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2008.09.17

『こころのひかり』

内容
セブンとゼロワンは、出会い、そして、闘っていた。
闘いにより、互いの足を破損。。。退く２人。
ケイタ（窪田正孝）に回収され、アンカーに急ぐセブン。
そのころ、身動きできなくなったゼロワンは、
偶然にも、目の見えない少女・垣内純子（高橋真唯）に拾われる。
ゼロワンは、間明（高野八誠）に回収を依頼するが。
間明を待つ間、、純子に問いかけるのだった。
なぜ、失明したのかと。。。
そして、交通事故によるものと知ったゼロワンは、
『携帯を拾ってくれた礼だ、望みを叶えてやる』と復讐を持ちかける。
だが、純子は、望んでいないと、、、
ゼロワンは、、驚く。。。。人間なのに、なぜ？？

回収され、修理が完了したゼロワンは、
純子の言葉が気になり、観察を開始するのだった。。。。。

本当にあいつは恨んでいないのか？
人間にそんなコトが出来るのか？

観察を続ける中、
純子は、１人の女性から声をかけられていた。
『矢部さんを許してあげてください』
そして、、矢部和成（波岡一喜）のことを聞かされる純子。。。。

敬称略

これは、スゴイエピソードですね。

今回の主人公は、紛れもなく『ゼロワン』である！！

偶然、出会った少女とゼロワン。
あきらかに、人間なら恨んで当然である。

だが、、なぜか、恨まない。。。

純子は言う

ゼロワン『何がお前を変えた
純子『時、かしら、６年間の長い時

ゼロワンにとっては、予想外の答え。
『時』とは一体何なのか？？

観察を続ける中、
なぜか、純子から電話がかかってくる。。。

純子にとっては、加害者であるはずの矢部に電話がしたいという。。。

純子『私大きな忘れ物をしていたみたいなんです

そして、、、ゼロワンが中継して、
純子と矢部の携帯がつながる。。。

矢部『すいませんでした
　　俺に謝ってもらって目が見えるようになるワケじゃない
　　すいませんでした
純子『謝らなければならないのは、私の方です

（驚く、ゼロワン）

純子『矢部さんが６年間毎月謝罪の手紙を書いてくださってたこと
　　母がずっと受け取りを拒否し続けていたこと
　　今日、初めて知りました。
矢部『いや、、、でもそれは。。。
純子『それに毎月。視覚障害者の団体に寄付なさっていることも。
　　矢部さん。
矢部『はい
純子『私、頑張って生きてます。
　　負けそうになることもありますが、でも
　　出来るだけ前だけを向いて、一生懸命生きてます　
　　でも、わたし
　　自分のことしか、考えてませんでした
　　矢部さんが、毎日をどんな気持ちで過ごされているのか
　　どんだけ心の中で、わびながら毎日を暮らされているのか
　　自分に精一杯で、私全然考えたことありませんでした
　　矢部さん。
矢部『はい
純子『矢部さんの謝罪の気持ちは十分伝わりました。
　　矢部さんもこれからは自分の人生をしっかり歩いてください
　　私のためにも
矢部『垣内さん。。。。
純子『それでは、失礼します

すべての会話がゼロワンにとって、衝撃的だった。
被害にあっているのに、謝罪する人間。
なぜ？？？

そして、、

純子『あの、、お名前をお聞きしてもいいですか
　　なんだか、あなたのおかげのような気がして
　　あなたと話せたからこそ、矢部さんにも電話できた
　　素直に自分の気持ちを伝えられた。。。
ゼロワン『おれは、、、

純子『ありがとうございました

かなり良いエピソードですね
今回重要なのは、
人間不信に陥っているゼロワンを主人公にしていること。
いや、、ゼブンが主人公ならば、もう一人の主人公はゼロワンであって、

考えてみれば、
前回の『つづき』という、印象もある。

人間不信で破壊の限りを尽くしたゼロワンの過去。

だが、、、今回のエピソードは、
『１つの答え』であるのかも知れません。

信じられない人間であっても『時』が解決することもある。

ということだ。

今回最もすばらしいのは、会話を中継すると言うことが、
絶妙な設定利用と言えるだろう。

ココにこそ、
ネット犯罪を得意（？）とするゼロワンにとって
お手の物であるし、この番組らしさでもある。

やさしい心を持たない、、いや失ってしまったはずのゼロワンが、
自分を通して、心と心を繋げてしまうなんて。。。。

まるで、、セブンのようです。
そこがまた皮肉でもあるのが面白い部分だ。

特撮物という感じであり、
なかなか、こういったエピソードって生まれにくいこの番組に、
もの凄いアイデアだったと思います。

いや、、結局のトコロ、
セブンと同様で、ゼロワンも
『コミュニケーションツール』であると言うことなのでしょうね。

だから、、感謝されるゼロワンという、、
本来ならば普通であることも、ゼロワンにとっての違和感。

良いオチだったと思います。

傑作エピソードだな。。。これ。

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