◆第三帝国◆

ナチスは悪なのか・・・?


しかし、私はユダヤ人を始め障害者などの抹殺について、真っ向から否定するものでもなければ、その政権の犯罪性を完全に排除して論じようとするのではない。
ただ、ナチスの総統アドルフ・ヒトラーがユダヤ人政策に関しては殺害に該当する語句を用いて表現した事は皆無であるし、非公式の会話においても「その笑いが消える」というような警鐘めいた言葉を残すのみである。
具体的功績を述べる前に最後にヒトラーの罪について述べよう。
・・・それは、仕事を途中で中断した事である・・・・。

さて、ナチスは本当にその悪名高い政策のみで成立していたのであろうか?

上の写真のように数多く見られるヒトラーへの熱狂的支持を示すような写真が総て捏造だとする方が無理な論理なのは、次に紹介する数々の政策で証明される事あろう。
加えて断っておくが、私はナチスの熱狂的な支持者を得る為でなく、戦後かけられた、偽りの価値観のめがねを取り払った状態で、真の位置付けを今の時代の人間の手でされる事が必要だと感じ、ここに列挙するものである。


女性の社会進出




現代に入って男女同権が叫ばれ、社会に平等に参画することが当然となったのは誰でも知っている。
女性の社会進出の爆発的契機となるのは第二次世界大戦であり、日本でも多くの女性が社会に進出し、その産業を支えた事は知られている。
しかし、当時の女性の社会進出の最先端を記録したのはドイツであった。
しかも、これは「母」という観点でなく、「労働力」としての位置付けであった。


人口減少に歯止めを!




現在もにわかに危惧されている人口減少。
当時のドイツ、世界にも同様の問題が深刻化していた。
ドイツの出生率は、
1910年に30%を切り、
1925年には20・7%
1933年には14・7%
にまで落ち込んでいた。
ここにナチスが政権をとり、人種政策が叫ばれる。
人種政策は悪法であるとの先入観の持ち主はマユを細めた事だろう!!
「ドイツ人は優秀で健康であらねばならない!!」
これは、多民族蔑視の意味として受け取られなかったのだ!!
民族の優位を叫ぶ事によって、自らの民族を鼓舞したのだ。これを人口増加の願いを込めた言葉以外にどのような意味が感じられようか。
これを蔑視のために叫んだのであれば、盛んに人種学、遺伝学、医学が呼ばれたという事実が完全に無視されている。
女性には結婚適齢期になると結婚準備金を貸し与える結婚奨励金制度を作り、女性が子供一人産むと四分の一が帳消しに、四人産めば丸々自分のものとなり返済する必要がなかった。
1938年7月には新しい婚姻法が施行。
夫婦は3年以上別居していれば理由の如何を問わずに離婚が認められた。不仲の夫婦には子供など出来る訳がないので、早く離婚させ別人と結婚できた方が本人達のためでもあり、国家にも有益と判断したのだ。



環境政策



ヒトラー政権下のドイツでは
1933年「動物保護法」
この法の根本思想が人間よりも動物のほうが高等だと考えたと評価する人は論外である。
「その肉が人間の嗜好に供される
魚は必ず殺す前に気絶させなければならない。気絶後直ちに魚を殺さなければならない。」
(「動物保護法」第一条第一項)
のように、痛みや苦痛を感じさせない事に重点がおかれていた。
1935年「帝国自然保護法」
ナチスは、「人間中心主義」を批判、「動物への権利」を主張して、人間も動物も植物も包括する「生命」を国家の軸に据えていたのである。
以下、ヒムラーの言葉
「森のへりを無垢で無防備で、なんの疑いも抱いていない哀れな動物が駆け抜けようとする。これを狙い撃ちで射殺する。それがそんなに楽しいのかね?人殺しそのものではないか!」


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