つれづれ浮世草

つれづれ浮世草

2006年09月07日
XML
カテゴリ: 旅行

 20代の独身時代、高校からの 親友3人 して 馬籠・妻籠 の旅に出ました。その馬籠での話。

 泊まった所は馬籠の本陣跡(島崎藤村の生家で藤村記念館がある)のすぐ近くの小さな民宿。夕食後、隣の部屋の女の子たちにトランプでもしない?と持ちかけ、振られた我々三人組、気分直しに外に 星でも観に行こう ということになり 、近くの駐車場まで行きました。地面に寝っ転がって星を眺めながら、あれこれ将来のことなど語り合ったんだわさ。青春やね~♪

 夜中に宿屋に戻って来ると、あらたいへん、 入口に鍵がかかっているではありませんか  そんなあほな! 我々の部屋は二階です。戸を小さくノックしたり、声を掛けたりしておりましたが、誰も出て来てくれません。「野宿なんていややがな」とか「壁伝いに二階にのぼる方法ないやろか」とか思いつく限りの冗談を言った後(大阪人の特徴ですな)、もしやと玄関脇の窓に手を掛けると、これが有り難いことに鍵がかかっておりません

 おっ、 助かった と喜び勇んで窓によじ登り、上半身部屋に入ったところで、「 こらあ、お前ら何じゃ! 」とすぐ目の下の暗闇から怒鳴り声! 宿屋の主人がソファーで寝ていたのでありました。事情を説明して玄関の戸を開けてもらい一件落着。この話には後日談があります。

 翌朝、朝げの場面、民宿のこととて長テーブルについて他の客、つまり昨晩われわれに恥をかかせてくれたあの女性陣のいる所で、宿屋の主人がいらぬ一言。「 ゆうべは夜遅うまでお楽しみやったのう

 まるでいかがわしい所に出掛けて午前様になったかのような言い草にムッとした私は、言わずもがなのことを口走っていました、「ちょっと星を観に行ってただけなんです」。  いい歳した若いもんが三人、清く美しく宇宙のロマンを語り合っていただけだと! とでも言いたげな主人の含み笑いが気に障りました。でもそれ以上に、 女の子たちが口にご飯を詰め込んだまま笑いをこらえている のが、シャイな我々の心をより深く傷つけましたとさ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年09月08日 03時45分21秒
コメント(12) | コメントを書く
[旅行] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Archives

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

Category

Favorite Blog

明日は・・・ New! ★紺桔梗さん

あれから9年! New! たくちゃん9000さん

立花孝志という男 まろ0301さん

昨日、反省したつも… つるひめ2004さん

楽しく学ぼう! マオメロン1068さん

Comments

嫌好法師@ Re[1]:初吟行(10/19) 象さんへ >コロナがようやく下火になり…
象さん123 @ Re:初吟行(10/19) コロナがようやく下火になり初吟行ですね…
嫌好法師@ Re[1]:初吟行(10/19) ★紺桔梗さんへ >歳時記を持ち歩いていた…
★紺桔梗 @ Re:初吟行(10/19) 歳時記を持ち歩いていたとしても、疑わな…
嫌好法師@ Re[1]:コロナじわじわ(08/04) たくちゃんへ >少しでも早く回復されま…

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: