語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

語りと筆しごと~書家香玉のうずまき帖

2005年05月23日
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カテゴリ: 育児の記録
土日のお休みをはさむと、幼稚園大好きな息子も
ちょっと調子が狂うようで、今朝はなかなか起きず
「眠いからお休みする」とだだをこねた。
眠いからはお休みの理由になりませんと尻をたたく。
気持ちはわかるけどね。確かに覚えはあるけどね。
正論ふりかざして口やかましく尻をたたいてくれる人が
そばにいる生活が、ふと懐かしくなる。
大人になるとは、そういうことだ。
たとえば、どうしようもなく眠い朝でも、自分のズルさや
だらしなさと闘い、打ち勝って、ひとりで起き上がり
自分のすべきことに責任を持ってとりかかる力。
大人になってもできないこともある。
ついズルをしてしまうこともね。
子供の頃のように、誰かに尻をたたかれ
口やかましく導いて欲しいときだってある。
でもきっと、いざそうされたら
「うるさい!わかってる」なんて言ってしまうのだろう。

とかなんとか考えながら、息子を送る。
そういえば、金曜日、息子は上靴入れを
二つも持って帰ってきた。
一つは、片手にぶらさげ、一つは通園バッグの中だったので
帰ってきた時は気づかなかったのだが、後でよくみると
ぶらさげて帰ってきた方には、仲良しの友達、たいちくん
の名前が書いてあった。驚いて尋ねると
息子いわく、帰る途中のれんがの道のところに落ちていて
たいちって書いてあったから、たいちにあげようと思って
拾ってかえったそうな。
すぐに教えてあげればよかったのだが、気づいたのは夜遅く
息子もそのことをすっかり忘れていた様子で
翌日、たいちくんのお母さんに電話したら、安堵の声。
なんでも金曜日は、帰宅したたいちくんが、持っていたはず
の上靴入れをなくしてしまったといって泣き、一緒に幼稚園まで
探しにいったという。よかったよかったと私たちは笑いあった。
子供同士の小さな事件。
なんだか微笑ましくて、書き留めることにした。

眠いから休むと粘っていた息子だが
「あ、上靴入れ、たいちに渡してあげるんじゃなかったっけ?」
という一言で飛び起きた。
誰かの役にたちたい。誰かを喜ばせたい。
自分を褒めてやりたい。
そんな3歳は、きょうも精一杯の毎日を送っている。








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最終更新日  2005年05月23日 11時45分10秒
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