なつみのＴａｐｄａｎｃｅ～目指せ美人道～

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なちゅちゅのちゅ

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恋の話～コイバナ～

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Comments

悪女6814 @ Re:カーヴィーダンス１か月前、１ヶ月後報告。(06/30) お疲れ様です(・∀・)今日も暑かったですね…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) 優’ｓ　Sky．☆．。．:*・゜ no3bさん …

なちゅちゅのちゅ @ Re:お疲れ様でしたぁ～♪(11/14) ☆☆☆いちご☆☆☆さんわあああ返遅くな…

優’ｓ　Sky．☆．。．:*・゜ no3b @ Re:試験終了♪(11/14) お早うございます(^^) 過ぎですね、頑張…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) ｀りお´さん返信、遅くなってしまって…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) 瑠璃子♪さん返信、大変遅くなってしま…

｀りお´ @ Re:試験終了♪(11/14) バイトでもなんでも、ギャラもらってその…

☆☆☆いちご☆☆☆ @ お疲れ様でしたぁ～♪ 研修＆試験って、、、もぉこの歳でやれっ…

相手はもちろんと言うか、 ドライバー だ。

その人のニックネームから、仮名はマツケンとしよう。

彼は、ドライバーの中でも偉い役職付きの方だった。
歳は、まさしくあたしの母と同年代で、当時４０代後半。
有名人で言うなら児玉清をもっともっとキリっとさせた感じ。
アタック２５。
鼻はすぅっと高く、髪はロマンスグレイ。
背も１８０センチほどあり、足も長く、本当にかっこいいオジサマだった。

初めてのガイド研修の時、一目見て、

ダンディってこういう人の事を言うんだわ！！！

と思った。

興奮して、高校時代からの友人に話すと、なんと知り合いだった。

マツケンさんは、友人のバイト先に来る常連客だったのだ。

そういえば、あたしの入社が決まった時に友人は、

「ウチの店によく来るお客さんで、なつみの入る会社の運転手がいるよ。」

といっていたのを思い出した。

そして、あたしの初乗務の乗り組み相手は、マツケンさんだった。

タダでさえ緊張していたのに、憧れのドライバーさんとの乗り組みに
心臓が口から出そうになった覚えがある。

これまた、運転している横顔が かっっっっこいい！！！

のなんのって！！もう！！

くねった山道、細い道などで、大きなバスを鮮やかに操る姿というのは、
本当にかっこよく見えてしまう。
たとえ、運転しているのが頭をはハゲ散らかしたオッサンでも、だ。
（本当か？！）

なのに、だまっていてもかっこいいオジサマにやられるとノックダウンだ。

初乗務には、福井県の越前海岸のコースが入っていた。

リアス式海岸沿いを走り、荒波迫る日本海を心行くまで楽しめる
爽快なドライブコースだ。

けれど、途中海沿いを外れ、
民家のひしめく狭い道も通らなければならない。
にもかかわらず、観光コースなので、バスの通行量は少なくはない。
そんなところで、大型バス同士をすれ違わさせたりする腕前には、
お客さんからも拍手がわく。

あたしは、アンパンマンに出てくるドキンちゃんがショクパンマンを
見るようなハート型の目をして、
うっとりとマツケンさんの横顔を眺めていた。

その後、何度か乗り組みをしたけれど、毎回あたしは初乗務の様な
緊張感に襲われ続けた。

他のドライバーは本当に良くしゃべる。
そして、あたしも良くしゃべる方なので、
下ネタも大いに話したし、マツケンさんが素敵だ～とも触れ回っていた。

けれど、マツケンさんの前に出ると、いつものように話せないのだ。

マツケンさんは無口で、真面目で、あたしが自分に気があるということも
とっくに聞き及んでいるはずだった。
それを見透かしたような目で、ただ、黙って、時折ニヤっと笑う。

あたしは、顔でも赤くなっているんだろうかと不安になった。

沈黙が苦手なあたしは、必死で話題を振ってみる。
いつもは、何を話そうかなんて考えたこともないのに。

マツケンさんは、いつも、一言二言相槌を打つ程度で、
やっぱり、時々ニヤっと笑うだけだった。

あたしのようなガキは、目もくれないという感じだった。

からかわれているようで、毎回、勝手に照れてしまい、
やっぱり内臓が全部口から出そうなほどドキドキしていた。

誘われるはずもないのに、夕飯の後は１人ソワソワした。

そして、何度乗り組みをしても、何事もなく平和に朝はやってきた（笑）

そんなある日の乗り組みの帰り、マツケンさんがあたしに言った。

「お前、正月２泊ついて来るか？」

マツケンさんは、プライベートの友人達と集まって毎年行く旅行がある。
ドライバーはもちろんマツケンさん。

通常、２泊は１年生の仕事ではないけれど、案内はなしだし、
カラオケ操作のみだから、見学がてら来るか？

とのこと。

あたしは、二つ返事でＯＫした。

起こってはいけない出来事を、心の中で期待しているあたしがいた。

続きます。

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