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新しくブログサイトを作ったことは前にも申しましたが、何かあれも書いてこれも書いて、っててんてこ舞いになってしまいますねぇ。"女の子の一人暮らしは一人でやってるページじゃないので、更新が遅れちゃいけないな、とついそっち優先になってしまふ…。こっちはややおろそかになってますが、たまに見てやってくださいませ♪でも、もっとおろそかになってるのは"すずのね文庫の方なんだよね。こっちはビルダーで作ってるんだけど、最近ウチのへっぽこパソコンがビルダーを起動するといきなり固まることがある。冗談じゃないですぜ!やっぱり、買い替え時なのだなぁ。何かと物入りな秋であります。小説も書かなければね。これを一番おろそかにしてはいかんだろう、と思うのだが、なかなか進まず…。一日30時間欲しいなぁ、と思うものの、そうなったらきっとバイトの労働時間が増えるだけだ、とも思う。それより時間の使い方を見直すべきよね。
2004年10月02日
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今日は何の日だ?ハイ、中秋の名月でありました。お月見ですね。夜中にバイトから帰って、今オイラの部屋に転がり込んで来ている恋人と深夜営業のスーパーに行ったら、ススキが売っておりました。それもリンドウとなにやら赤い実と、黄色い満月を思わせるぼんぼり状のお花(名前はサッパリ…)のブーケになっててたいそう可愛らしい!いいな、コレかわいいな、と騒いでたら見るに見かねて恋人が買ってくれました。ウフフ♪でも今日は生憎の曇り空。残念だなぁ、と思いつつも部屋のベランダから首が痛くなるくらい見上げていたら、風があるので雲の流れが早く、たまに切れ間から覗くことがある。それが幻想的で綺麗!雲ひとつないパリっと明るい満月もいいのだけど、灰色の雲をうっすらと光に浮かび上がらせてうち煙ったように輝く満月もまた、なにやら怪しくていいものでありました。秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出る月の 影のさやけさ 上は左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)の歌。まさにそういう情景ですねぇ。
2004年09月28日
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美人フリーライターkeiちゃんと一緒に新しくブログページを作りました。詳細は↓女の子の一人暮らし 一人暮らしの女の子のアレコレを二人でぼやこう、というサイトであります。主旨は防犯対策なんだけど、他にも女の子同士の秘めた生活が赤裸々に語られる…カモしれない。よろしかったら遊びに来てくださいませ~♪
2004年09月26日
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秋分の日である。お彼岸と言っても親元を遠く離れているのでお墓参りにも行かない、ヒガンバナの燃え立つ土手も近くにない。せめてお彼岸気分を満喫しようと、朝っぱらからおはぎ作りに精を出すオイラ。久しぶりに作ったもんだから、もち米の水加減を間違えてかなりベチャぎみ。でもまぁ餡子にくるめばなんとかなるもんだ。餡子は成功。炊飯器で小豆を炊いてみたのだが、ふっくらと綺麗に炊けてびっくり。炊飯器は本当にスグレモノである。和菓子を作るのって、洋菓子のような華やいだ気分はないのだけど、なんだか落ち着く。溶かしバターの匂いも、砂糖が焦げる匂いもなく、だけど幼少期から嗅いでいる穀物の懐かしい香りがする。たまには和菓子作りもいいもんだ。さて、次はお月見の月見団子かな♪
2004年09月23日
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人のリアルな悲鳴って始めて聞いたかもしれない。友達がヤバイことに手を出して、相手ほぼヤクザでかなりボコられてて、悲鳴だけが聞こえた。詳しい状況はとても書けないのだけど、知ってる声が切実に苦痛を訴えて謝罪してるのを聞いて、言いようもなく重い気分になった。泣きそうだった。こういうのって、漫画やドラマの世界だけじゃなくて本当にあるのだな、と思った。なんだか悲鳴が耳について眠れそうにないよ、今夜は。
2004年09月20日
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また一つ歳を取りました。でも昨日の私と今日の私とでは満年齢が一つ増えただけで、他にはちっとも変わらない。実感は湧かないが何だかんだで二十代後半もいいところ。そろそろ三十代の岸が見えてきたかなぁ~という位置取り。でも、私の周りの先輩方を見ていて思ったのですが、いい女は30過ぎてからが素敵だ!と、いうことである。30って確かに転機だと思う。人として成熟してくる頃だとも思う。そして若造の頃に溜め込んできたものを形にできる年齢だとも思う。だからね、ここにきてつまらない女といい女の差ってさらにガクンと開くはず。浅薄な女は一目で分かるくらいペラペラになってしまうし、厚みのある女は薄い微笑みのその奥にしっとりとした香気を感じる。ついお話してみたい!と思わされる。それにね、容姿の問題になるけど、若い間はやはり天性の美貌が物を言うが、歳を取ればどんな美人もやはり少しは崩れてくるもの。あのユマ・サーマンだって「ガタカ」に出てた頃は1分の隙もないアンドロイドのような美貌だったが、「キル・ビル」にもなると随分人間っぽくなっちゃったもんね。で、何が言いたいかと言うと、ここからは努力勝負になる、ということだ。もちろん若くったって可愛い子は努力している。いや、努力しているから可愛いのだ。でも、歳を取れば取るほど努力してる人とそうでない人の差って広がっちゃうのよね。だから、不美人でも努力さえ怠らなければ「30代には見えない綺麗な人」と称えられるようになる。だからね、オイラのような十人並みはここからが勝負なのです。天性の美貌に甘んじている美人を追い抜くのであります!ホホホ、わたくしやるわよ、ひろみ!!(ひろみ??)でも突かれて痛いのは、「じゃあ天性の美人が年齢と共にさらに努力したらどうなるんだ」ってことだけど…。そういう人たちには勝負は挑まないでおきましょう。それにしても胃が重い…。大きいケーキをホールのまんま切らずにフォークで突付きたい、という私のわがままを聞いて、恋人がタカノの5~6人用のベリーのデコレーションケーキを買ってくれて、とにかく食った。昔は生クリームなんてあわ立ててスプーンですくってボール一杯食べられたというのに、さすがに今では食べ過ぎるとしつこい。うむ、歳である。さて、ケーキ4人分食べた(恋人はせいぜい2人分)そのカロリーを頑張って消費しなければ!
2004年09月19日
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いきなりですが、鈴音は今ダイエット中であります。ブラジル土産の分厚い脂肪たちをそぎ落としているところであります。事の発端は恋人のひとこと、「こんなところに肉なかった!」からであります。それまでもやべぇな、と思っていたのだけど、人に言われるとガツンときます。しかも好きな女の子をいじめるクソガキタイプの恋人は、なにかっちゅうと私をデブデブと呼び始めた。滅多なことじゃキレない私が怒りを覚えるほどにデブ攻撃はひどかった。で、私が勝手に理想体重としている重さまで、三キロ減量宣言!たった三キロ?と思うなかれ、この三キロが難しいのだ!とりあえず、サボりまくっていたプールの時間を増やす。前まで行けば必ずクロールで一キロは泳ぐ、と決めていたから、「一キロかぁ、長いなぁ」と億劫になってしまっていた。それが今回、好きなだけ泳ごう、と決めたらけっこう簡単に足が向くようになった。あとは朝夕のストレッチ。気になる腰と下腹を重点的に使う運動を、これまたやりたいだけやる。腹筋何回、と決めちゃったらその回数やるまで止められない、というプレッシャーでかえってやらなくなってしまうだろう。少なくとも私はそういうタイプだ。義務でがちがちにならないことがダイエットのコツである。「やらなきゃ」はひどいストレスになるからね。そうするとダイエットはひたすら辛いものになってしまって、ゆえにリバウンドだってしやすい。気楽~に、だけど痩せるというビジョンは明確に描いておく。ダイエットのコツ、それだけ。ダイエット宣言をしてから一週間で、順調に1.5キロ落ちた。あとの半分が大変なんだよなぁ。まぁ、頑張りすぎずに注意して気楽にやっていきます!
2004年09月17日
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「私、『舌切り雀』なら絶対大きいつづらを選ぶタイプだ」「あ、俺も!あと、金の斧・銀の斧・鉄の斧なら絶対金の斧って言う!」「言わなきゃおかしい!」「あとね、ワシントンが桜の木を折ったことを素直に言ったからって褒めたお父さん、あれも嘘だ。だって、お母さんが『絶対怒らないから言ってみて』って言うから正直に白状したらすごい怒られたもん」「あ~あるある!」以上、恋人との日常会話より抜粋。いい年してなに下らない話題で盛り上がってんだって?いやね、子供の頃「道徳の時間」とか童話とかで教え込まれる「嘘つきはいけません、正直者はこんなに素晴らしいのです」的な綺麗事だらけの教訓が嫌いなのです。だって、清廉潔白すぎる人間なんて面白くもなんともないんですもん。セルロイドの皮膚を持った味気ないお人形のようだと思う。私はむしろ、大きいつづらから嫌なものばかりが出てきてトホホ、ってなってる爺さんの方が親しみが持てるし、商売道具である鉄の斧もろとも女神が水中に戻っちゃって「あ!」って泉を覗き込んで背中丸めてるきこりの後姿に漂う哀愁を愛おしいと思うし、こぶとりじいさんの嘘つき爺さんが両頬にこぶをぶらさげて帰って「ばぁさん、見てくれや、これ…」「きゃあ、アンタなにやってきはったん??」と婆さんに詰められてるところなんてとても軽妙なコントになり得ると思うのだ。彼らは決して「悪」ではない。悲しいくらいに、そして愛おしいくらいに俗物なだけだ。そう、我々の係累である。これらの童話の「悪人」にこそ、人間がよく描かれていると思って感心する。だけど、「善人」の方をクローズアップする解釈ばかりがなされていてやる瀬ない。それに彼らは人に迷惑はかけていない。自分が困った事態に陥るだけだ。ますます愛らしいではないか。人間は都合のいい嘘もつくし、それによってたくさん失敗したりもする。だけど人はそこから学んで行くこともできるのだよ、ということを教えるべきであると思った昼下がり。
2004年09月15日
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私が通っている小説講座「山村塾」のゲスト講師として、講座の卒業生である篠田節子さんが来てくださった!私の作品も講評していただくことになっている。どんな人だろう、どんな手厳しい講評を受けるのだろう、とハラハラドキドキ。綺麗な方であった。物言いは柔らかで、でも鋭く、けっこうどぎついこともサラリと言う。なんだかしっとりとした色気のある方。二次会の飲み会では斜め前に座ったのだけど、ときめいてしまったよ。いや、素敵だなぁ~。オイラの作品の講評については…オイラの胸にだけ刻み込んでおきます。発奮せんければならんね!さて、二次会でビールを飲みながら聞いた、本好きのための面白話。すごく怖いことがあったの、と篠田先生が話されたことには。ある日、篠田先生は作家が「缶詰め」にされる某ホテルに文字通り「缶詰め」にされたそうな。さて仮眠を取ろう、となさったら、どうも枕のカバーが男性用のヘアトニック臭い。えぇ~カバー替えてねぇのかよ、と腹立たしくなった先生は、自分の前に誰が泊まっていたのか、と詮索すると、「花村萬月先生です」花村萬月にヘアトニック??まさに恐怖体験であった。
2004年09月04日
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あれれぇ、29日の夜に飛行機に乗ったのに、日本に着いたら31日のお昼だぜ!時差ぼけのプチ浦島太郎なオイラ。いや、理屈は分かるのだけど、体感してみると不思議なものだねぇ、時差ってものは。それにしても、イグアス~ボツカツ13時間のバス、ボツカツ~サンパウロ3時間のバス、サンパウロ~ダラス12時間の飛行機、ダラス~成田13時間の飛行機…もう座ってるの限界です。体ガチガチで、歯ぐきが腫れて歯が痛いほどに肩こりがひどかった。しかもダラス行きの飛行機、私の隣に座ったのは「ハンニバル」のホプキンスそっくりのおじさんで、いつ舌を噛み切られるかと恐れていた。ってのは誇張だけど、本当によく似ていた。まさかアンソニー・ホプキンスがエコノミークラスに乗るはずはないよな、と考えてしまうほどだった。入国カードを書くペンがなかったようで貸してあげたが、その時も笑顔もちょっと戦慄が走る感じだった。いや、優しそうないいおじさんだったけどね。さて、もう少しで成田到着だ。日本の国土が見えてきて、久々にわが母国にご挨拶しようと窓に顔をぴったりとくっつける。緑色の大地が見える。青々とした田んぼが、畳表のように四角くびっしりと並んでいた。なるほど、日本は大地まで畳敷きなのだなぁ、と感動する。みずみずしく、香り高い大地。赤い土と緑の木々のブラジルも綺麗だったけれど、人間には原風景というものがある。先祖代々、脈々と血の中に受け継がれてきた原風景、それはやはりこの畳敷きの大地なのだ。痛感。やはり私は、日本人なのだなぁ。ただいま!
2004年08月31日
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ブラジル的には29日の日曜日。さて、約13時間バスに揺られ、ボツカツに着いたのは7時ごろ。辺鄙なところで降ろされてどうしようもないので、電話でタクシーを呼ぶ。電話であまり話しの通じないヨボヨボのおじいちゃんが出て、あまりに要領を得ないのでIちゃんキレる。私が冗談で、「でもそのおじいちゃんがタクシー運転して来たりして」と笑うと、本当におじいちゃんが来た。おぉ~い、従業員一人ですかぃ?しかしこのおじいちゃん、なかなか人を舐めていて、送迎の間の距離もメーターを起こしていた。どんどんメーターが回っていくにつれて、ただでさえキレていたIちゃんブチ切れ!「高いわ、降りる!」と言って、走行中のタクシーのドアを開けようとするからカッコいい。私だったら多少高くても、疲れてるしもぅいいやぁ、と言われたまんまの料金を払ってしまうところだ。やはりそれじゃあブラジルで生き残っていけないらしい。Iちゃんの強硬手段にふてぶてしいおじいちゃんもさすがに恐れをなしたのか、代金を値引きしてくれた。すごいぞ、Iちゃん!今日はもうブラジルにさよならする日。日本語学校の寮に戻り、シャワーを浴びてちょっと休憩すると、もうサンパウロに向かわなければいけない時間になる。Iちゃんの恋人エドアルドが、車で我々をバスターミナルまで送ってくれる。M子さんも見送りに付いてきてくれる。M子さんにはおみやげまでいただいた。本当によくしてくれてありがとう、皆!名残惜しいが、しっかりハグをして別れる。IちゃんにもM子さんにも「滞在延ばしてもっといなよ~」と言われる。たしかにまだ見てないもの、見たいものはたくさんある。一週間そこそこで広いブラジルが分かるはずもない。サンパウロにはIちゃんも付き添ってくれる。とは言っても、3時間かかる小旅行。本当に付き合わせてばかりでごめんなさい、Iちゃん。でもありがとう、一人だと確実に迷子になって泣いてるところだったから。Iちゃんに職場を紹介してくれたという日本語学校「だるま塾」がサンパウロにあるということで、飛行機に乗り込む前に挨拶をしに行く。「だるま塾」の先生はブラジル生活の長い日本人のおじいさん。たしか70をいくつか超えているということだけど、若い!腰を痛めているということだが、それ以外は声に張りもあり、考え方もさっぱりとしていて、本当におじいさんなんて呼ぶのは申し訳ないほど。まったく、アヤさんといい先生といい、年老いてもブラジルに住もう、なんて人は若いよ!先生のお家にはIちゃんと同じく日本語教師をしているIさんとOさんもいらっしゃった。お昼がまだだった我々に、「だるま塾特製水炊き」をふるまってくれる。って、作ったのも我々だけど。日曜で市場がお休みだったから、ということで、お肉は鳥ではなく牛肉。それも、お肉屋さんでしかお目にかからないようなでっかいかたまり肉!こっちではお肉はかたまりで買うようだ。特に珍しくもなんともない。でも私はあまりに感動して、そのかたまり肉をスライスする、という大役をかって出た。日本じゃこんなかたまりのお肉、触る機会はそうそうないもんね!楽しい~。調子に乗って切りすぎちゃったけど、気にしない気にしない。先生お手製のキムチをつまみながらビールをちびちびやって、またもやオイラは昼からまっかっかの酔っ払い。でもブラジルのビールはホップがきいてないとかで、苦くないので飲みやすい。日本のおじ様方には物足りないだろうが、私には丁度よかった。雑炊まですすって、すっかり日本気分。ここでも全員にまだ滞在してろ、と勧められる。先生は衛星放送のNHKを見ながら、「日本は台風が接近してるから多分飛行機は降りられないよ。帰らなくてもよろしい」と言う始末。いや、帰りますって!空港でIちゃんとお別れするのは寂しいものであった。空港内を目的もなくぶらぶらしながら、次に会うのはIちゃんが帰国する冬かぁ、としみじみする。Iちゃんの任期は今年の12月まで。でももうちょっとがんばって居残って、リオのカーニバル見てからにすれば?Iちゃんがいるならオイラもカーニバル見に来ようかなぁ~、などと無責任なことを言う私。でもやっぱ、ブラジルといえばカーニバル、っていうイメージあるからねぇ。そうこうしているうちに搭乗時間だ、時間は伸縮自在、早く過ぎてほしいと思えばなかなか過ぎないし、まだ待って、と思うとすぐに過ぎてしまうなかなかイケズな奴。オイラもついに機上の人であります。チャオチャオブラジル!オブリガーダ!!!
2004年08月30日
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ブラジル的には28日の土曜日。今日はブラジルの綺麗な鳥がたくさんいるというバードパークを見てから、アルゼンチン側からイグアスの滝を見よう、というプランを立てていたのだが、ユースの職員のお兄さんに「アルゼンチン側の方が広いのだから、バードパークに行ってたら見切れないよ」と言われ軌道修正。とりあえずアルゼンチンに入るバスに乗ろうと、フォス・ド・イグアスの街に戻る。が、肝心のアルゼンチン行きのバスときたらなかなか来やしねぇ!ブラジルのバス停は棒が立っているだけで時刻表などというものはない。あってもどうせ時間通りに来ないから無駄だし。ガイドブックによるとアルゼンチン行きのバスは20分に一本、近くにいたタクシーの運ちゃんによると30分に一本、ということだが、一時間は待ったはず。今日はボツカツに帰るバスが18時なのであまりゆっくりもしていられない。巻いていきたいのだが、焦ってもしょうがない、バスが来ないのだから。やっと来たバスに乗り込み、いざアルゼンチンへ!陸路から入国するのは初めてだけど、入国審査ってあんなに簡単でいいのだろうか…。職員もダラダラで、何か楽そうな仕事だなあ、とIちゃんと言い合う。私のパスポートにはアルゼンチンのスタンプが増えた。わぁ~い、嬉しい。ほとんどスタンプラリーの心境である。ブラジルの街は、家々の壁がパステル色でとても可愛らしい。淡いピンクとか水色とか黄色といった壁が並んでいる。しかしアルゼンチンに入って一転、レンガ色の壁が並びだした。これはこれで可愛い。しかし国境一本越えただけでこんなに家屋の様式が違うものかと興味深かった。アルゼンチンの通貨はペソ、言葉はスペイン語。でもこの国境の町、プエル・ド・イグアスはイグアスの滝関係の旅行者も多いこともあって、ヘアルも使えるしポルトガル語も通じるようだった。ここでもお昼ご飯はシュハスカリア。でももう肉はいらない。肉以外のオードブルでお腹一杯になる。そして、飲みたかったカクテル「カイピリーニャ」を真昼間から飲んでみた。ブラジルには「ピンガ」というサトウキビで作ったお酒があり、それは日本の地酒と同じように色んな種類があるのだそうだ。その「ピンガ」にライムと角砂糖を混ぜて作った代表的なカクテルが「カイピリーニャ」。かなり強いお酒だ。強くて飲めない、と言うIちゃんの分までかっぱらって飲んでしまったので、真昼間から赤ら顔のオイラ。いやもう、いい心地です。アルゼンチン側の国立公園は広いので、トロッコ列車が通っている。それに乗り込み、「悪魔ののどぶえ」が真上から見下ろせるというハイライトスポットへと向かう。今日は幸いとってもいいお天気。朝はまだびしょ濡れだったジーンズも、すっかり乾いてしまった。そして、その陽だまりの中に、色とりどりの蝶の乱舞が!アルゼンチン側は蝶が多いとは聞いていたが、想像以上である。蚊柱ならぬ「超柱」が立っているようだ。もちろん蚊とは違って優美である。手に止まったりもするんだよ。蜜などないというのに私の手の甲に止まって、渦巻きストローの口でなにやら探していた。可愛かった。さて、川にかかった遊歩道を滝に向かって歩く。随分先からすでに水しぶきが見えている。さえぎる木々がなくなって視界が開けた瞬間、嘆声!瞳孔が開いたかと思うくらい目が開く。閉じられやしない。そんな圧倒的な迫力。昨日「古代インドの宇宙観」という表現をしたが、水が、大地が、天が、落ちていくさまをすぐ目の前に見せ付けられたかのようだ。ここは世界の終わりなのか、それとも始まりなのか。ここはかつてインディオの聖地だった。人智を超えたものを感じずにはいられない神聖な場所。なのに、どうして「悪魔ののどぶえ」なのか。ここは、「神」を感じるにはあまりに荒々しく美しすぎるのだ。恐怖を覚えるほどに。神を越えるほどに。昔屋久島に行った時、そこここに神々の息吹を感じた。だが、ここは息吹などというものではないのだ。人類を組み伏せ、打ちのめす。体が震える。細かな水しぶきに、常に虹がかかっている。その奇跡のような美しさは、何かに騙されているようだった。かつてこの滝は、インディオのものだった。いや、彼らは所有などしない。ただ、インディオと共にあった。崇め、奉り、そして畏れてきた。しかし今では、インディオたちはこの国有化された土地で筵を敷き、その上に自分たちの工芸品を並べて観光客相手に商っている。インディオの作った腕輪をイグアスのお守りに、と購入しながら、彼らの歴史と苦渋を尊厳としたたかさについて考える。だけどそれは、私などには計り知れないものなのだろう。再びトロッコ列車に乗り込むとき、ドイツ人の学生二人と仲良くなった。彼らは約三ヶ月の休暇を取って南米を放浪しているという。いいなぁ。私は10日しか休めなかった、と言うと、「どうしてそんなに働くのだ」と聞かれる。うぅ~ん…オイラこれでも日本人としては働いてない方なんですけど…。村上龍が弾圧するところの「フリーター」なのですけど…。日本のみなさん、働きすぎですよぉ~。ボツカツの日本語学校の生徒さんたちもそうだったけど、漢字文化圏にない人って漢字が好きみたいだ。彼らも手帳を取り出して、ここに君の名前を書いてくれ、と言う。ちなみに私の本名は「希久子」。どういう意味だ、と聞かれたので、「希」は「hope」で「久」は「forever」で「子」は「human」だ!と言うと「何ていい名前だ!」とびっくり仰天。英語にすると本当に物々しい名前である。しかし、相手は英語ぺらぺらだけど私は片言。英語教育の大切さを痛感したことであった。だってね、「大学は出てるの?」と聞かれて「四大を出てる」と言うと、大学出てて英語喋れないってどういうこと?みたいな顔をされたのだよ。そりゃアンタたちは同じラテン語圏だからいいわよ、でもこっちは違うのよ。脳の構造がまったく別物なのよ。くそぅ…英語の勉強しよう…。さて、ボツカツ行きの夜行バスは18時。広い公園内を見て回ったら、すでに17時になっていた。ブラジルに戻って、なおかつ長距離バスターミナルまで、果たして間に合うのか。まぁどうせ時間通りにバス来ないんだろうけど。とりあえず、Iちゃんがタクシーの運転手さんと交渉してくれる。言葉の分からない私は後方で応援、応援。本当に、Iちゃんがいてくれないと全く成り立たない旅であった。だって、バスだってどこで止まってくれるのか分からない。「○○で降ります」って言っておかないと素通りされてしまうことだってある。言葉が分からなくても早口でまくしたててくるし、Iちゃんがいなければ満足にバスにも乗れないところだった。ところで運ちゃんたちはやっぱりこっちが外国人だからと思って法外な値段をふっかけてくる。60へアイスだと?そんなもん、昨日の宿泊料と同じじゃねぇか。40にしろ、と言っても折れない。だったら50で手を打て、と言っても折れない。ちょうどそこにバスが来たので、もういいよ、と乗り込んでやった。50で手を打っておけばよかったものを…。バスでアルゼンチンの長距離バスターミナルまで行き、そこで価格表示のしっかりしたタクシー会社の車を捕まえて、ブラジルへ!行きはかなり時間がかかったような気がしたが、タクシーだと30分で着いた。こんなに近かったのか!余裕でバスに間に合う。よかったよかった。さて、また長時間のバスの旅である。イグアスからサンパウロ行きのバス。行商用の荷物が大量に積み込まれている。なぜか通路にマットレスを敷いて寝ている人なんかもいて、邪魔だから!トイレ行けないから!状態。しかもちゃんとした席番号に座っていると、「席を代わってくれ。前に行け」と言われる。でも前の席はどうやらその人の席ではなかったらしいので文句を言うと、「誰か来たら代わったらえぇやん」。関西弁で訳すのがふさわしいこのふてぶてしさ。ふむ、ブラジル的だ。さて、エアコンがきかずやたらと寒いバスの中。それでも疲れも手伝ってそのうちにまどろみだす。おやすみなさい。
2004年08月29日
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ブラジル的には27日金曜日。ブラジルに行くことが決まって、Iちゃんが「どこに行きたい?」と聞いてくれた時、真っ先に答えたのが「イグアスの滝!」だった。世界遺産ですよ、「悪魔ののどぶえ」の異名を取るなんだかすげぇ滝ですよ、ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの三国にまたがり、かのナイアガラをしのぐというウワサですよ。とは言ってもナイアガラを見たことはないんだけども。Iちゃんは少し面食らったようだ。なぜなら私のことを都会大好きネオン大好きオシャレっこいスポット大好きと誤解していて、おそらく「リオに行きたい」という答えが返ってくると予想していたから、らしい。「私、鈴が自然とか動物とか好きって今まで知らんかった。長い付き合いやのに…」なんだかショック受けてないかぃ?長年連れ添った夫婦でも未知の部分くらいはあるだろう。それにオイラ、人に合わせられるタイプだし、おまけに女の子にはめっぽう優しいので、なるべく相手の意向を取り入れるようにするもん。だからなかなか真意の分かりづらい人間なのかもしれないな、私って。などとブラジルの空の下で自己分析。オイラが悪いのです、すいません。でも人間関係なんて相互不理解が前提としてあって、それでも分かろうとするから面白みがあるのだと思うのだ。関係ない前置きが長くなった。このブラジル記、日を追うごとに長くなっていってるようである。誰が読むんだ、こんなもん。自己満足の世界である。高速バスでボツカツから12時間。もちろん飛行機だってあるのだけど、オイラたちは貧乏旅行ゆえ。長距離バスターミナルのトイレで洗面を済ませる我々。トイレの横にはご丁寧にシャワールームも付いていた。もちろんトイレもシャワーも有料。そういえば、ブラジルは下水道事情があまりよくないのか、トイレで使った紙は便器に流してはいけない。横にカゴが置いてあって、そこに汚れた紙を捨てる。そういえばタイもそうだった。でも、寝起きでぼーっとしてる時なんか、つい惰性で便器の中に捨てちゃって、時既に遅しってこともよくある。だけどだんだん慣れてきて、帰りのダラスの空港で用を足した時はかたわらにカゴがないことにすごい違和感を覚えたものだ。って、トイレのことなんてどうでもいいんだって、今日のメインは滝なんだ。市街地のフォス・ド・イグアスまでバスに乗り、また国立公園行きのバスに乗り換えていざ、イグアスの滝へ!でもあいにくお天気はあまりよくない。小雨がぱらつきやたらと寒い。滝も霧に煙ってしまっていた。でもそれでもすごい。いきなり大地がぽっかりと口を開けて、穏やかだった水の流れを奈落の底に飲み込む。ここは地の果てかもしれない。古代インドでは、世界は巨大な象の上に載せられたお盆の上にあり、そのお盆のふちから海の水が滝となって流れ落ちているというふうに言われていた。脳裏に浮かぶのはその図である。この滝はきっと、お盆のふちなのだ。たとえ霧で煙っていても関係ないくらいのスケールの大きさ。世界が飲み込まれる!滝周辺ではアナグマが近寄ってくるというので楽しみにしていた。しかし奴らの凶暴なことといったら!観光客が持っている食料を狙っているのだね。食料の入った袋なんて持ってようものなら、横取りされてキーキーいいながら群がってくる。その様を見てIちゃんは「猿と一緒やん」と吐き捨てた。でもね、多分初めにアナグマたちに餌をやったのは観光客だと思うんだ。それに味をしめて、人間は餌を持ってる、近寄ればありつける、って学習しちゃったんだろう。楽して餌にありつけたらそれにこしたことはないわけで、浅はかな観光客が彼らから野生の尊厳を奪ってしまった。悲しいことだ。せっかくだからイグアスの洗礼を受けねば、ということで、ボートに乗ることにする。M子さんは以前イグアスに来てラフティングをしたらしいのだが、パンツまでぐっしょり濡れたそうな。でもボートなら大丈夫だと思うよ、という言葉を信じる。亜熱帯の密林をジープで抜けて、川にたどり着く。途中ガイドをしてくれたお兄さんは私の好きなエドワード・ノートン似。英語とポルトガル語を巧みに使って説明してくれるのだが、英語のガイドを聞いて微かに意味が分かり、その後ポルトガル語を聞いたIちゃんが通訳してくれてようやく分かる、という二重構造。語学ってやっぱり大事だなぁ・・・。で、ボートはどうだったかというと、M子さんの情報はまったくアテにならなかったことが乗り込んですぐ分かった。ポンチョを着て救命具をつけてもらって、いざ乗ろうとしたら、裸足になれ、と言われる。靴が濡れたら気持ち悪いだろう?嫌ぁ~な予感…もちろん的中。スタッフの皆さんがサービス精神旺盛(?)なもんだから、普通に走ってる時でも激しく旋回なんかして波をひっかぶる。滝の真下まで行ってくれる…かと思ったら、滝を潜ってるじゃないか!すごい水圧の強いシャワーを頭から浴びてるのと同じだ。ビニールのポンチョなんか気休めにもならんわぃ、これじゃあ!やはりパンツまでぐっしょり…。でもびしょ濡れになりながら、何だか愉快でしょうがない。後のことなど考えずに「ひゃっほぅ~」などと奇声を上げる。地上に戻ったら、すっかり憐れなほどのヌレネズミ。救命具を外してくれながら、エドワード・ノートン(似)は、この滝の水を浴びたんだから、健康になれるよ、と言ってくれる。「君はイグアスの洗礼を受けたんだ」私もそんな気がしていた。イグアスの水と、大地と、草木や動物達の、あらゆるパワーが溶け込んだしぶきを全身に浴びたのだ。実際、天気が悪く気温がかなり下がってて、濡れた体は相当寒かったが、風邪一つひかなかった。イグアスの神々よ、ありがとう。旅がつつがなく終了したのも、この神々のご加護があったのかもしれない。日が暮れてきた。国立公園もまもなく閉園である。しかし寒い!上のTシャツはともかく、ジーンズは旅の間はこれ一本で充分だろうと着替えなど持って来ていない。どこかで着替えを調達…などと思っても店などない!あったとしてもすでに閉まっているに違いない。しょうがないので濡れそぼって重くなったジーンズをひきずりながらバスに乗り込み、宿へと向かう。宿泊先はユースホステルの宿で、6人部屋なら一人17へアイス。安!!でも、6人はなぁ…ということで、2人用のコテージを借りる。それでも一人30へアイス。つまり約10ドル。だいたい…1300円くらい?それでも安!!少しかび臭いお部屋だったけど、鼻が慣れたら気にならない。平気平気♪熱いお湯のシャワーが出るなら充分だ。何せ体が冷え切っちゃってるからね。肌に張り付くジーンズとTシャツを脱ぎ捨てて、シャワーで温まったらようやく人心地。でも濡れたジーンズを履く気にはならないので、お目汚しだがパンツ姿で失礼。Iちゃんはちゃんとパジャマのズボンを持って来ていた。偉いなぁ。何せ私ったら夕食すら食べに出れない。レストランはコテージの外なのだ。あのジーンズを履くくらいなら、夕食抜きでいいや。今日のお昼もバイキング形式のお店だったので、私もIちゃんも食べすぎだった。ここは美容と健康のために、プチ断食といこう。寝ちゃえば空腹も分からないだろう。おやすみなさい。
2004年08月28日
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ブラジル的には26日木曜日。今日はIちゃんの日本語の生徒である日系二世のトシカさんがお昼を誘ってくれた。トシカさんは本当はトシコさんなのだけど、ポルトガル語では最後がOで終わるのは男性の名前で、Aで終わるのが女性の名前なので「トシカさん」と呼ばれているらしい。トシカさんは「何てぇの」が口癖のよく喋るおばさんだ。よく喋るから日本語も上達が早い。多少分からない単語があっても「何てぇの」で話を続けて行く。そのトシカさんが、「今夜イグアスに行っちゃうんでしょ?ボツカツのいいところをいっぱい見せてあげたいと思ってたんだけど、時間も合わなくて。だから今日シュハスコを食べに行きましょう」と誘ってくれた。もう少したどたどしい日本語で。そしてたどたどしいだけに余計おもてなししたいという気持ちが伝わってきて、嬉しくて泣きそうになる。昨夜のママイの時もそうだったけど、言葉って通じすぎない方が相手に気持ちが伝わるものなのかもしれない。言葉を操る身としてはちょっと考えさせられる。それにしてもアヤさんといいトシカさんといいエドアルドといいルシアーノさん(書き忘れたが以前皆で食べた夕食はルシアーノさんが奢ってくれた)といい、ほんの行きずりの旅行者でしかない私なんかに本当によくしてくれる。もてなそう、もてなそう、という気持ちが言葉よりもまず伝わって来るから、私の心の柔らかいところが刺激される。それは切なさを感じる部分と多分同じところで、「切なさ」をもっと温めた感じに胸がキュって締まる。やばいよ、涙腺弱くなっちゃう。私の他にもIちゃん、Iちゃんの同僚のM子さんとA子さん、それと生徒のグスターボくんも誘っていただき、皆でシュハスカリアへ。前回のサンパウロでの失敗を繰り返さないよう、オードブルやサラダは控えめに取る。以前は肉のどの部分が美味しいとか知らず、しかもほとんど食べられなかったが、今回はトシカさんが肉のガイドをしてくれる。M子さんも生徒からどの部分が美味しいかをあらかじめ聞いておいたとのことで、そのオススメを一通り平らげた。ブラジル人は食に対して贅沢である。もっとも、今回お知り合いになったのは日本語学校に通うような余裕のある、ある程度裕福な人たちだったからかもしれないが。こういうバイキング形式の食事だと日本人だったら自分が取ってきた分くらい責任を持って食べろ、という感じだけど、トシカさんは食卓の真ん中に大きなお皿を置いて「もし味見して気に入らなかったらここに出しなさい」と言う。そして実際、少しつついた肉や野菜の切れっ端なんかをそこに出していく。おばあちゃんがよく言っていた「もったいないお化け」などという概念は生まれてきそうにない。寮のご飯でも皆惜しげもなく残す。Iちゃん曰く、「確かに食には贅沢やなぁ。ブラジルは植物がすぐ生長するねん。だから放っといても実がなるし、食には困らへんからやろうなぁ」とのこと。でも私はもともと食べ物を残すのが嫌いなタイプなので、お腹がはちきれそうでも食べきった。デザートまでちゃっかりとね。そのデザートがまた美味しいんだ!「クレームド・ママオ」だったっけな?マンゴーとバニラアイスをミキサーにかけたものに、カシスリキュールを垂らしたおやつ。おいしーい。これなら日本でも作れるね。ミキサー買わなきゃ。トシカさんとハグして別れ、学校に戻ってみると、学校の図書館が7歳のお誕生日ということでアヤさんがケーキを買ってくれていた。日系の人たちが集まって、日本語が飛び交う。ここは本当にブラジルか、と思うほどであった。しかしケーキもたんまり食べてしまって、本当に体重が怖い…。今夜は夕飯抜きにしておこう。今夜9時の夜行バスでIちゃんとイグアスに向かうことになっている。エドアルドと彼のお父さんが車で送りに来てくれた。エドアルドのお父さんとは初対面である。いつも夜寝るのが恐ろしく早いの。会えないままかなと思っていたが、会えてよかった。あのよく喋るママイとは対照的に寡黙な人だが、むっつりしてるわけじゃなくてとても温かい感じの人だった。何故か何の変哲もないガソリンスタンドにバスが来るという。交通の不便そうなところだし、何でこんなところに?と半信半疑。しかも9時発だというのにバスが来ない。日本だったら15分前にはバスが待機してそうなものだ。しかし過ぎても来やしない。まぁここはブラジル、ブラジル時間に体内時計を合わさないとしょうがない。いらいらしてもダメよね。結局バスが来たのは40分くらいだったかな。お名残惜しそうにチュウしているIちゃんとエドアルドを引き剥がし、いざバスへ。ありがとう、ボツカツ!バスは一路イグアスの滝のある、「フォスド・イグアス」へ!所要時間は12時間…。おやすみなさい。
2004年08月27日
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ブラジル的には25日の水曜日。アヤさんがお昼に日本食レストラン「コトブキ」をおごってくれると言うので二人で出かける。価格設定は少しお高めだけど、バイキング形式で巻き寿司、野菜のてんぷら、サラダ、あんかけ焼きそば、カレー、魚のフライ、野菜の煮物、お味噌汁などなどが食べ放題。少し久し振りの日本食である。自分でもびっくりしたのだけど、お味噌汁を一口すすった瞬間に体がほっ、とほぐれた。すごいな、自分のルーツはやはりここなのだ、と思った。体が安心している。やっぱり私はどこに行っても日本人なのだ、と思う。日本文化の中にいるとそんなことは意識しないけど、改めて日本人であることを痛感する。アヤさんがせっかく和食レストランに来たのだから、バイキングメニューにはないお刺身まで取ってくれた。もちろん生の魚は海に囲まれた日本の方が桁違いに美味しいが、アヤさんの心遣いが魚の味をひきたてる。しかし日本人から見たら信じがたいことがこういう店には転がっている。バイキングの巻き寿司を取っていたら異様なものを発見。巻き寿司の具がいちごとバナナだ!とりあえず好奇心を満たすためにそのいちごバナナ巻きを口に入れる。いちごの甘酸っぱさとバナナのネチャり度は恐ろしく酢メシに合わない!思わず笑ってしまうほどであった。それに具が玉子だと思って食べてみたらマンゴーだったりして。果物の巻き寿司は嫌だなぁ~。生簀を見れば観賞用の超特大金魚がゆったりと泳いでいる。生簀は観賞用じゃないんだよ~。食べる魚を入れるんだよ~。そんな綺麗な金魚が悠々と泳いでいたら少し食欲が削がれる。あと、ブラジル人は辛いのが少し苦手らしい。カレーも、「カレーの王子様」に水溶き片栗粉を混ぜてさらに甘くした感じ。美味しかったが「カレー」ではなかった。多分インド人も日本のカレーを見てそう思っているのだろう。それにしてもブラジル人がカウンターの向こうで寿司を握ってるのはなんだかちょっと胡散臭かった。日本人のフランス料理シェフを見たらフランス人も同じように思うのだろうか、とはM子さんの疑問。でも日本人シェフの方はちゃんと本場で修業とかしてるんだしねぇ…。それにしてもアヤさんの元気なことと言ったら!老人ホームに入っているうちのボケかけた祖母とはあまり年齢が変わらない。だから足腰を気遣って信号のない交差点で車が完全に切れるのを待っていたらむしろアヤさんの方が「あの車が行ったら渡るわよ」とシャキシャキ歩いて行ってしまう。慌ててそれを追いかける、という感じ。ものの言い方も、アッサリはっきりしていて年齢を感じさせない。おやつを勧められたのを辞退すると、「私はそう何回も勧めないわよ。だから遠慮してるんならやめなさい」などとにっこり笑いながら言う。ブラジル生活が長いせいなのか、日本でよく見かける不幸自慢のおばあさんとは対極にいる。それでもやはり自分のルーツは恋しいのだろうか、お家にお邪魔したら出身地である岩手の民謡の歌詞を書いた手ぬぐいを飾ってあった。食べすぎなのでまた市街地にお土産物色がてら散歩に行く。昨日の教会の入り口が開いていたので、まったくの不信人ものではあるがお邪魔させていただいた。ステンドグラスに屈折させられた光がまろやかに覆う空間。その厳かさと祈る人々の真摯さは私を阻害する。美しいが溶け込めない文化がそこにはある。私の肌にはなじまない。ブラジル人の多くは敬虔なカトリック教徒だ。「おやすみなさい」と言うのにも「天使とともにおやすみなさい」という表現を使う。信仰と生活が結びつかない多くの日本人には少し敷居が高い。私が通っていた本願寺系の幼稚園では「のの様(親鸞様のこと)さようなら、皆さんさようなら」と言ってさようならをしなければならなかったが…。そのせいか私になじむのは線香の煙たさと微薫を含んだノスタルジーだ。お買い物では、こちらに言葉が通じないのを知りながらも店員さんがポルトガル語で色々と聞いてくるので、何とか身振り手振りで応戦する。こちらの人はサービス業という意識があまりないらしく、店員さんも不機嫌を普通に表してきたりする。特に女性は。ポルトガル語の語調がきついので、怒ってるように聞こえる。反対に男性は、こちらが若い(と呼べるのか?)日本人の女だもんだから必要以上に優しい。やはりラテン系文化、助兵衛である。Iちゃん曰く日本人の女は人気があるようだ。街を歩いていると熱い視線を浴びまくる。振り返って見つめられたりすらするので、まるで自分が絶世の美女になったような錯覚が楽しめる。モテモテになりたかったらブラジルに住むのをオススメします。晩御飯はエドアルドにご招待されていたので、彼特製の「カンジャのスープ」に舌鼓。本当に美味しい!野菜も豊富に入っているし、消化によさそうだ。エドアルドはお料理がうまい。三杯もおかわりしてしまった。明日の夜にはIちゃんとイグアスに発つので、エドアルドのママイとは今日会うのが最後。言葉が通じないのが分かっているのに、ママイは私の手を繋いで色んなお話をしてくれる。不思議なことに言葉はちんぷんかんぷんなのに、言いたいことはなんとなく伝わる。ママイにそれだけ伝えようという気持ちがあるからなのだろう。末端冷え性で常に冷たい私の手を「冷たいのね、大丈夫?」と包んでくれる。今日でお別れというのが少し悲しくて、でも伝えるべき言葉を私は知らない。私が唯一言えるポルトガル語は「オブリガード(ありがとう)」だけ。それでも気持ちをいっぱい込めて「ママイ、オブリガード」と言うとちゃんと伝わった。「オブリガード」一言に込めたそれ以上の気持ち。ママイは破顔して「可愛い子!」と言って抱きしめてくれた。ママイは柔らかいお肉がいっぱいついていて、抱きしめられるとすごく心地よい。「お母さん」の温かさは世界共通であった。
2004年08月26日
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ブラジル的には24日の火曜日。午前中はやはりIちゃんの授業に参加させてもらう。今日は私のご贔屓のレアンドロ少年が来ておった。なぜか私の前に出てきてもじもじしているので何ぞな、と思っているとM子さんが「日本語で自己紹介を教えてもらったのに上手く言えなかったから言いたいらしい」と解説してくれる。い、今さらやなぁ~!しかしなんて可愛いんだろう、本当にバッグに詰めて日本に持って帰ってやろうかしら。M子さんは日系三世の子供達の授業をしている。かの有名作家篠田節子さん(先日お会いしたのです♪)が、「最も綺麗な日本語を喋る人って誰か知ってる?ブラジル移民の日系一世よ」と仰っていたけど、子供達はおじいさんかおばあさんの喋る日本語を聞き齧ってこちらが「え??」と思うような言い回しをすることがあるそうな。ノートは「帳面」だし、ナイフとフォークはそのまま呼ぶくせにスプーンは「さじ」だし、と言った具合に。もちろん意味は通じるからいいんだけどね。さて、午後は授業があるIちゃんを学校に残して一人で街を散策する。ブラジルは一応冬なのだが、ちょうど春にさしかかったところらしく暖かい…というかむしろ暑い。半袖で充分である。しかし日本と違って湿度が低いので、ひとたび日陰に入ると驚くほど涼しかったりする。その代わり日差しは強い。今年の夏は東京の日差しも相当なものだった。有害物質が多いから肌が痛いほどだ。でもブラジルのはもっと健康な日差しが肌を焼く。なんと言うか、日差しが数段明るいのだ。例えるなら東京はグリルでじりじりチリチリ焼く感じ、ブラジルは高温の油でカラっと揚げる感じだ。だからブラジルの方がこんがりときつね色になりやすい。少しでも暑くなるとブラジルの女は肌を出す。皆すでにキャミや日本ではもうお見かけしないワンショルダーである。そしてこちらの女性は他の部分が痩せていてもなぜかお腹がポッコリと出ている。そして惜しげもなくへそ出しで歩いている。お腹の脂肪を見せて歩くなんてそれこそ日本人には信じがたい神経である。我々の常識では見せてていいのはそれこそエドアルドの愛する浜崎あゆみのような脂肪のないお腹である。しかし肉食中心だとやっぱりこういう体形になるのかなぁ。Iちゃんも太ったと言っていたし。日本語教師仲間の日系二世であるアキコさんは、「日本人が痩せてるのは和式トイレを使ってるからだ」という独自の見解を持っていたが…。あんな体勢でじっとしていられるのが信じられないらしい。街の繁華街に向かっていたらどこぞの上品そうなおばちゃんが声をかけてくる。もちろんポルトガル語。何がなんだかさっぱり分からない。困り果てて発音最悪な英語でポルトガル語は分からないと訴えるが、一般のブラジル人は日本人よりも英語を解しないらしい。Iちゃんの話によると、東京ディズニーランドのお土産の缶に「milk tea candy」と書いてあったのを「これはどういう意味?」と聞かれるレベルらしい。もちろん分かる人は分かるけどね。とにかくおばちゃんの身振り手振りから判断するに、「あなたみたいな可愛い子(ボニータ、という単語だけは聞き取れた。ゲンキン!)が繁華街に行くと鞄をひったくられたりするわよ、そっちに行くのはやめなさい」と言っているようだ。ボツカツの街は昼間ならそんなに治安の悪くない所である。すごい余計なお節介だけど、多分おばちゃんは親切心で言ってくれたのだろう、ありがとうとお礼を言う。でもオイラは繁華街に行きたいのだ!街の中心に大きな教会があって、そこまで行きたいのだ!だから引き返すふりをしつつ、おばちゃんの姿が見えなくなると進むべき道に戻る。しかしそんなことを言われると少し怖い。もしかしたら聞いていた以上に治安の悪いところなのかもしれない。だから何となくセコセコと歩いてしまった。鞄をかばいつつ…。目的の教会前に来ても「カメラ盗られるかも…」と不安になり写真すら撮れない。少し買い物をしただけですごすごと帰ってきてしまった。しかし後でIちゃんに確認するとやはりそんなに危ない所ではないとのこと。くそぅ、おばちゃんめ!変なおばちゃんにまんまと踊らされた私を哀れんでか、夕食前にIちゃんが散歩に行こうと連れ出してくれる。ブラジルのお店は早仕舞いだ。市街地に行ってもほとんどがもう閉店している。でもあそこがコンサートホールだ、とかここが街で唯一の映画館だ、とかガイドをしてもらいながら歩くのは楽しい。歩いているうちに日本語学校の図書館で働いているアヤさんのお家の前に来た。アヤさんはすでに83だか4だかのおばあさんなのだけど、とてもおばあさんなどとは呼べないくらいかくしゃくとした人だ。彼女は岩手出身で、25の時に二ヶ月にも及ぶ航海の末ブラジルにたどり着いた。すごい長旅である。ブラジルまで飛行機で丸一日かかるなんて遠い~なんて言ってるレベルではない。そんな旅をしてきた人だ。今では帰化しているのでブラジル人である。彼女には明日、日本料理屋「コトブキ」でお昼をご馳走していだだくことになっている。こちらの基準から言えば決して安くはないお店だ。こちらの人は客人をもてなそうとすごく気を配ってくれる。それには私はもちろんのことIちゃんまで感動していた。門扉の前で声をかけると、アヤさんがニコニコ笑って出てきて部屋に通してくれる。こぢんまりとしているが可愛らしいお家だ。今は亡き美男の旦那さんの写真や、アヤさんが書いた油絵やスケッチを見せてもらう。まったく趣味多彩な方だ。こういう風に歳を取っていきたいと思えるような素敵な女性であった。その夜の部の授業にはIちゃんの恋人エドアルドが生徒として来る。彼もまた勉強中の日本語で「明日の夜ご飯、私がカンジャのスープを作るから食べに来てくれ」と夕食のお誘いをしてくれる。カンジャは鶏肉と野菜とお米を煮込んだヘルシーなスープらしい。本当にこちらの方々は客人をもてなそうという意識が強い!
2004年08月25日
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ブラジル的には23日の月曜日。さて、平日になったということで、Iちゃんのお仕事が通常通り始まる。一応私も学生時代は彼女と机を並べて「日本語教授論」なんぞを学んだ身の上…って、偉そうなことは全然言えなくてもうろくに内容なんて覚えてない。しかも専攻は近代文学だったしね。しかしまぁ、日本から来たお客さんということで授業に参加させてもらう。昨日お世話になったルシアーノさんはやっぱり日本語が上手。自分で先々に勉強してしまうので、教えたことのない漢字まで知っている。あとはマルセイロさんという男性もかなり日本語が上手だ。彼の書いた日本語作文には度肝を抜かれた。「アイルトン・セナは自信家だが謙虚な人だった」から始まる長文。日本人の若者で、文章力で彼に劣る人は結構いると思う。かなり頭のいい男性だと思うのだが、もう何年も大学を浪人しているのだとか。どうもかなりの上がり症と見えて、本番に弱いタイプなのだと思う。私と話し始めた時も、緊張のあまりか顔一面に玉の汗が噴出していて、いつ卒倒するかと心配になったものだ。ただ、彼の名誉のために言っておくと、ブラジルの国立大や州立大は授業料がまったくの無料ということで志望者が星の数ほどいる。ゆえに競争率も並大抵じゃないのだとか。厳しい世界である。夕方からはIちゃんとM子さんの乗馬の日ということで、一緒に連れて行ってもらう。日本では乗馬なんて金持ちのスポーツだけど、こちらは恐ろしく安い!一回15ヘアルだったかな。ヘアルは通貨の単位で、一ドル=3ヘアルくらいです。こんなでやっていけるのか??それに初回はお試しということで無料にしてくれた。何て良心的なのだ!乗馬はずっとしたかったんだ、馬好きだし。そもそも動物好きだし。でも日本では敷居が高いでしょ、お試しっつっても飼育係のお兄さんが手綱を握って一周するだけとかでしょ、私の乗馬経験なんてそんなもんなんですよ。でも、いきなり一人で馬に乗る。すごい緊張だ。振り落とさないでね!私に振り当てられたのは「スクービードゥー」という黒いたてがみが綺麗な馬。どうやら風邪気味らしくしきりにくしゃみをしている。だからほこりを立てたくないらしく無闇に走ったりしない。だから急に走り出されてヒヤリ、という場面はなかった。でもやはり恐る恐るなので、しきりに首を撫でてご機嫌を取ったり「スクービー、可愛いねぇ~」とおだててみたり、日本のお歌だよ、と「お馬の親子」を教えてあげたり、一人馬上でうるさい私。もともと姿勢が真っ直ぐすぎるほど真っ直ぐなので、それだけは褒めてもらえた。確かに真っ直ぐしてたらバランス取りやすいね。どんどん日が暮れて辺りが真っ暗になって、外灯もろくにない屋外、星が綺麗である。馬上から眺める星と月。日本で見るそれよりも数倍明るい。馬の背に寝転がって見たいところだけど、そんな離れ技はさすがに怖いので諦める。でもこの星々を一緒に見たいと思える誰かが確実に日本にいる。それはとても幸福なことです。乗馬の後はIちゃんはまた授業、M子さんは社交ダンスも習っていてそれに行くというので私も引っ付いて行くことに。Iちゃん曰く、「私も見学に行ったことあるけど、先生に引っ張り出されて踊らされるよ~。すごい密着してくるから腰が引けてさぁ~。初対面の男の人とあんなにくっつくん嫌やもん」とのこと。まぁ、そんじょそこらのセクハラオヤジとは違って、ダンスだからねぇ…。オボコ娘でもあるまいし、実際に先生に引っ張り出されてグリングリン回らされたけど別に平気だ。物怖じしないもんだから先生が気に入ってくれたみたいで、4つか5つステップを教えてもらってずっと付きっ切りで踊っていた。先生、アナタ息あがってるんですけど…。M子さんのパートナーは昨日もいたレアンドロ君。ちょっとお相手をしてもらったけど、女の子のリードが上手いねぇ~。10年後が楽しみだよ。私が上手くステップを踏めると、たどたどしい口調で「おめでとう」と言ってくれる。何てカワイイ!先生がまた来なさいと言ってくれたけど、滞在が短いのでもう来れない。とても残念がって、「レアンドロをバッグに詰めて持って帰って、ダンスの練習をしなさい」と冗談を言う。いや、レアンドロ君だったら本当に持って帰りたいところだよ。飼いたいよ。乗馬をしてダンスまでして、お腹は最高潮にペコペコ。食堂で働いてる優しいネイヤという女の人が我々のご飯を取っておいてくれている。半端じゃない量だったけど…。寮のご飯ではフェイジョンが必ず出る。黒人奴隷が持ち込んだとされる黒い豆とお肉を煮込んだスープ。ご飯にかけて食べる。M子さんが、これは日本で言うご飯とお味噌汁の関係みたいなものだと説明してくれた。なるほど。でも、豆をたくさん食べるせいか、肉中心の食事だとお通じが心配だなぁ、と思っていたがまったく杞憂であった。豆は食物繊維豊富だもんね。ネイヤの作るお料理がまた美味しいんだ。本当にお世話になりました!
2004年08月24日
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ブラジル的には22日の日曜日。日曜日だっていうことで、ボツカツの日本人会という日系の人たちで構成されてる会の、集まりがあるという。それぞれに食べ物を持ち寄って、ということだったのだが私はお客さんということでただメシを食らわせてもらった。日系とは言っても日本語が流暢な人から片言程度の人、ほとんど喋れない人と様々であるが、けっこう日本語でコミュニケーションができてしまう。日系の人たちは「自分達のルーツを忘れないようにしよう」という意識が強くて、「宮崎県人会」とか「岩手県人会」とか、日本の都道府県すべての出身地による集まりだってあるという。子供達にも日本語を教えておこうと、Iちゃんや同じ学校で働いている日本人の女の子、M子さんの生徒にも日系の子供達が多い。当たり前のことだけど皆顔はほとんど日本人。それだけで、町で見かける白人や黒人よりもずっと親しみが湧く。親近感というのか。そんな感情自分にはあまりないと今まで思っていた。夜は夜で、Iちゃんの生徒であるルシアーノさんというお兄さんが夕食に誘ってくれる。彼は独学で英語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、他にも何かあったな…を勉強し、今は日本語に熱を上げているようだ。翻訳や外国語を教えるなどして生計を立てているという語学に秀でた頭脳の持ち主。日本語も上達が早くてIちゃんもびっくりするほどだとか。語学を勉強するコツみたいなものを掴んでいるのかもしれない。夕食に集ったメンバーはIちゃん、エドアルド、Iちゃんの同僚のM子さん、それともう一人ブラジル人のレアンドロ君という少年。彼がまた可愛いんだ!17歳で細くてはにかんだように笑う。同じく日本語を勉強してるけど、まだあまり上手くなくてちょっと戸惑い気味なのもお姉さんの心の琴線くすぐりますなぁ~。愛眼動物として飼いたいくらいであった。この日の夕食に注文したのは「パンケーカ」。クレープの生地みたいなのにひき肉や鶏肉などの具を詰めてソースをかけたもの。たいそう美味しい。で、日本人の女の子の特徴だけど、ご飯食べに行ったら絶対「一口ちょうだい」ってのがあるでしょ?私とIちゃんとM子さんもその例に漏れず、お皿を交換しあって一口ずつ食べていると、ルシアーノさんが面白がって大笑い。よっぽど面白い光景だったらしい。涙が出るほど笑っていた。で、それを真似して彼の注文したデザートを一口勧めてくれる。ブラジルのデザートはとにかく甘い!エドアルドのママイが作ったドーセ・デ・ママオ(だっけ?)というリンゴの蜜漬けも歯が痛いくらい甘い!名前の中に「甘い」という意味の単語、「ドーセ」が入ってるくらいだから相当のものであった。だから勧められたケーキもこめかみが痛くなるくらい甘いのだろうと思いつつ一口。が、そんなに覚悟していたほどではない。思わずう美味しい、と感想を述べると、まるまる一個を譲ってくれた。でも、やっぱり甘いのよ…。一個もいらなかったのよ…。だからM子さんやIちゃんにも食べる?と勧めるんだけど、その甘さを知ってる彼女達は要らない、と首を横に振る。ちっ、ちょっとは助けてくれよ。結局あまぁ~いタフィーみたいなのが中に詰まったいかにも高カロリーなそのケーキを丸々一個食べきってしまった。これもすぐさま肉になることだろう。帰り道、ルシアーノさんが家に寄って行ってコーヒーでも、と誘ってくれたので、日本人女子三人は行きたぁ~い!と手放しに喜ぶ。が、なぜかエドアルドは渋ってる様子。後で聞くと、これは京都で言う「ぶぶ漬け」のように、食べて行けと言われても断らなければいけない種類のものだったらしい。ブラジルにもそんな作法があったとは!しかも今夜集まった彼らは日系ではないのに!ブラジル人はもっと直接的だと思っていただけに、かなりの驚きだった。IちゃんとM子さんは、でもあれは本当に誘ってくれたんだと思うよ、と言っていたけど、「コーヒーでも飲んで行かないか」と誘ったわりには、ずかずかと家に上がりこんでしまった我々に「私はコーヒーを上手く入れることができないんだ」とアイスクリームを出してくれたから、その矛盾を考えるとやはり社交辞令だったのかもしれない。少し気になったが、次に会った時にはまったくそんなことを気にしてるふうでもなかったからヨシとしよう!しかし、今日もたらふく食べたなぁ~。ブラジルのご飯は美味しいのだよ!
2004年08月23日
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機内で丸一日以上を過ごしたはずなのに、何故か到着したらブラジル時間21日の朝である。メカニズムは分かってるはずなのに、やっぱり実際に体験すると不思議だ…。体が「え??」って言ってるのが分かるんだよね、何となく。到着ロビーに出てみると、さすがはブラジル、出迎えの人がサンバの太鼓を叩いて大はしゃぎしている。しかし、それに負けじと私の名を呼ぶ大声が…。Iちゃんだ。相変わらず地声が大きい。それに合唱をしてただけあって声が通る。学生時代も意中の教授の講義中にひたすら「カッコイイ~」を連発していたが、それが教室中に響き渡っていたことを彼女は知らない…。機中一人で寂しかったこともあって、抱き合って再開を喜ぶ我々。とにかく話したいことはいっぱいあるのだ!と、いうことで何故か空港内のカフェに入って長々と四方山話に花を咲かせてしまう。地球の反対側に来てまで恋バナか、お前らは!って感じである。でも、人生に恋愛より大事なものってそんなに沢山ないんだからしょうがない。でも話しが盛り上がりすぎたため、ほとんどサンパウロ観光に割く時間がなくなってしまったのは否めない。女が三人集まると姦しい、でも二人でも充分でありました。とりあえずサンパウロ市内をうろうろとお買い物などして、有名なシュハスカリアのお店へ。あの、肉のでっか~い塊を串に刺してるやつあるでしょ、あれです。日本ではシュラスコって言うのかな。しかし、シュハスカリアって所は肉も次々に勧められる上に、オードブルやサラダだって取り放題なんだよ!このお店はお寿司なんかも置いてあって、私はさすがに日本から来たばかりだったので食べなかったけどIちゃんは狂喜して寿司をついばんでいた。すでに肉の入る余地なし。私も例外ではない。だって、いっぱい珍しいものがあるんだもん!パルミットっていう、椰子の新芽を酸味のある液で漬け込んだものとか、フェイジョンっていう豆を煮込んだスープ(ご飯にかけて食べる)とか、とにかく盛りだくさんだ。お肉は三切れしか入りませんでした…。Iちゃんが住むのはサンパウロ州ボツカツ市。州内とはいえ、サンパウロ市内からはバスで三時間の道のり。やはりブラジルは広い!今日は夜の9時からボツカツでフェスタがあり、Iちゃんが所属する和太鼓集団の発表もあるとのことで、サンパウロ観光を切り上げてバスに乗り込む。しかしIちゃん、ブラジルで色んなことをしている。乗馬までしている。すごいなぁ~。フェスタの会場では、Iちゃんの恋人、エドアルドを紹介してもらった。彼はIちゃんの日本語の生徒でもあり、大の日本びいきで浜崎あゆみの大ファン!それに日本の音楽をよく知ってるんだ、これが!Iちゃんが太鼓の発表でいなくなってしまうと、いきなり「浜崎あゆみは好きか」とか「ガクトはオカマなのか」とか「君は後藤まきに似ている(??)」とか、よく知ってるなぁ~と思うことをいっぱい聞かれる。でもごめんなさい、浜崎は別に好きじゃないし、ガクトはおかまじゃないし、私は後藤まきとは似ても似つかない。フェスタの後はそのエドアルドのお家にお邪魔したのだけど、彼のパソコンは浜崎だらけであった。エドアルドのお家では陽気なママイ(お母さん)とお姉さんのジュリアーナ、それに二匹の犬達が元気に出迎えてくれる。お父さんは朝すごく早起きな人らしく、ゆえに夜も早い。来客用に自慢のピザを作るだけ作って、すでに寝室の人となっていた。しかしお父さんのピザはすごく美味しい。シュハスカリアで死ぬほど食べたので、あまり入らなかったのが残念である。ジュリアーナが私に「日本に恋人はいるのか?」と聞いてくるのでいるよ、と答えると、「信じられない!恋人と10日も離れ離れだなんて!私なんて、一日会えないだけでカカア~(彼女の恋人の愛称)ってなっちゃうのに」と、大仰な身振り手振りを交えて切なそうな表情をする。やはりブラジル人は熱い!アモーレである!確かにジュリアーノとカカアはいつも一緒にいる。どこであれ抱きついていないと気がすまないようだ。とりあえず、話に花が咲いて(Iちゃんの通訳付きだけど)気付けば深夜一時。さすがに眠く、エドアルド家を辞してIちゃんの寮の一室で昏睡したのでありました。
2004年08月22日
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さて、丸一日の空の旅。エコノミー症候群になる気しかしない。なんちゅう長さだ。しかも席が通路側じゃないからトイレに行きづらいしね。しかし隣に座ったおばちゃんが面白い人で、彼女は同じくダラスで乗り換えでアルゼンチンに行くという。聞けばアルゼンチンタンゴをやっているとか。約一ヶ月間、一流のタンゴの先生のレッスンを受け、夜は夜で朝まで踊り明かすのだという。三キロは痩せて帰ってくるわよ、とニコニコ笑うおばさん。しかし聞けばもう定年退職をされていて、旦那さんも亡くなられ、娘さんは先日超お金持ちと結婚したとかで悠々自適の毎日を送られてるんだとか。還暦を過ぎてるふうには見えないよ、まったく。「以前は教職でね、それはそれは固い人だったんだけど、退職して弾けちゃったのよ~」と笑うおばちゃんはものすごく若々しい。眉とアイラインとリップラインにタトゥを入れている。私も眉タトゥはしたいのでちょっと羨ましい。しかしそれもタンゴを始めてからだとか。確かにパスポートの写真は白髪のおばあさんだった…。すごい弾けたんだなぁ…。中華街の一流レストランに食材を卸しているという華僑の次男坊と結婚したという娘さんの、披露宴の写真などを見せられつつ機内の時間は過ぎていくのでありました。乗り換えのダラスではお互いにトランジットだから一緒に行きましょう、ということで英語の分からない私には大層心強いことでありました。入国審査とかちょっとドキドキするもんね。しかし、乗り換えまでお互い5時間ほどもある。時差ぼけで眠いしどうしようと思っていたが、おばちゃんと喋っていたらけっこう早く過ぎた。ありがとう、おばちゃん。別れ際にお互いの住所を交換する。こういう出会いも旅の醍醐味よね。いずれ中華街で中華をご馳走してくれるそうだ、楽しみ!おばちゃんの方が搭乗が早かったので、先に機中の人となってしまう。ところが、ブラジル行きが時間になってもなかなか搭乗開始にならない。何だかアナウンスが流れてるが早いしチンプンカンプンである。何度もモニターでフライトナンバーを確認する。待ってて平気なはずだ、と自分に言い聞かせる。それにしても時差ぼけで眠いったらない。機中で読もうと文庫本を五冊も買ってきたけど、ほとんど読める状態ではない。結局、飛行機は一時間遅れで搭乗開始。まったく、ヒヤヒヤさせるなよぉ~。いらん心配と時差ぼけのため、搭乗してすぐ眠りに落ちる。席が空いていたので隣は無人、足を伸ばすことはできないけど、横になることはできました。さて、飛行機はさらにサンパウロへと向けて飛び立ちます。
2004年08月21日
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今日から10日間のブラジル旅行である。現在ブラジル在住の日本語教師Iちゃんの所に遊びに行くのです。とは言え実は海外旅行二回目のワタクシ、たとえサンパウロのグアルーリョス空港にIちゃんがお迎えに来てくれるとはいえ、道中の飛行機すらドキドキである。だってアナタ、飛行機に乗ってる時間がまるまる24時間ですよ??しかもアメリカはダラス空港で乗り換えですよ。さらに乗り換えの待ち時間も果てしなく長いんですよ。果たして無事にたどり着けるのか、それすら心もとないオイラであります。さて、これから10日間地球の真裏で離れ離れになってしまうので、恋人が成田まで見送りに来てくれました。名残惜しいがしばしの別れ、アナウンスが搭乗開始を告げます。それでは行って来ます。皆さま、チャオチャオ!(ポルトガル語)
2004年08月20日
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只今日本脱出準備中。今週の金曜日、すなわち明後日にはブラジルに旅立つのです。友達がブラジルで日本語教師をしているので、いい機会だから地球の真裏に行ってみよう、ってことでインドア派鈴音も重い腰を上げました。でもね、何が面倒って、旅行の前準備!チケット取って、必要なもの揃えて、荷造りして…っていう面倒なアレコレが嫌い。「海外行きたいな」と思ったらそういうの代行してくれるサービスがあればいいのにね。って、ないに決まっている。だって明後日発つのに荷造りできてないよ。しかも旅行用のキャリーバッグ買ってきたの今日だし。しかも佐川急便のせいで航空チケットまだ手元に届いてないし。ホントに行けるのか??まぁ何とかなるかな。とりあえず丸一日かかる空の旅、最近忙しくて読めなかった本が読み放題だ。それさえあれば何とかなるね(いや、ならねぇよ)
2004年08月18日
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日付けが変わり仕事から帰宅。暗い部屋をまさぐり電気をつけると、キャ~!金魚が死んでる!ほんの数日前に恋人と東急百貨店のペットショップで金魚すくいをして、ほとんど日にち経ってないのに。お姉さんに無理言って、元気そうな可愛いやつ貰ってきたのに!白いお腹見せてぷっかーと浮いておりました。ドザエモンでした。溺死体でした。あ、金魚だから溺死じゃないか…。金魚すくいの金魚なんて弱ってるから長生きはしないだろうとは思っていたけど、あまりにはかない命でした。そもそも餌を食べてくれなかった。「エンゼル」の粒が大きいのだと思って爪の先で粉々にしてあげてもダメだった。餌が悪いのかと思ってパン粉細かくしてあげてもダメだった。そんなに弱ってたのね、可愛そうに…。恋人がガラスの金魚蜂とでかすぎるバンブーとぷかぷか浮くガラス玉を買ってくれたけど、入れるべき金魚不在のまま部屋の装飾になっている。見た目綺麗で涼しげだから別にいいんだけど。金魚、ご冥福をお祈りします!
2004年08月15日
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今日は花火大会目白押し。東京湾、大宮、熊谷でそれぞれ大規模なのが打ちあがる。友人は皆東京湾に行く~と言っていたが、恋人曰く「東京湾は人が多いだけだよ。熊谷は河川敷にシート敷いてま近くで見れる」と言うので我々は熊谷にしました。熊谷の花火大会、あれはオススメですね。夜空を席巻する一尺玉の乱舞、対岸で打ち上げてるのが、真正面で見られる。しかものんびり座ったり寝転んだりしながら。これはすごい!近すぎで花火の重低音が子宮に響く!言葉を余り知らない子のようにずっと「すごーい、すごーい」と歓声を上げ続けた。でもそれでいい気もする。感動は人を軽い言語障害に陥れるのだ。帰りも人は多いがわりとスムーズに帰れた。おそらく東京湾はゆりかもめに乗ることすら一苦労だったのであろう。熊谷で大正解です!しかし、オイラ浴衣や着物を着る時はウエストと腰に補正を山ほど入れねばならないのです。脱ぐとお腹タオルでぐるぐる巻きなんです。そして熊谷といえば、関東の最高気温をしょっちゅうたたき出してる異様に暑い所。汗だくで裾よけが脚に張り付いて歩きづらいのなんの!家に帰って補正のタオルを解いてみたら、自分の汗でかぶれてまっかっかになっておりました。おそるべし、熊谷!しかしブラボー熊谷!
2004年08月14日
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海に行きましょう、と友人が誘ってくれたので、軽い気持ちでOKすると「集合は朝6時です」とのこと。なんじゃそりゃ!お盆だし、車が混む前に、ということらしい。それにしてもそんなに遠くに行くわけじゃないのに早いなぁ。だってオイラ前日も23時まで仕事だもん。普通にキツいよ。男二人女二人の、一見カップル同士かと思いきやただの友達というメンバー構成、行けば楽しいのだろうが別に行かないならそれでもいいよ~というノリである。とはいえ待ち合わせ場所までの移動時間も考えて朝5時前に起きる。遅刻するの大嫌いだから頑張って起きる。しかし、起きたら電話する、と言っていた友人からは電話が来ない。電話してみると寝ておった。寝起きのフニャフニャした声で「他のメンバーにも連絡とってみます」と言うので待っていたら「すいません、一人ドタキャンです。携帯の電源まで切ってます」。なにを~!その時点でオイラは荷造りも着替えも、化粧もざっと済んでいた。あとは出るだけ、の状態。一気にやる気を失くして「そっか、おやすみ」とベッドに舞い戻ったことである。仕事も休みを取っていたのだが、急遽出勤に切り替えて働いてきた一日であった。
2004年08月13日
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夜が明けて。早朝からまたお風呂に入って、朝っぱらからほうとう鍋の朝食を取る。旅館の朝ご飯って大好きだけど量多すぎるから!普通に晩御飯並みだから!ほうとう食べたの初めてで美味しかったけどね。チェックアウト後は桃狩り&ハーブ園。桃でまた水腹になってしまった。桃って本当に美しい形をしていると思う。色といい香りといい、文句なしである。そしてたいそう美味しかった。ハーブ園ではニジマスの掬い取りをやっていて、大人なんて誰一人参加していないのにオイラも子供達に交じってマスを追いかけた。子供がバシャバシャ騒いでニジマスを蹴散らすので、本気で「コラ!ホンマに取る気あるんか!」と怒ってたりする大人気ないおねぇさん(おばさん??)である。捕まえたマスはその場で塩焼きにしてくれるのも嬉しかった。塩がききすぎてて食べられなかったけど…。今日あったことを全部書いていくとものすごく長くなる上私以外誰も読まないだろうからそろそろ打ち切ろうかな。しかし三年間ペーパーな私は役立たずで、ずっと車を運転してくれた恋人よ、お疲れさま。そしてありがとう。これ書いてるオイラの背後で熟睡してるけどね。
2004年08月11日
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恋人と温泉旅行。山梨の石和温泉でのんびり、しっぽり、ということだったのだが、出発前にテレビで伊香保温泉が水道水を温泉と偽っていたニュースを見ていきなり二人で凹む。そんでまたコメンテーターが「何%源泉が入っていないといけない、という規定はないから、例えばスポイト一杯分を水道水に混ぜてても温泉と言える」と言っていて、「もしかしたらスポイトかも??」と騒然となる。これから温泉って時にこのニュースはやめてくれ、という感じである。でもここは石和温泉を信じよう。お風呂上りは肌がツルツルしてたから、多分本当に温泉なのだろう。泊まったお宿はこぢんまりとしていていい感じで、最高でも6組しかお客を取らない。だからすごく静かだった。自分で引き上げ湯葉を作る晩御飯も、京都が長かった私としては嬉しい限り。惜しむらくは貸切風呂の制限時間が短かったことくらいかな…。ちょっと慌しかった。夜は毎日十分間上がるという打ち上げ花火を見に行って、旅館の下駄で二人仲良く靴擦れを作る。それすらも楽し。夜が更けるのも楽し。
2004年08月10日
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ワタクシ、坂井鈴音が書いております「チャットレディーすずね」というメルマガ、このたび「まぐまぐアワード」というものにエントリーいたしました!「まぐまぐアワード」とはなんぞや?はい、それは「まぐまぐ」さんから出しているメルマガを、読者投票により上位のものを出版しちゃおう、という企画なのであります。まぁエントリーするだけならタダさ、と思いオイラも参加してみました。もし入れてやってもいいなぁ、と思ってくださる方がいらっしゃったら是非投票してやってください。泣いて喜びます。は、大げさだけどたいそう嬉しいです。トップにもリンク貼っておきますねぇ~♪
2004年08月08日
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蝉が仰向けに転がっている。脚を動かしはするのだけど、もう飛べない。木の幹に掴まっていることもかなわない。だけど指を持っていくとその脚で巻き付いてきてぶら下がる。これだけの力があるなら普通に立つことはできないのかと不思議に思う。もう鳴きもしない。仰向けに転がってひたすら静かに死を待つだけの蝉は、まるで悟りを開いたような顔をしている。土の中に七年もいるのに、一週間で死んでしまう蝉は憐れだ、とよく言うが、その一週間は蝉の時間軸的にはものすごく長いものなのかもしれない。小学校6年間の長さは、おそらく70歳から76歳の6年間とは比較にならない、そんな感じだと思う。ともあれ精一杯鳴いて、樹液を吸い、飛び回って恐らく恋をして、子供を生んで死んでいく。せいいっぱいに生きた一週間だ。よし、思いっきり生きたか、と尋ねて、せめて熱く焼けたアスファルトの上ではなく、土の上で死なせてやろうと蝉を植え込みに移動させてやる恋人。彼と蝉の一生について語り合う。我々もあと一週間で死ぬとしたら、全身全霊で愛し合うだろう。そうではないからつい冗漫に生きてしまう。だけど一週間後に生きている保障はどこにある?
2004年08月06日
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私には夏体重、冬体重がある。両者では4~5キロは違うので、これはたいしたものである。この冬も例外なく4キロ太った。で、夏になったら勝手に戻るだろうと楽観していたのが、これがなかなか戻らない!あと2キロは減らないと標準的夏体重にならないのに!ここできちんと夏体重に戻しておかないと、来るべき冬が恐ろしい。でもどうして痩せないのだ。仕事がほとんど立ち上がる暇もないデスクワークだからか、歳だからか、はたまた飲み会がやたら多いせいか。多分全てが悪いのだろう。最近の私の体ときたら、すっかりオバちゃん体型に向かおうと決めちゃってるようで、下腹ぽっこり、腰周りもっさり。鍼の先生には「骨盤が歪んでるから、この辺付いちゃうんですよね」などと言われる。そうだ、痩せるためにはまず骨格を正しくしないと!てことで、綺麗な歩き方を心がけることにした。頭をすっと糸で吊られてるのを意識して歩く。なるべく正しい歩き方、立ち方、座り方をして、それに加えてストレッチ運動をする。ちょうどデューク更家はやってるしね。本一冊買ってきてDUKES WALKしようかしら。電車で立つ時も、壁によりかからない。なるべく足を踏ん張ってたえる。片足に重心をかけて立つこともしないようにする。ジムのプールももうちょっとがんばって行くようにしなければ。
2004年08月04日
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何考えてんのアンタ、と本気で悩んでしまう人間っているよね。バイトに行かんと最寄り駅に向かっていたワタクシの真後ろに、駅前スーパーから出てきた買い物袋提げたハゲ親父がピッタリ付いてきて、しきりに背後から今にも消え入りそうな声で、「どこ行くの、ねぇ、これからどこ行くの?急ぐの?」などと聞いてくる。うぜぇな、勘違いナンパだ、と思って聞こえないフリをしてそのまま歩き去ろうとしたら、「ねぇ」と、腕をなで上げるように触られた。やだホント、トリハダ!しかも暑いからオッサンの指が微妙に汗ばんでるんだよ。気持ち悪いったらありゃしない!しょうがなく顔をちょっとだけ傾けて振り返ってみたら。「ねぇ、どこ行くの、ホテル行こう」なにぬかしとんじゃワレぇ~!!!ナメとったらいてまうぞ、おんどりゃぁ~!!!!などと怒鳴りはしないが心境はそんな感じである。あまりに呆れて不愉快で気持ちが悪くて、「その目で睨まれたら泣く」と定評のある零下30度の視線で睨んでやった。(舌打ちつき)こんな頭の腐った輩には声を聞かせるのももったいない!さすがにオッサンも怖かったのだろう、絶句してすごすごとどこかに去っていった。そもそも、こんな声のかけ方で本当に女が付いてくると思ってるのか??はっきり言おう、私がたとえ自殺の一歩手前くらいまで追い詰められていくら自暴自棄になっていたとしても、絶対にオマエには付いていかんぞ。女性に対する侮辱よね。失礼よね。私は歩くま○こじゃないんだ!!!恋人にこの話をすると「すげぇ、よく声かけられるなぁ」とむしろ感心しておりました。確かに感心するくらい思考回路がショートした男だった。こういう人って本当に不思議でならない。どういう脳みそしてるんだろう、って。今すぐ頭かち割って、アインシュタインの脳の横に並べてみたい。きっと学術的な発見があるはずだよ!
2004年08月01日
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ずーっと仲良くなりたいなと思っていた女の子と、念願かなって女ばっかり3人でお酒に行くことになった。びっくりするくらい可愛い女の子達である。チャット嬢やってた頃の子達なので、一人当たり一時間一万円、三人で三万円だね、贅沢な空間だね、とか言いながらまったり飲んだ。でもね、女の子と仲良くなるのって本当に緊張するのよ。男なんてメじゃない。初めて二人で出かけるなら、男の人の方が断然緊張しない!だってちょっと挙動不審になってたもん、可愛い女の子達に囲まれちゃって。多分精神構造的に男っぽいところがあるんだろうね。相手が女の子だと、一緒に歩いてても疲れてないかな、とか、楽しんでるのかな、とかすごく気になってしまう。可愛い女の子限定というところがまた浅ましい男っぽいよね(笑)でも集まった三人ともがそういうタイプだったので、三人で緊張しまくってしまった。男の人には理解できないかもしれないが、そういう女の子ってけっこう多いんじゃないかな。女は潜在的にレズだ、と思う。中学生の頃とか、仲のいい女の子と手繋いだり腕組んだりして歩かなかった?連れ立ってトイレに行ったりとかさ。男同士じゃ考えられないもんね、やっぱり。しかし美味しいご飯にお酒、そして楽しい会話と可愛い女の子。まさに至福の時でありました。
2004年07月30日
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ムカつくことにガムを踏んだ!そりゃもう、ジャストミートって感じに踏んだ!山手線に乗り込む瞬間だったので、ホームと電車にガムの架け橋ができてしまったくらいだ!そしてたいそう人の目を集めたことだ。恥ずかしいわミュールの底は不快にネバつくわ、最悪である。ガム噛んだら銀の紙取っとけ!!!!!そしてちゃんとゴミ箱に捨てなさい!!昔、すごくついてない時期があって、いきなり大家に部屋を出ろと言われ、体調悪いのに部屋を探しつつバイトの面接に失敗し、疲れたなぁ、って時になにやら靴の裏に不快な感触、ガムだ、と悟った瞬間死にたくなった、ということがあった。人はガム一つで死ねる(かもしれない)。多分どん底の人は、ガム踏んだショックでショック死できる。ある意味これは小規模なテロである。ガムの吐き捨てに屈するな、国家よ!しかし、ちょうど昨日恋人がガムを踏んだと言って凹んでいて、バカにしたばかりであった。こんなに立て続けに二人で踏むとは…。もしかしたらガムに恨まれるような極悪非道なことをしてしまったのかもしれない。
2004年07月28日
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釣りが好きだとは聞いていたが、まさかマグロとは…。釣りに行ってくると恋人が言うから、詳しく聞いてみると水深100メートルくらいの所に船を出してマグロを釣ると言う。だから仕事でろくに寝てないくせに、日付けが変わったらすぐ釣り仲間と車に乗り込み旅立ってしまった。「マグロ釣れたらさばいて持って行ってやる」私のためにマグロを釣り上げてくる男…なんて画期的なんだ!!!ビチビチはねるマグロを抱えて家に来てくれたら間違いなくベタ惚れになる!「いや、さすがに釣り上げたらすぐシメて血抜きしないといけないからそれは…」なんだ、できないのか…。でもいいな、マグロ♪お昼ごはんにマグロのなかおち丼定食を食べたかったけど、夜には近海の一本釣りのマグロが食べられるのだと思って我慢我慢。しかし昼過ぎにメールが。「異常気象でマグロいなくて釣れなかった。でも天然記念物のスナメリと300キロ級の海亀は見れた」なんじゃそりゃ!今晩はマグロで酒宴だと思っておったのに。しかも一人だけいいもの見てずるい!「でも秋には戻り鰹釣ってくるから。これは絶対釣れるから」そっか、ならいいや。ちゃんとタタキ作ってね。最近のオイラは、火とナイフを操れる男っていいなぁ、と思っている。ちゃんと正しく生きていける人、って気がするから。でもそれに大形回遊魚を一本釣りしてなおかつ綺麗にさばける男、というのも加えていいかもしれない。惜しむらくはビチビチはねるマグロを抱えて持ってきてくれないことだが…。
2004年07月25日
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23時にバイトが終わり、今日も疲れたなぁ~と家路につこうとする時、友人からの出動命令「花火するから来い!」。総勢6人で車に乗り込み、ドンキホーテで花火とお酒をしこたま買い込む。Lat's go 荒川河川敷!酒が入ってるのでみんな危ない危ない。ロケット花火の打ち合いとかしちゃダメだから!「手に持つな危険」って大きく書いてある花火持っちゃダメだから!打ち上げ花火を橋の欄干の真下から打っちゃダメだから!誰だよ、ブランデー丸ごと一本空けてるのは…。近隣住民の皆さんごめんなさい、馬鹿な若者然としててごめんなさい、でも楽しかったです。近くに住んでる友達を真夜中に呼びつけ、結局は9人に膨れ上がった我々。山ほどあった花火を打ちつくすと、空はもうすっかり明るくて、近所のじいさんばぁさんがウォーキングを始めていたりする。それにひきかえ我々の不健康さときたら…。しっかし何で私一人で花火の燃えカス拾ってんだよぉ~!花火を楽しむのはいいけど、ちゃんと後始末はしようね!
2004年07月20日
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昨日バイトで、私のことを激しく嫌っているお姉さんがこれまた激しく機嫌が悪く、周囲に当り散らしまくってました。私も、褒められてもいいくらいの結果を出していたのに「坂井さん、まだこれだけしか売れてないよ」などと魂も凍るような冷たい声で言われ、なんじゃいな、って感じでありました。後に反省したらしくリーダーに電話をかけて彼女が言ったことには。「皆やる気がないからイラついちゃった。坂井さんのことまで怒っちゃったの。あの子普段怒られないから、坂井さんでも怒られるんだと思ったら皆やるかな、と思って」ますます何じゃぃそりゃ!だって、怒られるようなことしないもん、オイラ!頑張ってるし結果も出してるもん、オイラ!私を不当に叱っても、皆の士気が下がるだけでしょ??「いや、ただ単に坂井さんに当たりたかっただけだと思うよ…。きっと更年期なんだ、気にするな」とリーダーも渋面。気分で人を叱る人が人の上に立ってはいけないと思ふ…。教育者でも問題あるし、母親としても問題があると思ふ…。自分の株下げてるだけなのに気付こうよ。結局皆、不当に怒られてる私に同情して終わったよ。もちろん私としてはいくらでも言い返せたし、言い負かすことだって余裕でできる。だけど仕事中で面倒だったというのもあるし、根本的な性格は私の方が悪いので、ここでシュンとしといた方が私の立場を有利にするという計算が働き黙っておいたのでした。さて今日といえば大事な女友達とお食事&お酒の日。可愛くって頭もいい友人を前に、どうして同じ女なのにこうも違うのだろう、と不思議にすら思った。悪い人じゃないのよね、きっと。ただちょっとだけ頭が悪いだけで…。
2004年07月19日
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先日の日記で、「好きになられるのは嬉しいが、狙われるのは嫌いだ!」と豪語したら、「好きになったら狙うもんだろう」と友人に指摘されました。うむ、まぁそりゃそうだ。でも好きで狙うのと「あわよくば…」って気持ちで狙うのとでは違うでしょ、切実さが。オイラは切実な男に弱いのだ!どうしても一緒に居たくて、どうしても触れたくて、どうしても見ていたくて、という切ない姿勢が大好きだ。「月の輝く夜に」という映画で、ニコラス・ケイジが好きな女を自分のアパートに呼びいれようと手を差し伸べる、その時の表情の切実さと言ったらない。「今君がこの手を取ってくれたら他に何もいらない」と語りかけるのよ、目が。あんな目ぇされたらたまらんね!だからただ単に薄っぺらな武勇伝の一コマに加えたいだけのお誘いになんてオイラは乗らない。しかもたいてい最初は同じお布団で寝ても何もさせない。ひでぇ女である。でもそこで、「部屋に来たってことはOKってことじゃねぇのかよ、ふざけんなよ、このアマ!」と思うような人だったら興味なし。「すげぇ辛いし眠れないけど一緒にいれて何だか幸せ」と思ってくれる人がいい。女ってさ、何もせずにただ抱きしめて眠ってほしかったりするんだよねぇ。って、そんなワガママは私だけか?
2004年07月18日
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おぉぉぉ、思わぬ人からメールが来ててビックリ、そして嬉しい!女の子なんだけどね、すごく可愛くて、前からお友達になりたいなぁ~と思いつつも、可愛い女の子には緊張して話しかけられない鈴音はもうその子とも会う機会がなくなっていた。しかし、先日一緒に寿司を食らった友人が彼女と仲良しらしく、酒の勢いで「友達になりたい!私のアド教えといてよ~」とお願いしてみたのだが、まさか本当にメールくれるとは!メールの文体も彼女らしく可愛らしい!ふわっふわのホイップド・クリームのような甘くて柔らかくて幸福な文体。思わずキュンときちゃいますよぉ。顔も性格も可愛い女の子なんて最高だなぁ~。いやもぅホントに嬉しい!と、まるで意中の人からメールが来た男のようにはしゃぐ鈴音であった。
2004年07月17日
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最近、やたらと男友達から「コンパをしてくれ」と言われたりする。でもごめんね、オイラコンパって嫌いなの。何が悲しゅうて見知らぬ男女が寄り集まって酒を飲みながらくだらないゲームでテンション上げなならんの?しかも鈴音は女子大出身である。コンパなんて二十代前半でもう嫌っちゅうほど経験してんのよねぇ。飽き飽きなんよねぇ。なんかねぇ、コンパに来る男の、「あわよくばお持ち帰り」的脂ぎり方が嫌いなの。私は「好きになられる」のは嬉しいが、「狙われる」のは嫌いだ!「狙い」モードの男からはドロドロとしたオーラのようなものが出てる。それが気持ち悪くてならない。「二人で抜けない?」なんて言われても「無理」と即答である。キモいもん。しかも幹事なんかした日には最悪。私としては数少ない大事な女友達を連れて行くのだ、皆がどう思ってるのかがすごく気になる。男どものことなんかどうでもいい、女の子達がそろそろ帰りたがってんじゃないかとか、無理して笑ってないかとか、とにかく心配でしょうがない。後に「あんまり盛り上がらなかったねぇ」なんて言われようものなら「そんなことのために貴重な時間割いてごめん!」と土下座したくなるくらいだ。第一ねぇ、私の厳選に厳選を重ねた(って偉そうっぽいけどただ単に面食いなだけ)女友達で、彼氏のいない子なんているはずないだろ。私くらいだ!(あ、墓穴…)そういう子たちに限って恋人にはすごい誠実。と、いうか彼氏以外の男なんて鬱陶しいらしい。多分周りをいっぱいブンブン、ブンブンと飛び回ってるからだろうね。だからたとえ彼氏と別れたとしても、わざわざコンパや紹介なんかに頼る必要のない子たちなのだ。あんまり私の女友達をなめるな、と言いたい。そんなこんなの理由から、コンパの依頼は全て丁重にお断りした。しかしながら、コンパってそんなに面白いか??
2004年07月16日
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本当に美味しいお魚というのは、のた打ち回るくらい美味しい。肉より魚派なオイラは、何よりお寿司が好き。回ってる寿司でも好きなくらいなので、回ってない寿司など言うまでもない。友人とお寿司食べに行って来ました。湯島にあるお寿司屋さんなんだけどね、とにかくここがもうすごく美味しくてね、こっちが美味しすぎて転げ回りたくなってる時の大将のしてやったり顔がもぅ腹立つくらい嬉しそうでね、大好きなお店である。とにかくネタが新鮮!北海道産のサンマを捌きながら、「出回る前に食べるから意味があるんだよねぇ~」とやたら嬉しそうな大将。って、そんな新鮮なサンマ塩焼きにする気??ちょっと待って、半分は焼かずに握ってぇ~!とお願いしなきゃいけないくらい、惜しげもない大盤振る舞い。しかし、新鮮なサンマのワタって苦くないのねぇ。甘かった!こりゃすげぇ!だって握りにしてもらっても身の色がおかしいくらい綺麗だったもん!とにかく何もかも、口に入れるとしばらくは放心状態になる。すぐには「美味しい」とも言えない。はい、多分オルガズムむかえてました。しかも幾度となく。男性である友人は、「女の人がイクって多分こんな感じなんだろうなぁ…いいなぁ、余韻残るなぁ、体ビクンってしちゃうなぁ」などと感心していた。彼に「物書きなんだからこの旨さを言葉で表現して」と言われたが、筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと!そんな我々を見て大将は本当に嬉しそうだ。友人などは「ムカつく、あの男~!」と悔しがっている。そう、完全に打ちのめされちゃってるから。美味しいものってのは本当に暴力的だ。精神的レイプだ。それを喜んで見ている大将はきっとSだ。「またここ以外じゃ食べられないものができちゃった…ホント罪だよね」とは友人談。確かに、他のお店で食べたら物足りないだろう。罪作りな大将である。
2004年07月14日
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少し前にバイト先で人事異動があって(しょっちゅうある)、私の真後ろの席に来たのがちょっといわくつきの男の人である。ちょっと前に郵送で恋文をいただいたのだが、その時は彼の名前も顔も知らなかったので、あっさり「誰か分からないからまず声かけてください」ってお返事してしまったことがある。でも引っ込み思案な人らしくなかなか話しかけてくれず、私のほうで友人に聞いて誰かはすでに分かっていたが、声をかけないからにはもういいのであろうとそのままにしておいた。それが、今真後ろなのである。仕事中ずっと後ろから異様なオーラが来るのです…。しかも、週末だけ来るOLとかけもちでバイトしてるお姉さんは、私の前彼に貢ぎまくっているらしく、しかも私の付き合ってる期間と同時進行だったらしく、さらに今も続いているらしく、ゆえに私のことを激しく嫌っている。まぁね、同時進行が発覚した時はそれなりにもめたけど、こっちは今じゃ前彼のことなんて引きずってないし、同じ部署でもあるし、それに前彼に服やら小物やらをいろいろ買ってもらったお金は彼女の財布から出ていたのであるかもしれないし(ありがとう)、人間的に好きになれるタイプじゃなくても仲良くしていこうと思っているのだが、向こうではそうではないらしい。話しかけても顔すら見てくれない。彼女は私の隣に座ることが多いので、そこで魔のトライアングルができるのだ。このトライアングルはきっとブラックホール的に人を吸い込んでしまうので要注意である。近寄るな危険!である。すごい構図だなぁ~と思いながら、この席順を決めたおちゃめな神様に乾杯。仕事は仕事だから何も気にせずやってるけどね。仲のいい友人まで、「坂井、一体いつ刺されてくれんのぉ~」と、なぜかウキウキ。えぇ、そうですね、多分近いうちに……(笑)
2004年07月13日
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民主躍進、自民伸びず、の文字が一面ぶち抜きで躍っている。確かに民主党大躍進だ。無党派層の半分は民主党に入れたという。私もその一人なのだけどね。だけど、それは民主党支持者というわけじゃない。私だって民主党の主義主張が意に適って投票したのではない。トップが管さんだろうが小沢さんだろうが岡田さんだろうがあまり関係ない。言うなれば非自民票でしょ。巨人ファンとアンチ巨人の対立みたいなもんだよ、巨人以外が勝てばやれめでたい、って感じ。自民党以外が勝てばなんでもいいんだけど、唯一対抗できそうな野党が民主党だから、ってもんでしょ。だからね、二大政党時代とか比例第一党とか、手放しに喜べる状況じゃないと思う。あくまで今は砂上の楼閣、それを心得ていただきたいね。
2004年07月12日
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有権者の皆さま、選挙に行かれましたか?鈴音は行って参りました。しかし、投票所となっていた幼稚園の体育館の閑散とした様子から、投票率は推して知るべし、ですわ。とはいえ偉そうには言えないんですよね、選挙権を手にして早や6年、なのに昨年の衆院選で初めて投票したのです。だから今回で二度目。どういう心境の変化だか。いや、べつに支持政党ができたわけじゃござんせん。ただね、ふと思ったのですよ。選挙権を得るために偉大な先人達が流したであろう血と汗と涙とをね。しかも鈴音なんかは一応女でありますので、婦人参政権を得るにはさらなる努力が必要だったはずです。枝葉末節ながら自分も政治に参加できる、その権利を当たり前のように与えられている我々はすっかり無感覚になっているけど、当時のその感動を覚えているからおばあさん達は動かない脚に鞭打ちながら、杖ついてでも手押し車押してでも投票所に赴くのだと思うのよ。ただ暇だからっていうだけでは行けないですよ、体もきしむはずです。だから足腰のしっかりしたオイラなんかが面倒だ、なんて言ってる場合じゃないのですよね。べつに私の一票で何かが変わるとは思ってませんけどね、でもそう思ってる人間が一気に動いたら面白いんでないかな、と。それをね、見てみたいと思うのですよ。あと、生きてるうちに三十代の総理大臣を見てみたい。ある人が大河ドラマの「新撰組」を評して、「若い視聴者に迎合したキャスティングだ、と言う人もいるが、あの配役は決して間違っていない。あの時代に日本を動かしたのは、二十代から三十代前半の若者だった。あの坂本龍馬だって死んだのは33歳だぞ」と仰っていたっけ。自分達の生きてく国をよくしようと思うからには、その国の未来を生きてく人たちでないと駄目なんだろうね。議員も定年制取り入れちゃえばいいのに。未来も短いじぃ様たちが、せっせせっせと私腹を肥やし、死後は古墳でも作るつもりかぃ??
2004年07月11日
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東京写真美術館で開催中の「世界報道写真展2004」と「奈良原一行展」に行ってまいりました。「世界報道写真展」はやはりイラク関係の写真が多く、泣き出しそうなのにあまりにヘビーで涙すら出ませんでした。全身やけどの末両腕を切断したイラク人少年、プラスチック弾で負傷した男性、頭から脳漿を垂らした幼子を抱いて泣き喚いてる母親、リベリアの内戦で生首を掲げて泣いている人、たくさんのたくさんの地獄が一つ一つのパネルの中に存在し、切り取られてここに持ってこられた地獄の実体は今もどこかで続いているのだということを眼前に突き出されました。例えばニュースで「自爆テロにより300人が死亡しました」なんて言うと、そりゃひどいなとは思うけど300人が一つの塊になってしまっていて人間を感じさせない。しかし、そのニュースの伝えるべきは、この写真に収められてるようなむごたらしい300の死体であり、それを抱き嘆くそれ以上の人たちの地獄である。けれども平和な日本に居ながらにして入ってくる情報は無機的な統計でしかない。だから報道カメラマンの命を張った仕事が生きてくる。私の尊敬するカメラマン、藤原新也さんは、そのエッセイで「我々カメラマンは戦争を売って生きている。腐肉を食って生きているゲンゴロウのようなものだ」というようなことを仰っていた。確かにすでに仏になった人も、苦痛に泣き叫んでる人も、今にも死のうとしている人も、一種冷徹なくらいの目でフレームに切り取っていく。人の不幸を金にしているという罪悪感と、これを世界に伝えねばという使命感は常に同居しているのだろう。あまりにも非情だ、と糾弾されることだってあるかもしれない。だけど物事には必ず陰と陽の部分があり、その無残な写真によって反戦意識が高まって運動が起こるかもしれない。少なくとも300人を十把一絡げにする報道よりもずっと人間的だと思う。私も300人をひとまとめにせず、そこにあるはずの一人一人の生を描いていけるようになりたい、と思った。なんだか報道写真のことばかりで奈良原一行さんのことにはろくに触れていないが、こちらも素晴らしかったです。でもやっぱり、報道写真の衝撃が多きすぎてぼ~っとしちゃってましたね。いやはや。
2004年07月10日
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ファブリーズハウスダスト用、を買ってきた。夏にファブリーズすると空気がちょっとヒンヤリして気持ちいいのよね。しかしファブリーズってそんなに前からある商品じゃないよね?でもなんかすごいシェア伸ばしてない?誰の家に行ってもあるんだけど。しかも車用なんてのもあるしね。確かに置いておくタイプの消臭剤、芳香剤よりも爽快感がある。布の匂いを取るという発想も新しかった。CMも効果的よね。梅雨にはさらにシェアを伸ばしたにちがいない。しかも今度はハウスダスト用!うまいなぁ~。でもハウスダストが舞い上がらないように、固めてお布団などに沈着させる作用があるそうなのだが、それだとお布団がハウスダストの宝庫になっちゃわないの?干してバンバン叩いても舞い上がらなかったらホコリ取れないじゃない。と、思ったのだがなんだかつい買ってしまった。ハウスダストが抑えられてるのかどうかは分からないけど、やっぱりシュってすると気持ちいい~。
2004年07月09日
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友人から心理テストメールが届いたので皆さんもどうぞ。 好きな異性に100本の薔薇をプレゼントします。 赤い薔薇と白い薔薇の割合は?考えましたか?ちなみに私の答えは赤薔薇100%!やっぱ情熱の真っ赤な薔薇でしょ。ブルハファンだし。皆さんは何でしたか?さて、この薔薇の比率はあなたの尽くし度です。赤薔薇が尽くし度、白薔薇が尽くされ度だとか。ってことはオイラは尽くし度100%????頭の先から足のつま先までびっしり尽くし女だということになる。おかしいな、オイラSキャラなはずなのに…。Mキャラなはずの友人は白薔薇100%だったという。でもそうだね、Sの方が確実に尽くすタイプだと思う。「チャットレディー」のメルマガにも書いたことあるけど、Mはご奉仕しているようで実は快楽の奴隷、本当の奉仕者はSの人である。Mの人って超身勝手なエゴイストだからねぇ。そんなに尽くすタイプなんだったらヒモにしてよ、と友人に言われたが、それはまた別の話。男女間に金銭を介在させてしまうと関係が成り立たない。それも「チャットレディー」とやってた時につくづく思ったことだ。金銭的な利害関係は愛情を凌駕する。そういうのは尽くしているとは言わない。だって優越が生じるから。そんな歪んだかたちはいらない。金銭的に尽くしまくる女が身近にいるけどね、OLさんやって週末は深夜のバイトをしている。そんなのは愛じゃないって早く気付こうよ。お金って万能じゃないのよねぇ。
2004年07月08日
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七夕ですね。ハイ、織姫と彦星が年に一回出会うという、ロマンチックな日であります。しかしですね、「織姫と彦星は今頃逢瀬を楽しんでるかなぁ」とワタクシが申しますとですね、「宇宙とは時空が違うから、地球上の一年はあっちじゃ三日程度のものらしいよ。そう考えたらヤツらけっこう会いまくってるね」などと屁理屈こねくり回す輩がおるんですよ。それじゃ悲恋でも何でもないがな!そんなに会っとったらヤツらとっくに倦怠期やがな!何だか七夕気分に水さされたような感じでありました。そしてまた今日は「小暑」でもあります。二十四節気の一つで、この日から暑気に入りますよ~という日だというのですが、暑すぎるがな!どこが「『小』暑」やねん!!深夜になっても空気がべとつく。東京の暑さは空気が粘る。ねばぁ~っと毛穴や鼻腔を粘着質にふさいでくる。変な暑さである。こっちに来て三回目の夏だけど、私はどうも東京の暑さが苦手である。だから毎年東京から逃亡するのだ。一昨年は屋久島だった。昨年は佐渡島だった。今年は…どこの島にしよっかな。(島がいいらしい…)健全な暑さ求ム!
2004年07月07日
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「死ぬまでにしたい10のこと」をDVDで観た。原題は「My life without me」余命2~3ヶ月と宣告された女性が自分がいなくなってからのことを想定して、娘達にメッセージを残したり、新しいママになってくれそうな人を探したり、その一方で若くして妊娠・結婚・出産した自分がしてこなかったこと、夫以外の男を夢中にさせるということ、を実現させていくお話。死ぬ前にしたいことって、確かにこういう大それたことじゃない些細なことであるのだと思う。自分がいなくなった後の家族のことを想い、一方で自分に焦がれる人を必要とする。家族達との静かな別れと、短い恋、彼女の余生はそれで彩られて終わる。恋する人には自分の不在を嘆いてほしく、愛する人には自分のことで悲しんでほしくないものなのだなぁ、と思った。悲しくて美しいお話だったけど、思春期に母に死なれてる身としては、自分の死の影を誰にも告げずに、一人だけで死ぬ準備をして去っていく主人公に「泣いた赤鬼」の青鬼的自己満足を感じてしまう。だって、遺されたほうだって準備が必要だもの。「死ぬまでにしたい10のこと」があるなら「死ぬまでにしてあげたい10のこと」だってあるでしょ?死ぬと分かっていればしてあげられたことも、知らなかったらしてあげられない。ものすごい後悔するよ。ものすごい傷つくよ。そのことまで考えたら悲しくてしょうがなくてボロボロ泣いてしまった。私がいなくなっても愛する人たちが幸せでありますように、そんな願いはなんて美しくて身勝手なのでしょう。
2004年07月06日
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カワイコちゃんにファンなどと言われて舞い上がってる鈴音です。冷静な自分がコラコラお前そんないいもんちゃうやろ、とそいつをなだめてるところです。オイラ、メルマガ出してるのですよ、一応。チャットレディーという一風変わったバイトしてた時の体験談を面白おかしく書いちょります。詳しくはトップにリンク貼ってあるので見てやってください。そのメルマガでファンになってくれたそうな。なんて可愛い!女の子大好き!(いや、変な意味ではなく)文章でごはん食べられるようになりたい!とずっと言ってきてて、去年の夏ごろからメルマガ出したり小説をHPにアップしたり(あ、そのページもトップにリンクがあるのでよかったら♪)するようになったのだけど、やっぱり人の目があると違います。感想批評をもらえるのがもちろん励みにもなるけれど、他人の目を意識して書くということの重要性に気付きます。人に読ませられる文章を書く、ということ。一人よがりな考えをただ冗長にグチャグチャ書いて、さぁ読めと言われても、読み手は他人のマスターベーション見せられたようできまり悪い。人の目があるからって取り繕って綺麗なところを見せろというのではないが、最低限の体裁は整えなければいけない。読み手の存在を意識できない人はまずプロにはなれないのだろうと思う。だからね、すごく勉強になります。なかなかお礼言う機会がないですけど、わざわざ忙しい時間を割いて鈴音の文章を読んでくださってる方々、愛してるよ!(笑)読者と作者はメル友になってはいけない、とはメルマガを発行してくださってる「たまごや」さんの言葉。だから簡潔なお返事しかしてませんが、実は読者メールは全部保存してあります。オイラは幸せものだなぁ。もっともっと力をつけねば、と決心を固めた引き籠りの休日の午後。
2004年07月05日
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いっぱいいっぱい怒られた。ドリームパスポートというサイト(URL→http://dreampassport.net/index.html)があり、それは小説書きや漫画書きや音楽やってる人や役者さんやらのアマチュアがコラボレーションして一つの作品を作り、それを後々は商品レベルにしていこうとしている所なのだが、今日は月一回の作品選考会、一応選考委員の末席を汚している私も参加。その席で代表者の方に思いっきり怒鳴られまくったのです。君達は意識が低い、と。「世に出て成功している人たちは、自分との契約を守ってる人だ。自分自身に期限を設けてるから、あそこまでやれるんだ。彼らは事業で不渡り出したことはあっても自分に不渡りを出したことはないはずだよ。君達はね、酷い場合は朝決めたことを夜には翻してる。もしくは決めたことに期限を設けずだらだらやる。だから思いがけない時に結果が出たら『奇跡だ』と思うんだ。決めたことをすぐ実行して結果が出たら、それは当たり前と思うはずだよ。仲良しサークルでいたいなら今のままでいい。でもプロって違うだろう。締め切りを一つ落とせばもう業界で干されるんだ。その厳しさが君らにはない」会議時間の8割はずっと怒鳴られ続けていたけど、まさにその通りなお話。自己意識の問題だ。自分自身のボーダーラインを「このくらいならやれる」じゃなくて「ギリギリできないかも」という高さに設定する。でも大抵の場合少し頑張れば乗り越えられる。そうなるとそれよりももう少し「できないかも」という高さに設定する。忍者の植物飛び越す修行みたいにね。それを続けていけば、最初は考えられなかった高さを飛べる。自分自身を引き上げるのは自分の意識なのだよね。
2004年07月03日
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