを命じられてしまう。「博崖の軍備強化を急ぎたい、お前に軍備の輸送を任せる」しかしそれは口実、魏劭は阿梵(アーファン)がちょうど身ごもっていることから、彼女の身の回り品を手に入れようと思いついた。「女君が長姐を恋しがっている、最近、身につけた衣を借りて来てくれ あ、赤子の衣や玩具を準備していたらそれも…」その頃、蛮蛮はすでに月の物が遅れていることに気づいていた。阿梵は蛮蛮がかつて自分を駆け落ちに送り出した時のように何か大事なものを持たせようと考えた。その時、阿梵は博崖に移り住んだ頃、比彘(ビージー)が自ら良木を選び、職人に作らせた箜篌(クゴ)に目を留める。すると阿梵は箜篌の玄を1本、切った。一方、劉琰(リウイエン)は壊滅状態となった良崖(リョウガイ)国軍とともに赤(セキ)郡へ戻っていた。劉扇(リウシャン)は大敗の原因が蘇娥皇(スーオーホアン)にあると非難、裏切る可能性を示唆する。しかし蘇娥皇は巍国と戦うためには先頭に立ってくれる者が必要だと分かっていた。「諦めさせないわ」劉琰が政務を片付けていると、蘇娥皇が必要ないとあしらった婚礼衣装に身を包んで現れた。「昨夜、夢を見たのです、天井の梁から差し込む一筋の金色の光が… 光は龍へと姿を変え、良崖の上で尾を振りました、これは時機が来たとの暗示です 私が嫁ぐことで必ずや殿下を天下の主にしてみせましょう」すると蘇娥皇は魏家より風見鶏の喬家の方が御しやすいと助言した。「私は各州を回って利害を説明し、良崖と共に巍国と戦わせます」喜んだ劉琰は蘇娥皇の仮面に手をかけた。しかし蘇娥皇は五行の金で邪魔者を打破するために金の蝶で顔を覆う必要があると説明し、難を逃れる。劉扇は慎重にすべきだと諫言したが、劉琰は聞く耳を持たなかった。博崖から戻ると魏梁は早速、小桃に会いに行った。巍侯から借金できたと聞いた小桃は喜んだが、魏梁は新居を忘れていたことに気づいて慌てて出かけてしまう。小桃は魏梁が自分の気持ちを察してくれないと憤ったが、母親の春娘(チュンニアン)はこれも娘を大事に思うゆえだと笑った。「母さんはあの娘婿が好きよ」( ˶´꒳`˵ )管理人も好きだわw一方、魏劭は半信半疑ながら母の験担ぎを実行することにした。そこで明るいうちに屋魏に戻って寝台にこっそり箜篌の弦を隠したが、蛮蛮から実は身ごもっていると聞いて歓喜する。( ๑≧ꇴ≦)<なんだってーっ?!魏劭はその夜、蛮蛮を連れて城楼で星を眺めた。蛮蛮の話では乳母から女の子だと予言されたという。「何か良い名前があるかしら、考えてみたけれど決まらないの、祖母に相談しようかしら?」すると魏劭は″腓腓(フェイフェイ)″が良いと言った。腓腓とは神話の霊獣で霍(カク)山に住み、幸せをもたらすと言われている。蛮蛮は良い響きだと喜びながら我が子が太平の世で生きられることを願い、魏劭も必ず実現しようと約束した。(  ̄꒳ ̄)<フィーフィー?…素敵な響きだわそれは欧陽菲菲>(シ^ω^)ノシ☆バンバン!ヾノ。・ㅅ・)ノシ折しも康(コウ)郡では流民たちの間で郡守の名声が高まっていた。やがて州牧・喬越(チャオユエ)をおとしめ、郡守・喬平(チャオピン)を称えるわらべ唄が巷で広まる。誰かが故意に子供に歌わせているのは明らか。すると参謀・張浦(ジャンプー)が早く手を打たねば州牧の地位が危うくなると苦言を呈した。その頃、良崖王府では劉琰と蘇娥皇が必ず敵を倒そうと誓って杯を交わしていた。「劉驍(リュウシャオ)、500の兵を率いて夫人を守れ」こうして劉琰と蘇娥皇はそれぞれの目的地へ出発する。一方、漁(ギョ)郡では父が狼に狙われる不吉な夢を見た蛮蛮が不安を募らせていた。魏劭は夢に過ぎないとなだめたが、身重の蛮蛮を安心させるため義父を漁(ギョ)郡に招こうと決める。「誰かを焉(エン)州へ迎えに行かせよう」金策に駆け回る魏梁だったが、なぜ小桃の機嫌が悪いのか分からなかった。「欲しい物があるなら言ってくれ、その分の銭も貯めてやるぞ?」「はあ?」小桃は呆れ果てたが、その時、中庭にある蘭の鉢植えが目に入った。「あれは使君が女君に贈った蘭よ、女君がうっかり熱湯をかけた時は駄目だと思った でも見て、新芽が出たの、凄いでしょう?きっと美しい花が咲くと信じて毎日、世話してる 焉州の蘭は私の1番好きな物よ 私に不自由させまいと思っているのね?でもお金も豪邸もいらない、私の方が稼げるし 私に何か贈りたいなら蘭の花がいいわ」一方、魏渠(ウェイチュー)は巍侯から焉州へ女君の父を迎えに行くよう命じられ腐っていた。何とか退屈な任務を兄弟たちに押し付けたい魏渠、しかし魏梟(ウェイシャオ)と魏朶(ウェイドゥ)に冷たくあしらわれてしまう。そこへちょうど魏梁が蘭の鉢植えを背負って戻って来た。「小桃は結納品に蘭がいいって…この花を咲かせたら嫁いでくれるんだ♪」その時、魏渠は良い考えが浮かんだ。「お前向きの任務がある!焉州へ女君の父親を迎えに行くんだ ついでに焉州の蘭を持ち帰れるぞ?帰って来たら小桃と婚姻できる 使君が女君に贈った蘭を結納品にしてどうーする?!」魏梁は魏渠の口車に乗せられ任務を引き受けた。すると知らせを聞いた小桃が慌てて城門まで見送りに来る。「本当に焉州へ行くの?どうして?」「…蘭を持ち帰って小桃を娶るんだ(コソッ」小桃と3将軍たちは嬉しそうに手を振る魏梁を笑顔で送り出したが…。(*ノωノ)<小桃を娶る!キャッ!実はその頃、喬家では張浦が打開策を講じるため、喬越にある人物を紹介していた。しかしそれが劉琰だと気づき、喬越は唖然となる。つづく
2026.04.03
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第32話喬(チャオ)家への恨みを完全に捨て去るため、蛮蛮(マンマン)の里帰りに同行した魏劭(ウェイシャオ)。蛮蛮は魏劭に自分が暮らしていた楼上を案内した後、お気に入りの水辺へ連れ出した。夏になると阿梵(アーファン)が弾く箜篌(クゴ)で舞ったものだが、もうそんな日々は戻らない。「戻るかもしれないぞ?」魏劭の視線の先には露台に腰掛ける阿梵の姿があった。魏劭が先に引き上げると阿梵は蛮蛮を呼んだ。「蛮蛮っ!」蛮蛮は笑顔で応えてくれてたが、いつものように駆け寄ってはくれない。この時、阿梵は実の姉妹のように育った2人の間に埋めようのない溝ができてしまったことを悟った。どこかよそよそしく、会話も続かない蛮蛮と阿梵。「駆け落ちする時、この愛用の箜篌は置いていったでしょう?腕が鳴るわ」「…じゃあ長姐の演奏を聞かせて?」蛮蛮は昔のように阿梵の演奏で舞った。しかし曲が終わると、居たたまれなくなって帰ってしまう。喬府に戻った蛮蛮は魏劭に従姉とのわだかまりの理由を話した。「私は間違っていたの?長姐は夫君を死地に送らなかったのに…」「分かっている、お前が私や家族を愛し、それ以上に民を愛していると… 間違っていない、それに私はお前の矛と盾になって戦い、どんな願いも叶えてやる」「なら無事でいてください、それが私の願いです」その頃、魏梁(ウェイリァン)と小桃(シャオタオ)も久しぶりに務めから解放され、水入らずで町を散策していた。康(コウ)郡の視察に出かけた魏劭は偶然、良崖(リョウガイ)の流民を保護している蛮蛮の父・喬平(チャオピン)を見かけた。そこで少しでも協力しようと巍(ギ)国軍が持っていた兵糧を差し入れ、好奇心からなぜ敵国の民まで受け入れるのか尋ねた。すると喬平は出自に関係なく戦で路頭に迷った民を助けるのは当然だという。「いつか天下太平となれば平和が続くよう一心に守るつもりです 各地の群雄も巍侯のように真心で恨みを消せるようになれば天下は太平となりましょう」「私もそう願います」魏劭は蛮蛮の民思いが父譲りだと知って深く感銘を受け、その場で叩頭し、娘婿として大礼を尽くした。その夜、州牧・喬越(チャオユエ)は巍侯を歓迎する宴を開いた。しかし魏劭は康郡に到着してから一貫して傲慢な州牧だけ冷遇、喬越は宴でもあからさまに避けられてしまう。面白くない喬越は仕方なく見下していた比彘(ビージー)の功績を認め、博崖(ハクガイ)を横取りしようと企んだ。「お前と阿梵はここで暮らせばいい、博崖は私に任せよ」するとすかさず阿梵が実家の力添えなら不要だとはねつけた。「住み慣れた博崖こそ私の家、いずれ戻ります」宴が散会すると喬越の怒りの矛先は阿梵に向かった。「お前が援軍を拒んだから私は魏劭に疎まれたのだな? 比彘に伝えろ、私が博崖を引き継ぐ 比彘には康軍で兵の訓練をさせ、阿慈(アーツー)を盛り立てさせるのだ さすれば誰も私を侮れなくなる」「嫌です」喬越は娘の口答えに耳を疑った。「私と比彘が危機に陥った時に出兵を断っておいて、今さら私を利用して比彘を操ろうと? 断ります、そもそも援軍を拒んだのは比彘ではない、私よ? だって私の実家は非情だもの、比彘が戦って守る価値がある?! 蛮蛮さえ私を責めないのに、州牧大人に責める資格などないっ!」比彘は門に腰掛けて待っていたが、阿梵が声を荒らげるのを聞いて立ち上がった。「母親への不孝、弟妹への非情はあっても、父親には何の借りもありません!」激怒した喬越は思わず手を振り上げたが、比彘が現れると慌てて下ろした。「博崖が欲しければ戦で決着を…」阿梵は身勝手な父親に愛想を尽かし、行ってしまう。憤懣やる方ない喬越のもとに参謀の張浦(ジャンプー)が駆けつけた。「主公、最近、流民が押し寄せています、郡守の名声はすでに主公を超えたかと…」一方、比彘は自分のせいで父親と反目する阿梵に胸を痛めた。しかし阿梵は比彘さえいれば幸せだと笑う。「富貴などいらない、私の宝はあなたの真心よ?」その頃、蛮蛮と魏劭は甘い一夜を過ごしていた。魏劭は子供が欲しいと懇願、ついに2人は床入りを果たし、名実ともに夫婦となる。そして翌朝、蛮蛮は巍国へ帰ることになった。喬家は城門まで蛮蛮たちの見送りに出た。名残惜しそうな蛮蛮、すると魏劭は義父へ丁重に別れの挨拶を済ませ、蛮蛮を連れて馬車へ向かうことにする。その時、喬平が魏劭に少し時間が欲しいと頼んだ。喬平は魏劭と一緒に少し歩き、巍国の方角を確認するや突然、その場で叩頭した。「喬家を代表し、老巍侯とあなたの先父、先兄の英霊に頭を下げました 許しなど請いません、かつて辛都(シント)の戦いで喬家は過ちを犯し、魏家の三代が亡くなった 誠に申し訳なく、慚愧にたえません 私は蛮蛮には自分の好きな相手と一緒になり、平穏に暮らせればよいと思っていた 図らずも亡き父親が巍侯の弱みにつけこみ、縁談を決めてしまったのです もし両家の立場が逆だったら、とても敵の娘を大切になどできないでしょう しかし懐の深い徐(シュー)太夫人は蛮蛮を慈しんでくださった、巍侯も然り 娘のために他の事は脇に置き、わざわざ焉州まで来てくださった」「とんでもない、私はかつて女君を困らせ、冷遇していました」そこへ笑顔の蛮蛮がやって来た。「男君がいつ冷遇を?」「私はもともと甲斐性なしで、何にも執着しません、唯一、心残りなのは蛮蛮のこと 本日、改めて娘を巍侯に託します、どうか私に代わり蛮蛮をお守りください」「岳丈、一層、蛮蛮を慈しむとお約束します、私を信じてください」漁(ギョ)郡に戻った蛮蛮は魏家の法要の準備に追われた。思えばちょうど1年前、法要のせいで城外に締め出され、蛮蛮が高熱を出したことは記憶に新しい。嫁は婚家の法要に参加して初めて認められると言われるが、蛮蛮はさすがに参列を許してもらえるとは思っていなかった。しかし前夜、小檀(シャオタン)が魏劭の準備した礼服を届けてくれる。こうしてついに魏家の嫁として受け入れられた蛮蛮。魏劭は蛮蛮の手を引いて祠堂に入り、2人並んで英霊に香を手向けた。「祖父、父親、長兄、私の妻の喬氏です…」その時、魏劭の心の中でいつも悲しげだった祖父、父、兄がやっと笑顔を見せてくれた。つづく( ;∀;)イイハナシダナー!最終話のパパ良かったわ~え?つづく?w
2026.04.01
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第31話女君が自ら博崖(ハクガイ)の援軍を呼んでくれたと知った魏劭(ウェイシャオ)。公孫羊(ゴンスンヤン)たちはこれも夫婦の情の深さだと感慨深いが、魏劭は何もかも焉(エン)州のために過ぎないと強がった。しかしその夜、蛮蛮(マンマン)に会いたい魏劭は見回りを口実に独りで泱水(オウスイ)まで行ってくると告げる。将軍たちは当然、同行すると言ったが、気まずくなった魏劭はヘソを曲げた。「もういいっ!お前たちだけで行けっ」すると喬慈(チャオツー)がいっそ全員で康(コウ)郡へ行こうと提案した。川沿いに北上すれば焉州の門戸である廉(レン)城、姉も実家に帰れるという。魏劭は喬家を滅ぼすと誓った過去がある手前、康郡までのこのこ出かけるわけにいかなかったが、ふと花灯流しで盗み見た蛮蛮の願い事を思い出した。「阿慈、明日は阿姐を迎えに行き、その足で帰省しろ 博崖の者に護衛させ、しっかり阿姐を守るんだぞ?帰りは国境まで送ってくれ」魏劭は自分たちも早く家族の元へ帰りたいと断り、ひと足先に漁(ギョ)郡へ戻ると伝えた。 巍国軍は帰途で博崖の近くを通りかかった。魏劭は今頃、比彘(ビージー)たち援軍が蛮蛮を康郡まで護衛してくれていると思ったが、その時、鹿を追いかけて林から飛び出してきた比彘と出くわす。面識のある魏渠(ウェイチュー)は比彘を巍侯に紹介、比彘も丁重に拝礼したが、魏劭は困惑した。「磐邑(バンユウ)へ向かったのでは?」「は?」実は烏沢で2万の良崖(リョウガイ)の援軍と対峙したのは蛮蛮ただ独りだった。…援軍を率いていた林(リン)将軍は烏沢の川の水位が急に下がっていることに気づいたその時、山頂から烏が一斉に飛び立つ河岸には上流へ向かう足跡と、わずかな硫黄がこぼれていた林将軍は敵兵がすでに上流で堤防を築き、自分たちが喬氏を捕えようと川に入った瞬間に放水するつもりだと疑うすると対岸から喬氏が叫んだ『将軍!劉琰(リウイエン)は父親と幼い弟を殺して即位した! あなたたちが仕えるのは冷酷非情な者!たとえここで溺れ死んでも名すら残らない! それでも懸けてみる?!』林将軍は確かに世子でありながら簒奪するような良崖王に命を懸けることはできないと判断、引き返すことにした。『退け!』…比彘は確かに女君が訪ねてきたが、すぐ発ったと報告した。魏劭はようやく自分たちを救ったのが博崖の援軍ではなく、蛮蛮が率いるわずか500の衛兵たちだったと知る。「本隊を先に帰らせろ!後の者は私と一緒に来い!」その夜、将軍府に戻った比彘は阿梵(アーファン)に蛮蛮が博崖から戦場へ向かったと教えた。無事だと分かったものの阿梵は驚愕、実は援軍を頼まれながら断ったと明かす。「蛮蛮は私を許してくれないかしら…」「考えすぎだ、従姉妹じゃないか」すると阿梵は蛮蛮が康郡へ向かったと知り、自分も行きたいと頼んだ。魏劭は必死に蛮蛮の後を追った。蛮蛮が通った道をたどりながら夫への深い愛情を実感する魏劭。しかしその夜は激しい雨になり、宿で足止めを喰らってしまう。すると思いがけず橋が水没して戻ってきた蛮蛮たちが現れた。魏劭は運良く宿で喬慈と魏梟(ウェイシャオ)が護衛する蛮蛮と合流した。蛮蛮の姿を見るなり、人目もはばからず抱きしめてしまう魏劭。夫婦の感動的な再会に周りは胸を熱くしたが、魏劭は安堵からうっかり厳しい言葉をかけてしまう。「なぜ勝手な行動を?!兵を確保できずとも報告しろ!軍法で棒打ちされるところだぞ?!」褒められるどころか叱られた蛮蛮は呆然、軍令を破ったのなら遠慮なく罰してくれと言い放ち、行ってしまう。これにはさすがに侍女も将軍たちも失望した。( -᷅_-᷄ )<女君を悲しませないでください@乳母ʕ•㉦•ʔ<やっと会えたのに叱りつけるなんて@魏梁( ꒪ω꒪)<優しい言葉のひとつも言えないと?@魏渠(´-ω-`)<主公、反省してください…解散!@軍師その夜、魏劭は蛮蛮の部屋を訪ねて本音を明かした。「この数日、とても辛かった、お前が気になって… 夜中にふと目覚めてお前がいないと分かり、空しく感じた、会いたかった」「男君、密道のことを隠していてごめんなさい」「もう過ぎたことだ、今日は言い過ぎた、心配のあまり気が動転して… つい口が滑った、怒る気はなかったんだ だが援軍を断られたのになぜ漁郡に戻らなかった?怖かっただろう?」「愛する人が戦っているのに約束を違えるわけにいかなかった 愛しているから全てを捧げられる、勝っても負けても男君のおそばにいます 心変わりしたと思われたくなかった」その時、蛮蛮の大きな瞳から涙があふれた。「ただ家族や焉州の民を巻き添えにすることもできなかったのです でも分かって欲しい、私にとって男君も同じく大切な人です」「蛮蛮…私に理解してもらえず、長姐にも責められたのに、誰より勇敢だったな お前は喬家と魏家の仲をうまく取り持った だが少し波風が立つたび、真っ先にお前が傷ついてしまう お前を探しながらずっと怖かった、お前が私に嫁いで悔やんでやしないかと… お前を失ったらたとえ天下を統一したところで何の意味もない」そこで魏劭は喬家への恨みを完全に捨て去るためにも、蛮蛮たちと一緒に康郡へ行くと決断した。蛮蛮は魏劭が自分のためにそこまで譲歩してくれたことに感激し、思わず自分から口づけしてしまう。一方、撤退した良崖国軍は全滅に等しい散々たる状況だった。劉驍(リュウシャオ)は態勢を立て直して再び磐邑を攻めるよう進言したが、劉扇(リウシェン)は反対する。そもそも劉琰は簒奪のせいで配下を掌握できていなかった。劉扇はまず帰還し、親族や重臣をなだめることが先決だという。すると劉琰は敗北の原因となった林将軍率いる援軍を直ちに捕まえるよう命じ、赤(セキ)郡へ戻ると決めた。「しばし休戦だ」巍侯一行が康郡に到着した。城門で出迎えた喬家は蛮蛮の里帰りと巍侯の来訪を歓迎したが、その時、思いがけず阿梵と比彘の馬車が現れる。丁(ディン)夫人は娘が揃ったと喜んだ。喬平(チャオピン)も立派になった比彘を褒めたが、喬越(チャオユエ)だけは娘夫婦を無視する。すると魏劭が比彘の顔を立て、家族と認めてくれた。「姐夫」1年ぶりに喬府に戻った蛮蛮と阿梵。早速、伯母に甘やかされる蛮蛮の様子を見た魏劭は、魏家に嫁いでから蛮蛮がいかに苦労してきたか思い知った。すると蛮蛮は侍女たちを解放し、魏劭に自分が暮らした屋敷を案内する。「蛮蛮、お前にとって巍国は牢獄も同じだっただろう お前がくつろいでいる姿を初めて見た…すまない」「男君はお優しい、一緒に暮らせて幸せです」「ならいい、漁郡も康郡もお前の家だ」つづく( ̄▽ ̄;)さすがにもう痴話喧嘩はないよね?w
2026.03.31
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第30話辺(ヘン)州で孤立を深める魏儼(ウェイヤン)。しかし腕比べで武功の高さを証明し、危うく巨大な置物の下敷きになりそうだった将軍まで救った。将軍たちは強いだけでなく義侠心に厚い少主に敬服し、魏儼はこれで名実ともに辺州の少主となる。魏儼の父・陳滂(チェンパン)はそんな息子を見て鼻が高かったが、魏儼は自分を少主とは認めなかった。「州牧を継ぐ気はない…私の母親を手込めにしたのは本当ですか?」「黙れ!頭を冷やして来い!」すると陳滂は魏儼をあえて過酷な辺境へ送ってしまう。「野心を持つ者でなければ辺州の主公にはなれぬ」魏劭(ウェイシャオ)は磐邑(バンユウ)に入った。しかし良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)の兵が10万に対し、巍(ギ)国軍はわずか3万。魏劭は博崖(ハクガイ)からの援軍に期待したが、魏渠(ウェイチュー)は15年前の喬(チャオ)家の裏切りを思い出し、一抹の不安がよぎる。一方、劉琰は大軍とは言え難攻不落の磐邑に苦戦を強いられていた。劉扇(リウシェン)はすでに2万の兵を失ったと焦ったが、劉琰は間もなく援軍が到着すると安心させる。「こたびは絶対に磐邑を魏劭に渡すものか」蛮蛮(マンマン)は魏梟(ウェイシャオ)将軍と500の衛兵を引き連れ、博崖の従姉を訪ねた。しかし比彘(ビージー)は辺境の警備に出かけて留守だという。蛮蛮は仕方なく阿梵(アーファン)に事情を話して援軍を頼んだが、身重の阿梵は比彘を死地に送ることを拒んだ。「蛮蛮、あなたは才があるけれど私は違う、平凡な女子よ 全力を尽くしても守れるのは1人だけ あなたは喬家や民のために策をめぐらせ、夫に命を懸けさせることができる でも、私にはできない!」阿梵の辛辣な言葉は蛮蛮の心を深く傷つけた。「…私が自分のために夫を水火の中へ飛び込ませたと?私は間違っている?」「そうじゃない」「じゃあなぜ協力してくれないの?!」「蛮蛮、あなたのためなら死ねる、だって最愛の妹妹だもの! でも比彘に死ねとは言えない、愛を盾にして喬家を守らせることなどできないわ! あなたに恨まれることになっても構わない、後悔しない」そこへ比彘が帰ってきた。比彘は2人の様子がおかしいことに気づいたが、蛮蛮は黙って引き上げることにする。「夫婦が幸せそうに暮らす姿を見て安心したわ…もう何も求めない 私の夫は前線で戦っているから長居はできないの、どうか元気で」(⚲□⚲)ァァァァァァァァァァ~マイマイ従姉の裏切りに深く失望した蛮蛮。ともかく魏劭を助けるため、わずか500の衛兵だけで後方を援護することにした。すると偶然、道端で泥遊びをしている子供を見かける。子供は蟻の通り道を作るため土で堤防を作ったが、友だちが急に堤防を壊した。「やめてよ!蟻が溺れて死んじゃうじゃないか!」その時、蛮蛮は祖父から学んだ治水の教えを思い出した。「焉(エン)州の河川図はある?」報告によれば魏劭たちは今、磐邑城外の荒野で交戦しているはずだ。劉琰が包囲を維持するためには成峰(セイホウ)を迂回して烏沢の川を渡る必要がある。「私は後方を守ると約束した、誰1人、川を渡らせない 地形をうまく利用すれば勝てるかも… 祖父が言っていた、水位を下げるには上流を塞ぐか、下流を掘るかだと」すると魏梟が地図を指し示し、烏沢の上流が泱水(オウスイ)だと助言した。泱水に堤防を築いて水をせき止めれば烏沢の水が下がる。良崖の援軍が安心して川を渡り始めたところで堤防を破壊すれば兵士たちは激しい濁流に飲み込まれるだろう。しかし堤防を作るには最低でも数日を要し、時間が足りなかった。そこで蛮蛮は上流を塞ぐのが駄目なら下流を調整するという。実は下流にちょうど祖父が作った溜め池があった。「烏沢の水を溜め池に引き込み、一時的に水位を下げて敵を欺くわ」…夫君、待っていてください、15年前、喬家は魏家を裏切った、こたびは絶対に私があなたを窮地から救います…蛮蛮は衛兵を率いて枯れた溜め池に到着した。まずは衛兵に川の対岸から烏沢の上流へ向かうよう指示、第1部隊は沿道に土石を配置して堤防を築くふりをするよう命じる。第2部隊は烏を大量に捕獲し、敵の援軍が来たら一斉に放して上流に伏兵がいると思わせることにした。「残りの者はここで硫黄を配置して!」人手がないため女君自ら兵に混じって懸命に働き、何とか爆破の準備を整えた。魏梟の報告では良崖の援軍が明日にでも烏沢に到着するという。「女君、準備ができました」「点火!」蛮蛮の号令で兵士が硫黄に火をつけると、大きな爆発音と共に山肌が壊れ、川の水は一気に溜め池へ流れ込んだ。「これから烏沢の渡しに向かうわよ」一方、博崖では蛮蛮を追い返した阿梵が悲しみに暮れていた。事情を知らない比彘は女君なら護衛が守っているので安全だとなだめたが、阿梵は後ろめたさに苛まれてしまう。「今頃、漁(ギョ)郡に着いた頃ね」阿梵もまさか蛮蛮があれから夫のために戦地へ向かったとは夢にも思わなかった。良崖の林(リン)援軍は援軍を率いて烏沢の河岸に到着した。すると対岸にたった独りで悠々と立っている真紅の外套をまとった女人が見える。「将軍!あれは…巍侯夫人、巍国の女君・喬女です!」「なぜたった独りで?」兵力の差で劣勢を強いられた巍国軍。すると本陣に烏沢の水位が急速に低下したと急報が届いた。魏劭たちは良崖の援軍が川を渡るためだと考え、夜が明ける前に奇襲をかけると決める。こうして巍国軍と良崖国軍が激突した。数で劣る巍国軍だったが気迫で敵を圧倒、良崖は兵を半数も失ってしまう。その時、良崖の本陣に援軍が来られないと急報が届いた。「巍国が烏沢に布陣しており、交戦したものの退却を!」実は援軍は川を渡れずに引き返していた。形勢は逆転、本陣で報告を聞いた劉琰は呆然となった。すると劉扇が慌てて戻ってくる。「殿下!前線と後衛どちらも激戦で限界です!退却を!」魏劭たちは苦しい戦いながらも勝利した。女君が博崖から呼んでくれた援軍が勝機となったが、魏劭は文のひとつもよこさない蛮蛮に不満を募らせる。「どうせ援軍も私のためではなく焉州を守るためだろう」その時、魏渠が川に流れ着いた花灯の舟を持ってきた。魏劭は新年の花灯流しを思い出し、蛮蛮が川に流したと気づく。どうやら蛮蛮は自ら博崖に出かけて援軍を呼び、戦局を好転させてくれたのだ。そこへ魏梁(ウェイリァン)と喬慈(チャオツー)が駆けつけ合流、廉城(レンジョウ)と嘯岡(ショウコウ)を守り抜いたと報告した。蛮蛮に想いを馳せながらも素直になれない魏劭。そんな義兄の気持ちを察してか、喬慈は小桃(シャオタオ)から姉が自ら博崖へ行ったと聞いて驚いたと明かした。「てっきり冗談かと…情が深い夫婦だ」「小桃も俺のために小郎君を廉城へ向かわせてくれました 女君も義理堅く情に厚い、自ら赴いて主公を助けたんですから」魏梁も女君を立てたが、魏劭は全て焉州のために過ぎないと口さがない。つづく( ̄▽ ̄;)そろそろスネ夫はお腹いっぱい
2026.03.30
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第29話玉楼(ギョクロウ)夫人・蘇娥皇(スーオーホアン)を正室として娶ると決めた良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)。劉扇(リウシェン)は早速、結納品を揃えて婚礼衣装まで準備したが、全て無駄に終わった。「殿下、使者は帰りました、芝居はもう結構、本題に入りましょう 永寧渠(エイネイキョ)の延伸が順調ゆえ早く動くべきです」すると蘇娥皇は金牌を差し出し、薛泰(シュエタイ)と5万の兵を託した。一方、魏(ギ)家では徐(シュー)太夫人が喬(チャオ)氏の喪明けの礼を行うと決め、準備を進めていた。祖母の気遣いに感謝しながらも、婚家の心情を思うと表立って祖父を哀悼できない蛮蛮(マンマン)。しかしそんな蛮蛮の気持ちを察してか、魏劭(ウェイシャオ)が正房の中庭に祖父の霊を祀ってくれた。蛮蛮はまさか巍国で祖父の霊位を拝めるとは思わず、体を振るわせながら嗚咽を漏らす。「この1年、男君の前で祖父の名を出せなかった…ゥッ 祖父の裏切りを思い起こさせてしまうのではないかと怖くて でも…ずっと祖父が恋しかった…」「蛮蛮、今後は遠慮せず私に何でも話せ」すると蛮蛮は魏劭の胸の中で、まるで子供のように泣きじゃくった。( ߹꒳ ߹ )蛮蛮…喬圭(チャオグイ)の喪が明け、いよいよ床入りの儀を迎えた魏劭と蛮蛮。2人は緊張しながら寝台に並んで腰掛け、夫婦の杯を交わした。「もしや…怖いか?」「怖くありません」「君が怖くないなら私も怖くない」ふふ(*´・ω)(ω・`*)ふふ「共に暮らして1年、君は私の一番親しく愛しい妻となった 君を娶れたことは今生で最高の幸せだ」魏劭は蛮蛮に口づけし、優しく寝台に押し倒した。その時、何の前触れもなく突然、魏梁(ウェイリァン)が激しく戸を叩く。「主公!一大事です!」「話は明日にしろっ!」初夜を邪魔された魏劭は一喝、すると魏梁はやむを得ず急報を伝えた。「焉(エン)州が包囲されました!」劉琰が20万の軍で出征した。しかし廉城(レンジョウ)は山に囲まれているため、魏劭は嘯岡(ショウコウ)で敵を迎え撃ち、康(コウ)郡から岳父の喬平(チャオピン)を呼べば殲滅できると考える。そこへ戦況が届いた。劉琰は嘯岡を急襲、すでに兵10万が磐邑(バンユウ)へ向かっているという。良崖軍は廉崗(レンコウ)山の抜け道を使い、わずか半日で嘯岡に到着していた。小桃(シャオタオ)から話を聞いた蛮蛮は衙署へ釈明に行くことにしたが、ちょうど魏劭が戻って来る。「私に話があるだろう?聞こう」「鉱山を掘る名目で私が比彘(ビージー)に道を作らせました かつて私が博崖(ハクガイ)を手に入れた時、男君は嘯岡を攻めようとした あの時、私が策を講じたのです、私の過ちです…罰は受けます」「それほど私を警戒していたとはな」「道を作ったのは1年前よ?当時はまだ険悪な仲だった、警戒しても当然でした」「ならばなぜ今まで隠し続けた?」2人は言い争いになったが、蛮蛮はこれ以上、事態をこじらせる訳にいかなかった。「今ここで言っておかないと誤解が深まります 私の男君への真心は本物、あなたのためなら命も捨てましょう」「もう言うな、敵が攻めてくる前に味方に傷つけられるとは… お前は口達者だ、喬家のためなら何とでも言う だが心配するな…この件を知る者は少ない、お前の名声は守る」1年かけて深まったと思っていた夫婦の絆に思わぬ綻びがあった。深く傷つきながらも焉州を見捨てることができない魏劭。そこで迷いを吹っ切るためにも祖母を訪ねた。「改めて聞きます、本当に恨みを捨てて喬家を助けてよいのですか?」「もちろん」すると太夫人は徳で恨みに報いるよう助言した。その頃、蛮蛮は悲しみを紛らすように魏劭の靴を縫っていた。すると廉城が見捨てられても仕方がないとあきらめかけていたその時、魏劭が出兵するとの知らせが届く。蛮蛮は安堵の涙を流し、翌日に間に合うよう縫い針を走らせた。小桃は出征する魏梁(ウェイリァン)に手作りのお守りを贈った。一方、蛮蛮は衙署まで履き物を届けに向かったが、魏劭の態度はどこかよそよそしい。「男君、私が博崖(ハクガイ)から援軍を呼び、後方を守ります」蛮蛮は巍国の兵力が劣ることを案じて力を尽くすことにしたが、魏劭は黙って行ってしまう。城門で出陣式が行われた。魏劭は魏渠(ウェイチュー)と魏朶(ウェイドゥ)と共に磐邑へ、魏梟(ウェイシャオ)は5万の兵士と共に漁郡を守り、魏梁は5万の兵を率いて廉城へ向かう。しかし魏劭は未だわだかまりが解けず、結局、最後まで蛮蛮に一瞥もくれずに出発した。巍国軍を見送った蛮蛮は祖母に急ぎ博崖へ出かけたいと懇願した。「巍国の兵が少ない、博崖へ行って援軍を送りたいのです」女君の決断を知った太夫人は自分の親衛隊500人と魏梟を連れて行くことを認め、直ちに出発するよう命じた。そこで蛮蛮は小桃を康(コウ)郡へ送ることにする。「阿慈(アーツー)に廉城で巍侯を援護するよう伝えて」一方、大志を抱いて辺(ヘン)州に戻った魏儼(ウェイヤン)。焉州が包囲されたと知って巍国を援護すべきと進言したが、陳滂(チェンパン)に一蹴されてしまう。兵を借りたいと訴えても魏姓の少主は歓迎されず、軍ではよそ者扱い。仕方なく酒を飲みながらくすぶっていると、少主を侮る将軍たちが腕比べをしようと持ちかけた。まさか魏儼の武功が高いとは知らず、太刀打ちできない将軍たち。すると倒れ込んだ将軍の上に巨大な置物が落ちそうになった。その時、咄嗟に魏儼が背中で置物を受けとめ、負傷しながらも将軍を救う。つづく( ๑≧ꇴ≦)えー!ここまできてもまだ夫婦の痴話喧嘩なのかーい!
2026.03.27
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いよいよ白日提灯が28日から配信されます!陳飛宇のワンコとミンハオのワンコ、果たしてどちらに軍配が上がるのか?!…いや陳飛宇だと大型犬すぎないか?w(^ꇴ^)お楽しみに〜!
2026.03.26
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第28話辺(ヘン)州の密偵と与する魏儼(ウェイヤン)を不審がる衛兵たち。魏劭(ウェイシャオ)は従兄の出生の秘密を守るため自ら密偵を解放したが、魏儼はあえて退路を断った。「私は辺州の陳滂(チェンパン)の子だ…今から私はもう巍(ギ)侯の表兄ではない 20年以上にわたる従兄弟の情に免じて、行かせてくれ…巍侯」すると魏儼は仰々しく拝礼、従兄の突然の決断に呆然と立ちすくむ魏劭の横を通り過ぎて行った。魏劭は城門を出た魏儼を追いかけ、行く手を阻んだ。「表兄は家族だ、罪をかぶる必要はない」「…仲麟(ジョリン)、頼むから自分の道を歩ませてくれないか 20年以上、魏家でお前を補佐してきたが、この機会に自らの志を成し遂げたい」「陳家に戻れば叶うのか?!辺州を治められると?!」「成功すれば幸いだが、失敗してもそれは運命…死んでも悔いはない」すると魏儼はいきなり小指を切り落とし、太夫人が存命のうちは巍国に攻め入ることはしないと誓った。魏儼は従弟と喬(キョウ)氏の名誉を守るため辺州へ旅立った。動揺した太夫人は卒倒、運悪く頭を打って寝込んでしまう。その夜、蛮蛮(マンマン)が居所へ戻ると、意気消沈した魏劭が門に座っていた。「祖母は落ち着きました」「…引き止められなかった、思えば大切な人は皆、私から去って行く」「仕方ありません、私も実家に帰りたいと思うことがありますから でも男君のそばには私も祖母も婆母もいます」すると蛮蛮は誰かが裏で糸を引いているかのように騒動が重なっていることを訝しんだ。「必ず黒幕を見つけ出し、魏家の名誉を取り戻すのです」そんなある日、蘇娥皇(スーオーホアン)は突然、衙署に呼び出された。蘇子信(スーズーシン)が戻っておらず侍女を連れて向かったが、侍女は巍侯が何か勘づいたのではと不安になる。「一か八かに賭ける、喬氏が得られる物をなぜ私が手に入れられないと?」議事庁の前ではすでに準備を整えた魏劭たちが待ち構えていた。「その女を知っているか?」「…喬氏によく似ていますね、例の噂はもしやこの者と関係が?」蘇娥皇は蘭雲(ランユン)を目の前にしても動じなかったが、蘭雲はすでに玉楼(ギョクロウ)夫人から巍侯に天女の絵を見せるようそそのかされ、魏使君と喬氏の噂も流したと白状していた。追い詰められた蘇娥皇は仕方なく自分の仕業だと認めたが、これも全て魏家のためだったとのたまう。「焉州は喬氏を使ってあなたと世元(シーユエン)を仲違いさせた…許せる?」すると呆れた魏劭は証人を連行するよう命じた。蘇娥皇の前に拷問を受けてぼろぼろになった蘇子信が放り出された。蘇子信は始めこそ口を割らなかったが、鞭で打たれるとあっさり従姉の悪行を暴露したという。冬麦の種をすり替えたのも、喬慈(チャオツー)を陥れたのも、魏儼と喬氏の噂を流したのも、黒幕は蘇娥皇だった。「表兄に報いるため、こやつの指も切り落とした」蘇娥皇は哀れな従弟の姿に涙しながら、魏劭の冷酷な仕打ちに憤る。その時、ふと目を覚ました蘇子信は従姉に気づいて激しく怯えた。「こいつの仕業だ…こいつは巍侯に嫁ぐため手段を選ばない!こいつのせいだ!」蘇子信は必死に命乞いしたが、魏劭は蘇子信と蘭雲を直ちに処刑するよう命じた。蘇娥皇は自分も喬氏のように家族に愛されて育ち、こうして守ってくれる夫がいれば、事情は違ったと嘆いた。「なぜ私には牡丹のあざがあるの?なぜ伯功(ボーゴン)と死に別れることに? 陳翔(チェンシアン)に嫁いでもなぜ添い遂げられなかったのっ! 私は自分の居場所を見つけたかっただけなのに… 仲麟、忘れたの?喬家の裏切りがなくば伯功はまだ生きてい…」「黙れ!」魏劭はもはや蘇娥皇に兄の名を呼ぶ資格などないと激怒した。「長兄はお前を愛し、大切にしていた、お前を私に託すと遺言まで残して… 陳翔とて真心で接してくれただろう?玉楼を建て、武山(ブサン)国をも優遇した 不遇だと嘆く前に人の優しさを分かったらどうだ?!」魏劭は蘇娥皇が巍国の利益を害し、魏家を傷つけたと断罪した。4将軍たちは密偵の処刑を要求、驚いた蘇娥皇はやぶれかぶれになって魏劭に泣きすがる。「私の牡丹は吉兆の印、私を使えば覇権を握れるわ!」すると魏劭はそっと蘇娥皇の顔に手を伸ばした。蘇娥皇はしおらしくうつむいたが、その時、魏劭が額の牡丹の印を指で消してしまう。「長兄も偽の花鈿(カデン)だと知っていた、それでもお前を娶るつもりだった その真心にお前は値せぬ」魏劭は蘇娥皇の腰から佩玉を取り上げると、兄との縁に免じて命だけは助けると言った。「その代わり軍法に従い″鼻削ぎの刑″に処す!」「ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ 今すぐ殺しなさい!さもなくばただでは済まない! 本気で喬氏に愛されているとでも?女はね、男の前では常に計算が働くの ふっ、喬氏にとって大事なのは喬家だけ あなたが裏切られる日を楽しみにしているわっ!」「執行しろ」蛮蛮が祖廟の前で待っていると魏劭が出て来た。「長兄が愛した蘇娥皇は今と同じ人でしたか?」「もちろん違う、保身のために私を誘惑しようとは…恥知らずだ」しかし蛮蛮は立派な巍侯となった″魏劭″に本当に惹かれたのかもしれないと揶揄する。「ずいぶんと気軽に私を名を呼ぶんだな」魏劭はやっと笑顔を見せた。「人は変わるもの、男君が思い悩む必要はありません、少なくとも長兄に玉を返せて良かった」「確かに人は変わる…いつかお前の心も私から離れるのだろうか」「まさか、私は大切にされていますから」鼻を失った蘇娥皇は郊外に馬車を停め、血が止まるのを待った。日和見な侍女たちは逃亡を画策、その夜、玉楼夫人がうとうとしているうちに宝物を盗んでしまう。しかし物音で目を覚ました蘇娥皇が車から出て来た。激怒した蘇娥皇は見せしめに目についた侍女を刺し殺すと、宝物の中にあった黄金の蝶の飾りを顔に装着する。「私に従うなら誠意に必ず報いる、この蘇娥皇を娶るものが天下の主となるのよ」夫婦の絆も深まり、間もなく蛮蛮の喪が明けるとあって嬉しそうな魏劭。一方、蘇娥皇は忠誠を誓ってくれた薛泰(シュエタイ)と合流して良崖(リョウガイ)国を頼った。そこで巍国に対抗すべく磐邑(バンユウ)を攻めるよう進言し、同盟を持ちかける。実は諸国との国境を見回っていた薛泰は偶然、廉崗(レンコウ)山で抜け道を発見していた。調べたところ博崖(ハクガイ)の諸軍督帥・比彘(ビージー)が堀った道だと判明、自ずと指示したのが喬氏だと分かる。これなら山地のため防備が手薄な廉城(レンジョウ)を攻め、抜け道を使って難なく嘯岡(ショウコウ)を落とし一石二鳥、磐邑に侵攻できるだろう。すると劉琰(リウイエン)は早速、出兵の準備を始めた。蘇娥皇が良崖国に身を寄せたと知った武山国から使者が駆けつけた。実は桃(トウ)州の州牧が豪華な結納品を揃えたうえで玉楼夫人を側室に迎えたいと申し出たという。使者は再婚の身でここまでの厚遇はないと誇張し、良崖王にその気がないのなら縁談を進めたいと揺さぶった。しかし劉琰は側室を娶らないと答え、蘇娥皇は落胆する。「だが良崖国は2県を玉楼夫人の領地とする 桃州の倍にあたる結納品を添え、正式に求婚しよう」すると劉琰は蘇娥皇を正室として娶ると言った。つづく(*°ㅁ°)あ!魏劭が親切に鼻当てを入れてくれたの?と思ったが、これ、たまたま蝶々が鼻にピッタリだったってこと?w
2026.03.26
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第27話その夜、魏儼(ウェイヤン)の書斎に蘭雲(ランユン)が現れた。「酔い醒ましをお持ちしました、使君の想いは分かっています 私もお慕いしています、永遠に使君のおそばにいたい」しかし泥酔した魏儼は絵姿と同じ装いをした蘭雲を小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)だと見間違え、うっかり秘めた想いを吐露してしまう。「…鳳凰のように気高き君は巍(ギ)国にとらわれ、籠の中の鳥も同じ いつか天下が1つになって争いが終われば君は自分らしく生きられる そうなれば楽になれるか?君はその日を待ち望んでいるか? 待ち望んでいるなら私が助ける、君がそう願うなら私は助けたい」天女の模範が自分だと思い込んでいた蘭雲は呆然、慌てて絵姿を確認した。すると画布の片隅に描かれた焉(エン)州の蘭の花を見つける。…これは私じゃない、喬氏なのね…翌朝、窓際で眠り込んでしまった魏儼が目を覚ますと蘭雲がいた。すると蘭雲は魏儼が酔って自分と女君を間違えたと明かし、喜んで想い人の身代わりになると申し出る。魏儼は激しく動揺、蘭雲に一生暮らせるだけの宝物と屋敷を与えると約束して追い出してしまう。(ㆆ_ㆆ)チーン魏儼は蘭雲だけでなく囲っていた妓女たち全員を羅鐘坊(ラショウボウ)へ帰した。突然の追放で妓女たちが大騒ぎしたことから噂はあっという間に広まり、巷では使君が身を固めるためではないかとまことしやかに囁かれる。一方、魏劭(ウェイシャオ)は書斎にこもって水路の延伸計画に頭を悩ませていた。すると食事も取らない魏劭を心配して蛮蛮が菓子を持って来る。魏劭は自分を気遣ってくれる蛮蛮が愛おしくなり、思わず抱き寄せた。「康(コウ)郡の菓子を?…魏梁(ウェイリァン)お薦めの店がある、買ってこよう」魏劭が菓子を買って屋敷へ戻ると蛮蛮が門前で待っていた。しかし振り向いたのは蛮蛮ではなく、彼女に良く似た従兄の侍女だと分かる。「主公、お伝えすべきことがあります…使君が…女君に不敬を…」その夜、魏儼が屋敷へ戻ると2階の書斎が火事になっていた。すでに火は消し止められていたが、天女の絵は跡形もなく消えている。「これが定めなのだろう…」しかし使用人から火事の原因は男君が誤って倒した燭台だと聞いて驚愕した。「男君が訪ねて来た?」一方、蘭雲は魏府の前で巍侯の帰りを待っていた。やがて魏劭が戻って来たが、取り付く島もなく首を締め上げられてしまう。「他人に漏らせば九族、皆殺しだ…分かったな?」居所に入った魏劭は偶然、春娘(チュンニアン)と小棗(シャオザオ)の何気ない会話から、蛮蛮の化粧箱に魏儼からもらった香炉があると知った。激高して思わず箱を放り投げた魏劭、そこへ太夫人の部屋から戻って来た蛮蛮が現れる。「どうしました?私の箱に八つ当たりですか?」蛮蛮は呆れながら片付け始めたが、初めて魏劭からもらったかんざしが折れてしまったことに気づいて落胆した。「宝物を入れているそうだな?他の男からもらった贈り物もあるのか?」「高恒(ガオハン)はもう去ったし、頂いた物も入っていません」「高恒のことではないっ!これはっ?!」魏劭は魏儼が贈ったという香炉を示した。「だって表兄は家族でしょう?まさか…私と表兄の仲を疑って?」「表兄だけはお前を愛してはならぬ、他の男なら容赦なく切り捨てる!」「もし下心があったとしても私には関係ない!なぜ箱を壊したの?! 疑り深い人ね?!魏家の男なら誰でもいいと思うの?!」邪推された蛮蛮は怒って寝台へ、帷を下ろしてふて寝してしまう。蛮蛮とのわだかまり解けないまま衙署に出かけた魏劭。すでに水路の件で良崖(リョウガイ)国に使者を送ったが、劉琰(リュウエン)は協力を拒んだ。すると辺(ヘン)州から使者が到着し、条件付きで協力すると打診してきたという。実のところ水路は辺州経由の方が良崖国を通るより都合が良かったが、その代わり魏儼を人質として辺州へ送ることが条件だった。憤慨した魏劭は辺州の使者を送り返せと命じたが、すでに無断で魏儼府に向かったという。魏劭は慌てて従兄を訪ねた。しかしすでに陳烈(チェンリエ)は帰ったという。すると魏儼は小喬への想いを認めた。激情に駆られた魏劭は魏儼を思い切り殴りつけ、蛮蛮への想いを断ち切るよう迫る。「今回のことはなかったことにする」その言葉はかえって魏儼を惨めにした。魏儼は哀れみなどいらないと嘆き、殴り返してしまう。「たとえ私が悪くてもお前も外祖母も私をかばう だが私は家族だろ?!客じゃない!いっそ私を罵り、殴ってくれた方がいい! 腫れ物に触るような扱いはまるで犬も同然だ!」「表兄を大事に思ってる!祖母も同じだ!分からないのか?!」魏劭は辺州と縁を切って欲しいと訴えたが、判断は魏儼に任せると言って帰ってしまう。魏劭が寝所へ入ると、ちょうど蛮蛮がろうそくを付け替えていた。気まずい魏劭はふいに後ろから蛮蛮を抱きしめ、八つ当たりしたことを反省して自ら罰を受けるという。「もういいわ、怪我をしたら私のせいになるから…傷は痛む?」「痛っ!」「まだ触れてもいないのに?ふふ」(  ̄꒳ ̄)б ( ̄▽ ̄;)仲直りした魏劭と蛮蛮は祖母と母には隠しておくことにしたが、すでに騒ぎは徐(シュー)太夫人の耳に入っていた。翌朝、祖母へ挨拶に来た魏劭と魏儼の顔にはあざがあった。魏劭はうっかり転んだとごまかしたが、後から来た魏儼も酔って転んだと取り繕う。しかし太夫人は魏儼の書斎の火事のことを知っていた。魏劭は自分が燭台を倒したせいだと説明、修復すると申し出る。「修復が終わったら今回のことは水に流そう、表兄」するとその夜、太夫人は魏儼だけ呼び出した。「修繕の要望があれば伝えなさい、でも他人の妻を奪ってはだめ」実は魏劭と魏儼が殴り合いの喧嘩をしたと知った太夫人は小檀(シャオタン)を呼び出し、詳しい経緯を聞き出していた。この世には男女の情だけではないと小喬への気持ちを封印した魏儼。一方、博崖(ハクガイ)では阿梵(アーファン)がまたひと回り成長した喬慈(チャオツー)と再会していた。しかし蛮蛮が鹿驪(ロクリ)大会で弟を焉州の後継者として紹介しながら、比彘(ビージー)について何ら言及しなかったと知り、落胆してしまう。実は巍侯に告げ口するよう蘭雲をそそのかしたのは蘇娥皇(スーオーホアン)だった。結局、巍侯と喬氏の間に亀裂は入らず、蘇子信(スーズーシン)はまたも計画は失敗だと嘆く。しかし蘇娥皇は余裕の笑みを浮かべた。「2人の婚姻は利益が絡み合っている…問題ない、もうひと波乱、起こすわ」すると突然、巷で遊び人の魏使君があろうことか女君に恋をしたいう醜聞が広まった。魏儼は自分と魏劭を離間させたい辺州の仕業だと疑い、小喬を守るため辺州へ行くと決める。そこでその夜、祖母を訪ねて再び遊歴に出かけると報告した。「戻らないのは駄目よ?」「喬氏の名節を傷つけ、仲麟(ジョリン)の顔に泥を塗り、外祖母を困らせろと?」太夫人は行かないで欲しいと涙ながらに懇願したが、魏儼の決意は固かった。「旅に出れば心が晴れるやも…執着が消えたら許されぬ愛を手放せる時が来るでしょう」蘇娥皇は衙署に魏劭を訪ね、ほとぼりが冷めるまで喬氏を城外に避難させてはどうかと助言した。しかし魏劭は何ら落ち度がない蛮蛮を逃す必要などないと一蹴、噂を流した者を必ず突き止め追放するという。噂を広めたのは辺州の密偵だった。魏渠(ウェイチュー)は直ちに2人を捕縛して連行したが、魏儼が勝手に連れ去ろうとして衛兵と一触即発になってしまう。そこへ魏劭が駆けつけた。魏劭は魏儼の出自を明かすわけにいかず、仕方なく密偵を解放してしまう。つづく∑(⊙∀⊙)ヒャーーー!
2026.03.25
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第26話鹿驪(ロクリ)大会が閉幕しても漁(ギョ)郡に留まりたいという蘇娥皇(スーオーホアン)。しかし喬慈(チャオツー)の一件があったことから、魏劭(ウェイシャオ)は蛮蛮(マンマン)に断りを入れた。蛮蛮は理解を示したが、蘇娥皇に漠然とした違和感を拭えずにいる。「別院に移ってもらいますか?」「いや、駅站でいい」蘇子信(スーズーシン)は魏家の侍女を誘惑して内情を探った。すると魏劭と小喬が喪中を理由に床入りの儀を終えていないと分かる。蘇娥皇は夫婦の間に割り込む隙があると知るや、早速、その夜、魏劭を駅館に呼び出した。幼なじみとは言え薄着のまま出迎えた蘇娥皇に困惑する魏劭。聞けば水路の件で力になりたいと古書を探し、治水に関する良書を見つけたという。魏劭は竹簡のひとつを広げて確認したが、その時、ふいに蘇娥皇が親しげに寄り添った。驚いた魏劭は咄嗟に距離を取り、書物を持って逃げるように帰ってしまう。そんな中、枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)が雲終(ウンシュウ)郡から帰って来た。「やけに早いな…」魏劭はともかく女君には知らせるなと言ったが、4将軍は困惑した。実は高恒は戻って来るなり女君を庭園へ呼び出したという。高恒は摩崖石刻(マガイセッコク)を見てみたいと言っていた女君のため、碑文の拓本を取っていた。するとこれを知った魏劭が高恒に対抗し、摩崖石刻を切り取って持ち帰ってしまう。(  ̄꒳ ̄)b<これが好きなのだろう?運んできたぞ!魏劭の暴挙に呆然となる蛮蛮、そこへ高恒が慌てて駆けつけた。「何と罰当たりな!…なぜ先人が残した至宝を壊したのですか?!」しかも石刻の右上が欠けていた。焦った蛮蛮は造詣が深い高恒なら修復できると訴え、魏劭の思惑とは裏腹に高恒はしばらく漁郡に留まることになってしまう。面白くない魏劭は羅鐘坊(ラショウボウ)に魏儼(ウェイヤン)を訪ねた。事情を聞いた魏儼は嫉妬している魏劭に失笑、早く喬氏に想いを伝えるよう助言する。しかし魏劭はすでに想いを確かめ合ったと明かした。「喬氏は私の想いを知りながら、なぜ高恒と親しくするんだ?」「お前こそ玉楼(ギョクロウ)夫人を漁郡に留めて世話しているのだろう? 長兄の代わりに娶るのか?」魏劭は思わぬ追求に憤慨、あくまで兄との約束を果たしているに過ぎないと否定した。すると魏儼は高恒の件なら自分が片をつけるという。「抱いてはならぬ感情はやはり断つべきだ」それは自分への戒めでもあった。高恒の世話を買って出た魏儼。すると高恒に長居するつもりはなく、修復を終えたら漁郡を出て行くと知る。「中原は広大で自然も豊か、まさか私が漁郡で生涯を終えるとでも?」「…君子である以上、想い人に執着すべきではない(ボソッ」屋敷に戻った魏儼は思い切って天女の絵を焼くことにした。しかしどうしても諦められず、頭を抱えてしまう。魏劭が屋敷へ戻ると蛮蛮が庭に出て待っていた。「大の男が狭量なのでは?」「狭量?妻が他の男と楽しく話しているのを見たら男は誰でも我慢できぬ」すると魏劭はふらりと石段に腰掛け、蛮蛮も隣に座った。実は蛮蛮が高恒を厚遇したのは名士が巍国に尽くしていると分かれば、延いては巍侯の評判も高まるからだという。「私が浅はかでした、男君の機嫌を損ねるのなら本末転倒です」蛮蛮の本心を知った魏劭はすっかり機嫌を直し、蛮蛮の肩に頭を乗せて夜空を見上げた。「月だ」魏劭は蛮蛮に誤解させぬよう蘇娥皇を武山(ブサン)国へ帰すと決めた。そこで駅館を訪ねたが、追い出されると知った蘇娥皇は蘇家のこと、良崖(リョウガイ)国に嫁がされてしまうと泣きつく。しかし魏劭は蘇娥皇が安心できるよう巍国が玉楼夫人の後ろ盾だと天下に知らしめると言った。目論見が外れた蘇娥皇は呆然、咄嗟に頭が痛いと苦しみ始める。すると侍女がここぞとばかりに夫人には頭痛の発作があると伝えた。「お忘れですか?かつて玉楼夫人は何日も眠らず巍侯を看病しました それから頭痛持ちに…」蘇娥皇は義理堅い魏劭を揺さぶったが、無駄だった。「ではゆっくり休んでくれ」蘇娥皇の件も方が付き、わだまかまりがなくなった魏劭は高恒の様子を見に出かけた。ちょうど修復が完成したところだったが、片肌抜きで作業していた高恒の立派な二の腕を見て驚愕する。「先生は…本当に武芸はできないと?」「本当です、本当に心得はありません」( ๑≧ꇴ≦)このためのキャスティングだったのねw高恒が漁郡を去ることになった。魏劭たちは見送りに出たが、高恒が別れ際、巍侯に深々と拝礼する。「民は水害に苦しんできた、巍侯が掲げた大計は民を幸せにする、心から感謝します」するとそこへ蘇娥皇がやって来た。「最近、体調が悪く、挨拶できないままで失礼しました」蘇娥皇は贈り物を届け、巍侯の品には及ばないだろうと謙遜する。しかし魏劭はあえて自分ではなく女君が用意した物だと言った。高恒の馬車が出発した。魏劭と蛮蛮も引き上げることにしたが、その時、蛮蛮は手巾を落としたことに気づかず行ってしまう。魏儼は誰もいなくなったところで、愛おしそうに手巾を拾った。しかし運悪くその様子を蘇娥皇に見られてしまう。一方、屋敷に戻った蛮蛮は袂の中を探りながら歩いていた。「おかしいわ、手巾がない」すると魏劭が蛮蛮の手を取った。「もう探すな、新しいのを買ってやろう」永寧渠(エイネイキョ)の延伸計画はいきなり行き詰った。良崖国が協力を拒否、別の国を通すとなると普請の規模は倍になってしまう。豊かな辺州と手を組めば巍国の負担も減るが、祖母の気持ちを思うと難しかった。その夜、魏儼は書斎で酩酊していた。すると目の前に絵姿の天女が現れる。つづく( ˙꒳˙ )確かに蛮蛮と蘭雲って雰囲気がよく似てる
2026.03.24
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第25話鹿驪(ロクリ)大会の初日、喬慈(チャオツー)は比武で蘇子信(スーズーシン)と対戦することになった。会場で借りた槍ながら姉の前で成長した姿を披露する喬慈。しかし蘇子信の一撃で槍の先端が折れ、その隙を突かれて腕を負傷してしまう。その時、魏劭(ウェイシャオ)が試合を止めた。「待った!…腕比べで大切なのは公平さと公正さ、こちらで準備した槍が悪かった」すると魏劭は秘蔵の長槍を持ってくるよう命じた。秘蔵の槍とは魏劭の亡き兄・魏保(ウェイバオ)の遺品だった。よもや魏劭が伯功(ボーゴン)の槍を喬家の少主に与えると思わず愕然となる蘇娥皇(スーオーホアン)。一方、良崖(リョウガイ)王・劉琰(リウイエン)は魏劭が蛮蛮(マンマン)の手を握りしめて気遣う様子を目の当たりにし、何とも言えない屈辱感に苛まれた。試合が再開。喬慈は見事に長槍を使いこなし、ついに蘇子信の首に穂を突きつけた。明らかに勝負はついたが、その時、蘇子信がふいをついて隠し持っていた短剣で襲いかかる。しかし喬慈は瞬時に反応、暗器を穂ではねのけ、蘇子信を投げ飛ばした。魏劭は焉(エン)州の勝利を宣言し、邪心がある蘇子信に失格を言い渡した。焦った蘇娥皇は演武台へ駆けつけ、従弟の不作法を詫びる。しかし大会への参加は名誉を得るためではないと訴え、突然、薛泰(シュエタイ)の金牌を掲げた。陳滂(チェンパン)に反逆した薛泰は今や精鋭兵5万と噱(キャク)郡を有する主となり、領地を広げている。「新たな主を見つけてやりたいのです、将軍は忠実ゆえ見捨てられません」すると魏劭は全く興味を示さず、誰と親しくしようと好きにすればいいと冷たかった。その頃、露店の賭けで焉州に大金をつぎ込んだ小桃(シャオタオ)と魏梁(ウェイリァン)は結果を今か今かと待っていた。やがて魏朶(ウェイドゥ)が駆けつけ、焉州の少主が勝ったと知らせる。魏梁は一人勝ち、配当金を小桃へ贈った。焉州!( ゚∀゚)人(゚∀゚ )勝った♪2日目の狩りでは良崖国が勝利した。魏劭は宴席を設けて獲物の肉をふるまい、いよいよ諸侯たちと水源について話し合う。「水路の旨みを独り占めするつもりはない 永寧渠(エイネイキョ)を各方面に延伸し、中原全土の川を結べば干ばつを解消できる」確かに水不足が民を苦しめ、戦の大半も水を巡る争いなのは事実だった。諸侯たちは巍侯の提案を歓迎したが、劉琰は水路延長が巍国の出兵の口実に過ぎないと疑う。すると水の恩恵を受け発展した焉州の少主である喬慈が義兄を援護した。「14年前、喬家と魏家は不倶戴天の敵となりました 巍侯は喬家を滅ぼすと誓うも、なぜ婚姻を結んだのか? それは巍侯が干ばつに苦しむ民のため、恨みを捨てる度胸があったからです かくも懐が深いお方ゆえ、心配には及びません」喬慈の話を聞いた諸侯たちは水路の延長に賛成、協力したいと申し出た。しかし劉琰だけは他人の命に従うことはないと断固拒否して帰ってしまう。喬慈が回廊で諸侯たちを見送ると魏劭が現れた。魏劭はこれまで無愛想だったと謝ったが、喬慈は自分も義兄を誤解していたという。「でも姐夫が阿姐の命を救ったと聞きました、親族が薦める側室も断ったとか こんなに阿姐に尽くせるのは父親と私くらいです」「大袈裟な…どうやら阿姐は私を褒めそやしてくれたのだな 今日は立派だった、阿姐も誇らしいだろう」しかし喬慈の演説は実は蛮蛮の入れ知恵だった。その夜、蛮蛮が城楼で待っていると魏劭がやって来た。「阿慈から聞いた、ご苦労だったな」「水路の普請を手伝う約束ですから…」「つまり約束を果たしただけで、他の理由はないと?」「…約束は果たさねばなりません」「夫婦に成り立ての頃はお互いに打算があった だがいつの頃からか、お前には誠実に向き合いたいと思うようになった 私たちは婚姻の契約書を交わし、形だけの夫婦になったが、今だから聞く 本物の夫婦になりたいと思うか?」「…私たちは多くの経験を共にしてきました、もうすでに本物の夫婦なのでは?」2人は自然と微笑み合い、魏劭は優しく蛮蛮を抱きしめた。一方、蘇娥皇は魏劭に対抗心を燃やす良崖王に興味を持った。すると情報を探って来た蘇子信から劉琰が父や義弟を殺して簒奪したと知る。「劉琰の所業を広めて、人を操るにはその人の真の望みや考えを見抜かなくては…」劉琰は羅鐘坊(ラショウボウ)を貸し切り、諸侯たちを招いた。しかし簒奪の噂が一夜にして広まり、次々と断りの知らせが届く。劉琰は魏劭と反目したことが原因だとあきらめたが、その時、玉楼(ギョクロウ)夫人が現れた。蘇娥皇は劉琰を孤立させることに成功した。そこで自分も劉琰と同様、かつて魏家に身を寄せていたと明かし、同じ境遇だと訴える。「私たちのような者は家族に愛されず、幼少から駒として差し出される恵まれぬ運命です 私は武山(ブサン)国の没落した家に生まれた 幼い頃からこの額のあざが牡丹の花に見えるため、特別な運命を持つと言われました 蘇家の再興が我が使命と信じ、この数年、慎重に振る舞ってきたのです でもある時、蘇家が手の平に7つのあざを持つ少女を養育していることを知りました 何でも千年に1度の巡り合わせだとか…この瞬間、気づいたのです 私はただの駒に過ぎないと、役に立たなくなれば取り替えられる」「その後、その少女は?」「顔にひどい傷を負いました」その意味を悟った劉琰は良崖国へ見物に来ないかと誘った。しかし蘇娥皇は良崖国に降る気はないと断り、ただ将来、困った時は力を貸して欲しいという。玉楼夫人が帰ると劉扇(リウシェン)が現れた。劉扇は玉楼夫人に惑わされぬよう諫言したが、劉琰も玉楼夫人が本心を隠していることは承知しているという。「ただふと悟ったのだ、なぜ彼女が磐邑で私を見捨てたのか」蛮蛮は喬家に生まれ、華麗な一族で育ち、家族に愛された。自分も蛮蛮と同じ立場なら、そんな家族のために身を捧げ、民を守ると声高に訴えることができただろう。しかし実際は母方の庇護も受けられず、妖婦に虐げられて育った。玉楼夫人が言った通り、自分たちのような者は生涯、怯えながら、道具として生きるしかない。高みに立つ蛮蛮とは別々の道を行く運命なのだ。「私は民を虫けらだと思っておらぬ、私こそ虫けらだ、そして玉楼夫人もしかり」( ߹꒳ ߹ )ちょっと同情してしまったw翌朝、蘇娥皇のもとに良崖国の使者から贈り物が届いた。「良崖王は明日、漁郡を離れますが、いつか良崖に来て欲しいと…」一方、蛮蛮は喬慈の見送りで城外まで来ていた。「必ず博崖(ハクガイ)に立ち寄って長姐に物資を届けるのよ」「分かった!…姐夫、阿姐のことよろしく!もし大切にしなかったら償ってもらいます!」魏劭とすっかり打ち解けた喬慈は義兄の胸をポンと叩き、従兄には礼儀正しく拝礼して別れを告げた。蘇娥皇は駅館に魏劭を呼んだ。そこで良崖国からの贈り物を見せながら、実は良崖国と桃州の州牧から縁談を迫られていると明かす。「もう誰かのために利用されたくないの、まだしばらく漁郡に留まらせて」つづく( ๑≧ꇴ≦)いよいよ来週から面白くなるってよ!←誰?w
2026.03.21
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第24話良崖(リョウガイ)国で辛酸を嘗めていた劉琰(リウイエン)が簒奪。劉扇(リウシェン)はもはや叔父ではなく、新王にひれ伏す奴婢も同然となった。突然の新政に戸惑う臣下たち、すると劉琰は憂いを断つため、第3王子まで父に殉葬させると命じる。林(リン)将軍はさすがに幼い王子に罪はないとかばったが、劉琰から家族を盾に脅され、やむを得ず拝命した。一方、巍(ギ)国では蛮蛮(マンマン)のもとに思いがけない知らせが舞い込んだ。弟・喬慈(チャオツー)が漁(ギョ)郡の郊外まで来ているという。「通行証がないため家出かもしれません、ともかく城外まで迎えに来て欲しいと…」蛮蛮は取るものも取り敢えず屋敷を飛び出した。すると偶然、魏家に到着した魏儼(ウェイヤン)と遭遇する。「護衛もつけずにどこへ?」「弟が来たので迎えに行って来ます、誰かに頼むのは気が引けて…」「なら私が一緒に行こう」その頃、魏劭(ウェイシャオ)は玉楼(ギョクロウ)夫人こと蘇娥皇(スーオーホアン)を見舞っていた。魏劭は喬氏の預かり知らぬことゆえ祖母や母には内緒にして欲しいと頼んだが、蘇娥皇はその代わり鹿驪(ロクリ)大会に蘇子信(スーズーシン)を出場させて欲しいという。「蘇家の名誉を取り戻す良い機会よ それに蘇家と巍侯が親しい間柄だと示せたら私の立場も楽になる…」魏劭は蘇子信を武山(ブザン)国の代表として参加させると約束し、駅館をあとにした。すると帰り道でちょうど玉器店が出て来た魏梁(ウェイリァン)と出くわす。結局、玉楼夫人の佩玉は元には戻せなかったが、女君の提案で金継ぎで修復したという。魏劭は完成した佩玉を確認し、女君はどこにいるのか聞いた。「喬家の少主が来たとかで城外までお迎えに」「なぜ私に知らせぬ?」「女君が迷惑をかけたくないと…」その頃、蛮蛮と喬慈は涙の再会を果たしていた。姉弟の様子を見ながら心温まる魏儼、すると喬慈は姉と一緒にいるのが巍侯だと勘違いしてしまう。「姐夫!」「阿弟、かれは巍侯の表兄、使君と呼びなさい」しかし魏儼はどこか嬉しそうだった。帰りの道すがら、蛮蛮は弟が独りで勝手に来たと知って困惑した。聞けば参謀・張浦(ジャンプー)が伯父に美女を各州に献上しろと入れ知恵し、伯父も伯父で兵を鍛えず、農業も奨励せず、讒言を信じて祖父の顔に泥を塗るような真似ばかりだという。「でも玉楼夫人のことは?」「…夫人?」喬慈は蘇娥皇のことを全く知らなかった。ともかく蛮蛮は巍侯が使君のような気さくな性格ではないと教え、適度な距離を保って礼儀を忘れないよう釘を刺した。屋敷に戻った蛮蛮は祖母と婆母に弟を紹介、太夫人は喬慈に宝剣を授けた。「男君への挨拶が済んだら駅館へ案内するわ、今度こそ姐夫本人よ、呼び間違えないで」「誰と間違えたのだ?」居所に戻るとすでに魏劭が待ち構えていた。「男君、弟の喬慈です」すると魏劭は喬慈が持っている剣に目を止めた。実はその剣は亡き祖父が敵将から勝ち取った宝剣だという。驚いた蛮蛮は明日にでも祖母に返すと言ったが、魏劭は構わないと許した。翌日、魏劭は蘇娥皇に佩玉を届けた。「玉楼夫人が受けた屈辱は必ず晴らす、ちょう喬慈が来ている」「喬慈が?!(ハッ!)命知らずな」動揺した蘇子信はうっかり声を上げ、魏劭に怪しまれてしまう。そこで蘇娥皇は面倒を起こしたくないと訴え、幕引きを図ろうとした。しかし思いがけず蛮蛮が訪ねてくる。「実は阿慈が来ており、焉州での件を聞きました 本当に申し訳ない、阿慈は罪を認めています」「ぇ?…本当に認めたの?」「直接、謝罪したいそうです、連れて参りました」すると魏梁がある青年を連れて来た。蘇娥皇は喬慈の謝罪を受け入れ、伯父の命ゆえやむを得ず従ったのだろうと許した。「玉楼夫人?こちらは少主ではありませんが…」小棗(シャオザオ)の指摘に蘇娥皇と蘇子信の顔色が一変した。すると魏梁は彼が玉楼夫人の荷物を運んだ際、宝飾品を盗んだと分かり、謝罪に連れて来たという。蘇娥皇は康(コウ)郡を逃げ出したのが真夜中だったのではっきり見えず、体格が似ているので間違えたとごまかしたが、嘘をつけばつくほど墓穴を掘った。「阿慈の体格と似ている?」「鎧を着ていたから…」「ではなぜ弟だと?」「自分から名乗ったのよ!まるで尋問ね?!どうせ私を信じてくれないのでしょう?」蘇娥皇はか弱さを武器にして魏劭の同情を買おうとしたが、魏劭は冷静だった。「本人を呼ぶことにしよう」喬慈がやって来た。追い詰められた蘇娥皇は急によく覚えていないとはぐらかし、ただ″州牧″や″甥″という言葉を聞いたという。「誤解だったかもしれないわ…」すると姉の目配せに気づいた喬慈が口を開いた。「私は無関係ですが驚かれたでしょう、ゆっくりご静養ください」蛮蛮はそれ以上、追求せず、弟を連れて引き上げた。魏劭は誤解が解けたようだと遠回しに蘇娥皇の嘘だと確認し、駅館をあとにした。馬車の前では先に喬慈を屋敷へ帰した蛮蛮が待っている。「これで男君の心が晴れましたか?」「一方の話を鵜呑みにした私を責めているか?」「喬家と魏家の過去を思えば仕方のないこと、お互い様です」しかしその頃、ひと足先に帰った喬慈は魏儼に誘われて羅鐘坊(ラショウボウ)にいた。その夜、魏劭が屋敷へ戻ると、中庭で喬慈が立たされていた。「なぜ阿姐を怒らせた?」「使君と羅鐘坊に行ったんです、私をかばおうとした使君まで危うく怒られそうに」そこで魏劭は自分と一緒なら許してもらえると安心させ、喬慈を連れて寝所へ入った。「そう怒るな、阿慈も長旅で疲れていた、気晴らしで酒を飲むくらい普通だ」「普通?…男君も常連だからかばうのですか?」「何を言う早見優!私は行ったことがない!いや1回だけ、2回か?」魏劭は声が裏返りしどろもどろ、蛮蛮の怒りの矛先が自分に向くのを恐れた。「くぃしぁ(跪下)!その若さであんな場所へ行くとは!阿姐に謝れ!」突然の義兄の裏切りに呆然とひざまずく喬慈、すると魏劭が目配せして謝るよう促した。「阿姐ぇぇぇぇぇぇ!…約束する!姐夫に誘われても行かないよ!」(´゚艸゚)ハッ! Σ(°∀°ノ)ノヒィッ!すると焦った魏劭は蛮蛮の機嫌を直すため、ある招待状を渡した。「喬慈を焉州の代表として鹿驪大会に参加させる」「本当に?!姐夫?!」「男君、感謝します」一方、博崖では阿梵(アーファン)が蛮蛮の文で鹿驪大会に出られないことを知った。魏劭は潔白だった喬慈の鹿驪大会の参加を認め、魏家に呼び寄せた。魏家の中庭で稽古を重ねる喬慈、しかし義兄を知ってからというもの姉のことが心配でならないという。しかし蛮蛮は魏劭が不器用なのは当主として独りで全てを抱え込み、重積を担っているせいだと釈明した。無愛想に見えるが実際は思いやりがあり、信頼した相手には心を開いて大切にするという。蛮蛮は女君として鹿驪大会の会場で招待客を出迎えた。すると良崖国の代表として劉琰がやって来る。実は良崖王が急逝、劉琰は新王となって蛮蛮の前に現れた。玉露夫人の登場に諸侯たちは驚いた。劉琰も夫を亡くしながら武山国の代表として招かれたのには、額の牡丹の印以外にも理由があるはずだと訝しむ。一方、町では初日に行われる手合わせの賭けが始まっていた。しかし焉州の代表は幼い喬慈のため、誰も賭けていない。小桃は持ち合わせがなく賭けられなかったが、そこへ魏梁が颯爽と現れ、焉州のかごに大量の札を放り込んだ。「俺が賭ける、儲けは君に…」蛮蛮は主催である巍国の女君として魏劭と共に会場で試合を見守ることになった。弟が出場するとあって落ち着かない蛮蛮、すると魏劭が蛮蛮の手を握って安心させてくれる。そしていよいよ第2試合で喬慈は蘇子信と対戦することになった。長槍の喬慈、対する蘇子信は二刀流で挑む。つづく
2026.03.20
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第23話願い事に自分の名がなかったことから、夫婦の情が通じ合っていないとへそを曲げていた魏劭(ウェイシャオ)。しかし酩酊した蛮蛮(マンマン)から望郷の念を聞き、蛮蛮がすでに魏家の家族なのだと分かった。酔い潰れた蛮蛮を介抱し、そっと額に口づけする魏劭。その時、ふいに蛮蛮が笑顔になって目を開けた。「ふふっ、もう怒っていないのね?」すると蛮蛮は魏劭の顔を引き寄せ、口づけしてしまう。翌朝、魏劭が目を覚ますと蛮蛮の寝顔があった。…あれは夢だったのか?…そこで魏劭はもう一度、蛮蛮の額に口づけしてみた。蛮蛮は昨夜のようにふと目を開けたが、今度は魏劭の顔を見るや驚いて飛び起きてしまう。「はっ!男君が寝台に運んでくださったのですか? 私…何か気に障るようなことを?」蛮蛮は昨夜、魏劭に何をしたのか全く覚えていなかった。衙署から戻った魏劭は蛮蛮の机の上に見慣れない化粧箱を見つけた。こっそりふたを開けてみると護心鏡が入っている。魏劭はてっきり蛮蛮から自分への贈り物だと思ったが、結局、その日はもらえなかった。一方、博崖(ハクガイ)では喬慈(チャオツー)が先に独りで帰ることになった。丁(ディン)夫人は鹿驪(ロクリ)大会へ参加予定の阿梵(アーフォン)夫婦に同行し、ついでに蛮蛮に会うという。喬慈はまだ鹿驪大会を見たことがないと羨ましがったが、阿梵は喬家の少主を連れて行くことができないとなだめる。すると喬慈は出発に際し、比彘(ビージー)に駿馬が欲しいと頼んだ。魏劭が見つけた護心鏡は実は小桃が女君に預けたものだった。小桃は魏梁に贈るため特別な物にしたいと相談、すると蛮蛮が護心鏡に豪華な装飾を施してくれる。そうとは知らず、魏劭は4将軍に女君が特別な護心鏡を作ってくれたと自慢した。「普通の物より分厚く、しかも経文が彫られていて縁起が良い」「主公?…これですか?」驚いたことに蛮蛮からもらうはずの護心鏡を魏梁(ウェイリァン)が持っていた。「なぜお前が?!」「小桃(シャオタオ)からもらいました」魏劭はやっと自分が早合点したことに気づいたが、面目を失うわけにいかず咄嗟にごまかした。「あ…記憶違いだ、女君がくれたのは…あ… 玉がはめ込まれ、縁取りは金で…鴛鴦の絵柄があったかな」魏劭は女君が護心鏡を作ってくれたと言ってしまった手前、それとなく準備させようとした。しかし回りくどい説明のため蛮蛮に伝わらず、護心鏡を首から下げている魏梁に八つ当たりしてしまう。魏梁は巍侯の機嫌を損ねたと知り、急いで小桃に助けを求めた。小桃から事情を聞いた蛮蛮は魏劭が思いつきで言った無茶な要求に応えようと、知恵を絞る。一方、博崖では喬慈と一緒に発った護衛が慌てて戻ってきた。喬慈は行き先を変えて漁郡へ、護衛たちの馬では追いつけなかったという。「漁郡で待つと…」すると衛兵は預かっていた喬慈の槍を諸軍督帥に渡した。蘇娥皇(スーオーホアン)は薬の飲み過ぎで喉を潰していた。しかしこれを利用して魏劭の同情を買い、鹿驪大会に潜り込もうと画策する。「焉(エン)州の州牧が私の美貌と美声の噂を知り、巍侯に献上しようとさらおうとした それが嫌で私は毒を飲み、喉を潰したの」すると蘇娥皇は許嫁の形見である玉を割ってしまう。その日、蛮蛮は苦心して完成した護心鏡を魏劭に贈った。魏劭は内心、飛び上がるほど嬉しかったが、必死で笑顔をかみ殺す。魏劭の期待に応えられてほっと胸を撫で下ろした蛮蛮。しかし思わぬ知らせが舞い込んだ。「男君、玉楼(ギョクロウ)夫人が駅館でお待ちです」魏劭は蘇子信(スーズーシン)から蘇娥皇の喉が潰れた理由を聞いて驚いた。喬越(チャオユエ)は美しい女子を探して諸国に献上していたが、今回は蘇娥皇を巍侯に差し出そうと甥の喬慈にさらわせたという。「子信のおかげで何とか逃げられたの、でも玉を守れなかった…」魏劭は割れた兄の形見を見て動揺し、すっかり蘇娥皇の嘘を信じてしまう。「安心してくれ、必ず片をつける」すると魏劭は割れた佩玉を預かって帰って行った。蛮蛮は女君として魏劭を頼って漁郡に来た蘇娥皇に豪華な贈り物を揃えていた。そこへ魏梁から話を聞いた小桃が一大事だと駆けつける。「男君が博崖への招待状を取り消しました! 玉楼夫人が男君に訴えたそうです 州牧が小郎君に彼女をさらわせ、男君に献上しようとしたと…」魏劭が書斎で割れた玉をながめていると蛮蛮がやって来た。実は蘇娥皇が漁郡へ来る途中、兄の形見の玉が割れてしまったという。蛮蛮は愚かな伯父を嘆き、文で詳細を尋ねてから報告すると言った。「明日にでも玉楼夫人に謝罪し、玉も修復します」「君を責めるつもりはない、ただ…」魏劭は袂から博崖への招待状を取り出し、蛮蛮に渡した。「君の願いは叶えられない」蛮蛮は魏劭の決定に理解を示したが、落胆は隠せなかった。すると魏劭が蛮蛮を優しく抱き寄せる。「魏家の嫁だけになれないか?」しかし蛮蛮は何も言えなかった。その頃、良崖(リョウガイ)国の赤(セキ)郡では劉琰(リウイエン)の世子の座が揺らいでいた。劉琰は亡き王妃の嫡子だが、今や父の寵愛を受ける玘(チー)妃が自分の幼い息子を世子にしようと躍起になっている。そこで叔父の劉扇(リウシェン)は鹿驪大会で天下に名を馳せ、世子の座を磐石にするよう助言した。しかし良崖王は劉琰を呼び出し、鹿驪大会には玘妃を連れて自分が行くという。劉琰は再考するよう嘆願したが、玘妃が口を挟んだ。「招待状に″良崖王自らお越しを″とあったの あなたが不甲斐ないから、父王が巍侯との和解に行く羽目になったのよ?」「…女が口を挟むな」「無礼者!母親になんて口を?!」良崖王は玘妃の肩を持って劉琰を引っ叩いたが、その時、劉琰の心の中で何かが壊れた。「父王、あなたの自業自得ですよ?」劉扇は遅れて良崖王と劉琰の話し合いの様子を見に来た。すると良崖王と王妃が絶命、劉琰が簒奪したと気づく。「お前は正統だ!あえて親殺しの汚名を着る必要が?!せめて私に相談して…」「相談?」劉琰は失笑、そこに以前の優柔不断な世子の姿はない。「叔父は死んだ、今いるのは良崖王の奴婢でしかない」つづくヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ
2026.03.19
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第22話文才のある蛮蛮(マンマン)は枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)と意気投合。面白くない魏劭(ウェイシャオ)はわざと高恒に専門外の曲を作るよう命じたが、高恒は音楽を3日ほど学んだだけで見事な曲を完成させた。すると危機感を持った魏劭は高恒の才能を世に知らしめるべきだと訴え、半ば強引に漁郡から追い出してしまう。「そう言えば摩崖石刻(マガイセッコク)を絶賛していたな? …誰か!先生を雲終(ウンシュウ)郡へお連れしろ!」その時、ちょうど魏儼(ウェイヤン)がやって来た。公孫羊(ゴンスンヤン)の話では先生が今から雲終郡へ出かけるという。魏儼はなぜ草木も生えない辺境へ行くのか不思議だったが、公孫羊はこれで巍侯の憂いを取り除けたと胸を撫で下ろした。一方、蘇娥皇(スーオーホアン)は再び牡丹の印を額に施し、蘇子信(スーズーシン)と武山(ブザン)国にいた。しかしそろそろ手持ちの銭が尽きかけ、蘇子信は従姉の薬を買えないという。その時、農民に扮して入国した薛泰(シュエタイ)将軍が配下と共に乗り込んできた。蘇娥皇は下手に抵抗せず、時間稼ぎに荷物をまとめてくると言ったが、薛泰の目的が自分の幽閉ではないと知る。実は陳翔(チェンシアン)は自分の死後に叔父の陳滂(チェンパン)が権力を握り、蘇娥皇や薛泰を不当に扱うのではと危惧していた。薛泰は生前、陳翔から後ろ盾のない蘇娥皇を守るよう頼まれたという。蘇娥皇を幽閉しようとしたのは陳滂だった。夫の真心が本物だったと知った蘇娥皇は辺州を奪い返すと奮起、巍国で開かれる鹿驪(ロクリ)大会を利用しようと思いつく。しかし薛泰は招待されていなかった。巍国と焉(エン)州の同盟も壊れる様子はなく、和親で味をしめた喬越(チャオユエ)が各州の州牧に献上するため美女を探し回っているという。そこで蘇娥皇は自ら漁郡へ戻り、活路を見出すと決めた。すると薛泰は自分の令牌を献上、最後まで女君に従い、守ると誓う。▼o’ᆺ’o▼<仲間が増えた!漁郡では新年にあたり男君と女君が五穀豊穣を祈る太社祭を行った。女君として初めて臨む正式な祭祀に緊張する蛮蛮、しかし隣には優しく見守ってくれる魏劭の姿があった。その日は晩から雪になった。中庭に出た蛮蛮はまだ魏劭と一緒に雪を見たことがないと気づいたが、そこへ魏儼がやって来る。すると魏儼は小喬が用意してくれた贈り物を気に入ったと伝えた。「年初ゆえ家族の皆に贈ったのです」「弟妹、これは私から…」魏儼は小喬に香炉の装身具を贈った。(  ̄꒳ ̄)もう完全に…好きなのねw衙署を出た魏劭は新年で賑わう町で蛮蛮と落ち合った。「途中で花灯流しを見た、君も遊びたいだろう?」喜んだ蛮蛮は小舟を2つ買った。魏劭はいらないと断ったが、蛮蛮から興が覚めると諫められてしまう。花灯流しで願い事など叶わないと呆れながら、こっそり夫婦の情が永遠に続くことを願った魏劭。何やら熱心に書いている蛮蛮の願い事が気になって仕方がないが、見せてもらえなかった。魏劭と蛮蛮は花灯の小舟に願い事を乗せて川に流した。「帰りましょうか」「先に帰ってくれ、まだ衙署で仕事がある…小檀(シャオタン)、女君を頼むぞ」しかし魏劭は蛮蛮の姿が見えなくなると、慌てて4将軍を呼び出した。魏劭は川下へ移動し、4将軍に花灯流しの小舟を拾わせた。やがて女君が流した小舟を発見、魏劭は急いで引き上げ、蛮蛮の願い事を読んでしまう。すると蛮蛮の願い事は全て実家のことで、魏劭の名は出てこなかった。その頃、武山国では蘇娥皇が何やら悪巧みを始めていた。すると蘇子信が2種類の薬を持ってくる。金の令牌を慌てて隠す蘇娥皇。「阿姐、こっちは早く効くが体に負担が…こっちは体に優しいが効果が緩やか どっちを飲む?」しかし蘇娥皇はどちらの薬も飲み干してしまう。「阿姐?!」「体調を万全に整えて巍侯に会わなくては…」屋敷に帰ってきた魏劭はなぜか不機嫌だった。すると体調が悪いとふて寝、しかし翌朝になると今度は怒って出かけてしまう。その理由はすぐに分かった。小桃(シャオタオ)が魏梁(ウェイリァン)から聞き出したところ、昨夜の花灯流しが原因だという。「…私が悪かった」願い事で魏劭を案じなかった自分の不手際を嘆く蛮蛮。そこで埋め合わせに魏劭の好物を並べて待ったが、魏劭は夕餉にも帰ってこなかった。夜も更けた頃、魏劭がようやく屋敷に戻ってきた。すると思いつめるあまり慣れない酒を飲んだ蛮蛮が酩酊状態になっている。魏劭は暴れ回る蛮蛮を捕まえ、担いで寝台まで運んだ。「男君、機嫌を直してください」泥酔した蛮蛮は大粒の涙を流し、胸の内を明かした。「男君は願いを書いた…私は心残りを書いたのです 男君はそばにいるから手を伸ばせば届く、でも実家は遠いから祈るしかない だから男君のことは書かなかったの…(バタン!」蛮蛮は急に倒れ、そのまま眠ってしまう。つづく( ߹꒳ ߹ )蛮蛮…それにしても器がちっちゃいw
2026.03.18
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第21話恋情と孝行心の板挟みとなり、ひとまず衙署で寝泊まりすることにした魏劭(ウェイシャオ)。小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)は魏劭が快適に過ごせるよう小檀(シャオタン)に細やかな指示を出しながら、鹿驪(ロクリ)大会の準備に奔走していた。すると衙署へ届ける荷物をまとめていた小棗(シャオザオ)が魏劭の大事な箱をうっかり落としてしまう。蛮蛮は気をつけるよう注意したが、ふと魏劭が箱にしまった佩玉のことを思い出した。その夜、小檀は政務中の男君に丹(タン)郡の菓子を差し入れた。女君から男君が喜ぶと聞いたという。意味が分からず困惑する魏劭、しかもふと気がつくと昨日までの気遣いが嘘のように行き届いていなかった。すると寝床のそばの机にあの箱が置いてある。小檀は女君が大事な物なら自分で保管した方が良いと言ったと伝えたが、その時、魏劭は小喬が冷たくなった理由に気づいた。魏劭は小喬の誤解を解くため、箱を持って屋敷へ戻った。そこで箱を開錠し、中に入っているのは祖父・父親・長兄の遺品だと明かす。蛮蛮は軽率だったと謝罪したが、魏劭は小喬に早く伝えるべきだったと反省した。蛮蛮は魏劭と蘇娥皇(スーオーホアン)が揃いの佩玉を持っていたことから、2人の関係が終わっていないと邪推した。確かに2人の佩玉は2つ合わせて1つになる玉だったが、実は魏保(ウェイバオ)が亡くなる前に自分の玉を2つに割って弟と蘇娥皇に残したという。蘇娥皇は魏劭ではなく魏保の許嫁だった。偉大な兄に近づきたいと己を厳しく律してきたという魏劭。「長兄は私に2つの約束をさせた、ひとつは玉楼夫人を兄の代わりに守る事 もうひとつは…守れそうにない」あの時、魏保はまだ幼い弟を箱に隠し、決して喬家の者を信じるなと言い残していた。すると蛮蛮は自分にだけ辛い胸の内を打ち明けてくれた魏劭が愛おしくなり、思わずしがみついてしまう。「君は幼名があるか?」「私の幼名は蛮蛮です」「蛮蛮」その頃、博崖(ハクガイ)は辺(ヘン)州からの嫌がらせの増加に悩まされていた。比彘(ビージー)は岳母と従弟に心配させまいと隠していたが、その朝、運悪く阿梵(アーファン)に話を聞かれてしまう。何も知らなかった阿梵は驚き、援軍の要請を断った父親に憤った。しかし比彘は小喬から助言されたように阿梵に相応しいと認められるよう功を上げたいという。「女君に従い廉城(レンジョウ)から嘯岡(ショウコウ)までの道を開く 今はそれが1番の任務だ、他は重要ではない」すると阿梵は父親がだめなら小喬に頼もうと文を書き始めた。「巍国で開かれる鹿驪大会に姿を見せればいい… 巍侯が蛮蛮を思う気持ちに賭けてみるわ」 蛮蛮の提案で鹿驪大会に招いた名士・枕石(ジェンシー)先生こと高恒(ガオハン)が漁(ギョ)郡に到着した。しかし賦(フ)のひらめきを得たいと、まずは各所を巡ってから来るという。一方、最も親しく愛しい人を手に入れた魏劭は、ふと思い立って小檀に流行りのかんざしを買いに行かせた。その日、久しぶりに徐(シュー)太夫人の居所で顔を揃えた家族。太夫人、朱(ジュー)夫人、喬氏の髪には魏劭が贈ったかんざしがあった。魏儼(ウェイヤン)が席を外すと、家族は自然と于(ユー)家の娘の話題になった。娘は魏儼と恋仲で、誓いの品として魏儼の笛まで持っているという。そこへ魏儼が戻って来た。聞けばある娘が自分に嫁ぐと触れ回って町中の噂になっているという。すると蛮蛮は従兄がその娘を呼んで絵を描いたと聞いたと明かした。実は魏儼は天女の絵を完成させるべく、素材に近い妓女たちを呼んでいた。確かにその中に于姓の妓女がいたという。しかしその娘は妓女ではなく、れっきとした良家の子女だった。太夫人は噂の真偽に関わらず、相手が誰であれ魏儼の想い人を正式に娶らせようと決めた。それが祖母の愛情だと分かっている魏儼は結局、誤解だと言えないまま、本気ではないとごまかして下がってしまう。しかし思いがけず小喬が真相を暴いてくれた。蛮蛮は噂の真相を突き止めるため、于小姐を離れの房間に呼んだ。すると于小姐は魏儼とは肌を重ねた仲だと訴え、毎日のように会っているという。しかし蛮蛮が鎌をかけると呆気なく尻尾を出した。「昨夜も会った?…昨夜は家で宴があった、使君は酔い潰れて外出していない」「記憶違いです、昨夜は会っていませんが、普段は会っています」蛮蛮は昨夜の記憶すら不正確では他の話もあてにならないと失笑、か弱さを盾にして他者を陥れるつもりかと迫った。その時、賢明な于家の侍女が全てを明かし、女君の許しを請う。「小姐は使君を深くお慕いするばかりに妓女を装って屋敷に紛れ込みました 使君のお優しさに触れ、つい妄想を抱くようになったのです 使君への深い想いに免じてどうかお見逃しください」実は于小姐が誓いの品だと言い張っていた笛も、帰り際にこっそり持ち出したものだった。蛮蛮は笛を取り戻して于小姐を家に帰した。しかし彼女の名声が傷つかないよう配慮することも忘れない。すると回廊で全て聞いていた魏儼が顔を出した。「陥れられたのに、なぜ弁解しなかったのですか?」「私は男だ、名誉が少し汚されても構わぬ、まさか君が私をかばってくれるとは…」「名誉は他人に陥れられ、汚されてよいものではありません 私は表兄の家族です、放っておけません」「(ドキッ!)こたびの騒ぎを聞いても誰も驚かなかった だが君だけは他者とは違う目で私を見てくれる」「それは表兄の人柄を理解しているからだわ 時に軽薄に見えても、あなたは決して信義に背く事はしないと知っています」「(キュン!)外祖母は私をかばい、仲麟(ジョリン)は守ってくれる たとえ私の行いが間違っていても…感謝するよ」(  ̄꒳ ̄)やっぱり?その夜、太夫人は鍾(ジョン)媪(アオ)から全ての経緯を聞いた。縁がなければ無理強いできないが、太夫人は魏劭と喬氏の仲睦まじい姿を見ているうち、魏儼にも家庭を持たせたくなったという。「あの子には母親のような孤独な人生を送らせたくない」「いずれ良いお相手が見つかります」一方、自分の心にいる天女をはっきり認識した魏儼はついに顔を描き入れた。すると翌朝、こっそり天女の絵を見た蘭雲(ランユン)が自分に似ていると気づき、魏儼の想い人が自分だと誤解してしまう。鹿驪大会の会場となる練兵場に詩人の高恒が到着した。漁郡の名所を巡ったものの筆が進まなかったと聞いていた魏劭だったが、会場に到着するやすぐ書き始め、賦が完成したという。報告を聞いた魏劭は面白い老人だと笑ったが、聞けば枕石先生はまだ若く、眉目秀麗だった。魏劭が練兵場へ向かうと、すでに高恒の周りには人集りができていた。そこに蛮蛮の姿がある。実は高恒にひらめきを与えたのは名所ではなく女君である蛮蛮だった。完成したのは女君を讃える賦、しかも高恒と蛮蛮はすっかり意気投合している。すると嫉妬した魏劭は賦が題に沿っていないと駄目出し、巍国の山河を讃えるよう命じて蛮蛮を連れて帰ってしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)「絶世の美女」に続くパワーワード「眉目秀麗」www
2026.03.17
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第20話焉(エン)州康(コウ)郡では和親に味をしめた州牧・喬越(チャオユエ)が美女を諸国へ献上しようと画策。喬慈(チャオツー)はそんな伯父を蔑み、家を出ると決めた。すると同じ気持ちだった丁(ディン)夫人が甥に手を差し伸べる。「文を携え、官道に沿って行けば、配下が博崖(ハクガイ)へ送ってくれる、それなら家族も安心よ?」一方、魏劭(ウェイシャオ)と蛮蛮(マンマン)は無事、流民を安住の地へ送り届けていた。魏劭は将軍たちに流民の家を準備するよう指示し、魏朶(ウェイドゥ)には磐邑(バンユウ)で移住の手続きを済ませがてら楊奉(ヤンファン)の書を持ってくるよう命じる。するとその夜、旅の終わりを前にして魏劭は小喬への想いを告白した。「お前がさらわれたと勘違いした時、正直、怖かった お前も祖父や父親、長兄のようにいなくなるのかと… 渋々お前を娶ったが、一緒に過ごすうちに情が湧いてきた 想いを抑えていたが、無理だった」「私も同じです、渋々、嫁いだので情はありませんでした」しかし蛮蛮は男君が民思いだと分かったという。「水路の修繕のため喬家への恨みを捨てた上、こうして流民も快く引き受けてくださった」昨日まで怯えていた流民たちも今や火を囲んで楽しそうに笑っていた。魏劭は水を巡る争いに巻き込まれる民に胸を痛め、各国を1本の命脈でつなぎ、戦乱を止めたいという。「だが果たしてこの願いは叶うだろうか?」「天下平定には武力を用いるしかない…男君はいつか私と対立することになるとご案じに?」すると蛮蛮は改って拱手し、魏劭に誓った。「私は忠心をもって男君に仕え、安寧であれ乱世であれ、決して男君から離れません 男君が大業を成せるよう共に困難を乗り越え、真心によって恨みを消しましょう 太平の世を築けるように…」魏劭は小喬の言葉に深く感銘を受け、優しくその手をつかんだ。焉州では喬慈が本当に家を出たと知って喬越がうろたえていた。しかし夫人と一緒に博崖へ向かったと知り、家出ではなく家族に会いに行っただけだと安堵する。その頃、丁夫人と喬慈は博崖で大喬(ダーチャオ)こと阿梵(アーファン)と再会を果たしていた。丁夫人は州牧の令嬢として蝶よ花よと育てられた娘の苦労を思うと胸が痛んだ。しかし比彘(ビージー)が諸軍督帥として博崖を手に入れ、阿梵を掌中の珠のように慈しんでいると知って安堵する。「阿梵、幸せなのね」すると阿梵はせっかくなので一緒に年越ししようと誘った。魏劭と蛮蛮が漁(ギョ)郡の魏府に戻った。徐(シュー)太夫人はすっかり夫婦らしくなった2人に目を細め、魏儼(ウェイヤン)も喬氏に真心がこもっているとからかう。照れ隠しに慌てて母への挨拶に逃げ出した魏劭。すると朱(ジュー)夫人は息子が自分と妻の板挟みにならないよう喬氏を嫁として認めると言った。「でも妻の尻に敷かれちゃだめよ?…まさかもう骨抜きに?」「違います!…喬氏の話はやめましょう」「はっ!やっぱり好きになったのね?!」その夜、魏劭は沐浴しながら、小喬と一緒に過ごした時間を思い出していた。初めて味わう幸福感に包まれ、ついウトウトし始めた魏劭。その時、ふいに険しい表情で振り向く亡き祖父、父親、兄の姿が蘇り、目が覚めた。…祖母は過去を水に流せとおっしゃった、だが本当にそれでいいのか?…季節は巡り冬がやって来た。魏劭は臣下たちに天下の平安のためにも磐邑から各地に水路を通すと宣言、女君と相談した結果、鹿驪(ロクリ)大会を開いて群雄たちを招き、この機会を利用して水路の普請について話し合うという。すると未だ喬家への恨みを捨てられない臣下たちは女君が容郡へ帯同した途端、政に口を出すようになったと嘆いた。その夜、魏劭は魏儼府で従兄と酒を飲んだ。魏儼は良縁に恵まれた魏劭を羨ましがったが、魏劭は小喬に惹かれても良いのか分からないという。「駄目だ、喬家は敵だぞ?…喬家は冷酷だ」「それは違う、喬氏は心が温かく、冷酷ではない」「やはりお前は恋に落ちた…だが孝行心もある、結局、お前が辛い思いをすることになる」蘭雲(ランユン)は魏使君に酔い醒ましを差し入れた。すると魏儼が大きな画布に筆を走らせ、天女の絵を描いている。しかし顔を描き入れずに手を止めた。蘭雲は顔が欠けていると首を傾げたが、魏儼は心に天女がいなければ顔を描けるはずないという。一方、自分が恋に落ちたと自覚した魏劭は従兄の戒めを思い出しながら屋敷に戻った。手炉を持って夫の帰りを待っていた小喬、しかし魏劭はどこかよそよそしい。「しばらく公務で忙しい、衙署に泊まり込む、荷物をまとめてくれないか」蛮蛮はひとまず着替えるよう勧め、手伝い始めた。すると魏劭の腰帯に手を伸ばした時、小喬が腰佩に触れるのを恐れた魏劭が思わず怒号を上げてしまう。突然のことに戸惑い、立ちすくむ蛮蛮。「少し飲み過ぎた、酔ったな…」魏劭は気まずそうに大事な玉を外して箱にしまうと、逃げるように出かけてしまう。「君も早く休め」恋情と孝行心との板挟みに苦しむ魏劭。すると魏劭が衙署に泊まり込むと聞いた太夫人はその理由がすぐ分かった。「あの子が喬氏を避けているのは好きになったからよ…ふふ」蛮蛮は態度がころころ変わる魏劭に戸惑いながらも、放っておこうと決めた。「私はやるべきことをやるだけ」そこで蛮蛮は太夫人を訪ね、鹿驪大会の準備について相談した。「大会には群雄を招いて水路の普請を話し合います その前に詩人を呼び、盛り上げてはいかがですか? 男君の志を世に知らしめれば群雄も名声を得るので断りづらくなります」「良い考えね、ではお願い」太夫人は蛮蛮が下がるとすぐ鍾(ジョン)媪(アオ)を呼んだ。「会場のことは喬氏に任せたと仲麟(ジョリン)に伝えて、それでも隠れるつもりかしら」つづく※媪=老婦人のこと
2026.03.16
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第19話魏梁(ウェイリァン)に縁談が舞い込んだと知り、すっかりへそを曲げてしまった小桃(シャオタオ)。すると魏梁が小桃に真心を伝えるため、自分の分身を贈った。それは10年前、魏劭(ウェイシャオ)が兄弟同然の4将軍に作ってくれた小さな金の武器だという。魏梁には鏢(ヒョウ)、魏渠(ウェイチュー)には対の長剣と短剣、魏梟(ウェイシャオ)には弓、魏朶(ウェイドゥ)には佩剣。4将軍は出征の時には必ずこの小さな武器を置いて出かけた。万が一の時、永遠に兄弟でいられるようこの武器を一緒に埋めてもらうためだという。「だからこれを君に託すよ」賭けに負けた魏劭は約束通り小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)と町へ散策に出かけた。小桃が魏梁の金の武器を持っているのを見て、ようやく縁談を断られた理由を知る魏劭。「彼が小桃を娶りたいと言ったら同意しますか?小桃も喬家の人間です」「反対する理由が?娶ったらもう魏家の一員、お前もそうだろう?」「男君…」魏劭から家族と認められ感激する蛮蛮、しかし魏劭は相変わらずだった。(^ꇴ^)b<かつては疑心暗鬼だったが、今は素直に普請を手伝ってくれるしな妻というよりまるで側近扱い。すると蛮蛮は急に不機嫌になり、憂さ晴らしに散財して独りで帰ってしまう。駅站に戻った蛮蛮は不粋な魏劭に苛立ちを隠せなかった。しかし小桃から魏劭が4将軍にそれぞれ金の武器を贈ったと聞いてハッとする。「男君は私に何を贈ったらいいのか分からないの?」すると全ての支払いを済ませた魏劭が山のような荷物を抱えて戻ってきた。「なぜ私を置いて帰った?」気まずそうな蛮蛮と、鈍い男君に失笑する小桃。魏劭には理由が分からなかったが、ふと思い出して小喬に小さな包みを渡した。「残務があるので行ってくる、明日は漁(ギョ)郡へ出発だ、早く休め」小さな包みにはかんざしが入っていた。「全く効果がなかったわけじゃないのね、もう一踏ん張り」喜んだ蛮蛮はもう少し魏劭のそばで過ごしたいと考え、小桃に楊奉(ヤンファン)を呼ぶよう頼んだ。翌朝、容(ヨウ)郡郡守・袁旺(ユエンワン)たちが巍侯の見送りにやって来た。魏劭は小喬たちを待つ間、魏梁になぜ小桃が好きだと言わなかったのかと問いただす。すると魏梁は小桃が喬家の人間のため反対されると思ったと明かした。「なら好きになるな」「それは無理です」情愛ばかりは自分で制御できないと訴える魏梁。小桃が怒れば何日も眠れず、小桃が笑えば喜び、小桃が泣けば悲しくなってしまうという。その時、魏劭は自分の小喬への反応が全く同じだと気づいた。相変わらず準備が遅い喬家の女たち。するとようやく蛮蛮たちが現れ、魏劭は郡守たちに別れを告げた。その時、女君の目配せに気づいた楊奉が突然、大声をあげる。「あーっ!大変だ!磐邑(バンユウ)に水経(スイケイ)という河川の書物を忘れて来たぁぁぁ!」魏劭はすぐ誰かに取りに行かせると安心させたが、蛮蛮は一緒に磐邑へ行こうと誘った。磐邑へは水路に沿って進むため、普請の進捗を確認しながら懐かしい場所にも行けるという。一方、博崖(ハクガイ)では思わぬ事故が起きていた。阿梵(アーファン)のため梅の実を摘みに行った比彘(ビージー)が転落、運良く村人に発見され、屋敷に運び込まれる。実は辺(ヘン)州との境にある蚌(ホウ)山で薛泰(シュエタイ)将軍に見つかり、暗器で襲われたのだ。阿梵は百姓(ヒャクセイ)なら危険な目に遭わずに済んだと嘆き、やはり博崖を離れようという。しかし比彘はどこに住むかが問題ではないと訴えた。「乱世で平穏に暮らせる場所なんてないさ 阿梵、重要なのは女君や家族から俺たちの仲を認めてもらうこと それこそが幸せだろう?」念願通り磐邑に寄り道して帰ることになった蛮蛮。しかし魏劭は夫のそばにいたいという小喬の女心に気づかない。見かねた小桃は休憩中、魏梁に夫婦の仲を取り持つよう頼んだ。魏梁は小桃の期待に応えるべく兄弟たちに相談、すると女子慣れしている魏渠がある策を授けてくれる。「失う恐怖を味わえば自然と己の気持ちを悟れる」魏梁は巍侯の指示だと嘘をついて女君と小桃を林の中へ案内し、魏朶(ウェイドゥ)に任せて引き返した。一方、魏渠は偵察から戻って来た巍侯に女君が散策に出かけたきり戻らないと報告する。魏劭は護衛がいるため心配していなかったが、そこへ魏梁が戻って来た。「女君が水を汲みに出かけたのですが、露水と小川の水、どちらが…」「正気か?!女君を置いて来たのか?!」魏渠は大袈裟に驚いた。「でも魏朶が…」「魏朶は小桃より軟弱だ!猛獣が出たらどーする?!賊に連れ去られるやも!」魏劭はやけに悲観的な魏渠に困惑、結局、小喬を探しに出かけることにした。魏梁は巍侯を連れて女君のもとへ案内した。しかしなぜか林の中で魏朶がポツンと独りで立っている。「女君はどうした?」「え?そっちと一緒なのでは?」魏梁と魏渠は呆然、すると魏劭の顔色が一変する。「女君は?!」魏朶が女君たちの足跡を発見、魏劭は4将軍と衛兵を率いて追跡した。すると流民に囲まれ、膝をついている小喬の姿を見つける。驚いた魏劭は急いで駆けつけ、小さな小喬を引っぱり上げて馬に乗せた。(๑•̀ㅂ•́)و✧<もう大丈夫だ!怪我は?!(´・_・`)<ありません魏劭はてっきり小喬がさらわれたと思ったが、聞けば道に迷っている流民を見かけ、小喬も一緒に探しながらここへたどり着いたという。屈んでいたのは病人の様子を見ていただけだった。山に隠れていたのは硯(ケン)州から来た流民だった。水を巡って硯州と鑰(ヤク)州の間で争いが絶えず、楽寧(ラクネイ)県では数百人が家を追われ、この数だけが道中を生き延びたという。良崖(リョウガイ)国にも焉(エン)州にも受け入れてもらえず、ちょうど県令が不在だった磐邑から無許可で入っていた。「ここで冬を越させてくれませんか?春になったら移動します」しかし蛮蛮は地盤の緩い山で家を立てるのは難しいと教えた。すると魏劭が磐邑と辛都(シント)に接する場所なら家を建てられるという。「そこで耕作をして生計を立てろ、魏国の民として受け入れる」蛮蛮は魏劭が主公だと明かし、一緒に磐邑まで連れて行くと安心させた。その夜の野営、魏劭は小喬を隣に座らせ、資料に目を通していた。すると蛮蛮が席を立とうとするたび、止められてしまう。「いいか、今日からどこへ行くにも報告しろ、心配させるな」蛮蛮はそんな魏劭の気持ちが嬉しかった。一方、焉州康(コウ)郡では和親に味をしめた州牧・喬越(チャオユエ)が参謀・張浦(ジャンプー)の入れ知恵で美しい女子を選び、諸国へ献上しようと考えた。女子の絵姿を並べながら嬉しそうな喬越。すると張浦が何なら側室に迎えてはどうかと戯言を言った。これを知った丁(ディン)夫人は深く傷つき、喬慈(チャオツー)に至っては屋敷を出ていくと猛反発する。つづく(  ̄꒳ ̄)結婚するならビジーか魏梁絶対、選んじゃいけないのが喬越w
2026.03.15
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第18話小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)の仕掛けた離間策が功を奏した。袁旺(ユエンワン)が裏切ったと誤解した魏典(ウェイディエン)。夜も更けたというのに袁旺を呼びつけ追及するも、袁旺は女君からの縁談なら辞退したと話し、宝物に至っては何の話か分からないと困惑した。すると痺れを切らした魏典は郡守と女君の動きなら全てお見通しだと口を滑らせてしまう。「はっ!私を監視していたのか?まさか私を疑って…」袁旺は魏典が駐屯しているのは自分を押さえつけるためだと気づいて激怒、2人は喧嘩別れになった。帰りの道すがら、魏典の馬車が刺客に襲われた。しかし運良く魏梁(ウェイリァン)が現れ刺客を撃退、命拾いする。実は襲撃は芝居、刺客は覆面で顔を隠した魏渠(ウェイチュー)と魏朶(ウェイドゥ)だった。袁旺は魏典に命を狙われたと信じ込み、魏劭(ウェイシャオ)に帰順すると決めた。密偵から報告を聞いた魏典は巍侯襲撃の件が露見すると踏み、この際、自分が有利な地で魏劭を仕留めようと画策する。「魏劭の奴!今日こそ鎧を着て貴様と一戦、交えてやる!」しかし屋敷に戻るや魏典は背後から魏渠に刺され、呆気なく絶命した。袁旺は魏典の配下を掌握、水路の延伸にも積極的に協力すると約束した。しかし肝心の楊奉(ヤンファン)が犬猿の仲の甄値(ジェンジー)も一緒だと知るや帰りたいと言い出してしまう。すると魏劭は地域を問わず民のために力を合わせて欲しいと頭を下げ、誰もがその志に感銘を受けた。そんな中、魏劭のもとに辺(ヘン)州の州牧・陳翔(チェンシアン)が逝去、叔父の陳滂(チェンパン)が継承したと急報が舞い込んだ。その頃、蘇娥皇(スーオーホアン)と蘇子信(スーズーシン)は庶民に成りすまし、武山(ブザン)国へ向かっていた。至る場所で通行検めがあったが、すでに牡丹の印がない蘇娥皇は疑われずに済む。すると道すがら再び玉楼(ギョクロウ)夫人を探す兵士に出くわした。聞けば陳滂に反旗を翻した薛泰(シュエタイ)が旧主のため玉楼夫人を保護すべく、探しているという。蘇子信は薛泰を頼ってはどうかと提案したが、蘇娥皇は無駄だと一蹴した。一方、手柄を立てた蛮蛮は魏劭に褒美をおねだりしていた。夫から真心のこもった贈り物が欲しい蛮蛮だったが、魏劭は何を贈ったら良いのか分からない。そこで将軍たちを誘って褒美探しに出かけた。「女子は甘いものを好みます、容郡でしか買えない菓子は?」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<ありきたりだ「碧玉のかんざし、真珠の垂れ飾り、点翠の髪飾り、この3本なら間違いなしです」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<俗っぽい「女君は齢3つで字を覚えたとか、書を贈っては?」フル(・_・ ))(( ・_・)フル<すでに読んだ物では困るすると魏劭の頭に名案が浮かんだ。魏劭は女君への褒美に戦馬500頭を贈った。予想外の褒美に開いた口が塞がらない蛮蛮。すると魏劭は戦馬が気に入らないなら武器を贈ってもいいという。焦った蛮蛮はやむを得ず戦馬を受け取ることにしたが、魏劭は小喬が無理して喜んでいるとは知らず満足げだった。٩(⚲□⚲)۶ <戦馬サイコォォォォォォォォォ…ォ乳母の春娘(チュンニアン)は落胆する小喬に巍侯と共に過ごす時間を増やすよう助言した。そこで金桂の香をまとって魏劭に差し入れを届けに向かう。すると魏劭は小喬から甘い香りがすると気づいて顔を近づけた。胸が高鳴る蛮蛮、しかし魏劭はどうせなら金桂を菓子に入れたらどうかと助言した。蛮蛮は魏劭に焉(エン)州では星読みで天候を予測することにより順調に普請が進んだと教えた。「幸いにも私は祖父から教わり星のことが少しは分かります」「そうか、では夜に観星台で待っていてくれ」その夜、蛮蛮はおめかしして観星台に上がった。しかし魏劭は薄着の小喬を心配し、外套を頭からすっぽりかぶせてしまう。するとなぜか楊奉が現れた。実は水路に関わることなら楊奉にも星の読み方を教えた方が良いと魏劭が呼んだという。その時、楊奉は女君の目配せに気づき、自分が邪魔者だと気づいた。「ここは3人では窮屈です、星読みは心を静める必要がある、2人が最適です」「おう、では先に戻っていろ」魏劭が帰したのは小喬だった。ㄘ━( ˙-˙ )━ン翌日、郡守府を訪ねた魏劭はふと昨夜の美しい小喬の姿を思い出し、思わず笑みがこぼれた。すると袁旺が巍侯に折り入って相談があると切り出す。「先日の縁談の件ですが…実はうちの娘が将軍に心を寄せておりまして…」魏劭はてっきり魏渠を見初めたのだと思ったが、袁旺は否定した。「いいえ、魏梁将軍です」「はあ?…魏っ魏梁?!」魏劭から縁談の話を聞いた蛮蛮は魏梁なら承諾しないと断言した。「賭けても良いわ、信じられないなら聞いてみて」「何を賭ける?」「私が勝ったら一緒に町を散策してください」その時、ちょうど小桃が買い物から戻ってきた。蛮蛮から郡守の娘が本当に魏梁を見初めたと知った小桃は動揺、逃げるように厨房へ行ってしまう。魏劭は魏梁に縁談を持ちかけたが、小喬が予想した通り断わられた。情に疎い巍侯には理解できず、無理強いしないで欲しいと言われてしまう。すると魏梁は小桃の誤解を解くため急いで厨房へ向かった。つづく(  ̄꒳ ̄)男君は少し抜けてる位がちょうどいい、でも蛮蛮は怒っている方がいいw
2026.03.13
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第17話容(ヨウ)郡へ向かう道中、魏梁(ウェイリァン)から男君と女君の距離を縮められる指南書があると聞いた小桃(シャオタオ)。そこで女君に進言し、休憩中に4人で近場の散策に出かけた。しかし指南書は全く当てにならず、食べ歩きどころか、めぼしい名所もない。魏梁は必死に盛り上げようとしたが、引っ張り回されただけの魏劭(ウェイシャオ)はほとほと呆れた。「行くぞ」するとがっかりした小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)も小桃も引き上げてしまう。ʕ •́㉨•̀)ฅ<主公?主公ォォォォォォォォォォォォーッ!一方、容郡では魏典(ウェイディエン)がひと足先に郡守・袁旺(ユエンワン)と接触していた。巍侯が焉(エン)州の麦の種を携えて容郡へ向かっているが、真の狙いは水路を容郡まで伸ばすことだという。容郡は漁(ギョ)郡から遠いからこそ、これまで魏家の影響を受けずにいられた。恐らく水路を通して各地と結びつきを強め、地方の権勢を削ぐつもりだろう。「どうすれば?」「もし主公が道中、賊に襲われたら?」その夜、駅站に落ち着いても魏劭は水路の準備に余念がなかった。遅くまで資料に目を通している魏劭に心を配り、献身的に尽くす蛮蛮。すると疲れたのか魏劭は頭が痛くなった。「指圧して差し上げましょう」蛮蛮は魏劭の肩を揉んでから、後頭部にあるツボを押し始めた。「私は冬麦の栽培方法を教えるために同行しましたが、重要なのは男君のおそばにいること 私の望みは男君のお世話をして政務をお手伝いすることです 今後、このような些事は私にお任せください…男君?」気がつくと魏劭はすでに眠っていた。「…私はあなたとの距離を縮めたいだけ、時が経てばもっと仲良くなれるはず」翌朝、魏劭は珍しく熟睡して目を覚ました。どうやら指圧してもらいながら寝てしまい、そのまま小喬の膝枕で眠ったらしい。魏劭はまだ机にもたれて眠っている小喬に自分の外套をかけ、起こさぬよう静かに出て行った。再び容郡への旅に戻った一行。休憩中、魏劭は小喬が送ってくる熱い視線に気づいて困惑していたが、その時、突然、賊が現れた。すると賊が放った矢が馬に命中、ちょうど独りで車にいた蛮蛮を乗せたまま暴走してしまう。魏劭は馬を駆って何とか追いつき小喬を救出したが、急に激しいめまいを起こして卒倒した。魏劭は賊の毒矢で腕を負傷していた。手当てした魏渠(ウェイチュー)によれば命に別状ないものの、毒が抜けるまで昏睡するという。蛮蛮は賊が訓練された兵士のようだったと思い出し、追い剥ぎを装った刺客ではないかと疑った。「男君の話では容郡郡守は小心者だけど魏典と懇意よ 水路が延長されたら容郡の根幹は揺らぎ、魏典の利益も損なわれる… でも確固たる証拠がない、みだりに動けば忠臣を陥れたと誣告されるかも ここは魏典の地盤、男君の名声が傷つけば水路の延伸がいっそう難しくなる」魏渠は巍侯が長旅に耐えられそうにないと心配し、ひとまず漁群に戻って療養するよう勧めた。しかし蛮蛮は引き返すにせよ再び襲撃される可能性が高いと懸念する。何より種のまく時期を逃がし、水路が通らなければ民の苦しみは続く。魏渠は仕方なく女君たちを駅站に待たせて自分1人で容郡へ向かうと言ったが、蛮蛮は反対した。「無法地帯で留まるのはもっと危険よ、でも袁旺に私たちを襲う度胸はないはず …容郡へ行きましょう」一行は容郡駅站に到着した。魏劭は無事に目を覚まし、女君の命令でここまで来たことを知る。その頃、蛮蛮は郡守府に袁旺を訪ね、冬麦の栽培について説得していた。すると袁旺は女君の説明だけでは心許ないと冬麦への切り替えを疑問視、確かに巍侯の命令なら従うしかないが、民を敵に回すことになると暗に拒否する。「他に用がなければお帰りを…」しかし蛮蛮は予想通りの反応に密かにほくそ笑んだ。蛮蛮は袁旺が本当に拒否したいのは水路の延伸だと見抜いていた。しかし水路は巍国の事業で拒みにくいため、麦の切り替えに難癖をつけたのだろう。蛮蛮は何か手立てがないか考えながら駅站に到着。すると門で待っていた魏渠から魏劭が目覚めたと聞いた。魏劭の寝所に小喬が飛び込んできた。すると蛮蛮は思わず魏劭に抱きついてしまう。「やっとお目覚めに…」照れくさい魏劭は手が痛いと言って小喬を離し、袁旺との話し合いについて聞いた。袁旺が拒んだと聞いた魏劭は憤慨、魏梁に兵を召集させると決めたが、蛮蛮は攻め落とすのは簡単でも、兵士や民が傷つくと諌める。「一戦、交えるのではなく、心を攻めるべきです 魏典は疑り深い、離間策でその点を突けば袁旺は孤立無縁となり男君に帰順します」女君に呼び出された袁旺はその足で魏典に会いに行った。「で、喬氏はどんな条件を出してきた?」「今日は碁を打っただけだ、喬氏の狙いが分からぬ、ずっと座っていたから腰が痛い」しかし魏典は信じられず、密偵に袁旺の見張りを命じた。その夜、郡守府に魏渠が駆けつけた。魏渠はわざと荷物を落とし、急いで拾って屋敷の中に消える。すると密偵は魏渠が人目を気にしながら宝物を抱えて郡守府に入ったと魏典に報告した。「きっと袖の下です」実は宝物は替え玉、魏渠が袁旺に届けたのは履き物だった。蛮蛮は中庭の露台で碁に精通する袁旺と2局ほど手合わせ、その間に侍女が履き物の片方を隠してしまう。「風で飛ばされたのかもしれません」そこで新しい履き物を渡し、郡守府を訪ねる口実を作っていた。「郡守、女君の命令で探したところ履き物が見つかりました」蛮蛮は魏渠から策が上手くいったと報告を聞いて寝所へ戻った。「すっかり女君らしくなったな」魏劭は小喬の手腕に目を細めたが、ふと寝台に近づくなと注意する。「長らく沐浴していない、臭うだろう」すると蛮蛮はいたずらっぽく笑ったかと思うと、魏劭を半ば強引に風呂へ入れた。蛮蛮は魏劭の肩に湯をかけながら、新しい傷を見つけた。「嘯岡(ショウコウ)の時の傷が治ったら別の傷が加わった… 男君には傷を負って欲しくありません 今後は健やかで平穏に暮らし、命懸けで戦わずに済むようになって欲しい」すると照れ臭くなった魏劭は話題を変えた。「で、次はどんな手を使う?」「2人ほどお貸しください」実は袁旺の娘と魏典の甥は許嫁だった。そこで蛮蛮は魏梁と魏渠を借りて郡守府へ出かけ、袁旺に縁談を持ちかける。「まだ婚約書は届いていないと聞いたわ、魏典将軍は約束だと思っていないのかも 噂では領内で妙齢の女子を探しているとか…郡守も退路を確保しては?」蛮蛮は袁旺に揺さぶりをかけた。その時、自分の縁談だと知った娘が候補の2人の顔が見たくて戸を開け、うっかり転んでしまう。すると妓楼通いで女子の扱いに慣れている魏渠はとっさに駆けつけ、娘に手を貸した。その夜、密偵が魏典に報告した。喬氏は郡守府から満面の笑みで出てくると、すかさず宝飾店へ向かい、婚礼で使う髪飾りを注文したという。「…袁旺を呼べ」つづく( ๑≧ꇴ≦)プハッ!女慣れしている魏渠はモテ枠なのか?
2026.03.12
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第16話小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)にたきつけられ、ようやく外祖母のもとへ駆けつけた魏儼(ウェイヤン)。実は魏家を裏切ろうとしていたと白状し、遊歴中に陳滂(チェンパン)の配下・陳烈(チェンリエ)が現れ、自分の出生を知ったと明かした。しかし実際は陳滂が母をさらって乱暴し、出産したものの心を患ってすぐ亡くなったという。徐(シュー)太夫人は魏劭(ウェイシャオ)には喬家を恨むなと諭しながら、内心では陳滂への恨みを捨てられなかったと涙した。国事に魏儼を関わらせなかったのも、その体に陳家の血が流れているからだという。当時は夫が戦死して独りで魏家を支えねばならず、太夫人は魏儼に全幅の信頼を置けなかったと認めた。太夫人は全てをさらけ出した上で魏儼に魏家か陳家か自分で選べと迫った。魏家を選ぶならこれまでどおり自分の孫として寵愛するが、その代わり重用はしないという。「辺州へ行きたいのなら止めない、3度、叩頭してこれまであなたを育てた私に報いて そして出て行ったら2度と魏家に戻らぬように」すると魏儼はそっと涙を拭い、ひざまずいて3度、叩頭した。太夫人は愛孫の選択に深く傷ついたが、魏儼はあくまで養育の恩に報いるための叩頭だという。「今日から私は魏家だけに属します、外祖母と離れたくない…」太夫人と魏儼は再び家族としての絆を取り戻し、硬く抱き合った。そんな2人の様子をそっと見守っていた魏劭と蛮蛮。魏劭はさすが知謀に長ける女君だと感心したが、蛮蛮は褒められついでにもう一肌脱ぐという。その頃、罰を受けた朱(ジュー)夫人は涙ぐみながら写経を始めていた。すると小喬が差し入れを届けにやって来る。自分の浅はかさを棚に上げ、全て喬氏のせいだと八つ当たりする朱夫人。しかし蛮蛮は姑に毛嫌いされても、魏劭を思う気持ちは同じはずだと訴えた。「男君には将来、母親と妻の間で苦しませたくありません 確かに男君は腹を立てています でも母親が自分を気遣って自白したことを分かっていますよ 男君は心を痛めていますが、口下手なので儿媳を遣わしたのです 祖母も世間体のため厳しい罰を与えただけ、無事に果たせば全て元通りです」蛮蛮が笑顔で目配せすると、朱夫人は機嫌を直して涙もすっかり乾いた。一方、辺州では病床の州牧・陳翔(チェンシアン)が蘇娥皇(スーオーホアン)の帰りを待たずに逝去、叔父の陳滂が州牧を継承した。まさか息子の仇敵になったとは知らず、魏儼が辺州へ戻らないと報告が届いても、いずれ戻って来ると余裕を見せる。しかし蘇娥皇の行方が分からないと知るや焦った。「あの女は名声がある、悪人に取り込まれたら厄介だ」そこで甥の遺言が蘇氏の貞操を守ることだとでっち上げ、見つけしだい玉楼(ギョクロウ)に幽閉するよう命じた。蛮蛮の尽力で焉(エン)州から新しい冬麦が到着した。魏劭はいよいよ水路を伸ばす工事に着手すると決めたが、喬圭(チャオグイ)の配下だった楊奉(ヤンファン)に全権を委ねるわけにいかず、結局、辛都(シント)の甄値(ジェンジー)も容(ヨウ)郡に赴任させることにする。しかし最大の懸念は容郡郡守・袁旺(ユエンワン)だった。袁旺は翰(カン)郡郡守・魏典(ウェイディエン)と懇意のため、圧力をかけられる者が行く必要がある。すると今回ばかりは魏劭が自ら現地に赴くと決めた。その頃、蘇娥皇と蘇子信(スーズーシン)は辺州の辺境にいた。蘇子信はひとまず付近で情報を集めたが、実は巍国へ出発して間もなく陳翔が亡くなっていたと分かる。馬車で報告を聞いた蘇娥皇は呆然、結局、養子を迎えられず、陳滂にみすみす州牧の座を奪われていた。「やられたわ」「情勢が変わった、陳滂は阿姐を捕まえるため、牡丹を目印に探させている」蘇娥皇は陳滂に激怒したが、蘇子信から幽閉を望んだのが陳翔だと聞いて愕然となった。「阿姐の牡丹が辺州を脅かすと心配したんだろう、亡くなる前に陳滂に頼んだそうだ」「ふふ、皮肉なものね…同じ政の駒なのに喬氏は真心を得て、私は自由を奪われるなんて」すると蘇娥皇は正体を隠すため、額にある牡丹のあざをこすって消した。ヒイィィィ!!(゚ロ゚ノ)ノ <描いてたのかーい@蘇子信魏劭は祖母と従兄に容郡へ行くと報告、留守を魏儼に任せた。困惑する魏儼だったが、太夫人は自分がついているので頼みを聞いたらどうかと助言する。魏儼は家族と認められたと知って喜び、全力を尽くして漁郡を守ると約束した。一方、魏劭が容郡へ出かけると聞いた蛮蛮は同行したいと頼んだ。魏劭は家族のわだかまりを解いてくれた小喬の望みを叶えることにしたが、蛮蛮の魏劭と一緒にいたいという切実な女心には気づいていない。公孫羊(ゴンスンヤン)は鈍感な巍侯に呆れながら、魏儼と一緒に一行を見送った。夫との初めての旅に胸を躍らせる蛮蛮。しかし魏劭は妻を気遣いながらも、全く色気のない話ばかりだった。すると小桃(シャオタオ)と親しくなりたい魏梁(ウェイリァン)が男君と女君の仲を縮めたいという口実である提案を持ちかける。「友からもらったこの指南書の通りにすれば2人の関係は必ずよくなる」つづく( ˙꒳˙ )え?あまりに呆気なかった…
2026.03.11
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第15話焉(エン)州の冬麦に細工したのは小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)なのか魏儼(ウェイヤン)なのか。女君と従兄の間で板挟みとなった魏劭(ウェイシャオ)は政敵の叔父・魏典(ウェイディエン)に詰め寄られ、言葉に詰まってしまう。しかし突然、徐(シュー)太夫人が卒倒、麦の件は一旦、棚上げとなった。祝宴はお開きとなり、魏劭は祖母のお陰で窮地を脱した。すると居所に戻った太夫人は人払いしてから魏劭に辛い胸のうちを明かす。確かに魏儼は太夫人の娘・魏青雪(ウェイチンユン)の子だが、実は父親は下僕ではなかった。本当の父は辺(ヘン)州の丹(タン)郡郡守・陳滂(チェンパン)だという。「青雲が成人したばかりの頃、陳滂にさらわれ乱暴された 3年後に連れ戻すことができたけれど、その時にはすでに身ごもっていたの 結局、青雲は世元(シーユエン)を産み、心を病んで亡くなった…」娘を失った太夫人は必ずこの手で復讐すると誓ったが、魏儼が孫であることも事実だった。そこで父親は下僕で、婿入り後に死んだことにしたという。これまで魏儼の出生を隠し続けて来た太夫人、しかし遊歴から戻った魏儼の様子が変わったことに気づいていた。「何かを知ったようね… あの子が過ちを犯したとしても命は守ってやりたい」魏儼は屋敷へ戻ったきり祖母の見舞いにも来なかった。祖母の苦心を知った魏劭は魏儼府を訪ねたが、魏儼は自暴自棄になっている。魏儼は祖母が自分を疑い、倒れたふりをしたと分かっていた。「表兄、辺州へ行くつもりか?」「なぜそんな話を?」「…やはりな、出生の話を知ったんだな」魏劭は父親が誰であれ従兄弟だと訴えたが、魏儼は疑心暗鬼になっていた。「麦の種の件は私がやった、どうせ私を信じぬのだろう?」「決めつけるな」「なら喬氏のことは?なぜ喬氏の文を検める?」喬家は禁足になった。最悪、死罪の可能性もあると悲観する乳母の春娘(チュンニアン)。小桃(シャオタオ)はそんな母に寄り添い、小棗(シャオザオ)は複雑な表情を浮かべながら女君のそばに控えている。そんな中、夫婦の衣服を片付けていた春娘たちは箪笥の中から太夫人に贈った腕輪とそっくりな腕輪を発見した。蛮蛮はこの時ようやく魏劭が腕輪を失くした自分のために奔走してくれたと知る。その優しさに心を打たれた蛮蛮は急いで文をしたため、焉州に送るよう頼んだ。蛮蛮の文は魏劭が検めるため衙署に届いた。…どんな決断をなさっても男君を恨みません…文は魏劭に宛てたものだった。すると捜査に進展があったと知らせが舞い込む。「主公、何者かが食糧庫に侵入した形跡がありました」魏劭は衙署を抜ける時間がなく、そこで封筒に返事を入れ、女君に文を差し戻すよう命じた。…明日を待て、屋敷で話そう…翌朝、魏劭は議事庁の前で麦の種の計量を命じた。すると麦の種は食糧庫に搬入後、何者かに細工されたと判明、喬家は潔白だと分かる。しかし魏儼への疑いも晴らすべく、魏劭はさらに詳しい捜査を命じた。玉楼(ギョクロウ)夫人・蘇娥皇(スーオーホアン)の策は巧妙だったが失敗に終わった。どちらにしても家族思いの魏劭のこと、女君も従兄も罰せず、うやむやにするだろう。従弟の蘇子信(スーズーシン)もすでに鄭楚玉(ジョンチューユー)を始末、足はつかないと安心させた。しかし思いがけず魏劭が徹底的に調査すると分かる。招待客たちは城内に足止めされてることになり、発覚を恐れた蘇娥皇は早急に手を打つことにした。魏劭が着替えを取りに戻って来た。小喬の文が背中を押してくれたと話す魏劭、一方、蛮蛮も自分を信じてかばってくれた魏劭に応え、どんな決断でも受け入れられるという。夫婦で苦難を乗り越えながら絆を深める二人。すると魏劭は調査を続けるため、しばらく戻れないと言った。その時、小檀(シャオタン)が荷物をまとめ終わったと声をかける。「では行くぞ」「あ、お待ちください夫君…」蛮蛮は焉州に送って欲しいと封筒を託した。しかし魏劭も侍女たちも目を丸くしていることに気づく。実は蛮蛮は自分でも気づかぬうち、魏劭のことを自然と″夫″と呼んでいた。食糧庫に頻繁に出入りしていたのは鄭楚玉だった。しかし肝心の鄭楚玉は急死、口封じに殺されたのは明らかだったが、証拠がない。一方、朱(ジュー)夫人は鄭楚玉に協力したせいで死地に追い込まれそうだと怯えていた。そこですぐ鄭楚玉を呼ぶよう頼んだが、洗濯中に川に転落、溺死したと分かる。「バカな!あの子は泳ぎが得意よ?!(はっ!)」朱夫人は太夫人の戒めを思い出し、呆然となった。…勝手な事を続ければいつか身近な人を死なせるわ…すると蘇娥皇が現れた。蘇娥皇は今回の調査で一番、苦しんでいるのは魏劭だと嘆いた。もし魏儼の仕業なら従兄を処罰せねばならず、魏典からは圧力がかかり、外孫を偏愛する太夫人とも板挟みになってしまうという。「黒幕が誰かはもはや重要ではありません、世元以外なら安心できるでしょう」足止めされた招待客たちは痺れを切らし、解放して欲しいと巍侯に詰め寄った。すると朱夫人が現れ、黒幕は自分だと罪を被ってしまう。「鄭楚玉と内外で手を組み、種を蒸して傷ませ、喬家のせいにした 世元は何も知らない…よく思い出して、祝宴で誰が冬麦を見たいと言ったのか」確かに相手が巍侯の母親では律法で裁けず、女君と魏儼を守るにはこれが最善の方法だった。麦の種の件は決着がついた。魏劭は母の処遇を祖母に任せたが、もちろん太夫人も朱夫人の頭で小細工できると思っていない。しかし一向に学ばない朱夫人の浅はかさを嘆き、再び祖廟での修行を命じた蘇娥皇は最後まで魏劭と旧情を温められないまま漁郡を去った。すると道すがら、待ち伏せしていた魏儼に呼び止められる。「今後はもう漁郡に来ないで欲しい あなたは辺州の女君で魏家と敵対する間柄、外祖母はあなたの来訪を歓迎していない 外祖母を悲しませたくない」「自分を魏家の一員だと思っているのね…ふっ 魏家に留まることで、あなたは心安らかでいられるかしら?」魏儼は羅鐘坊(ラショウボウ)に引きこもり、祖母にも魏劭にも会おうとしなかった。陳烈(チェンリエ)からは辺州へ戻ろうとせっつかれるが、決心がつかない。そんなある夜、舞姫たちと戯れていた魏儼は舞台を囲む客たちの中にいる小喬に気づいた。実は蛮蛮は従兄を心配する魏劭のため、境遇の似ている自分が説得に行くと志願していた。しかし魏儼はよそ者だったのは喬氏ではなく自分の方だったと卑下する。「家族かそうでないかを決めるのは、血のつながりだけですか?」魏儼は喬氏も自分の出生の秘密を知っていることに驚き、思わず失笑した。「私が男君の信頼と祖母の愛情を得られたのはなぜだと思いますか?」「喬家の娘の立場を捨てたのだろう?」「違います、もし喬家の娘の身分を捨てていたら男君は私を軽んじ、見下すでしょう 私は女君として巍国に不利益な事はしませんが、故郷である焉州も裏切りません 率直であってこそ、互いに信頼し合えるのでは? 自分を魏家の者だと思ってこそ家族だと認めてもらえる」「自分はそう思っていても、魏家の者にとって私は捨て駒だ」「でも祖母はその捨て駒のために倒れられた」「あれは芝居だろ?」「徹底的に調べが始まると知って取り乱し、再び気を失ったのです 大事には至っていませんが、ずっと寝込まれています 表兄に知らせないのは心配をかけるためではない 最も大切な孫の心が自分から離れることを恐れているからです」小喬の言葉を聞いた魏儼は激しく動揺、急に席を立って出かけてしまう。魏儼は矢も盾もたまらず、祖母の居所に駆けつけた。しかし元気そうな祖母が現れる。威厳は小喬に騙されたと気づいて帰ろうとしたが、太夫人が呼び止めた。「もう二度と外祖母と顔合わせてくれないの?」つづく( ๑≧ꇴ≦)えー!蛮蛮、ついに落ちる?!w
2026.03.09
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折腰 The Prisoner of Beauty 全36話第14話辺(ヘン)州の女君で玉楼(ギョクロウ)夫人と崇められる蘇娥皇(スーオーホアン)はかつて魏(ギ)家の許嫁だった。蘇娥皇の突然の来訪に何か裏があると疑う小喬(シャオチャオ)こと蛮蛮(マンマン)。そんな中、いよいよ蘇娥皇が従弟・蘇子信(スーズーシン)を帯同し、漁(ギョ)郡に到着した。しかし案内されたのは魏府ではなく魚郡駅館だと分かり落胆を隠せない。蘇娥皇はこれが魏劭(ギショウ)の計らいだと聞いたが、女君の入れ知恵に違いないと邪推した。蛮蛮が祖母に孝行していると、ちょうど蘇娥皇が挨拶にやって来た。徐(シュー)太夫人は遠慮する小喬を留め、蘇娥皇に魏劭の妻を紹介する。「絶世の美女という噂は本当ね、仲良くしてね、妹妹、私のことは阿姐と呼んで」「玉楼夫人は辺州の尊き女君、掟は破れません、玉楼夫人」この時、蛮蛮は蘇娥皇が身につけている佩玉を見逃さなかった。蘇娥皇は朱(ジュー)夫人からそれとなく魏家の情報を聞き出した。太夫人は喬氏を評価しているが、朱夫人は鄭楚玉(ジョンチューユー)を追い出された恨みがあるらしい。魏劭も水路の延長で忙しく、自分はのけものだという。そこで蘇娥皇は水路の事情を尋ねた。朱夫人も詳しくは分からないが、焉(エン)州の麦の種を運べるよう容(ヨウ)郡まで水路を引くという。魏劭は衙署で玉楼夫人の挨拶を受ける予定だったが、蘇娥皇の希望で思い出の場所での再会となった。「覚えている?昔、私とあなたと伯功(ボーゴン)はこの庭で遊んでいた 庭は荒れ果てても、全て昨日のことのように思える… 私は武山(ブザン)国で生まれたけれど、子供の頃、あなたたちと過ごした だから巍国に来るとまるで帰郷したかのようだわ 魏府へ挨拶へ言ったの、喬氏は優しく、気配りができる立派な嫁ね」「その通りだ」「でも忠告させて、喬氏は魏家の敵よ、国事に関わらせてはだめ」蘇娥皇は焉州が麦の種を支援することを問題視し、喬家が何か企んでいると疑う。そこで容郡のために自分が持って来た食糧を使うよう勧めた。しかし魏劭は辺州の女君である蘇娥皇こそ自分と国事について話すべきではないという。「食糧は受け取れぬ、それに喬氏と同盟を結んだ以上、信義に背けぬ」「そうね、浅はかだったわ」すると蘇娥皇が佩玉の片割れを見せた。もう一方の片割れは、魏劭の腰に下がっている。蘇娥皇は旧情でゆさぶりをかけたが、魏劭は一線を引いた。「昔話はやめよう、玉楼夫人、どうか末長くお幸せに」一方、玉楼夫人の目的を考えていた蛮蛮はついにある結論に達した。焉州と巍国が組んで容郡に水路を引けば辺州は包囲される形となる。州牧が黙って見ているはずもなく、恐らく妻を説得役として送り込んだのだ。いつも冷静な蛮蛮、しかし小桃(シャオトウ)から玉楼夫人が魏劭を呼び出しと聞くや、何とも言えない焦燥感に襲われてしまう。その夜、魏劭が屋敷へ戻ると小喬がヘソを曲げていた。複雑な乙女心を理解できず困惑する魏劭。すると蛮蛮は魏劭の着替えもほったらかして寝てしまう。実は蘇娥皇は魏劭の亡き兄・魏保(ウェイバオ)@伯功の許嫁だった。14年前、喬家の裏切りがなければ辺州へ嫁がされることもなかっただろう。蘇娥皇は喬氏への恨みを募らせ、ちょうど太夫人への誕辰祝いとして届いた焉州の食糧を憎々しげに眺めていた。蘇子信は蘇娥皇の指示で婚家で苦労している鄭楚玉に接触した。すると翌朝、鄭楚玉がこっそり朱夫人を訪ねてくる。鄭楚玉は嫁ぎ先で虐待されていると泣きつき、何もかも喬氏のせいだと訴えた。「姨母さえその気になれば喬氏を追い出せます」徐太夫人の祝宴が盛大に始まった。魏儼(ウェイヤン)は互いに腹に一物ある蘇娥皇を牽制していたが、思いがけず蘇娥皇の美声で剣舞を披露するはめになる。2人の歌舞は見事ながら、徐太夫人は蘇娥皇と魏儼の間に漂う緊張感を見逃さなかった。すると朱夫人が焉州からも大層な贈り物があるらしいと切り出す。しかし麦の話になるや魏劭は気まずそうに退席してしまう。朱夫人はぜひ冬麦を見たいと頼んだ。そこで蛮蛮は宴席に麻袋をいくつか運ばせ、器に麦を入れて招待客たちに配ったが、朱夫人がカビ臭いと難癖をつける。それに呼応するように蘇子信と通じる男が麦を水に入れ、確かに種が浮かんでこないと声を上げた。蛮蛮は慌てて袋の中を確認したが、確かに火の通った発芽しない麦が混ざっている。ここぞとばかりに喬氏を攻め立てる魏典(ウェイディエン)、祝宴はさながら喬氏を弾劾する場所になった。すると思いがけず魏儼が小喬の肩を持つ。「大勢で女子を袋叩きにするのか?か弱き女子が国事に関われるわけがない 恐らく喬越(チャオユエ)の独断だろう」にわかに信じられない蛮蛮は麦がすり替えられた可能性を示唆し、太夫人に調査を嘆願した。しかし訴えもむなしく、親族たちの怒号にかき消されてしまう。独り矢面に立ち、思わず涙がこぼれる蛮蛮、その時、小檀(シャオタン)から知らせを聞いた魏劭が戻って来た。「祖母の誕辰だぞ!静まれっ!」魏劭は小喬が辛都の復興に貢献し、磐邑では共に良崖(リョウガイ)国を退けたと説明、永寧渠が再び開通したのも小喬のおかげだと感謝した。そもそも民を害したいなら水路の修繕に手を貸さなければ良いだけのこと、ゆえにこれは陰謀だという。( ;∀;)ァァァァァ~蛮蛮魏劭は種の計量を命じた。食糧は漁郡に入る前に計量されているため、干した種がどこで混入されたのか分かるという。しかしその時、蘇娥皇が口を開いた。「倉庫に入る前に問題がなかったのなら、倉庫で問題があったというの?」実は食糧庫の責任者で麦の種を受け取ったのは魏儼だった。すると魏典は喬氏か魏儼のどちらかが犯人だと迫り、従兄と妻の板挟みになった魏劭を追い詰める。つづく(# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 何てこと!蛮蛮を泣かせるなんて!しかしここにきて魏劭の株が爆上げw
2026.03.06
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