としのすけのワインハウス

としのすけのワインハウス

2004年05月(1)

2004年05月

ポタンサック'97Potensac'97シャトー・ポタンサック(1999)
2004/05/02 自宅にて

食事の時に ヴェラッツァーノ・ロッソ・ミニタスカン(2000) を飲み終え、ちょっと物足りないので今日はこれも開けることにしました。(^^;)
GWさまさまです。(笑)

さて、このシャトー・ポタンサック、サンジュリアン村の格付け(2級)、 シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ のミッシェル・ドロン氏の所有するシャトーです。
シャトー・ポタンサックのある北部メドック地区は、かつては「バ(低い)・メドック」と呼ばれた、あまりワイン生産には好ましくない、粘土質の低地で、すぐ南に続くオー・メドックには水を開けられていました。
(クリュ・クラッセが一つもないことからも明白)
しかし、改植、醸造方法の改善、新樽による熟成等々の努力によって、一部のシャトーは 「クリュ・ブルジョア・エクセプショネル」 に格付けされるものも出てきました。
その一つがこのシャトー・ポタンサックです。
ジロンド河から約4キロ離れた、やや内陸に位置する46Haの畑のブドウを用い、ステンレスタンクで発酵、2割の新樽とラス・カーズで使用した樽を用いて熟成されます。
かの ミシェル・ロランがコンサルティング をしているとの噂も。(^^;)
生産量は約17000ケースとのこと。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン50~60%、メルロー25%、カベルネ・フラン15~25%です。
RP先生曰く「第五級に格上げされるべきである。このワインは、熱心なボルドーの愛好家なら試さなければおかしいとさえ言える、高品質なワインである」(^^;)

コルクは5センチ級の上質なモノです。
上げ底もしっかり。
開栓直後は、弱っちい香りですが、時間を経るに従って開花。
ハッキリした樽香とスパイス、僅かですがチョコレートの香りがします。
色はまだ紫が残る若々しい濃黒紫色。
あと5年や10年は保ちそうな勢いです。
口に含むと、その外観からは想像出来ないようなまろやかで柔らかい口当たり。
熟成感こそないものの、アタックの柔らかい上質のボルドーを堪能出来ます。
(カシスのニュアンスが強い印象)
スッキリした酸味の中に時折現れるほのかな甘さがニクイです。
フィニッシュも秀逸で心地よいタンニンと甘酸っぱさが長時間口腔に残ります。

HP:8+

北部メドックは、ともすれば酸味と渋みの強い荒々しい味を想像しがちですが、これはなかなか良いですね。
メルローの柔らかさが北部メドック産カベルネの酸味と渋みを美味くバランスさせているのでしょう。
特に遠出の計画のないとしのすけ一家、今日は家族カラオケに出かけました。
そこで飲んだのが ブラントン シングル バレル バーボンバーボン ◆◇直輸入◇◆コカコ~ラ340mlコーク
懐かしい味でした。(^^)
当然、歌も懐かしいもの。(^^;)

ワインにハマる前はあの焦げた樽香とほのかな甘みが大好きでバーボンばかり飲んでいたものです。
としのすけが樽香が強くほのかに甘いワインを好むのはそのせい?(^^;)

特に好きだった銘柄は
【在庫限り】蒸留所元詰・ブラントン・ストレイト フローム ザ バレル700ml 67.1度ブラントン
メーカーズマーク 45度 750mlメーカーズマーク
ベンチマークベンチマーク

です。

ただ、こいつらは・・・コーラで割るのはちょっともったいないですね。(^^;)
ストレートかロックで召し上がっていただきたい逸品ですから。

ちなみに、上記3銘柄は、
・樽香が秀逸
・ほのかな甘みがある
・上品でまろやかな味わい(アルコールのアタックが極小)
という特徴があります。
シャトー・ボーモン[1999]シャトー・ボーモン(1999)
2004/05/04 自宅にて

久々のシャトー・ボーモン(オーメドック)が今日のワインです。

コルクは長くて上質。
開栓直後から心地よいカカオを思わせるロースト香・酸味のある赤系の果実香がたちます。
色はエッジに僅かにオレンジのニュアンスを湛える熟成した雰囲気。
味わいは、カシスを思わせる心地よい果実味といつもながらのまろやかなタンニン&強靱な酸。
たっぷりの樽香と複雑な上物ボルドーの香りが楽しめます。
1999年でクリームのニュアンスを感じられるのはコレくらいでしょうか?
フィニッシュも妙な雑味や口腔へのまとわりつきがない、心地よい収斂感と酸味です。

HP:8+

味はサン・ジュリアン(+サン・テステフの酸味)風、香りはマルゴー風、値段はデイリー・・・素晴らしいです。(^^;)

http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2004-01-12/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2003-12-07/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2003-11-24/
もご覧ください。
レ・ロゾー[2000]クリスチャン・ムエックス(赤)レ・ロゾー(2000)
2004/05/07 自宅にて

驚きました!
前回このワインを飲んだのは、2003/10/24なのですが、その時も株は酷い状態。(^^;)
どうも、としのすけにとって、このレ・ロゾー(2000)は相性の悪いワイン?
という訳で、コメントでございます。

レ・ロゾーとは「葦」の意。
サンテミリオン のワインで、手頃な価格のワインを」という輸入元(エノテカ?)の依頼に応えて、 クリスチャン・ムエックス 氏が造ったという、 メルローとカベルネ・フラン の混醸ワインです。

短いコルクは、前回は「あまり上質とは言えない」と評しましたが、どうやらこれはコルク片を集めて固めたもののようです。
開栓時の香りはまさに若木の箱に入ったイチゴフレーヴァーのミルクチョコ。(^^)
色は濃い黒赤紫でエッジはほんの僅かに熟成を感じさせます。
香りは若干のアルコールのアタックと弱々しいイチゴやチェリーといった赤系の果実と樽香。
濃厚なフルに近いボディーで酸、タンニンが結構リッチです。
フィニッシュはなかなかで、甘酸っぱい味が口腔の両側面に長く残ります。

毎回、時間と共に良くなってくるので、少し待っていると・・・香りのパワーが増し、憎いことにサンテミリオンっぽい「厩」の香りも微少ながら感じられるように・・・
これは、やや良くなってきていますね。
もう一夏ぐらい越せば、美味しく飲めるサンテミリオンになるのではないでしょうか?

HP:8

ここまでくれば合格です。(笑)
秋にはまた開けよう!・・・って、調べたら・・・あと1本しか無いジャン!?

過去の日記
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2003-10-24/
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2003-05-12/
もご覧ください。
今日は頑張ってトップページ更新を敢行しました。(^^;)
(と言ってもアフィリ部門を増強しただけなのですが・・・)

あ、申し遅れましたが、日頃としのすけのワインハウスをご贔屓にしてくださっている皆さま、本当にありがとうございます。m(_ _)m
アフィリ部門の増強により、一層「Shopping is Entertainment!」を実感いただければ幸いでございます。
ちなみにとしのすけ、ハワイ&新車のツケが回ってきた上に最近の株の凹で(はぁ~)・・・このところ全く「Shopping is Entertainment!」を実感しておりません。(トホホ)

で、Entertainment!ネタの一つとして、楽天にはいったいどれくらいまで高いワインがあるのだろう?という興味から、10万円以上のワインをリストしてみると・・・あるはあるは・・・1268件ヒット!

なんと、栄えある?第1位、最高価格は、
「ボルドー」シャトー・ムートン・ロートシルト・・55本セット・1945~2000☆1口限り「ボルドー」シャトー・ムートン・ロートシルト・・55本セット・1945~2000☆1口限り 21,860,000 円也
でございました!
半端な宝くじでは、1等が当たっても買えませんね。(^^;)

第2位は、
Romanee-Conti 6L 1985 100点+ 航空便入荷ワインRomanee-Conti 6L 1985 100点+ 航空便入荷ワイン 15,000,000 円也
流石はロマネコンティ、6Lながら1本で!この価格!

その他、どんな驚きの価格のワインがあるのかは、
驚愕の超高価格ワイン!
をご覧ください。
ル・オー・メドック・ド・ジスクール 2000 赤 750mlル・オーメドック・ド・ジスクール(2000)
2004/05/09 自宅にて

今日はこいつを頂きました。(^^)
過日、聞かん投資家さんがコメントされていたのを見て、また飲みたくなっちゃったもので・・・(^^;)

以前のとしのすけのコメントは、
http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2004-01-14/
の日記をご参照くださいませ。

さて、今日のお味はいかに?(ワクワク)

マルゴーのシャトー・ジスクールがオー・メドックの葡萄でつくるこのル・オーメドック・ド・ジスクール、やはり価格からは考えられないお味だと思います。

コルクは長めですし、開栓すると、チョコレートの香り。
色は深く澄んだ紫の残るルビー。
完熟したイチゴ&黒い果実のジャムのようなコクのある香りは上質な樽香と相まって夢見心地に誘ってくれます。
甘みと酸味のバランスも絶妙の域です。
ジスクール譲りの水のように滑らかなタンニンとその絶妙の甘さと酸味が細~く長~く口腔に留まり、ホント幸せ。(^^;)

HP:9-

「上善(理想的な生き方)は水の如し」と老子は説きましたが・・・理想的なワインは限りなく水に近づく?
あ、これって、日本酒「上善如水」の蘊蓄でしたね。(^^;)


【05/10追記】

株情報を見て目を疑いました!
ぎゃ~、何じゃこの下げは!(T_T)
日経平均は1万1000円軽々とをブレイクし、今年最大の下げ!
海外投資家の資金回帰?
個人投資家の見切り?

あわわわわ・・・
今年の努力?が・・・
無に帰そうとしている・・・
超トホホ・・・
購買・消費意欲、大幅ダウンですぅ~。

【05/10追記】

2日目のル・オーメドック・ド・ジスクール(2000)、一段と美味しくなってます。(^^;)
せめてもの救い?
エルドラ・ドック・メルロー 2000エルドラ・ドック・メルロー(2000)
2004/05/11 自宅にて

京橋ワイン の人気商品、エルドラ・ドック・メルロー(2000)の2本目です。

前回( http://plaza.rakuten.co.jp/toshinosuke/diary/2004-04-16/ 参照)も美味しかったので、十分休ませてからのお味に期待したのですが・・・

素晴らしい!
まさにカシスと完熟苺の果実味。
ネットリと濃い、とろみすら感じる濃さは、黒系の果実味も備えています。
樽香も、としのすけの好み程は強くないですが、高級感は十分です。
タンニンも極まろ。
フィニッシュは甘みが残り、デザートのよう。(^^)

HP:9-

価格からは考えられない味だと思います。
ブラインドで飲んだら、ナパ?って言っちうかも?(^^;)
今回もちょっと「水っぽい」感じがするのと、フィニッシュに収斂感が少ないことが気になるくらいで・・・やはり文句のないワインですね。
まさに「買い」のワインなのですが・・・ボトルの形状がやはりネック。
だって・・・冷蔵庫のワインの定位置に納まらないんだもの。(^^;)

【追記】

おお!50000アクセス突破!
嬉しい!
皆さまのおかげです。
ちなみに、キリ番ゲッターは確認不能。
残念だったなぁ・・・あと1時間早くアクセスしていれば・・・(T_T)

【アフィリ】

楽天で今売れているワイン
94のシサック・・・ちょっと魅力的です。(^^;)
シャトー オーブリオン [1992]シャトー・オーブリオン が出てきました!
(今頃DVDで見てる奴です)(^^;)
しかも!1959年!
うーん、敵?ながらお目が高い。

飲みたくなっちゃいましたねぇ・・・
どうしようかなぁ・・・
レ・カルム・オーブリオン でお茶を濁そうかなぁ・・・

ビンテージは「全く」違いますが シャトーオー・ブリオン 1997 は、結構お買い得価格です。(^^)
シャトーオー・ブリオン 1997
商品番号 39158
価格 14,800円 (税込15,540円) 送料別
限定 120 本です!
レゼルブ・ド・ラ・コンテス[1999](赤)レゼルヴ・ド・ラ・コンテス(1998)
2004/05/14 自宅にて

ポイヤック村の2級格付け シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ドゥ・ラランド(蔵出し証明書付)木箱入り 2000年シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド のセカンドワインがこのレゼルヴ・ド・ラ・コンテスです。

ファーストのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは、ポイヤック村の血統である、決してはや飲み出来ない超絶に強靱なタンニンと豊かな果実味を受け継ぎながらも、華やかな香りとエレガントさを放つ銘酒。
ポイヤックの中では、サンジュリアンに接した立地とメルローの比率が高いことがその個性を生んでいるのかもしれません。
ちなみに、セパージュはカベルネ45%、メルロー35%、カベルネ・フラン12%、プチ・ヴェルドー8%といったところです。

さて、セカンドワインであるレゼルヴ・ド・ラ・コンテス、ファースト同様、樹齢10年以上の樹から造られ、テイスティングによりファーストとセカンドに分けられるというものだそうですので、一歩間違えばファーストだった可能性もあった代物。( シャトー・ムートン・ロスチャイルド もファーストとセカンドは同じ造り方で、テイスティングによって分けるらしいです。)
98年のピション・ラランドが大変に良い出来であることを考えると、セカンドの品質も非常に期待が持てるというものです。

前振りが長くなってしまいました。
早速コメント。

コルクはセカンドとは思えないような5センチ級の上質のモノです。
ボトルの上げ底も十分にとってあり、ポイヤックの血統らしく、長期熟成を意識した創りと言えます。
開栓すると、少し酸味を帯びた重厚な香りと豊かな樽香。
コルクのお尻はしっかりと濃い紫色がしみついていますが、コルクへの染み込みはほとんどありません。
乾くと酒石酸の結晶のキラキラがキレイです。
色は透明感にあふれたややレンガ色に傾きつつあるルビー。
つややかな表面と綺麗に流れ落ちる涙がいかにも高級。(^^)
口に含むと、少し熟成香の芽生えた上物のポイヤックそのもので、ピション・ラランドとの差は正直ほとんどわかりません。
豊かな果実味、複雑でエレガントなボディー、強いのですが丸みを感じるタンニン・・・それらが心地よくバランスした素晴らしい味わいです。
フィニッシュもスッキリとした酸味としなやかな収斂感が長く残ります。

HP:9

うーん、これは良いかも。(^^;)
時間とともに香りもパワーを増し、味わいが一層まろやかになります。
2000年のレゼルヴ・ド・ラ・コンテスが、あまり誉められたものではなかったので、1998年のこいつもこわごわ開けたのですが、そろそろ飲んでも良さそうな感じで良かった~。
これくらいメルローがこなれたニュアンスが出てくると、ポイヤックのワインは本当に美味しくなりますね。(^^)
神様・ご先祖様、ありがとうございます。

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