ほほえみの扉

　夜、優しい虫の声が響きます

　夏休みのラジオ体操の最終日、お世話役の方に挨拶を兼ね、？年ぶりかで体操をしました。朝、身体を動かすと、とても気持ち良い

　京都では、この時期、町内に祭られているお地蔵様の地蔵盆があります。
今晩は地蔵盆の花火大会があり、いつもは静かな町内に、子供達の楽しそうな歓声が響いていました

＜Ｎｏ．１１　本質　～素顔のままで＞

　ここしばらく、新しい出会いがたくさんありました。

　私は、ひとり、ひとりの方とゆっくりとお話することが、好きです。

　とてもたくさんの量と種類の仕事を、良い環境とは言えないなか、こなされている方とお会いしました。 普通なら、イライラしたり、バタバタしたり、殺気だった感じになるほどの仕事の内容です。

　その方は、声がとても穏やかです。話し方や動作も、ゆっくりと穏やか。
　急ぐ時も、決して、バタバタされません。そして、いつも笑顔。瞳も笑っています

　仕事の仲間と話される時は、まじめに仕事をこなされながら、ユーモアも
 　ともにいるだけで、ほっとします。

　花街の舞妓さんや芸子さんが身に付ける小物を扱っておられる方のお話をききました。

　くし、かんざし、帯どめ、花名刺、名刺入れ、舞妓さんが初めてお座敷にでる時の小物セットｅｔｃ．．．

　デザインの下書きや図録を見せていただきました。

　明治時代から、ずっとその置き屋さんに引き継がれている帯どめやかんざしもあります。今なら、値段のつけようもないほどのものです。

　芸子さんや舞妓さんの希望をデザインし、何度も、確認していく。それを職人さんに作っていただく。

　花街の方々との難しいやりとり、職人さんのプライドと意思、その間にたち、デザインをし、うまくやりとりや交渉を重ねながら、素晴らしいかんざしや帯どめが出来上がる。

　今では、もう作ることのできない作品もあるという。その腕を持つ職人さんがいないらしい。

　お話をされるとき、瞳がキラキラと輝かれる

　それはそれは、大変なご苦労と過酷な環境の中で、きらめくたくさんの小物を作ってこられた。

　舞妓さんたちの希望のものを、ひとつの形にする。

　図録やデザインを見せていただいて、そのデザイナーの方の優しい凛とした素直なエネルギーを感じました。

　溜息がでるほど、素晴らしい

　みなさん、良い環境とは言えないなか、穏やかでゆったりと優しい笑顔で、こつこつと今、この瞬間を大切に、永年、自分の本質を表現され形にされている。なんと素晴らしいこと

私は、〇〇が整っていないから、〇〇がないからｅｔｃ．．．だから、できない。

　自分の外のせいにしていました。

　新しいたくさんの出会いで、とても大切なことに気付きました。

　いつの時も、どんな時も、自分を感じながらいることの大切さです。