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 私はもともと20代の頃は企画職でしたし、かつ対人恐怖症でもあったので、
営業がとっても苦手でした。独立したのに営業が苦手って困ったものですよね。(笑)


 ですから独立したての頃は、ものすごく気合を入れないと営業出来なかったのです。そしてそれはものすごく消耗することだったのですね。今思えば、何事もはじめての経験って怖いことですよね。


 その当時は、電話帳を片っ端からめくって飛び込み営業をしていましたが、それはそれは勇気をふり絞らないとできないことでした。でも、それでもある臨界点を超えると、意外とすいすいできるようになるのですね。


 私は思うのですが、この臨界点を超える自分になれるかどうか、ということが物事をなすときにものすごく重要なのではないかと思います。


 最近、しばらく営業ってやっていなかったのです。すると感覚を忘れてしまうので、怖くなります。そういう時のとっておきの方法があります。それは、


 すでに臨界点を超えたモードになっている人の側に行くことです。


 私はすぐにそういう人のとことに行きました。臨界点に入っている人は、例えば営業だったら、2時間くらいで50本くらい電話することをなんとも思っていないのです。


 こういう人を目の前にすると、がーんとショックを受けますよね。私もそうでした。そして、次の日からいろいろなところに電話をしまくるようになったのです。さすがに今では、まったく知らないところに飛び込み電話はしませんが、過去にもらった名刺だけでも数千枚はありますので、過去の方々に電話するのですね。


 そして何日か経つと、そうです。臨界点を超えるのです。1日に数十件の電話をし、人と会うことがごくふつうのモードになってくるのです。


 そうすると仕事をあちこちで生まれてきます。


 以前、心理セラピストの石井裕之さんがたしかこんなことを言ってました。
「一番大変なのは、始める時だ。なぜなら機関車で言うと動き始めるときって、すごいエネルギーが必要だから。だからすでに動いている時は、そういう力ですでに動いているのだから、最初に比べればたいして難しいことではないのです」


 本当にそうですね。臨界点に達してしまうと、ふつうのコトになってしまいます。そうすると、一気に変化が起きるのだと思います。






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Last updated  2011.11.09 09:34:13
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