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2005年06月04日
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狐闇 緋友禅


「狐罠」に続くシリーズをまとめて二冊。

二作目の「狐闇」は読み応えのある長編です。
三作目の「緋友禅」はうってかわって軽い読み口の4つの短編が収録されています。

二作目と三作目の読み口が全然違うので、好き嫌いがあるかもしれません。
当然三作品に時系列はありますが、「読んでないと全然わからない」という程ではないので、
重すぎるのはちょっと・・・と思うなら、とばして「緋友禅」を読んでもいいかも。
この二冊、どっちが先でもいいような気がします。
ただし、一作目は先に読んでおいた方がいいと思います。
わかりにくい古美術の世界を話の中で簡単に説明してくれているし、
彼女に影響を与える人物が一通り登場しますので、読んでからの方が面白いと思います。

「狐罠」

基本的にある古美術品に絡む裏や事件があって・・・ という話なのですが、
その裏にある事情がとーっても大きいので、比例してその闇も深い。
というのがこの作品。
お話は彼女が古美術商の許可証である「鑑札」をある事件のせいで取り上げられた状態から始まります。
マイナス処遇からのスタートなので、巻き返しもその分大きい(笑
巻き返しが大きい分、最後はとっても「痛快」です。

古美術品にまつわる謎は歴史のエッセンスを含んでいます。
読んでいると高木彬光の「成吉思汗の秘密」を思い出しました。
あれほど緻密ではないのですが、古美術という「いわくつきの品」だからいいと思います。
この場合あんまり緻密ではロマンも消えてしまうかもしれません。


「緋友禅」

こちらはうって変わって軽い読み口の短編集。
「狐闇」の後に読んだので、余計そう感じるかもしれませんが。
どの話も面白かったのですが、鮮やかさではやはり表題作の「緋友禅」。
私は岐阜の出身なので、「奇縁円空」が地元が沢山出てきてこちらも面白かった。

この短編集の中では主人公はあんまり窮地に陥らないです。
どの作品でも「彼女が一枚上手」で、話が進んでいきます。
なので「狐ぶり」というとこちらの作品の方が感じられるかもしれません。
となると・・・
やっぱり順番通りに読んだ方がいいのかな??
「狐闇」の事件を乗り越えてきた実績なしで読むと、もしかしたらちょっと空々しいかも・・・

修羅場をくぐった30女はりりしいですね(笑
作中の彼女、同年代の親友と「30女は・・・」と毒づいてますが、
30超えたら「それくらい」あった方が女っぷりがあっていいのかもしれません。


30女は怒ると怖いよー。いざとなったら体力あるし(笑



おっと話がそれかけてますが、
この作者の 「北森鴻公式サイト」 があります。
公式なんで、作者もちょくちょく書き込みされているようです。

そこでは「ミステリー作家の北森鴻」とありますが、
この陶子シリーズと「香菜里屋シリーズ」しか読んでいない私。
まだちょっと「ミステリー作家」というところがピンときません。
もう少し物色して読んでみたいと思います。





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最終更新日  2005年06月05日 12時13分22秒
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