すずね極楽世界

すずね極楽世界

2004年08月28日
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ブラジル的には27日金曜日。
ブラジルに行くことが決まって、Iちゃんが「どこに行きたい?」と聞いてくれた時、真っ先に答えたのが「イグアスの滝!」だった。
世界遺産ですよ、「悪魔ののどぶえ」の異名を取るなんだかすげぇ滝ですよ、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの三国にまたがり、かのナイアガラをしのぐというウワサですよ。とは言ってもナイアガラを見たことはないんだけども。

Iちゃんは少し面食らったようだ。なぜなら私のことを都会大好きネオン大好きオシャレっこいスポット大好きと誤解していて、おそらく「リオに行きたい」という答えが返ってくると予想していたから、らしい。
「私、鈴が自然とか動物とか好きって今まで知らんかった。長い付き合いやのに…」
なんだかショック受けてないかぃ?
長年連れ添った夫婦でも未知の部分くらいはあるだろう。それにオイラ、人に合わせられるタイプだし、おまけに女の子にはめっぽう優しいので、なるべく相手の意向を取り入れるようにするもん。だからなかなか真意の分かりづらい人間なのかもしれないな、私って。
などとブラジルの空の下で自己分析。
オイラが悪いのです、すいません。でも人間関係なんて相互不理解が前提としてあって、それでも分かろうとするから面白みがあるのだと思うのだ。

関係ない前置きが長くなった。このブラジル記、日を追うごとに長くなっていってるようである。誰が読むんだ、こんなもん。
自己満足の世界である。

高速バスでボツカツから12時間。もちろん飛行機だってあるのだけど、オイラたちは貧乏旅行ゆえ。
長距離バスターミナルのトイレで洗面を済ませる我々。トイレの横にはご丁寧にシャワールームも付いていた。もちろんトイレもシャワーも有料。
そういえば、ブラジルは下水道事情があまりよくないのか、トイレで使った紙は便器に流してはいけない。横にカゴが置いてあって、そこに汚れた紙を捨てる。そういえばタイもそうだった。
でも、寝起きでぼーっとしてる時なんか、つい惰性で便器の中に捨てちゃって、時既に遅しってこともよくある。
だけどだんだん慣れてきて、帰りのダラスの空港で用を足した時はかたわらにカゴがないことにすごい違和感を覚えたものだ。

って、トイレのことなんてどうでもいいんだって、今日のメインは滝なんだ。
市街地のフォス・ド・イグアスまでバスに乗り、また国立公園行きのバスに乗り換えていざ、イグアスの滝へ!

でもあいにくお天気はあまりよくない。
小雨がぱらつきやたらと寒い。
滝も霧に煙ってしまっていた。
でもそれでもすごい。
いきなり大地がぽっかりと口を開けて、穏やかだった水の流れを奈落の底に飲み込む。
ここは地の果てかもしれない。
古代インドでは、世界は巨大な象の上に載せられたお盆の上にあり、そのお盆のふちから海の水が滝となって流れ落ちているというふうに言われていた。脳裏に浮かぶのはその図である。
この滝はきっと、お盆のふちなのだ。
たとえ霧で煙っていても関係ないくらいのスケールの大きさ。
世界が飲み込まれる!

滝周辺ではアナグマが近寄ってくるというので楽しみにしていた。
しかし奴らの凶暴なことといったら!
観光客が持っている食料を狙っているのだね。
食料の入った袋なんて持ってようものなら、横取りされてキーキーいいながら群がってくる。その様を見てIちゃんは「猿と一緒やん」と吐き捨てた。
でもね、多分初めにアナグマたちに餌をやったのは観光客だと思うんだ。それに味をしめて、人間は餌を持ってる、近寄ればありつける、って学習しちゃったんだろう。
楽して餌にありつけたらそれにこしたことはないわけで、浅はかな観光客が彼らから野生の尊厳を奪ってしまった。悲しいことだ。

せっかくだからイグアスの洗礼を受けねば、ということで、ボートに乗ることにする。
M子さんは以前イグアスに来てラフティングをしたらしいのだが、パンツまでぐっしょり濡れたそうな。でもボートなら大丈夫だと思うよ、という言葉を信じる。
亜熱帯の密林をジープで抜けて、川にたどり着く。途中ガイドをしてくれたお兄さんは私の好きなエドワード・ノートン似。英語とポルトガル語を巧みに使って説明してくれるのだが、英語のガイドを聞いて微かに意味が分かり、その後ポルトガル語を聞いたIちゃんが通訳してくれてようやく分かる、という二重構造。
語学ってやっぱり大事だなぁ・・・。

で、ボートはどうだったかというと、M子さんの情報はまったくアテにならなかったことが乗り込んですぐ分かった。
ポンチョを着て救命具をつけてもらって、いざ乗ろうとしたら、裸足になれ、と言われる。靴が濡れたら気持ち悪いだろう?
嫌ぁ~な予感…もちろん的中。
スタッフの皆さんがサービス精神旺盛(?)なもんだから、普通に走ってる時でも激しく旋回なんかして波をひっかぶる。滝の真下まで行ってくれる…かと思ったら、滝を潜ってるじゃないか!すごい水圧の強いシャワーを頭から浴びてるのと同じだ。
ビニールのポンチョなんか気休めにもならんわぃ、これじゃあ!
やはりパンツまでぐっしょり…。
でもびしょ濡れになりながら、何だか愉快でしょうがない。後のことなど考えずに「ひゃっほぅ~」などと奇声を上げる。

地上に戻ったら、すっかり憐れなほどのヌレネズミ。救命具を外してくれながら、エドワード・ノートン(似)は、この滝の水を浴びたんだから、健康になれるよ、と言ってくれる。「君はイグアスの洗礼を受けたんだ」
私もそんな気がしていた。イグアスの水と、大地と、草木や動物達の、あらゆるパワーが溶け込んだしぶきを全身に浴びたのだ。
実際、天気が悪く気温がかなり下がってて、濡れた体は相当寒かったが、風邪一つひかなかった。
イグアスの神々よ、ありがとう。旅がつつがなく終了したのも、この神々のご加護があったのかもしれない。

日が暮れてきた。国立公園もまもなく閉園である。
しかし寒い!上のTシャツはともかく、ジーンズは旅の間はこれ一本で充分だろうと着替えなど持って来ていない。
どこかで着替えを調達…などと思っても店などない!あったとしてもすでに閉まっているに違いない。
しょうがないので濡れそぼって重くなったジーンズをひきずりながらバスに乗り込み、宿へと向かう。

宿泊先はユースホステルの宿で、6人部屋なら一人17へアイス。安!!
でも、6人はなぁ…ということで、2人用のコテージを借りる。それでも一人30へアイス。つまり約10ドル。だいたい…1300円くらい?それでも安!!
少しかび臭いお部屋だったけど、鼻が慣れたら気にならない。平気平気♪熱いお湯のシャワーが出るなら充分だ。何せ体が冷え切っちゃってるからね。

肌に張り付くジーンズとTシャツを脱ぎ捨てて、シャワーで温まったらようやく人心地。
でも濡れたジーンズを履く気にはならないので、お目汚しだがパンツ姿で失礼。Iちゃんはちゃんとパジャマのズボンを持って来ていた。偉いなぁ。
何せ私ったら夕食すら食べに出れない。レストランはコテージの外なのだ。あのジーンズを履くくらいなら、夕食抜きでいいや。
今日のお昼もバイキング形式のお店だったので、私もIちゃんも食べすぎだった。ここは美容と健康のために、プチ断食といこう。
寝ちゃえば空腹も分からないだろう。
おやすみなさい。





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最終更新日  2004年09月07日 23時49分34秒
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