薬剤師てるちゃんのサプリメント日記
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2020年で右乳がんになってから、本当に色々なことを考えた。 過去の自分を責めない、と決めたので、取り合えず過去を蒸し返してあの時にこうしておけば、、、、など考えないようにしていた。だけど、今後の治療についてだけでも、考えることは沢山あって。 そして、こうして病気になった意味を考えたり。 私の母は、私が23歳の時に51歳で亡くなった。大学を卒業して、入社したての年だった。4月から8月まで宿泊しながらの研修をずっと受けていて、やっと自宅から出社するようになった矢先のこと。まるで末っ子の私が独り立ちするのを待っていたかのように。 母が亡くなった同じ年齢で、私は癌になった。 もはやこれが私の寿命なのか。それとも、天国の母に呼ばれたのか。もしかしたら、母との思い出の家から引越したことを怒ってる?(引越ししてすぐに癌になったので) いやいや、そんなことないよね。母はいつも私を応援してくれていた。“これを機にしっかり治して、養生して生きなさいよ”と告げられているのか。思考が交錯する。 そして、母のように子どもが社会人として独り立ちする姿を見届けることが出来るのだろうか。息子はその時、中学1年だった。大学へ行ったとしたら、あと10年。とてつもなく長く感じた。 右乳房全摘手術をして、胸はなくなり、抗がん剤をして、髪はすっかりなくなり、ウィッグを付けた鏡の前の私は、私の知らない私だ。髪だけじゃなく、爪は黒く変色しているし、放射線を当てた胸は、茶色く変色している。 これは自分じゃない、そう思う方が気持ちが楽なのかもしれない。 というか、、、もう自分がどんなキャラクターだったのかわからなくなってしまって。。。今の私はいったい誰なのか、病気で弱ってしまっただけなのか、それともすっかり変わってしまったのか、前の私ならどう考えるかの、何か前の自分とは違う自分がいることに違和感を感じて。病気の前の私と、病気の後の私が、別人として存在している。別人として第二の人生を生きればいいのかな。 すっかり自分のアイデンティティなどどこかに行ってしまった。自分の軸なんて無くなってグラグラだ。自信なんて持てるはずもない。 だけどね、髪が伸び始めて、ウィッグを取ったら、短い髪でも、何だが少し自分らしい自分になった気がした。髪が伸びるのと同じくらいのゆっくりなスピードで、自分の中の自分が、少~~しずつ戻っていく感じがした。↑応援のポチッお願いします
2024.06.08
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