2003年11月05日
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テーマ: 中国旅行(113)
カテゴリ: カテゴリ未分類
tetywestは帰国後の忙しさにかまけて、whさんの同級生から贈られたVCDをそのまま封も切らずに放置してあった。しかし、「雲南銀婚旅行」日記がここまで来た以上、「納西古楽」に一言も触れずに済ますわけにはいかないだろう。それは麗江の納西族文化を具体的に表現した芸術なのだから・・・

そんなわけで昨夜、夕食後tetywestの家にあるDVDデッキに恐る恐るそのCDを挿入してみた。tetywestはVCDを扱ったことはなかったので、果たしてうまく再生できるかどうか不安だったのだ。しかし、この分野でもPCと同じく「下位互換性」が保たれているようで、いとも簡単にTVには「納西古楽」のタイトルが現れた。

そのVCDは、麗江古城の演奏会場で1997年に録画されたものだった。舞台には40人ほどの楽士が並んでいる。中央に座っているのは84歳~77歳の15人の老人だ(VCDの後半で1人ずつ紹介があった)。観客席は2階まであり、全部で150人くらいの聴衆で満席だった。青い中国服を着た司会者が「納西古楽」の紹介を始める。画面の下に中国語の字幕が出るので、何となくtetywestにも理解できる。

「納西古楽は唐朝の宮廷音楽を現在に伝えている、とても貴重な音楽です」
と言うような解説があり、演奏が始まった。

オーケストラの編成は、打楽器と弦楽器と木管楽器から成っている。打楽器は、大きな太鼓、小さな太鼓、木魚、シンバル、鐘。弦楽器は、琵琶(4弦)、三線(蛇の皮、3弦)、鼓弓(竹製、2弦)、琴(多弦)。木管楽器は竹製の横笛と縦笛だ。それに女性のコーラストリオがいる。

「納西古楽」のテンポはかなりゆっくりで、雅楽と似ていると言えなくもない。ただ、メロディラインは中国独特の「ふわふわ」とした印象を受ける。曲は、フルオーケストラで演奏されるパートと、打楽器のみで演奏されるパートの2部構成のものが多い。もちろん最後までフルオーケストラの曲もあるし、打楽器だけの曲もある。歌詞のある曲もあれば、ない曲もある。曲の途中で微妙な変調が混じる。

しかしこの説明では、一体「納西古楽」がどんなものなのか想像するのは不可能だろう。これを「百見は一聞に如かず」という(笑)

もう少しわかりやすい解説がないものかと、インターネットで探してみると、下のようなサイトがあった。( http://www.hiyunnan.com/article/0000036.htm

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納西古楽

「洞経音楽」俗称「納西古楽」は明・清の時代に漢族の道教音楽として内地から雲南に伝えられた。それは、たとえば大理、【山かんむりに魏】山、楚雄、保山、建水、蒙自など多くの地方に流伝した。しかし、それらの地方の洞経音楽に比べ、「納西古楽」は洞経音楽の重厚さと純粋性を完璧に保持しており、古朴典雅な江南繍竹風韻を持っていると同時に、人体を一種の玄妙、幽玄、超然的な境地に誘う納西民族の色彩も帯びている。保有している曲は「八卦」、「浪淘沙」、「山坡羊」、「水龍吟」など20首以上である。1986年から「大研(麗江のこと)古楽会」が再建され、演奏を開始した。その後、麗江を訪れる外国の学者や観光客は、未だ聴いたことのない楽曲に「彩雲の南に中国地道の古典音楽が流れ着いている」と驚嘆した。最も人々を驚かせたのは、1993年に麗江洞経音楽が北京で演奏されたときであった。中国音楽の権威は「唐代の名曲が【さんずいに真(雲南のこと)】から出土した!」と口をそろえて絶賛した。

中国音楽学院の何昌林教授は、「八卦」が李隆基(後の玄宗皇帝)が創作した「紫微八卦舞(7部構成の組曲)」の中心楽章であり、「失われた名曲」であると証明した。中央音楽院の原院長はは麗江洞経音楽が北京で演奏されたとき、「これは我が国音楽史上の最も重大事件の一つだ」と称賛した。「中国音楽史は無声の音楽史」だという通説を覆したからだ。1997年までに、麗江古楽会は1000回以上の演奏会を行い、60近くの国家や地区で「汚染されていない中国の厳粛な音楽」だと数万人の観衆を魅了している。1995年に麗江大研納西古楽会は英国演奏会に赴いてロンドンっ子を震撼させ、1997年には香港芸術祭に参加して、「この曲は天上に有るために、人間は今まで聞くことが出来なかった」と国際的な楽壇の焦点となった。

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以上、tetywest和訳

VCDでは古楽をBGMに麗江古城の風景が流れる。それを見たtetywestには再びあの感動が蘇ってきた。VCDをプレゼントしていただいたwhさんの同級生に、もう一度心から「謝、謝」と言いたい。






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最終更新日  2003年11月05日 12時17分58秒
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