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2010年06月03日

『強盗殺人のあった夜に、
　コインロッカーから救われた一つの命…
　１８年前の同じ夜にいったい何があったのか…！？』
“生と死の逆転！引き裂かれた母子！！１８年目の真実

内容
上京区轟神社で、麻薬の売人と思われる男が刺殺体で発見される。
被害者が立ち寄ったと思われる喫茶店の防犯カメラの映像には、
被害者の男と１０代と思われる少年が映っていた。
その映像の写真を見たおみやさん（渡瀬恒彦）は、
１８年前の赤ん坊遺棄事件を思い出す。。。そのときの赤ん坊・小林栄介だった。

栄介の育った養護施設に向かったおみやさんは、
園長の三井瑠璃子（宮田圭子）に確認してもらうと、、、やはり、栄介。
栄介がアルバイトをしていたラーメン屋に行き、店主に確認してもらったところ、
被害者が栄介に付きまとっていたという。
その後、栄介（森田直幸）に直接話を聞くと、
良いバイトがあると付きまとわれていたと言う事だった。

そんな折、被害者の身元が割れる。小野靖（堀田貴裕）。麻薬の売人だった。
そして小野の携帯の通話記録から、
ヤミ金融業者・永嶋恭一（保阪尚希）が浮かび上がる。
金を返せと催促の電話をかけていたと永嶋は言うのだが、
その様子を見ていたおみやさんは、、、ある事件を思い出すのだった。

“東山資産家宅強盗殺人事件”
１８年前、市内の資産家・倉橋泰造が何者かに殺された。
証拠などが見つからず、時効になっていたのだ。
その事件で怪しい男の目撃情報があり、男の右耳の後ろにはアザ！

そう、、、永嶋の右耳の後ろにはアザがあった！
その殺人事件の日。．．
奇しくも、“東山水天宮”の産着を着た栄介がコインロッカーで発見された日。
人を殺したあとに、赤ん坊を救うようなことをするのか？
事件について、永嶋に話を聞こうとしたが、やはり“時効”の壁が。。。

そんななか、スナックホステス・木下美和子（中込佐知子）が出頭してくる。
小野を殺したと。
所持していたナイフは、小野の事件に使われたモノと思われたが、
取り調べでの美和子の証言は、かなり曖昧。
美和子には多額の借金があり、“身代わり出頭”の可能性が高かった。
おみやさんは、永嶋との関係を疑い始める。

永嶋の事務所に向かい、美和子のことを聞こうとするが、知らないという。
１８年前のことがあり栄介のことを聞くが、、知らないと。
が、、、おみやさんは、永嶋の事務所にあった、、、、ドンブリに目をつける。
それは栄介の働いていた店のドンブリ。

やがて、三井がおみやさんを訪ねてきて、、、奇妙なコトを告げる。
施設の周りで、ある女性が栄介を見ていると。。。。。。。
三井の話による女性の容姿から、、女性が、美和子であると確信するおみやさん。

敬称略

１８年前、資産家が殺された夜。
コインロッカーに遺棄された赤ん坊が発見される。

おみやさんは、関連があるとにらみ、
現在発生している事件との関わりを調べ始めたところ。。。。

ちょっと、複雑な物語ですね。
なんと言っても、、“お宮入り事件を二つ”扱っているのだから！

命を奪った犯人が、命を救う？

究極の人間性の問題。

そのウラに隠されていたのは、犯人自身の過去から来る葛藤。
自分のような人間になるのでは？
それとも？

歪んだ男、、そして歪んだ人生を歩んでいた男の。。奇妙な正義。理性。

これ、、明らかに、保阪尚希さんの演技があってこそのお話ですよね。

心にある母への絶望。
同じようなことをするヤツが許せないという男の苦しみ。

“罪を譲ってくれて、どうもありがとう。

母の表現もオモシロ味の一つだ。

その一方で、男が打つ博打。。。少年はどう進むか？？
おみやさん“栄介くんは、誰かに堕落させられるような若者じゃない。
　誰かに踏みにじられても、踏み返すような人間じゃない”

最後は、究極の博打を打つおみやさん。

“たとえどんな女でも、お前が生きてられるのはおふくろさんのおかげだ”

かなり切ない。。。。男。。いや、真実が見えたと言うことなのでしょう。

にしても、

まさか、お宮入り事件を二つで、人情モノにするとはね。
それも、、、、犯人が、一部改心しているのが、、、スゴイですね。

これまでに、ほとんどないパターン。

こう言うのもアリかもしれませんね。
だって、主人公が、ゲストの犯人だもの！

これまでの感想
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