なつみのＴａｐｄａｎｃｅ～目指せ美人道～

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なちゅちゅのちゅ

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恋の話～コイバナ～

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Comments

悪女6814 @ Re:カーヴィーダンス１か月前、１ヶ月後報告。(06/30) お疲れ様です(・∀・)今日も暑かったですね…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) 優’ｓ　Sky．☆．。．:*・゜ no3bさん …

なちゅちゅのちゅ @ Re:お疲れ様でしたぁ～♪(11/14) ☆☆☆いちご☆☆☆さんわあああ返遅くな…

優’ｓ　Sky．☆．。．:*・゜ no3b @ Re:試験終了♪(11/14) お早うございます(^^) 過ぎですね、頑張…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) ｀りお´さん返信、遅くなってしまって…

なちゅちゅのちゅ @ Re[1]:試験終了♪(11/14) 瑠璃子♪さん返信、大変遅くなってしま…

｀りお´ @ Re:試験終了♪(11/14) バイトでもなんでも、ギャラもらってその…

☆☆☆いちご☆☆☆ @ お疲れ様でしたぁ～♪ 研修＆試験って、、、もぉこの歳でやれっ…

彼女の話は、あたしの日常や経験からはるかにぶっ飛んでいて
いつも感心させられる。

今日は、そんな彼女・貴子に昔聞いたお話。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊

その日、貴子は付き合って間もない彼氏と
初めての夜を迎えようとしていた。

「今日は、×子の家に泊まるからって言って来てるの。」

いい雰囲気になって、お泊りがＯＫであることを彼に伝えた。

その気になった彼は、急遽場所を確保しようとホテル街を奔走した。

しかし、週末の１０時過ぎ。
すでにホテルは満室のピークだ。

あきらめることが出来ない二人は、別のホテル街へと場所を移し、
さらに１件１件回るという執念深さを見せた。

この時、車内はどんな空気なんだ。

しかも、「満室」の看板を見て引き下がるのではなく、
パネルを確認するほど。

どんだけヤリたかったんだ。

ホテル探しを始めて１時間半を過ぎた頃、
愛の女神はようやく二人に微笑んだ。

一軒のホテルの駐車場に、１つだけ空きがあったのだ。

しかし、ここのホテル・・・なんだか少し雰囲気が違う。

通常、ラブホテルの駐車場というのは、分厚いカーテンがしてあって、
地下駐車場みたいな人目をはばかる造りになっている。
しかし、ここの駐車場は、まるでマンションのように
屋根もなく、ホテルの隣に広がっていた。

そんなことはどうでもいい、といった感じで
とりあえず、空室があるのか確認する為ホテル内に入った。

ウィ～～～～～～ン

自動ドアが開く。

「いらっしゃいませ。」

顔も隠していないオッサンが、フロントで深々と頭を下げた。

「え・・・・・・・・・」

そこのフロントは、まるでビジネスホテルのようだった。

勢い余ってビジネスホテルに入ったか？！と錯覚したが、

フロント横には 「休憩ＸＸＸ円　　宿泊ＸＸＸ円」 の文字。

困惑している二人に、ついたても目隠しもないフロントのオッサンは、

「靴を脱いで、コチラにご記入ください。」

そう言って、宿帳らしきものを差し出した。

百戦錬磨の貴子でも、 ラブホの玄関で靴を脱ぐ 行為は初めてだ。

彼氏は、しぶしぶフロントへ行き、
でたらめの名前と住所を宿帳に記入すると、
オッサンは、

「○○○号室です。ごゆっくりどうぞ。」

と言って、

オレンジ色のプラスチックの
直方体キーホルダーの付いた鍵

を渡してくれた。

ここは一体・・・・？

一刻も早く部屋へ行こうとエレベーターを探しキョロキョロしていると

「お部屋は３階になりますんで、そこの階段上ってください」

か、階段かよっっ（汗）

階段には、赤いじゅうたんが敷き詰められ、
取ってつけたような赤い照明が所々設置されている。

妖艶な雰囲気を出そうと無理矢理こじつけているようだ。

やっとの思いで部屋に入る。

もちろん、

部屋は和室。

カラオケもなければ、有線のパネルもない。

畳の部屋のど真ん中に、不釣合いなダブルベッドが
ドデ～ンと置いてある。
枕元には、ケースもないティッシュとコン○ームが二つ無造作に
置かれている。

彼は、「こんなところで延長なんてありえない」と、
早々にモーニングコールをセットするため電話を探した。

やっぱり、

黒電話だ。

ジーコ、ジーコとダイヤルを回す。

トゥルルルルルルル・・・・・

「ハイハ～イ。モーニングコールだね～？！」

さっきのオッサンが機嫌よく承った・・・・・・

その間に貴子は、とりあえずバスルームとトイレがあるか確認した。

トイレは和式。しかも、タンクは紐を引っ張るタイプ

まあ、部屋にあってよかったわ。

そう自分を慰めながらバスルームへ行く。

ソコはまさに、 家風呂 だった。

水色の古びた浴槽、壁と床には
直径１ｃｍほどの丸い色とりどりのタイルが敷き詰めている。

「すごい・・・・・よね・・・・・」

貴子と彼氏に、しばらくの沈黙が襲う。

空気を変えようとテレビをつけると、勢いよくＡＶが流れ出した。

ココのホテル、ＡＶしかかからない。

初めは失笑していたものの、再び二人はいい雰囲気になり
ベッドになだれ込んだ。

彼と抱き合いながら、貴子が薄っすら目を開けると
ベッドの真上には、

中途半端な大きさの鏡が張り付いていた。

縦１メートル、横５０センチ。
お風呂場の姿見ほどの大きさであろうか。

ピンポイントで、自分の上に覆いかぶさる彼氏のお尻だけ映っていた。

最後まで盛り上がることが出来ず、二人は眠りについた。

ジリリリリリリリリリリ～～～～～～ン！！！

火災報知機の音で、二人は飛び起きた。

火事だ！！と思ったら、黒電話のベルだ。

少しホっとしながら、受話器を取ると、

「おはようございま～～～～す♪
朝ですよ～～～～～。
よく眠れましたかぁ～～～？」

ありえないほど大きな、生のオバちゃんの声。

ゲンナリ・・・・・

さっさと身支度を整え、二人はフロントへ向かう。

怪しげな階段では、同じようにチェックアウトするお客２組と遭遇。

６人でぞろぞろと、まるで民宿の朝食広間へと向かうように
階段を下る羽目になる。

皆、表情は暗い。

「靴はみんな、ソコに出してあるからねえ。」

玄関に、靴は６足並べられていた。

フロントで会計済ませ、みんなで仲良く靴を履き、
足早に自動ドアの前に立つと、
恐ろしいほどのまぶしい光が差し込んできた。

そうだ、ココの駐車場には屋根もないんだ。

自動ドアから１歩踏み出した瞬間、

目の前を犬の散歩をするおじいさんが横切った。

こんなホテル、二度と来るもんか。

貴子は固く心に誓い、その彼氏ともそれっきりになったと言う。

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