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情報処理試験データベーススペシャリスト合格に役だったものを整理しておこうと思います。
受験しようと考えている方の知識や経験はさまざまあると思います。
私自身は、仕事でデータベースの物理設計や、運用(障害対応、チューニングなど)に携わることがあるので、そのあたりのスキルはあります。
一方で、上流の概念設計や論理設計は知識はありますが、あまり経験がないため、受験勉強としては、このあたりが中心となりました。
そんなわけで、午前2の勉強はほとんどしていません。
模擬試験の問題で不正解だったところを、何度か解きなおしたくらいです。
あと、午前1についは、私は免除なので、まったく触れていません。
なので、以下の前提は、午前1に合格できるだけの知識があるか、他の高度試験に合格していること、です。
ということで、とりあえず、使った問題集とか並べてみました。
1.「情報処理教科書2016年度版」、ITのプロ46三好康之、翔泳社
2.「徹底攻略データベーススペシャリスト教科書 平成26年度版」、瀬戸美月、インプレスジャパン
3.「データベーススペシャリスト2016 専門知識+午後問題の重点対策」、山本森樹、ITEC
4.「2015年度版データベーススペシャリスト合格トレーニング」、TAC情報処理講座、TAC出版
5.「情報処理技術者試験ポケットスタディ データベーススペシャリスト」、具志堅融、秀和システム
1. 私の一番のお勧めです。
とにかく、午後問題対策をガッツリやりたい、という方にお勧めです。
最大のお勧めポイントは、解答解説がとても詳細で、どうやって考えて、どこを読み取って、解答に辿り着くのか、筆者の思考過程が分かるようになっています
。 過去問の量と質が、他の書籍を圧倒しています。
本の構成は、前半は知識の解説で、後半が前回の午後問題と解説。
教科書としては少ないですが、前提知識ポイントは十分網羅されていると思うので、この本1冊あれば、他は不要。でも、午前1が合格するくらいの知識があることが前提です。
過去問の収録は、直前1回分ですが、それ以前の14年度分の問題と解説も、PDFファイルで入手することができます。そして、そのすべての解説が詳細、というか膨大です。
おそらく、解答解説を読むだけでも、かなり勉強になるとおもいます。
あと、DBスペシャリスト試験の受験勉強のやりかたが分からない方へのお勧めポイントは、対策方法が一番最初に説明されています。それと、過去問を闇雲に解かなくても良いように、受験対策としての優先順位がつけられているので、その優先順位にしたがって解けば、効率的に対策できると思います。
2.DBの前提知識が少ない方におすすめ
いわゆる参考書はいらないけど、問題集だけでだと、DBの知識が心もとない、という方にお勧めです。
お薦めポイント
・DBの初心者にやさしいレベルで、分かりやすい
・1冊まるまるPDFで入手できること
・他社の参考書に比べて安いこと
収録されている過去問は、前回1回分で、午前1を含むすべての問題です。
とてもわかりやすく書かれていると思います。
合格したあとも、1冊だけ残しておくなら、この本になると思います。
DBスペシャリストの受験がはじめての方には、1.よりもこちらが良いでしょう。
逆に、私のように受験が何度目かであれば、午後対策が中心となるはずなので、問題量が物足りないとおもいます。
3.午前1免除の方のための問題集
おすすめポイントは、午前2対策としてはこれくらいで十分、という内容にまとまっていること。
あと、過去問に対して、ITEC独自の配点がされていること。
過去問に対しては、配点が明らかになっていないので、自己採点したくてもわからないので、自分でいつも勝手に配点してます。この問題集は、その悩みがないのが、意外とポイント高いです。
私は、午前2対策のために使いました。
午後対策は、1.がありますが、午前2対策の問題は1.にはないので、それ用に。
午後対策としては、解説は結構詳細なので役立つと思いますが、問題演習の量としては、これだけでは足りないので、別途、過去問を解くのが良いと思います。
記述内容は、先の2冊よりもより専門的だと思います。
4.TACオリジナル問題が含まれている
過去問はやったので、他の問題もやってみたい、という、余裕のある方向け。
本の構成は、3.と同じです。
違いは、TACのオリジナル問題がある、ところです。
これ1冊だと、受験対策としては少ないので、別途、過去問を解く必要があると思います。
内容はわかりやすく、2.に近いです。
5.一夜漬けしたい方に
この試験を最初に受験したときに、つい、衝動買いしてしまった本で、正直、まじめに受験対策しようと思っている方にはお薦めしません。
本の主旨が、他の4冊とはまったく違います。
過去問を分析から、頻度の高い内容の解答パターンを作って、それを適用しようというもの。
たとえば、第1正規化になっている理由を問われたら、「xxxx」と答えればよい、みたいな感じです。
パターンからはずれた問題がでると応用が効かないでしょう。
あと、教科書部分も、午前1まで手を広げているので、広く浅く、という感じです。
さらに特徴的なのは、業務経験がない方向けに、典型的な業務ロジックの説明があること。
たとえば、販売、流通、見積業務、など。
あまり、試験に役立つとは思わないのですが、まあ、特徴的ではあります。
この本を薦めるとしたら、そうだなあ・・・
1週間でとりあえず、受験できるようにしたい(「合格したい」、ではないです)という方。
つまり、受験申し込んだんだけど、まったく勉強してません。でも、来年のために、受験はしておきたいので、それなら、少しは点をとりたい、という方。
あとは、受験当日のわずかな時間に、ポイントだけチェックしたい、という方、かな。
まあ、合格したいのなら、これだけでは絶対に足りない、と断言しちゃいます(汗)
以上、私の結論としては、1.で十分。
わかり易さとしては、2.が、安心できるものです。
■模擬試験
模擬試験も何度か受けました。会社が受験対策として、無料で参加させてくれているのですが、個人としても受験しています。
そんな経験から、次の2つご紹介します。
1.ITECの模擬試験(本試験1ヶ月前)
2.TACの模擬試験(本試験3週間前)
いずれも、資格試験対策の予備校が主催しています。
資格試験対策校としては、TACの方が有名で手広いですが、情報処理試験の分野においては、この2つが双璧ではないかと思ってます。
模擬試験日がかならず1週間ずれています。お互いにユーザを奪い合わないようにしているのかなあ、と思ってます。
試験のレベルとしては、1.のITECの方が難易度が高いです。
ITECの結果が厳しかったとしても、そこで悲観することはないです。それくらいのレベルだと思います。
私はITECの模試で、「D」(最低)以外、とったことがありません。
逆に、2.のTACは難易度がやや低いか、本試験同等かと思います。
TACの結果が良くても、そこで気をゆるめず、それを励みに残りを頑張る、というのが良いでしょう。
私は、今年は「B」評価でした。
午前2対策として、ITECも模擬試験問題は何度か解きました。
ITECの午前2問題は、DB分野に特化させている感じで、結構レベル高い設問も多く、勉強になります。
2社とも、採点結果が届くのは、本試験の2週間くらい前なので、結果自体は、それを見て、とくにできの悪かったところをやり直す、というくらいしか使えません。
模擬試験受けたときに、解答解説はもらえるので、対策はすぐにとればよいでしょう。
解答解説は2社ともわかりやすいので、十分活用できると思います。
やはり、試験慣れ、というのが模擬試験の目的とするのが良いでしょう。
午後の記述式は、時間との戦いになるので、時間配分がとても大切になり、それは、実践の場が一番だろうとおもいます。
難点は、どちらも、受験料が高い、こと。
それさえ受け入れることができれば、お勧めです。
過去の、本試験問題と、上記2社の模擬試験問題の山↓。
■過去問題
午後対策はやはり、過去問を解くことだと思います。
私は時間を計測して、何度もやりました。
問題と解答は、情報処理の公式サイトからダウンロードできますが、やはり解説がないとつらいです。
なぜ間違えたのかがわからないと、次につながらないので、解説を重視したい、というのが自分の考え方なので、その意味で、書籍の1.が一番適していました。
書籍1.の過去問とその解答解説を印刷したもの(↓)上で説明したように、量が膨大なので、2分の1に縮小して、両面印刷でこの量になります。
いつも、今日はxx年の問題をやる、と決めて、その分だけを持ち歩いてました。
以上が、自分が使っていたものです。これらを積み上げてみました。
こんなにあったんですね。。。
でも、ようやく処分できます。
■勉強のやり方とか、雑感
データベーススペシャリスト試験は、他のスペシャリスト(ネットワークとセキュリティ)と違って、
覚えなければならない知識は少ないです。
問われるのは知識ではなくて、その応用力にあるので、受験対策としては、午後対策が大半になります。
そのやりかたは、過去問題を時間を計測しながら解く、ことが一番良いと思ってます。
自分のやり方は、
・時間がかかっても、最後まで、自力で解くこと。
・とにかく、解答を書く、こと。
・間違えたところは、その原因となったこと、たとえば、前提の知識が不足していた、考え方が間違っていた、などを理解すること。
・自己採点が悪かった問題、時間が大幅にかかった問題、については、何度も解き直すことです。
です。
今年は、簿記の受験もしたので、勉強期間1ヶ月半でしたが、時間がある限り、これを繰り返してました。
過去問対策の一番の壁は、ある程度まとまった時間が必要なことです。
午後2の問題は、最低2時間必要ですし、午後1でも1時間。
さらに、解答の解説理解まで含めると、更に。
解答解説は電車の中でも読めるので、問題を解くために、とにかく机に向かって集中すること、につきます。
私の場合、図書館で最低1時間半、問題を解く。自宅との移動手段(電車)の中で、採点と解説を読む、というパターンです。図書館がだめなら、喫茶店か、ネットカフェで。
自宅で勉強したことはほとんどありません。自宅では、だらっとしてました。
電車の中で、赤ペンで自己採点する、というのが日常って、最初ははずかしいかもしれませんが、慣れれば平気です。
というか、普通に仕事しているひとは、こうでもしないと時間つくれません。
まあ、立派なこと書きましたが、4回目でようやく合格です。
1回目はほとんど勉強しませんでした。
2回目は、出題傾向がガラッと変わって、手に負えませんでした。
3回目は、体調が悪くて、午後2を最後まで集中できませでした。
そして、いつも、午後2の問題選択をミスってました。できると思って選んだのに、実はできない方を選んでしまった、というパターンの繰り返しです。
過去3回不合格でしたが、勉強のしかたが間違っているとは思ったこともなかったです。
言い訳は毎回ありますが、結局は午後2に対する勉強不足だと思っていました。
だから、勉強のアドバイスを求められたら、私はやはり、上のようなことを答えると思います。
思うままに、書いてしまいましたが、
今後、この試験を受験しようと思っている方のご参考になれば幸いです。
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