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November 17, 2005
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カテゴリ: 読書
ジョン・タナー・シリーズの13作目。装幀は勝呂忠。これで、図書館から借りてきたタナー・シリーズをやっと読み終えたことになる。

憎悪の果実

あらすじ

前回の事件で、銃弾に倒れた私立探偵ジョン・タナー。失血死を免れたものの、悪夢のような記憶は消えることがない。そんなタナーの支えとなったのは、同じ病院でリハビリを受けているリタだった。一足先に退院していったリタとの再開の約束をはたすべく連絡を取るタナー。しかし、電話口にから聞こえてきたのは、彼女が惨殺されたと告げる声だった。結婚を控え、退院後の夢をタナーに語っていたリタに何が起こったのか?事件の真相を解明するために、タナーは彼女の故郷、カリフォルニア州中部のハシエンダスへと向かう。そこは、農場経営者ガス・ゲルブライドが支配する町だった。果たしてタナーは、リタを殺した犯人を見つけることができるのか?!

リタは苺農家の娘なのだが、ここで描写されているように、苺栽培は大変な重労働のようである。というのも、他の野菜とはちがって機械化ができないため、手作業で植えられ、世話をされ、摘み取られるからだ。文中には、「 ....苺の栽培は腰をかがめての過酷な重労働だ。体力と忍耐力のほか、霧のたちこめる朝の寒さと夏の谷間に特有の日中の暑さの両方に耐えるという、ほとんど神秘的な能力が要求される。.... 」と書かれている。そして、この作業に従事するのが、メキシコなどからの移民、もしくは不法労働者たちであり、最低水準の賃金すらもらえていない場合が多い。農業労働組合と農地所有者との対立は、かなり根深いようである。

さて、このストーリーは、「埋もれていた秘密」を軸にタナーが調査を進めていく形式を取っているのだが、その推理が二転三転していくのである。では、いったいリタが殺されなければならなかった秘密とは何なのか。それがわかった後でも、真犯人は見つからない。それもそのはず、犯人は意外な人物だったからである。ポイントは「動機」。この動機がわかれば、犯人はすぐわかるのだが、伏線に気がつくのはちょっと難しいかも。

そして、この物語からタナーに新しい恋人出現の予感がする。次回作以降で、二人の関係はどう進んでいくのかが気にかかる。タナーの周りに現れる魅力的な女性たちも、このシリーズの魅力の一つだと思う。
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Last updated  November 21, 2005 11:39:37 AM
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