長次郎を迎えに行きました
里親さんは、本当に猫のことをよく学んでいて、愛情深い方でした。
長次郎は、隙間の奥に入り込んでもう6日目。
里親さんは、毎日優しく呼びかけて、自分から出てくるのを、辛抱強く待ってくださっていました。
日曜に貰われ、月・火・水・木・金の夜まで、丸5日、里親さんが居る時は顔を出さず、やっと昨夜、そーっと出てきたとか。
里親探しイベントは、「みやぎのまつり」会場の一角で行いましたが、
大盛況で、大きな音楽や物音・大勢の人・ 周囲にも沢山の犬猫。
慎重な長次郎は、予想以上にダメージを受けてしまったようです。
優しい里親さんに近づきたいけど、次、何が起きるか不安で近づけない。そんな気持ちだったのでしょうか。
でも、何かを訴えたくて、一所懸命泣き叫んでいました
この「泣く」は変換ミスではありません。ホントに「泣いて」いるようでした。
もう、ちっちゃな喉が、嗄れているのに。
里親さんは、長次郎が嫌いになったのではなく、
「可哀想で見ていられないから、まず、一度不安を取り除いてあげたい。それには、もと居た場所に一度戻して養生するのが一番ではないか」とお考えの上、連絡をくれたのです。
「こんなに愛情深く接してくださる方なら、本当は長次郎もなついていたはず。長次郎が落ち着いたら、もう一度試していただきたい。それでもダメなら、仕方がない。」
そんな気持ちで、送迎を私がするから、長次郎が落ち着ける我が家のサンルームで、もういちどお見合いをしていただけないか訊いたところ、快く応じてくださいました。
用意していったキャリー・バッグは、サンルームに置いて母猫のニオイになじませて置いたもの。
帰りの車内で、いっそう泣き叫ぶ長次郎
聞いているのがつらくなる、悲痛な叫びです。
車を止めてキャリーを覗くと、泣いてはいるけど、バッグの中であんよをフミフミしています。母猫のニオイがわかったのかな?
天井蓋を開けると、すりよってくるではありませんか!
ひとしきり甘えてスリスリさせて、蓋を閉めて発信。
また泣き叫び、蓋に頭を打ち付ける長次郎。
網目から指を入れてなでると、頭や口を激しく擦り付けてきます。
でも、こんなに興奮しているのに、一度も噛み付いたりしませんでした。
「このキャリーで連れて行かれる先は、怖い、怖い場所」
と思っているのか?それで、必死で甘えて引き止めようとしているのでは?
と思い至った途端、涙があふれ出てきました。
「大丈夫、長次郎。長次郎の怖い所には、2度と連れていかないから」
何度も言い聞かせ、休んでは盛大にスリスリさせながら、やっと帰ってきました。
サンルームに入ったら、
あら不思議
すーっと波が引いていくように、緊張から開放されていくのが伝わってきました。
ときどき、私を呼んで泣きますが、泣く間隔も、だんだん長くなっています。
まずは、良かったね、長次郎
と思ったら、
みぞれを貰ってくださった里親さんから電話
みぞれが、また、ご飯もトイレも拒否して閉じこもっているそうで・・・・・・
ごめんなさい、ごめんなさい、里親さんもみぞれちゃんも!!
運命の出会いに思えたのに。
こちらの里親さんも本当にみぞれを気に入ってくださっていたので、
こちらを責めたりせず、
「どうしたら良いでしょう」
と・・・・・・・。
すみません。ほんとうに、すみません。
どうしてもダメなら、どこでも大丈夫そうな豆あられと交換する意志をお伝えしました。
もしや、長次郎とみぞれは、我が家を家と決めてしまったのでしょうか?
だとしたら・・・・・・・・・。
ウチに居させるのが幸せなのでしょうね。
小雪、納得してくれる?