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November 29, 2005
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カテゴリ: 読書


あらすじ

リンカーンズ・イン法曹学院の弁護士マイケル・カントリップは、チャネル諸島に設置されている<水仙相続財産信託>の顧問の一人であるクレメンタイン・ダーウェントから、ジャージー島で行われる会議に出席して、助言をしてほしいと頼まれる。しかし、驚いたことに、巨額の信託の運用を任されていた受託人グループが、信託財産の相続人の名前を紛失したというのだ。その名前を知っていた弁護士のオリヴァー・グリンは、会議で訪れたケイマン諸島で溺死したのだが、どうも事故ではないらしい。ロンドンに残ったヒラリー・テイマー教授と若手弁護士たちは、カントリップが送ってくるテレックスを読みながら、事態の推移を見守っていく。そんな最中に、受託人の一人が崖から転落死する事件が起こってしまう。テイマー教授は、この不可思議な謎を解くことができるのであろうか?!

ヒラリー・テイマー教授シリーズの3作目。ミステリー好きなら、読んだことがなくても名前くらいは聞いたことがあるだろう、年齢も性別も不詳の探偵がいるというのを。そう、それがこのテイマー教授である。日本語では、話し言葉を男か女かを決めて書かなくてはいけないので、「一応、男性」になっているが、原作では、年齢や性別に関する記述は一切なく、教授の「友人」である作者も、本書のあとがきに寄せた書簡中にもそれ関しては明かしていない。

アンソニー賞最優秀長編賞受賞作とはいっても、重々しいミステリーではない。もちろん、「相続財産信託」・「受託者」・「海外金融センター」といった用語は出てくるのだけれど、いわゆるお堅い金融系ミステリーではないので、非金融系の読者でも大丈夫。そんな難しいことがわからなくても楽しめます。

というのも、どちらかというと、ドタバタ系お気楽ミステリーの部類に入ると思うから。冗談好きのカントリップから送られてくるテレックスが本書の大部分を占めているので、なんとも軽いノリで犯罪が語られていくのである。そして、カントリップとは対照的にまじめ系のテイマー教授が、うるさい外野達の協力を得ながら推理を積み重ねていって、一歩一歩真相に近づいていく。

それぞれの登場人物が生き生きと描かれているからだと思うのだけど、なんという賑やかなミステリーなんでしょう。次から次へと読者の目をひきつけるような展開が盛りだくさん。読むと、元気がでてくること請け合いです!
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Last updated  December 4, 2005 10:26:23 AM
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