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2023.04.10
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苍兰诀 Love Between Fairy and Devil
第2話

罪囚が収監される昊天(コウテン)塔に落ちてしまった仙女・小蘭花(シャオランファ)。
何の因果か3万年前に封印された月尊・東方青蒼(ドンファンチンツァン)と正面衝突し身体が入れ替わってしまう。
東方青蒼は眠りから覚めたものの霊力の小さな蘭の身体では何もできず、小蘭花の首を絞めて昊天塔を封じている陣を破れと迫った。
しかし小蘭花は囚人が自分を利用して脱走するつもりだと怪しみ、殺せるものならやってみろと反発する。
東方青蒼は確かに自分の身体に手を出すわけにもいかず、嫌がらせに小蘭花の美しい黒髪を切り落とした。
(Ŏ艸Ŏ) <私の髪が!
激怒した小蘭花は東方青蒼の長い銀髪を引っこ抜き始めたが、その時、東方青蒼はなぜか自分もその痛みを感じると気づく。
「無礼な振る舞いを続けるなら、次はお前の腕をへし折るぞ…」
「私は首をもぎ取ってやる!」
「どうやら舌を切られたいようだな」
「じゃあその根を腐らせてやる!どうせ傷んでるし怖くなんかないんだからね!」
すると小蘭花は急に悲しくなってしゃがみ込んだ。
「私の髪ががが…1000年も伸ばしたのに…ひどすぎる!
 もう髪を結えない…ぐすん…かんざしも挿せない…仙女試験も受けられない…司命殿にも戻れない…
 まだ1500歳のうら若き乙女なのに…私の髪を返して…私の髪を返してよ!」

。・゜・(ノД`)・゜・。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!

東方青蒼は自分が号泣する姿に耐えられず、髪の毛を元に戻した。
「…私を脅した者は古来、お前しかおらぬ」
「ぐすん…私を男に変えたのもあなたが初めてよ」
小蘭花は確かに一刻も早くここから出たいと思い直し、この男の強い霊力で昊天陣を破ろうとした。
しかし力をうまく操ることができない。
東方青蒼は呆れ果て、2人の身体を戻す方が早いと気づいた。

長珩(チャンハン)が寝宮へ戻ると朋友の容昊(ヨウコウ)が待っていた。
風来坊の容昊は凱旋の祝宴にも出席せず、涼亭の山水画の中で舟遊びに興じている。
しかし久しぶりに再会した長珩はどこか元気がなかった。
長珩の話では封印を補強した時に仙女が塔に落ちたが、兄の帝君は無辜の命が失われても平然としていたという。
「そうだろうな~だから私は水雲天の偽君子どもとは酒を飲まぬ」
その山水画には息山(ショクサン)の風景が描かれていた。
実は息山神女(シンニョ)・息芸(ショクウン)は長珩の許嫁だったが、3万年も行方が分からず会ったこともない。
容昊は長珩が肌身離さず持っている手巾に蘭の刺繍があることに気づき、他に想い人がいると察しがついた。
すると見透かされた長珩は急に怒り出し、今まで出征するたび息芸を探して続けていると釈明する。
「分かった分かった…肩の力を抜けよ、お前は張り詰めすぎだ」

一方、東方青蒼は口づけした時に身体が入れ替わったと気づき、小蘭花を押さえつけていた。
小蘭花は必死に抵抗、自分の身体を突き放したが、思わぬ怪力で吹き飛ばしてしまう。
結界にぶつかった小蘭花の身体は天雷に見舞われ、このままでは壊れそうだった。
小蘭花は自分の身体を助けようと東方青蒼の霊力を発揮、すると勢いよく飛び上がったが制御できず、再びぶつかり唇を重ねてしまう。
その時、凄まじい衝撃波が昊天塔を壊し、封印を破った。

小蘭花はいきなり地面に放り出された。
「痛あ〜(はっ!)戻ってる!」
しかし安心したのも束の間、見たこともない出で立ちの男が上から睨みつけている。
「私を目覚めさせたのはお前の手柄だ…お前に報いねばならぬな」

東方青蒼は小蘭花を引き寄せ、首を締め上げた。
その時、なぜか自分も首に激しい痛みを感じて手を離さざるを得なくなる。
…どういうことだ、なぜ同じ痛みを?…
すると小蘭花は男が困惑している隙に姿を消した。

長珩は昊天塔から罪囚が逃げたと報告を受けた。
そこで直ちに脱走した罪囚を捕らえて帝君に報告したが、うっかり大事な手巾を落としたと気づく。
急いで森に探しに戻った長珩、しかし結局、見つからなかった。

翌朝、小蘭花は他の仙女たちの噂話を耳にした。
「昨夜、昊天塔の罪囚が逃げたんですって」
「えーっ?!昊天塔って禁足地でしょう?」
「でも長珩仙君が逃げた罪囚を全て捕らえたって…戦神がいれば何も怖くないわね!」
小蘭花は当然、あの入れ替わった男も長珩神君に捕まったのだと安心した。

その頃、昊天塔を脱獄した東方青蒼は忘川(ボウセン)を見下ろしていた。
すると川底で身を潜めていた黒龍・觴闕(ショウケツ)が現れる。
「ここで3万年、お帰りをお待ちしておりました」
「玄虚(ゲンキョ)の境へ行くぞ」
一方、小蘭花は仙女の試験に向けて根の傷を治す薬を買いにやって来た。
蔵珠斉(ゾウシュセイ)の店主・結黎(ケツレイ)は小蘭花の数少ない友だち、しかしツケばかりのせいか足元を見られてしまう。
そこで小蘭花は足りない分をツケにしてもらう代わりに衣の配達を引き受けた。

小蘭花は留芳(リュウホウ)閣に衣を届けにやって来た。
殿内はちょうど逃げ出した鳳凰草(ホウオウソウ)妖の捜索で慌ただしく、小蘭花は衣を箪笥にしまっておくよう頼まれる。
すると箪笥の中に娘が隠れていた。
「あなたを探し回ってるみたい、どうしてなの?」
「私にも分からない」
小蘭花は娘を鳳凰草に戻し、連れ出すことにした。
しかし急に腕輪が反応、探してみると司命殿にあるはずの誰かの運命簿がある。
そこで小蘭花は腕輪を使って結界から運命簿を取り返した。
「″名のない運命簿″?」

東方青蒼と觴闕は月族の精鋭たちが封印された玄墟の境にいた。
3万年前、当時の戦神・赤地女子(セキチジョシ)は自分の元神を捧げてこの地に10万の兵士を封印、今もその時の朔風(サクホウ)剣が突き刺さっている。
「蒼鹽海(ソウエンカイ)には月尊が没したと伝えられ、巽風(ソンホウ)殿下が月尊を継ぎました
 ですが100年を待たずに南北の幽王が謀反を起こし、この3万年、内乱が絶えません」
しかも近頃、仙族にまで北溟(ホクメイ)を奪われてしまったという。
東方青蒼は愚かな弟に落胆し、再び兵を率いて戦おうと決めた。
しかし朔風剣の封印は赤地女子にしか解くことができない。
その時、東方青蒼は急に腕に痛みを感じた。
「あやつのせいか?」
実は小蘭花は運命簿と鳳凰草を持ち去ろうとして捕まり、閣主・蝶衣(チョウイ)に鞭で打たれていた。

↓( ー̀ωー́ )…痛い


蝶衣は小蘭花と鳳凰草を化魂墟(カコンキョ)へ連行した。
すると2人は化魂鼎(カコンテイ)の中に突き落とされてしまう。
「助けてぇぇぇぇ!」

つづく


( ๑≧ꇴ≦)男主も女主も入れ替わった方が上手いわ〜w





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最終更新日  2023.07.02 22:43:13
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