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October 25, 2005
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カテゴリ: 読書


あらすじ

私立探偵ジョン・タナーは、旧友である出版社社長のブライスから妙な依頼を受ける。ある持ち込み原稿の著者を探して結末を入手してくれというものだ。それは、無実の罪で刑務所に入った主人公が、出所後に自分を陥れた人物に復讐をするという内容。ベストセラー間違いなしの作品には、なぜか結末が書かれていなかった。原稿を読んだタナーは、これは実体験を基にして書かれたものではないかと推理する。これが事実なら、真犯人は誰なのか?そしてどのような結末を迎えるのか?ストーリーを手がかりに調査を始めるタナー。謎が謎を呼ぶ展開の中、果たして真実を探り出すことができるのか?!

う~ん、これは面白いですね。一気に読んでしまいました。出版界が舞台なだけあって、さまざまな作家の名前が、皮肉やジョークとして登場します。ちょうど、エイミー・タンの「ジョイ・ラック・クラブ」が話題になった頃に書かれたのでしょう。彼女の話も登場します。「 .....しかし、あれがなぜ売れているのかは謎なんだ。そこが問題でね-..... 」なんて感じです。はい、私も読みましたが、まあ、女性向けのストーリーなんでしょうね。

政治を皮肉るのがこの作者の特徴かな。「 ....レーガン政権は住宅補助金を75パーセント削減し、失業保険や食料切符(フード・スタンプ)といった福祉給付の受給資格を制限したり、資格のある人々に対して手続きをひどく煩瑣にした。貧窮地区の家賃は急上昇していくのに、福祉給付や最低賃金は低水準に抑えられた。その間に金持ちは何もせず、ただ自分たちの税金が半分以上も軽減されるのを喜んでいた。..... 」と、レーガノミックスを糾弾しています。え~っと、学生時代に習ったよね、レーガノミックス。

さて、この謎の原稿には、『ハムラビ法典を讃えて』というタイトルが付いています。各章が始まる前に、この『ハムラビ法典を讃えて』の内容が抜粋されているので、読者はタナーと一緒にこの原稿を読みながら、果たして、どれが実際に起こったことなのか、それともフィクションなのかを判断していかなければなりません。一見、単純な話に思えるのだけれど、ひねりが効いていて、一筋縄ではいかないんだな~、これが。

秋の夜長にお勧めの一冊です。





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Last updated  October 29, 2005 10:46:33 AM
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