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昨日から後期が始まり、「行ってきまーす」と出かけた息子は、夜7時半頃帰宅した。
何か印象が違う。あっそうか。
「散髪してきた?」
なんとなく嬉しそうにさっぱりした表情で言う。
今まで髪が伸びていたので、よく他人からジロジロ見られた。なんで視線を浴びるのか、と本人がその相手を見ると、「えっ男の子?」などと言われたそうだ。
入院中でも、おじいさんがニコニコしてそばに寄ってくる。息子が声変わりした声で、「あ、何でしょうか」と言う。
おじいさんは、どきっとのけぞり、「なんや、男かいな」
息子は苦笑いして、「はぁ、男です」
任天堂の3DSでも、画像認証で「若い女性」と表示が出てしまう。
体は華奢で、体育会系の「おとこっ!」というフトミがイマイチない。でも、なよなよしている訳じゃない。
ちょっと、中性的な顔立ちのせいなのだろうか。
中性的というと、チャン・グンソクを連想するが、あれほどでもない。チャン君よりは、ずっと男らしいのだ。
でも、タイプとしては「中性的」の中に入ってしまうのかもしれない。女子と間違われるほどだからなあ。
そういう息子もあと3か月で花の17歳になる。
14歳の頃、高校の面接模擬試験でAをとった時、フリースクールの先生から「君は、不思議な魅力を持っているからなあ。いいもんも、悪いもんも近寄ってくるから、気ぃつけな、あかん」などと言われたそうである。
何かムードみたいなものが、彼にはあるのだろうか。
息子自身、いわゆる「草食系」でもなく、「肉食系」でもない。女の子に「恐くって話できない」という消極性はない。
なんとなく、気が合ったら女子でも話す、という性質なので、つい最近出てきた「魚食系」あたりか。
「実際、魚ばっか、食ってるもんなぁ」と笑っている。
そんな春まっさかりの16歳が、新学期、以前の彼女が離れて行って久しい中、たまたま寄った保健室で先生と話している時、「すんごい可愛い子」と知り合った、と天にも舞い上がるようにホクホクして報告してきた。
「その女の子、同い年?どこか悪いの?」
「そりゃ、具合悪いから保健室来たんじゃないか」
「ふ~ん。可愛いの?」
すると、息子は頭を縦にぶんぶん振った。
「も、すっごい。ちょ、ヤバッスって感じの!」
「うわ~じゃ、AKBみたいなの?」
「そうそう!AKB のフィギュアみたいなのが、もっと人間的になったみたいなの!」
「ひゃー良かったね!」
「あの学校、すっごい可愛い子か、その逆かに分かれてて、極端すぎる。元気で病気知らずって女子は、悪いけど、可愛くないのが多いもんな」
「じゃ、保健室行くのが楽しみになったんじゃないの?保健室って、穴場か!」
「だよ!どっか弱い子って、真面目な人多いもんね。休みがちだから、単位のこと心配したりして。だから、僕、2か月入院したから、前期、単位パーになったって笑って話したら、その子も安心して笑ってたから」
「よく、そういう可愛い子と仲良くなるのがうまいなあ」
「へへ~、で、その子、笑顔がすごい可愛い!」
青春男子の初々しい頬は、もう真っ赤である。
「じゃ、保健室のこと、考えると、学校行くパワーがチャージマックスになるんじゃん」
「そうそうそう!だから毎日、行く!」
自分の子供でありながら、こういう好感の持てる男の子と話ができた、その女の子が少しうらやましい。
私が16の時は、今より男子は粗暴で不潔だった。だから、「男子なんて話したくない」と思い、女子大に進学してしまった。まったく男の子に興味がなかったわけでもないが、好きになれる相手がいなかったんである。
息子を見ながら、「もう一度高校時代に戻って、青春したいなあ」などと感慨にふけっている。
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