■夏休みのオトナの自由研究にはもってこいの名曲揃いなのだが、今日は有名なM9 「Case of You」 の話だ。このタイトルの意味をずっと”あなたの場合”だと思っていた。case はたとえば a rare case (珍しいケース)みたいな”場合”とか”事例”という意味で訳していたわけだ。で、歌詞を見てみるとそれは第3節に登場してくる。
oh you are in my blood like holy wine oh and you taste so bitter but you taste so sweet oh I could drink acase of you I could drinka case of youdarling Still I'd be on my feet I'd still be on my feet
■a case of you は「あなた1ケース」だった。彼とうまくいかなくなった私が、とあるバーでその男を待っている。仄暗いバーの中、彼女はテレビの青い光をたよりに漫画のコースターの裏にカナダの地図を書く。そしてその上に2度、男の顔のスケッチを描くのだ。そんな歌い出しの状況の後で上のフレーズが来る。ジョニ・ミッチェルに一箱飲まれる男を想像する。やめてくれ、やめてくれ、と何度言っても芸能界一の酒豪である彼女は飲み続けるんだろう。