2013.12.11
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11月28日、母が高熱を出し熱は下がったものの、多剤耐性出てるからそろそろかと覚悟し迎えた私一人の夜シフト。
卒業生きのこAくん、現役きのこYちゃんが心配して駆けつけてくれました。

どうせ眠れない夜だからとシザーハンズをベッド囲んで見てたら、
急に目がいつもと違う止まり方をしました。

「淑子さん、映画飽きたっすか?サウンドオブミュージックのほうがいいっすか?」

の呼びかけに再び目を動かし、
姉や近しい人に連絡をしました。
JJは車を飛ばして帰宅し、姉も駆けつけて、きのこ創設したHちゃんも来てくれました。
姉が9ヶ月でお腹はるので今日は帰るねと後ろ髪引かれながら帰宅し、
せっかく集まったから宴会しよう!とベッドを一番低くして、
ビールで乾杯しました。Aくんが、ボイルなのにソーセージをギザギザカットして
ケチャップに粗塩添えて、みんな爆笑。
結局、うちのホームビデオをみんなで見ました。

サーチも、聴診器も、血圧計も使えない中、
首の脈だけはとれて、50あるから今は大丈夫だねと、
私が風呂に入って五分くらいで脈が取れなくなりました。
呼ばれて慌てて飛び出るとその時は少し脈が取れたのだけど、
唇の色が変わり、完全にとれなくなってから先生を呼びました。
母が一番好きな優しい先生でした。
その前に駆けつけてくれた娘みたいな近所の幼馴染も同席して、
呼吸器を止めて、聴診器とペンライトで確認、
11月29日3時3分、死亡確認してもらいました。

腹水を抜き、カニューレを外し、ラインを抜き、止血をし、縫うところまでみんなでやりました。そのあと何時もの看護師さんたちに連絡して、何時ものように清拭をしました。
いつもと違ったのは綿を入れたことと、私が化粧をしたことでした。
結婚式のときの服を着せて、最後に白い布をかけました。
あれ?目を閉じたのいつだっけ。確かHちゃんが閉じてくれたね。それでヘルパーしてくれてる患者さんの娘3姉妹の長女も来て掃除祭り。
葬儀屋に連絡して喪主になって

…ここまでもドラマだけどここからもドラマでした。
ママの心の恋人、カナダのボブからは花がきてて、ALS48からも花がきてて、
このブログでずっと応援しあってきたわくさんがきてくれて、
葬儀屋も泣いてたし、
母のふざけだビデオ上映して笑ったし、
とにかく母の最後はこんなにぎやかな感じでした。

さぞかしサクライヨーコはさみしく過してると心配の方、
それが朝は近所のおばちゃんがダンゴ持ってきてくれて起され、
韓国の両親を空港に送って、帰ったら掃除してくれた長女さんと幼馴染のヘルパー、
二人キムチで飯食ってましたwww
掃除してくれて助かった。
すっかり養われていてまったく申し訳ない。
でも人が作ってくれるご飯、超うまい…。

母の遺した財産は縁。これからもここで生きて行く。
メールくださった皆さんありがとう。
最期まで自分の手で出来たから私、後悔してないよ!
これからもママの言う通り、always keep smiling。


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Last updated  2013.12.18 13:38:33
コメント(8) | コメントを書く


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Re:私たちの看取り(12/11)  
ボナさん さん
ヨーコ様

電話いただき、ありがとうございました。
ママンも自慢の娘に看取ってもらって、さぞや幸せいっぱいのあらたな旅立ちだったことと思います。
強くて優しいママンの血を受け継ぎ、ますますパワーアップしてalways keep smilingで進んでくださいね。
陰ながらいつも応援しています!
(2013.12.11 21:55:34)

Re:私たちの看取り  
へいすけ@千葉 さん
まずは、心よりお悔やみ申し上げます。
この前の日記を読み、ご容態がよくないんだなと気になったものの
なんて書き込んだらいいやら、迷っておりました....
お母様、残念なことになりましたが、娘さんに看取られて本当に
うれしかったのではないかと思います。
難病ということで、ヨーコさんを始め、ご家族の皆さんも大変な
ご苦労だったと思います。まだしばらくは落ち着かないかも
しれませんが、落ち着いたらゆっくり身体を休めてください。
ヨーコさんのご経験が、他の患者さんやそのご家族に生きるといい
なあと思っています.... (2013.12.12 09:56:45)

Re:私たちの看取り(12/11)  
sasasanosa さん
お悔やみ申し上げます。
always keep smiling ワタシもこの言葉をずっと心においておきたいと思います。 (2013.12.12 16:04:22)

Re[1]:私たちの看取り(12/11)  
ボナさん
せっかく久しぶりの電話だったのに、JJの電話攻撃で邪魔されて残念でした。
まだまだいろんなことを解決させないといけませんが、
母が残してくれたたくさんの素敵な縁を大事に生きていきたいなと思っています。
(2013.12.13 10:44:14)

Re[1]:私たちの看取り(12/11)  
へいすけ@千葉さん
ありがとうございます。
aji師匠からすでに宿題が出されておりw
ブログを読み返していたらずいぶん前から見てくださっていたんだなあと
改めて感謝です。
毎日なかなか落ち着かないですが、少しずつ進めていきます~。 (2013.12.13 10:45:37)

Re[1]:私たちの看取り(12/11)  
sasasanosaさん
ありがとうございます。
笑ってたら本当にいい結果に導かれる。
そんな闘病生活だったような気がします。
私も、これからも笑っていかなきゃと思ってます。 (2013.12.13 10:47:20)

Re:私たちの看取り(12/11)  
ALS母の娘 さん
サクライヨーコさん
初めてコメントしますが、ブログは数年前から見させていただいてました。私の母も、2009年にALSと診断されました。当時60歳です。また、私もカナダに留学していて、韓国人の彼とお付き合いをしてました。共通点が多く、勝手に身近に感じていたのです。また、辛い時にこのブログを見て、同じような方がいらっしゃるのだと勝手に励まされてました。
私の母は、呼吸器装着を拒否し、2011年に亡くなりました。呼吸器の決断をする際、私は、呼吸器をつけて欲しいと、心から思う事が出来ませんでした。そんな中、ヨーコさんのブログを読んで、自分の不甲斐なさを感じた記憶があります。
お母様はきっとお幸せだったでしょう。動けない苦しみを感じながらも、いつもベッドの周りが賑やかであったこと、素晴らしいと思います。どう結んで良いかも分かりませんが、どうしても一度メッセージを送りたくなりました。
素敵なブログをありがとうございました!またご主人との楽しいエピソードをアップしてもらえると嬉しいです。 (2013.12.13 23:23:32)

Re[1]:私たちの看取り(12/11)  
ALS母の娘さん
わあ、ありがとうございます!
見てくださってた人がいるのかー!!と思うと
ここも閉じずに続けていて本当によかったです。
いろんな家族や患者さんに会いましたが
呼吸器をつけるつけないに答えなんかないのです。
子供がつけさせたくても、つけなかった患者さんもいます
かと思えば、うっかりつけてしまった人もいます。
売り言葉に買い言葉で、つけてほしくなかった、
つけたくなかった、そんな言葉で傷つけて後悔して
それでもお互いに言い出せない親子もいます。
どこにも答えなんかないんです。
病気を受け止めること、死を受け入れること、
どれも並大抵のことではないです。
だから決してふがいないなんて思わないでください。
呼吸器をつけて死ぬこともつけないで死ぬことも
ほんと、どちらも寿命だとうちの母ならいいます。
これからどうやってこの病気と付き合っていくか、すこーし考えて
また書き始めようと思いますよ。ありがとうございます。
(2013.12.16 15:18:38)

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