大角と愉快な仲間たち

中2のとき、うちの学校には不良ともいえるのかどうなのかよくわかんない連中がいました。当時3年だったそいつらはいつも5人くらいでつるんでいました。
ある日、俺たちが近くの人気のない公園でサバっていると(サバイバルゲームといってエアガンで撃ちあうこと)
「おい!これがあたったんだけど!」
とでっかい声で、”大角と愉快な仲間たち”が、太さ5センチほどの木の棒を持って俺たちのところへやってきました。
そんなはずはない。だってこっちは細心の注意を図ってるし、何しろタマが違いました。たまには重さがあって、0.12と0.2と0.25グラムがあり、それぞれ色が微妙にちがうのです。俺たちが使っていたのは0・2グラム。”愉快な仲間たち”が持ってきたのは0・25グラム。やつらは明らかに嘘をついていました。しかしそれを突きつけたところで、理解できるような脳みそを持つ連中ではありません。仕方なく俺はやつらに逆らわないようにしました。しかし、
さすがにビビリましたが、こっちはサバゲー中。もちろん俺も、エアガン仲間もみんなエアガンを3丁以上持っていたので、殺されはしないだろうと思いました。実際に、相手がわざわざ木の棒を持ってきたのは多分俺たちが怖かったんだろうと思います。
「ちょずいてんじゃねーよ」「どういうつもりだよ」といわれたので
「スミマセンでした」(棒読み)
「なんだその態度はよ!」といわれたので、っちあやまったのに・・・と思いながらも
「申し訳御座いませんでした」(超棒読み)
結局、”ゆかいななかまたち”は俺を棒でちょいとつつき、俺たちがその場を離れることになりました。
自転車に乗って走りだすと、やつらは暴言を吐いてきましたが、こっちは自転車で原チャリに勝つ男なので、完全無視でその場を離れました。



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