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November 8, 2005
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カテゴリ: 読書


あらすじ

私立探偵ジョン・タナーのもとへかかってきた1本の電話。聞こえてきたのは、6年前にタナーの前から姿を消していた元秘書ペギーの声だった。「- 私、もうすぐ結婚するの。わたしの義理の娘となるはずの人が、トラブルに巻き込まれているらしいから、調べてほしい。-」いまだに彼女への思いを断ち切れないでいるタナーは、複雑な思いを胸にペギーの待つシアトルへ飛ぶ。彼女の結婚相手である実業家エヴァンズの娘ニーナは、ヌード・モデルをやっていて、前衛的な写真家ゲーリーの仕事を最後に行方不明になっていることが判明する。やがて、ゲーリーが他殺死体で発見され、ニーナの身にも魔の手が忍び寄ってくる。果たして、タナーは無事にニーナを連れ戻すことができるのか?!

ペギーを忘れられないタナーが向かった先は、シアトル。そして、シアトル言えば、そう、シアトル系コーヒー。ごく普通のコーヒー好きのタナーは、面食らいます。文中では、「 シアトル市民のコーヒー好きはトーテム崇拝の域に達していると何かで読んだことがあるが、..... 当店推奨の飲み物はラテなるものらしいので、カウンターでその一番安いのを - といってもそれほど安くはないのだが -を注文した。..... ベンチに腰をおろして一口味わってみた。つまるところ、上唇をむずむずさせる泡を浮かべたぬるいミルクだった - このシアトル市民愛飲の飲み物は、コーヒーよりも赤ん坊の粉ミルクと共通する点が多かった。 」と手厳しい。ふ~ん、私はラテ大好きなんだけどなぁ.....。でも、彼の言う「普通」のコーヒーって、たぶん、大きいカップに並々と入れた「アメリカン・コーヒー」だろうからなぁ~。まあ、ハードボイルドの探偵とラテは似合わないものね。

このストーリーのキーワードは、「デジタルアート」。この物語が書かれたのが1996年なので、ちょうどビル・ゲイツなどが世界中の芸術作品をデジタルデータ化する権利を買い集めた頃に当たると思う。その「デジタルアート」の世界にニーナは足を踏み入れてしまい、事件に巻き込まれてしまうのである。現代では、デジタルアートに関する技術は当時と比べ物にならないくらい進んでいるし、それなりの知識もあるけれどね。

さて、この話では、各章の初めにニーナの視点で書かれた物語が挿入されている。読者は、ニーナの身に何が起きているのかを前もって知ることになるので、タナーの行動がもどかしく思えてくる。しかし、そのおかげでニーナという女性の人物像がはっきりとしてくるため、読者はタナーが主人公であるこの物語と、ニーナを主人公とするもう一つの物語を読むことができるのである。まあ、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」とは、ちょっと違うけど、最後のほうで物語がシンクロするところは、読んでいておもしろかった。
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Last updated  November 12, 2005 08:04:34 AM
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